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「行くわよ!平民達!」
「はい!フェリア様!!」
「なんでそんなにノリノリなんですか…」
ついに待ちに待った日曜日である。よくよく考えたらフェリア様に見られる前に着替えればよいのだ。いやぁ、名案である。はっはっは~
「おかしい…!!!」
「何そんなに絶叫してるのよ」
「平民、次はこれ着てみなさい」
「なんで私だけ着替えさせられてるの!」
私だけ、上半身を着替えさせられている。普通の水着もあるが、ここには何故かスクール水着まで置いてある。何故だ、世界観を統一してほしい。てか私それ着たくない!!
「あ、フェリア様。この水着よくないですか?」
「あら、不思議な水着ですわね。でも何故かこれを着せるとなると背徳感が……」
「おいクレア!何スクール水着勧めてるのよ!私それだけは着ないからね!」
困った女である。私の水着なんて興味ないならやめてほしい。ただただ楽しんでやがる。
そうか、私に押し付けていれば自分が試着することはないからか…!!
「フェリア様?そちらの平民の水着も見たくありませんか?」
「確かに、貴方はまだ着ていませんでしたね」
「フェリア様、私はメアリーにこの、スクール水着なるものを着せないと満足しません」
おい、クレア。お前は現代人か。
それも、かなりマニアックじゃないか。それを言うならフェリア様に言いたまえ。
「フェリア様…!?とりあえず、クレアにしましょうよ時間ないですよ。というか私上裸で話してるんですから、説得力2倍でしょう」
「なんですかその理論は……」
「フェリア様……、着せないと私の心が死ぬので早く着せましょう。需要と供給です」
「おい、クレア。お前楽しんでるだろ。なんかおかしくないか」
「別に何もございませんが?」
「……時間もないですし、クレアの水着も見ますかね」
「仕方ないわね……」
言われると案外あっさり納得するクレア。
良いのかよ、別に良いのかよ。なんだよ、もうちょっと足掻かないんだ……。そっか。
スクール水着があること以外はセンスの良い可愛らしい水着やセクシーな水着、色々あるのでクレアに合う水着は簡単に見つかる。少し可愛らしい顔立ちをしているし、セクシーな水着は似合わない。……けどな、やられたらやり返す。それが私ってものよ。
「フェリア様~?クレアにはこの水着が似合いそうじゃないですか?」
私が手に取ったのは結構際どくて、布の面積はあるもののセクシーな水着。
スタイルが良くないと、着れないし、絶壁の人なら貧相に見えて合わないだろう。いや、クレアはそこまで壁ではないから、そこまで貧相には見えないだろうが。
「平民……流石にそれは……」
フェリア様になんともいえない表情をされる。
あ……この世界ではスクール水着は認められて、この水着は認められないんですか。
遠くでクレアに、鼻で笑われた音が聞こえた。
くそ、くそくそ!!仕方ねぇ!他に何かないのか…!!
センスの悪い水着の、一つや二つあるだろ……
探してみるが、見つけたとしてもただ色の濃い水着ばかり。スクール水着のような、存在がアウトなものがない。いや、この世界ではアウトではないのか……。
それは、決定的な敗北だった。負けたのだ、私は。
「平民、いくら床が綺麗だといえど、這い着くばらないでください。私の客だということを忘れないでください」
「すみません。でも、私……床なんです。負けた今、床以下なんです」
「貴方は何と戦っているんですか床ですか……」
「いや、クレアは床以下の存在だから……」
「メアリー?なんの話してるの?」
四つん這いになって絶望している私に声をかけてくるクレア。
そりゃ、スクール水着勧めてきたやつなんて床と同じか床にも満たない存在だからな…。ほんと……。
クレアは素直に水着を着ているらしく、白を基調としたレースのついた水着は似合っていた。水着自体も可愛らしく、それだけでいいみたいなところはある。言いすぎかもしれない。
「似合ってるじゃん。もうそれでいいんじゃない?」
「ほんと?じゃあこれでいいや」
「そんな適当に決めていいんですの?私は構いませんが……」
「面倒くさいし大丈夫です。メアリーも水着それでいいんじゃない?」
私の水着は水色を基調としており、フリルがついていて、クレアと同じように可愛らしいものだ。まあ、今の顔なら着ていても違和感ないし、どうせパーカー羽織るつもりだからこれでもいい気がする。
「そうだね。これでいいかも。あ、フェリア様の水着は?」
「わたくしのはもうありますから」
「……そうですか。試着しないんですか」
「メアリー、流石に気持ち悪いわよ」
「私何も言ってないでしょ!!」
確かに水着が見れないことは残念だけど、どうせ見れるし楽しみが先になっただけだよね。今見たって美しくて倒れるだけだし。うん。
「はぁ……」
「メアリー……」
「……じゃあ会計を済ませるので着替えててくださいね」
非常に残念です。
「はい!フェリア様!!」
「なんでそんなにノリノリなんですか…」
ついに待ちに待った日曜日である。よくよく考えたらフェリア様に見られる前に着替えればよいのだ。いやぁ、名案である。はっはっは~
「おかしい…!!!」
「何そんなに絶叫してるのよ」
「平民、次はこれ着てみなさい」
「なんで私だけ着替えさせられてるの!」
私だけ、上半身を着替えさせられている。普通の水着もあるが、ここには何故かスクール水着まで置いてある。何故だ、世界観を統一してほしい。てか私それ着たくない!!
「あ、フェリア様。この水着よくないですか?」
「あら、不思議な水着ですわね。でも何故かこれを着せるとなると背徳感が……」
「おいクレア!何スクール水着勧めてるのよ!私それだけは着ないからね!」
困った女である。私の水着なんて興味ないならやめてほしい。ただただ楽しんでやがる。
そうか、私に押し付けていれば自分が試着することはないからか…!!
「フェリア様?そちらの平民の水着も見たくありませんか?」
「確かに、貴方はまだ着ていませんでしたね」
「フェリア様、私はメアリーにこの、スクール水着なるものを着せないと満足しません」
おい、クレア。お前は現代人か。
それも、かなりマニアックじゃないか。それを言うならフェリア様に言いたまえ。
「フェリア様…!?とりあえず、クレアにしましょうよ時間ないですよ。というか私上裸で話してるんですから、説得力2倍でしょう」
「なんですかその理論は……」
「フェリア様……、着せないと私の心が死ぬので早く着せましょう。需要と供給です」
「おい、クレア。お前楽しんでるだろ。なんかおかしくないか」
「別に何もございませんが?」
「……時間もないですし、クレアの水着も見ますかね」
「仕方ないわね……」
言われると案外あっさり納得するクレア。
良いのかよ、別に良いのかよ。なんだよ、もうちょっと足掻かないんだ……。そっか。
スクール水着があること以外はセンスの良い可愛らしい水着やセクシーな水着、色々あるのでクレアに合う水着は簡単に見つかる。少し可愛らしい顔立ちをしているし、セクシーな水着は似合わない。……けどな、やられたらやり返す。それが私ってものよ。
「フェリア様~?クレアにはこの水着が似合いそうじゃないですか?」
私が手に取ったのは結構際どくて、布の面積はあるもののセクシーな水着。
スタイルが良くないと、着れないし、絶壁の人なら貧相に見えて合わないだろう。いや、クレアはそこまで壁ではないから、そこまで貧相には見えないだろうが。
「平民……流石にそれは……」
フェリア様になんともいえない表情をされる。
あ……この世界ではスクール水着は認められて、この水着は認められないんですか。
遠くでクレアに、鼻で笑われた音が聞こえた。
くそ、くそくそ!!仕方ねぇ!他に何かないのか…!!
センスの悪い水着の、一つや二つあるだろ……
探してみるが、見つけたとしてもただ色の濃い水着ばかり。スクール水着のような、存在がアウトなものがない。いや、この世界ではアウトではないのか……。
それは、決定的な敗北だった。負けたのだ、私は。
「平民、いくら床が綺麗だといえど、這い着くばらないでください。私の客だということを忘れないでください」
「すみません。でも、私……床なんです。負けた今、床以下なんです」
「貴方は何と戦っているんですか床ですか……」
「いや、クレアは床以下の存在だから……」
「メアリー?なんの話してるの?」
四つん這いになって絶望している私に声をかけてくるクレア。
そりゃ、スクール水着勧めてきたやつなんて床と同じか床にも満たない存在だからな…。ほんと……。
クレアは素直に水着を着ているらしく、白を基調としたレースのついた水着は似合っていた。水着自体も可愛らしく、それだけでいいみたいなところはある。言いすぎかもしれない。
「似合ってるじゃん。もうそれでいいんじゃない?」
「ほんと?じゃあこれでいいや」
「そんな適当に決めていいんですの?私は構いませんが……」
「面倒くさいし大丈夫です。メアリーも水着それでいいんじゃない?」
私の水着は水色を基調としており、フリルがついていて、クレアと同じように可愛らしいものだ。まあ、今の顔なら着ていても違和感ないし、どうせパーカー羽織るつもりだからこれでもいい気がする。
「そうだね。これでいいかも。あ、フェリア様の水着は?」
「わたくしのはもうありますから」
「……そうですか。試着しないんですか」
「メアリー、流石に気持ち悪いわよ」
「私何も言ってないでしょ!!」
確かに水着が見れないことは残念だけど、どうせ見れるし楽しみが先になっただけだよね。今見たって美しくて倒れるだけだし。うん。
「はぁ……」
「メアリー……」
「……じゃあ会計を済ませるので着替えててくださいね」
非常に残念です。
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