6 / 25
5
しおりを挟むシュンの話しから、マコト、から、マコ、らしく、シュンと同い年、15歳。
俺の1つ上になる。
マコは全く嫌がるでもなく、シャワーを上がるとリョウに連れられ、裸のまま父さんの部屋に消えた。
しばらくすると、
「ああん!気持ちいい!気持ちいいよー!」
と喘ぎだした。
僕ら、売春仲間は唖然とした。
シュンの彼氏と聞いてるだけに余計だった。
シュンはまだ店には出せないが、マコはすぐに店に出すことになったらしい。
「よろしくね」
とみんなに挨拶していて、愛想がよく感じがいい雰囲気だった。
シュンがリビングから離れ、キッチン近くのソファに移動した。
俺も心配で後をつけた。
「シュン...」
「悪い、1人にして」
「それは出来ない」
「なんで」
ソファに座るシュンに見上げられ、睨まれた。
隣に座った。
「ここにいる以上、仲間だからだよ、愚痴でも悩みでもたわいない話しでもなんでも話すんだ。家族、てこんな感じかな?」
尋ねるとシュンは俺を見たまま、しばらく黙り込んだ。
「呆気に取られたんだ。あいつ、あんな風に感じるとかさ」
「直接、話してみたら?」
「嫌だよ」
「これから一緒なのに、気まずいままでいいの?」
また一瞬、黙り込み、シュンとマコのいる場所に移動した。
お喋り上手なのか盛り上がっていた。
「マコ」
「シュン、よかったあ、ようやく会えたね」
にっこり、マコが微笑んだ。
「よくねーよ、全然、なに、あのおっさんとセックスして感じまくってんだよ」
マコがムッとしたのが伝わった。
「ねえ、シュンと会えなかった時間、覚えてる?半月だよ、半月。あの頃、毎日のようにシュンとしてたのに」
「俺じゃなくても誰でも感じるんだ」
「そうじゃなくて...違うか、そうかもね」
パンッとシュンがマコの頬を叩いた。
さすがにみんな慄いた。
「痛い!なにすんの!」
シュンがまた離れた。
慌ててシュンの後を追った。
「シュン...」
「駄目だな、わかってるのに...わかってんのに腹たって」
俺は無意識にシュンの頭を撫でてた。
「でもさ、それくらい好き、て事でしょ、羨ましいよ」
「羨ましい...?」
「人をそんな風に好きになった事ないからさ」
と、突然。
「客来るぞ、お2人さん」
と、受付はカズヤだったが、スカウトを終えたまだ2人ともに18歳のリョウが話しかけてきた。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる