あぁ、そうですか。

ぷゆぷゆ

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ああ、夢が叶ったわ

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8年の月日が経ち、私は15歳に。
ゲームのストーリーが始まる、高等部へ入学するまでIヶ月をきった。





私の企画した商品は飛ぶように売れ、続々と商品を開発して販売することになった。

サイモン様とラルフとは定期的に会い、交流を深めた。お父様とお母様も商品に興味を持ってくれて、今ではスチュアート家と家族ぐるみの付き合いをしている。






剣術もイングリス様に訓練してもらって鍛えた。流石にイングリス様のように強くはなれないけど、成人男性2人を相手できるくらいには強くなった。

一緒に訓練しているクロヴィスは剣術の才能はあまりなかったのだけど、猛訓練により騎士団に入れるレベルまでに成長した。 

…クロヴィスは未だに私に懐いている様子。もう諦めたからいいのどけど、ヒロインが現れたら離れていくのかな。…長い月日を共にしたので寂しく思う。

イングリス様はゲームのストーリー通り、高等部へ入学されるランベール殿下の護衛騎士になった。剣術の訓練をするのも残りわずかとなっている。






社交界での私の評判は地に這いつくばるほど悪く、“非常識”“野蛮”“品がない”と、かなりの言われよう。
貴族贔屓をしないこと、剣術を学んでいること、商売をしていること、全てが評判を下げる原因に。

この世界では高等部に入る前に婚約者がいることが多いのだけど、こんな私にいい話がくるわけもなく未だに婚約者はいない。そして、女友達もいない。

まぁ、平民になるつもりだからいいんだけど!










そして、今日は待ちに待った店のオープン!!!
あぁ、夢が叶ったわ!

高等部へ入学するまでに店を開くという目標をギリギリだけど達成した。

資金集めから始まり、人材発掘と色々頑張った。経営のことをフィリップに学び、クロヴィスにもサポートしてもらい、時にはラルフにお願いして営業について行き、街に降りてアルバイトをしてみたりと、様々なことをした。

色んな人の手を借りてオープンまで辿り着くことができた。






「usual(ユージュアル)」

英語でいつものという意味の店名にした。

いつでも、誰でも、着れる服。
前世のおしゃれで自由なファッションが、この世界でも「いつもの」になれることを願ってつけた名前。

女性服専門にして、従業員も平民の女性を雇った。接客員から経理まで、女性の雇用にこだわった。

まだ女性の社会進出が遅れており、働きたくても働き口がないのが現状。usualの子が、みんなの憧れになる日が来るといいなと思っている。









「なんか、ちょっと恥ずかしいわね…」


店のショーウィンドウには、大きく印刷された私の写真が飾られている。2mほどの大きさの写真は、この世界の技術では結構難しく、印刷屋に無理して作ってもらったもの。

新しい風を吹かすのに、インパクトは与えられるだろう。

今シーズンは私の写真だけど、次のからは平民からモデルのオーディションをしようと思っている。




店の前に並べられた開店祝いの花。
クロヴィス、サイモン様、ラルフ、イングリス様、商品開発で知り合った商人達と華やかに彩っている。

華やかな雰囲気につられて、まだ開店時間前なのにお客様が集まってきていた。






「今日は忙しいと予想されますが、一緒に頑張りましょう!さぁ、オープンです!」

「「「はい!」」」


店をオープンすると、お客様がどんどん入ってくる。

私の作った服を見て、キラキラと目を輝かせている表情を見た時、言葉に表せないほど感動した。



店員も私も店の商品を着て、お客様の接客をしている。

この世界では普通だとスーツなどを着ていることが多いんだけど、usualは馴染みのない形や布を使っているので、実際に着ている姿を見て欲しいから。


それがよかったのか、店員が着ている服がかなり人気で、すぐに売切れてしまった。





初日は50着くらい売れると予想していたのを、大きく上回って100着売れた。


やったわ!!
従業員と手を叩いて喜んだ。




…だけど、このペースで服を量産するのは難しい。私が方をつくり、量産するのは人を雇っているんだけど…それでも間に合わない。


新たな課題を見つけた、オープン初日だった。



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