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しおりを挟むちょっとばかり困った事になった。
今日から入店したマコはすぐに客がつき、近くの一室から、ああんあんあん喘ぎ声。
まだ店には出せない処女を無くしたばかりのシュンにそれを聞かせるのはさすがに残酷に思えた。
なるべく、俺がいる時はトランプや黒ひげ危機一髪やUNOに誘ってはいるけど...。
誰かが呼ばれ、抜けると、戻ってくるまでそこで待機。
3つ部屋があるうち、1つは完全に父さんの部屋、2つの部屋が売春用。
広いリビングはトランプなどして遊んでるうちに指名を受けたり、寝る時は布団を並べて雑魚寝。
「今日は晩飯、俺だけど、何がいい?」
と、リョウが俺に聞いてきた。
斜め前に座り大富豪の為にトランプを並べていたシュンに
「何がいい?シュン」
と聞いた。
「俺?」
「うん」
「俺は別になんでも...」
と言うなり、その場にいたみんなが、オムライス!ハンバーグ!ステーキ!など撒き散らした。
「じゃ、ハンバーグに」
と俺が言うと、オッケー、と俺の頬にチュッと可愛いキスをした。
リョウが買い出しに立ち去った後もみんなが俺を凝視。
「なに?」
「いや...」
俺はいちいち言わなかったけど、スカウト兼受付のカズヤ、リョウの性処理もやってる。
2人とは2人が売春仲間だった頃から知っているし。
もちろん、俺が受けなんだけど。
マコが客と部屋を出てきて、浴室に向かった。
戻ってくると
「今晩はハンバーグだって」
と、いつの間にか仲良くなったのかヨウタが話しかけた。
「ハンバーグ!やったあ!最近、全然、食べれてなかったから泣きそう」
「泣くなよ」
「泣かないけど笑」
ふと、
「食事とかどうしてたの?」
とマコに尋ねた。
「貯金。全部、持ってきたから、でも使いすぎないよう1日1食とか」
「寝るとこは?」
トウマが聞くと、
「段ボール被って寝てた」
「ホームレスかよ笑」
みんなに笑われ、マコも一緒に笑ってた。
悪い子じゃなさそう、と感じた。
「シュン」
俺はわざとシュンの隣に行き、擦り寄った。
「な、なんだよ。いきなり」
「今日ハンバーグだってさ、何味が好き?」
「んー...」
俺はわざと客に甘えるようにシュンの肩にもたれかかって尋ねた。
「和風かなあ...や、デミグラスも好きかも」
「あー...何味にするか言い忘れちゃった。あ、シュン、いいカードばっかだー」
大富豪なので、カードを見た。
「あ!見に来たな!」
「違うよ、気になったから、シュンのこと」
シン、と静まり返った、かと思いきや。
「俺のなんですけど!」
マコが立ち上がって叫んだ。
「シュンが?なんで?」
肩にもたれたまま、唇を尖らせた。
瞳にかかる、天然の茶色い髪を指で払い、マコを見た。
「なに怒ってるの?ね、シュン」
と言いシュンを見ると、目が合ったので
唇と唇を合わせてやった。
ツン、とバードキス。
ズカズカ、カーペットの床のカードもお構い無しにマコがやってくる。
「あーあ、カードが」
と誰かがボヤいた。
俺とシュンをマコは引き離し、
「付き合ってるんで!」
と言った。
クリクリな大きな瞳、意外と芯が強そうだ。
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