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第1章 風の大都市
雲竜風虎
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「ウッソ、まじか。そのお方が人間を、しかも子供を選ぶ日が来るとは思わなかったよ。」
「選ぶ?」
「そう、他ではどうか知らないけどウチでは魔道書が人を選ぶんだよ。」
魔道書が人を?もしかしてこれって普通の本じゃないのかな。俺のイメージだと魔道書って魔法の詳しい使い方が載っている教科書みたいなのだと思ってたんだけど。
「でも俺魔法は本当わからなくて、今日も初心者向けの本を買うはずだったんです。こんな分厚くて難しそうな本わかるかどうか。」
「わかるよ……わかる、はず。」
最後ちょっと声小さくなってるんですけど??
「いやね、その魔道書は気難しくて980年も書い手がつかなかった本でね。その頃書かれた本って今からすると古文的でとても子供にはとてもじゃないけど理解できると思えないくらい難しいんだ。」
魔法初心者に古文て難易度高くない??
「だけどその分現代では失われた貴重な魔法の使い方が載っている可能性もあるから、読み解くことさえできれば他の人よりはるかに強くなれるチャンスがある。」
「いやあ別に強さは求めてないというか。」
むしろ強すぎて問題が起きてるんだよな。
「でもその魔道書は君を見つけてしまったから多分世界の果てまでも追いかけてくると思うよ。普通の魔道書からまだしもその方は私にも止められないのさ。」
世界の果てまで??怖いって。何回捨てても返ってくる人形の怖い話を思い出す。
「そういえば店主さんはここの本って読んでいるんですか?」
「もちろん。ここにある本は全て私を認めたからこそ大人しく本棚におさまっているんだ。君の持っているその本はかなり手こずったけどね。」
さっきから聞いているとこの本すごいめんどくさそうなんだけど本当に大丈夫なのかな。
「はは、そんな顔しないで。案外すらすら読めるかもだしとりあえず開いてみなよ。」
確かに読んでみないと始まらないよな。
言われた通りに1ページ目を開く。
『今の君に言えることは特にないかも。新しい指輪もらってから出直してきてや。』
ふんっっっ
おもわず本を投げてしまった俺は悪くない。
視界の端でふよふよ浮かんだ店主が苦笑しながら魔道書をキャッチして俺に手渡す。
「気持ちはわかるけど店主的にはもうちょっと大事にして欲しいなぁ。」
それにしても驚いたのは、この本が指輪のことを知っていたこと。彼女が魔道書をあの方と呼んでいた理由もわかる。
この本には明確に自我があるようだ。
「ほとんどの魔道書は人に読んで欲しいから普通の本と同じようにしているんだけど、たまに自我が強すぎて気分で知識を渡すタイプが居るのよねぇ。でもその方はあなたを気に入ったのだから然るべき時にはちゃんと力になってくれるはずだよ。」
本当かなあ。
でも俺の事情を知っているならきっといつかは魔法の制御についても教えてくれるかもしれないよな。
未来への期待を胸にした俺はもう一度本を確認したくなって開いてみる。
『^_^<気が向いたらな~』
ページを破らなかった俺を誰か褒めて欲しい。
「選ぶ?」
「そう、他ではどうか知らないけどウチでは魔道書が人を選ぶんだよ。」
魔道書が人を?もしかしてこれって普通の本じゃないのかな。俺のイメージだと魔道書って魔法の詳しい使い方が載っている教科書みたいなのだと思ってたんだけど。
「でも俺魔法は本当わからなくて、今日も初心者向けの本を買うはずだったんです。こんな分厚くて難しそうな本わかるかどうか。」
「わかるよ……わかる、はず。」
最後ちょっと声小さくなってるんですけど??
「いやね、その魔道書は気難しくて980年も書い手がつかなかった本でね。その頃書かれた本って今からすると古文的でとても子供にはとてもじゃないけど理解できると思えないくらい難しいんだ。」
魔法初心者に古文て難易度高くない??
「だけどその分現代では失われた貴重な魔法の使い方が載っている可能性もあるから、読み解くことさえできれば他の人よりはるかに強くなれるチャンスがある。」
「いやあ別に強さは求めてないというか。」
むしろ強すぎて問題が起きてるんだよな。
「でもその魔道書は君を見つけてしまったから多分世界の果てまでも追いかけてくると思うよ。普通の魔道書からまだしもその方は私にも止められないのさ。」
世界の果てまで??怖いって。何回捨てても返ってくる人形の怖い話を思い出す。
「そういえば店主さんはここの本って読んでいるんですか?」
「もちろん。ここにある本は全て私を認めたからこそ大人しく本棚におさまっているんだ。君の持っているその本はかなり手こずったけどね。」
さっきから聞いているとこの本すごいめんどくさそうなんだけど本当に大丈夫なのかな。
「はは、そんな顔しないで。案外すらすら読めるかもだしとりあえず開いてみなよ。」
確かに読んでみないと始まらないよな。
言われた通りに1ページ目を開く。
『今の君に言えることは特にないかも。新しい指輪もらってから出直してきてや。』
ふんっっっ
おもわず本を投げてしまった俺は悪くない。
視界の端でふよふよ浮かんだ店主が苦笑しながら魔道書をキャッチして俺に手渡す。
「気持ちはわかるけど店主的にはもうちょっと大事にして欲しいなぁ。」
それにしても驚いたのは、この本が指輪のことを知っていたこと。彼女が魔道書をあの方と呼んでいた理由もわかる。
この本には明確に自我があるようだ。
「ほとんどの魔道書は人に読んで欲しいから普通の本と同じようにしているんだけど、たまに自我が強すぎて気分で知識を渡すタイプが居るのよねぇ。でもその方はあなたを気に入ったのだから然るべき時にはちゃんと力になってくれるはずだよ。」
本当かなあ。
でも俺の事情を知っているならきっといつかは魔法の制御についても教えてくれるかもしれないよな。
未来への期待を胸にした俺はもう一度本を確認したくなって開いてみる。
『^_^<気が向いたらな~』
ページを破らなかった俺を誰か褒めて欲しい。
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