愛したい、愛されたい。

ミヒロ

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みんな、思い思いにセイヤさんから受け取ったお菓子やジュースをカーペットに置いてUNOしていた。

ヨウタが呼ばれたので止まったみたい。


「カイも食べたら?」

とマコに言われた。
 

「カイに持って来たんだろうけどな笑」


と、トウマが口を挟んだ。

「みんなで食べて、て言ったじゃん」


マコがいちご大福食べていて、苺の甘い香りがした。


「それ、まだある?」

「いちご大福?もう無いよ」

マコは平然と言うと、半分になっていたいちご大福を1口で頬張った。


頭の中、ガーンと音がした。

「カイの分も取っといて、て言ってたのに」

とエイジ。
 

「何が好きか知らないし。わざとじゃないし」

と、マコが紙パックのオレンジジュースのストローを音を立て飲んだ。

「はい」

とシュンが飲むヨーグルトを渡してくれた。


「いつもこれ飲んでたし、確保しといた」


「ありがと」


と照れながら言うと、マコが

「浮気者が」

とプイッと横を向いた。
 
「や、そういう意味じゃなくって」

とシュンが窘める。

 
俺は2人のやり取りをボーッと眺めながら
さっき、自分のどうでもいい会話でセイヤさんを帰したことを思い出した。


(普通なら怒るか黙らせるよな...)


というか、セイヤさん以外で、あんなヘマはしない。


ヨウタのあんあん可愛い声を聞きながら、やらかしたなあ、と痛感した。

「カイ」

数日後、みんなでトランプ中、カズヤに呼ばれて、期待を胸に振り向いた。

セイヤさんでは無かった。

いつもよく指名してくれる常連客。

「久しぶりです、待ってたんですよー」

変わらず営業スマイルで自らくっつき、部屋に入った。

騎乗位で腰を振り、あんあん言いながら、頭の中は何故か不思議と冷静だった。

セイヤさんを待ってる自分がいた。

「また来てね」

と、帰り際、背伸びし、相手の首に腕を巻き付けてキスをした。

この人もよく差し入れをくれる、みんなに手渡すと、やった!とみんなが喜ぶさなか、俺は顧客ノートを付けた。

はあ...と書き終わり、

「カイも食べなよ」

と珍しくマコに勧められ、袋からバウムクーヘンとカフェオレを取り出した。

「なにか悩み事?」

と、マコがなにかストローで紙パックのジュース飲みながら聞いてきた。


「別に悩みとかじゃないよ」

と俺は袋を開けてバウムクーヘンにかぶりついた。

「そっちこそ、どう、最近シュンと」

シュンはソファで3人で先日買って貰った漫画を読んでた。

「どうって別に、変わりないよ」

そう言うとチョコを口に放り込んだ。

「たださ」

「うん」

「シュンとエッチしたい」

「したら?」

「まあ、そうなんだけど、お互い疲れてたり、毎日」

「仕事でやってるしね、お互い」

うん、とマコがみんなで食べれるよう広げてあるポテチを摘んだ。

はあ...とまたため息。

「やっぱ、悩んでんじゃん」

とマコ。

「悩んでないから...それにマコはすぐ言いふらす」

そう言うと、ごめん、と珍しく謝った。

「悪気はないんだ、本当。性格、ていうか」

わかる気はした。

「俺さあ、友達いなくって、お調子者とかでさ、ここみんないい奴ばっかで、逆に調子乗ってる、かも」

とマコが頬杖をついた。

「シュンはさあ、学校でもみんなの人気者、頭いいし、スポーツ万能だし、性格いいし。

俺と付き合って、俺、シュンをダメにした」


「そんなことはないんじゃない?」
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