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第二章
第118話 【新学期に向けて・4】
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そうして休み明けのテストに向け、勉強を続けた俺達は長期休み最終日を迎えた。
「最後の数日は、テスト勉強に集中してたけど長いお休みだったね」
「学生が実家に帰れるようにって長い休みにしてるみたいだけど、こんなに休んだら学園に戻りたいって気持ちが薄れるよね。また一日、学園で勉強しないといけないんだって気持ちがあるもん」
最終日も変わらず皆と集まり、勉強会をしており休憩時間になってレインとリサはそう言った。
「正直、その気持ちは俺も分かる。こんなに休んだら、学園に行きたくないって思う生徒もいると思うよな……今まで、この休み明けに居なくなった人とか居たりするの?」
俺は昨年の夏開けから通い始めた為、長期休みの経験はまだ今回がはじめてだ。
しかし、俺以外のアリス達は皆既に経験してる。
「僕が知ってる人の中だと、辞めた生徒は居ないけど、遅れて来たりした人はいたかな?」
「レイン君の所は居なくなった人居ないんだ。私の所は、居なくなった人も居るよ」
「うん。居なくなった人いたね。あまり知らない人だけど」
やっぱり、こんなに長い休みだと辞める人も居るのか……折角、学園に通えるのに勿体ないな。
「まあ、でも前に聞いた話だけどこの長期休みってただの休みじゃなくて、そういう面での精神的な試練でもあるらしいよ。楽しいだけじゃない学園生活に、ちゃんと戻って来れるのか試してるらしいんだよ」
「それ私も先輩から聞いた事がある。それ聞いてから、長期休みの最後の方は学園に行けるように気持ちを作るようにしてた」
「そう聞くと、アリスはかなり危なかったんじゃないのか?」
「辞める事はしなかったけど、遅れて行き始めるみたいな行動はしてたかも……」
アリスなら辞めてたかもと思い聞くと、かなり危ない状況ではあったみたいだ。
「まあ、今は無事に学園に通えてるから良かったよ。今は、辞めるとか思わないだろ?」
「うん。アルフ君やリサちゃん、レイン君って友達も出来たし、授業にもついていけるようになったから辞めたいって気持ちは無いよ」
「アリスちゃんと話すのに数年掛かったけど、友達になれて本当に良かった。まあ、私の行動ってよりもアルフ君のおかげだけどね~」
「そうでもないと思うよ? あの時、授業で一緒になろうって声を掛けてくれなかったら、ここまでリサとも仲良くなれてないだろうしね。俺も学園の生徒との橋渡しはしようと思ってたけど、誰にするかまではエルドさんから言われてなかったからね」
リサの言葉に対して俺がそう言うと、アリスも何度も頷き。
「あの時、声を掛けてくれたからここまで仲良くなれた思うよ」
「そっか~、それならあの時勇気出して言ったのは間違いなかったって事だね」
「僕の場合は本当にリサのおかげだよ。他にもアリスちゃんやアルフ君と仲良くなりたいって思ってた人達は居たと思うけど、リサが真っ先にアルフ君達と仲良くなってくれたおかげで僕が入れたみたいなもんだし」
「そうかな? レインは最初から俺に話しかけてくれてたから、あのまま仲良くなれてたと思うけど?」
そう俺達は出会った頃の話に盛り上がっていると、部屋の扉をノックする音が聞こえ、外からエルドさんが入って来た。
商会に来る事は慣れていたリサ達だが、エルドさんにはまだ慣れてない為、二人はガチガチに固まった。
「すまんな、勉強会の途中に来てしまって」
「いえ、今は休憩時間だったので大丈夫ですよ。それより、どうしたんですか?」
俺はエルドさんにそう聞くと、リサ達に今日は夕食まで残らないかという提案をしに来たらしい。
俺達の勉強会してる事は、当然エルドさんも知っていた。
夏休みの終盤、皆での思い出が勉強会だけなのはと思ったエルドさんは少しでも思い出に残る事を考え。
今日の夕食に、豪勢な食事会をしようと用意してくれたらしい。
「エルドさんがこう言ってるんだけど、時間は大丈夫かな? 食事会には時間があるから、リサ達の両親も参加してもらっても大丈夫みたいだから」
エルドさんは居るが、未だ固まってる二人に俺がそう聞いた。
二人は辛うじて俺の質問に小声で反応をして、両親の方には商会から連絡を寄こすと言ってエルドさんは部屋を出て行った。
「最後の数日は、テスト勉強に集中してたけど長いお休みだったね」
「学生が実家に帰れるようにって長い休みにしてるみたいだけど、こんなに休んだら学園に戻りたいって気持ちが薄れるよね。また一日、学園で勉強しないといけないんだって気持ちがあるもん」
最終日も変わらず皆と集まり、勉強会をしており休憩時間になってレインとリサはそう言った。
「正直、その気持ちは俺も分かる。こんなに休んだら、学園に行きたくないって思う生徒もいると思うよな……今まで、この休み明けに居なくなった人とか居たりするの?」
俺は昨年の夏開けから通い始めた為、長期休みの経験はまだ今回がはじめてだ。
しかし、俺以外のアリス達は皆既に経験してる。
「僕が知ってる人の中だと、辞めた生徒は居ないけど、遅れて来たりした人はいたかな?」
「レイン君の所は居なくなった人居ないんだ。私の所は、居なくなった人も居るよ」
「うん。居なくなった人いたね。あまり知らない人だけど」
やっぱり、こんなに長い休みだと辞める人も居るのか……折角、学園に通えるのに勿体ないな。
「まあ、でも前に聞いた話だけどこの長期休みってただの休みじゃなくて、そういう面での精神的な試練でもあるらしいよ。楽しいだけじゃない学園生活に、ちゃんと戻って来れるのか試してるらしいんだよ」
「それ私も先輩から聞いた事がある。それ聞いてから、長期休みの最後の方は学園に行けるように気持ちを作るようにしてた」
「そう聞くと、アリスはかなり危なかったんじゃないのか?」
「辞める事はしなかったけど、遅れて行き始めるみたいな行動はしてたかも……」
アリスなら辞めてたかもと思い聞くと、かなり危ない状況ではあったみたいだ。
「まあ、今は無事に学園に通えてるから良かったよ。今は、辞めるとか思わないだろ?」
「うん。アルフ君やリサちゃん、レイン君って友達も出来たし、授業にもついていけるようになったから辞めたいって気持ちは無いよ」
「アリスちゃんと話すのに数年掛かったけど、友達になれて本当に良かった。まあ、私の行動ってよりもアルフ君のおかげだけどね~」
「そうでもないと思うよ? あの時、授業で一緒になろうって声を掛けてくれなかったら、ここまでリサとも仲良くなれてないだろうしね。俺も学園の生徒との橋渡しはしようと思ってたけど、誰にするかまではエルドさんから言われてなかったからね」
リサの言葉に対して俺がそう言うと、アリスも何度も頷き。
「あの時、声を掛けてくれたからここまで仲良くなれた思うよ」
「そっか~、それならあの時勇気出して言ったのは間違いなかったって事だね」
「僕の場合は本当にリサのおかげだよ。他にもアリスちゃんやアルフ君と仲良くなりたいって思ってた人達は居たと思うけど、リサが真っ先にアルフ君達と仲良くなってくれたおかげで僕が入れたみたいなもんだし」
「そうかな? レインは最初から俺に話しかけてくれてたから、あのまま仲良くなれてたと思うけど?」
そう俺達は出会った頃の話に盛り上がっていると、部屋の扉をノックする音が聞こえ、外からエルドさんが入って来た。
商会に来る事は慣れていたリサ達だが、エルドさんにはまだ慣れてない為、二人はガチガチに固まった。
「すまんな、勉強会の途中に来てしまって」
「いえ、今は休憩時間だったので大丈夫ですよ。それより、どうしたんですか?」
俺はエルドさんにそう聞くと、リサ達に今日は夕食まで残らないかという提案をしに来たらしい。
俺達の勉強会してる事は、当然エルドさんも知っていた。
夏休みの終盤、皆での思い出が勉強会だけなのはと思ったエルドさんは少しでも思い出に残る事を考え。
今日の夕食に、豪勢な食事会をしようと用意してくれたらしい。
「エルドさんがこう言ってるんだけど、時間は大丈夫かな? 食事会には時間があるから、リサ達の両親も参加してもらっても大丈夫みたいだから」
エルドさんは居るが、未だ固まってる二人に俺がそう聞いた。
二人は辛うじて俺の質問に小声で反応をして、両親の方には商会から連絡を寄こすと言ってエルドさんは部屋を出て行った。
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