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プラスアルファ4.5
タノサト山へ2
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アースドラゴンから降りたヴェルムドール達に、一斉に敬礼が向けられた。
作業をしていた者も警備をしていた者も、作戦会議らしきことをしていた者も……その全てが自分達の将軍であるファイネルと、魔王ヴェルムドールの姿を認め作業を中断する。
その全員による敬礼を確認した後、ファイネルが一歩前へと進み出る。
「東方将ファイネルだ。緊急要請を受けてきたが……この部隊の責任者は何処だ?」
その言葉に応え、一人の男が進み出る。
青い髪をオールバックにまとめた、精悍な顔つきの男だ。
東方軍の制服の胸元には、部隊長である事を示す階級章がついている。
その男はファイネルの前まで進み出て敬礼すると、声を張り上げる。
「お待ちしておりました! 私、タノサト山駐留部隊長のアールデンです!」
「ああ、ご苦労。今日は魔王様もいらっしゃっているが、過度に緊張せずに普段通りの業務を実施するように。早速報告を聞こう」
ファイネルの言葉にアールデンはチラリとヴェルムドールに視線を向けた後、ビシリと最敬礼をきめる。
その顔に浮かんでいるのは、喜びだ。
自分達に退屈という言葉の無い生活を与えてくれた魔王への感謝の念と、その魔王が自分達を見に来てくれたという喜びが、そこにあった。
そして同様の感情が他の兵士達にも浮かんでいるのを見て、ヴェルムドールはむう、と唸る。
観光計画の為に来ただけではあるのだが、こうして現場の兵士達が喜んでいるのを見てしまうと、もっと現場を回った方がよいのだろうかと考えてしまう。
考えてみれば四方将の元に行ってはいるが、それぞれの現場を回った事は無い。
四方将と現場を信頼していると言えば聞こえはいいが、王としては怠慢かもしれない。
この現場の喜びようを見ていると、急にそう思えてきたのだ。
とはいえ、実際に現場を見て回るとなればヴェルムドール個人の都合で動き回るわけにもいかない為、色々と調整が必要になってくる。
後でスケジュールを見直してみよう、などとヴェルムドールが考えているのを余所にアールデンは報告を始める。
「はい! それではご報告致します! 現在、タノサト山周辺を部隊で包囲。目視では現状、離脱したタケノコは確認できておりません!」
「そうか。報告書は読んだが、他に補足することはあるか?」
「ございません!」
「よし、ご苦労。ああ、そちらの希望した破壊作戦だが、これを承認することにした」
ファイネルの台詞に合わせるように、ロカがスッと進み出て書類をアールデンへと渡す。
それは先程の作戦許可書であり……渡されたアールデンはそれを広げ、内容を確認すると近寄ってきた自分の副官へとそれを預ける。
「確かに受領致しました。作戦詳細について伺ってもよろしいでしょうか」
「ああ。基本は東方軍のマニュアルに準じる。つまり、私が出る。魔王様達は視察でいらしているから誰か……」
「ああ、俺も行くぞ」
言いかけたファイネルの言葉を、ヴェルムドールが遮る。
ここまで来たのだから、もっと詳しく現場を見ておこうと思ったのだが……それに、ファイネルもアールデンも驚いたように目を見開く。
しかし、ファイネルはすぐに落ち着きを取り戻してアールデンへと振り返る。
「……だ、そうだ。護衛は……イチカとニノか?」
「当然です」
「だね」
二人の返事を確認すると、ファイネルはそのまま視線でアールデンへと促す。
イチカとニノが護衛につく以上、東方軍から護衛を出す必要はない。
そしてアールデンもそれを理解し、一礼する。
「はい、了解いたしました。そのように部隊へ伝えます」
アールデンに頷くと、ファイネルはタノサト山へと視線を向ける。
そこには、平和そのものに見えるタノサト山の風景がある。
「タケノコの離脱は確認できていないと言ったな」
「はい。それが何か?」
「……つまり、今回のタケノコのパターンは一定地域以上を離れないパターンだと考えられるな」
東方で発生する魔力異常の引き起こす現象は多数あるが、大きく分ければ、二つに分類できる。
すなわち、その場を大きく移動するか移動しないかである。
今回のパターンは、山を離れない……つまり、大きな移動をしないパターンだ。
そうした大規模移動をしないパターンの時に対処不可能、あるいは今後も同様の現象が高頻度で発生すると判断された場合の処置方法がある。
現場を実際に目で見たわけは無いので判断は出来ないが、ファイネルは場合によってはそれも仕方がないと考えている。
そして、アールデンもファイネルの意図するところを理解し……少し苦い顔をする。
「……大規模処理ですか」
「ああ。準備だけはしておけ」
大規模処理。
元々魔力異常が土地の魔力過多にあるということから、大魔法などの使用によって土地の魔力を削る処理方法だ。
この際に土地に直接魔法をぶつける事で土地の魔力を削る方法がとられる為、しばらく地域の環境に影響が出る場合がある。
この為、最終手段とされ……出来るだけ深刻な影響の出にくい魔法などが使用される。
これは将来的なことを考えれば仕方のない処置ではあるのだが、現場の責任者としては自分の無能をさらすようで中々受け入れ難い面もある。
「まあ、そこまではいかんだろう。私が来たからにはな」
「はい。それでは私達はこのまま警戒に戻ります」
アールデンが頷き下がっていくのを確認すると、ファイネルはロカとアルムへと指示を下す。
「ロカはここで現地指揮。アルムは……そうだな、お前はロカのサポートをしろ」
「おや。何故ですかな? 直接お役に立てると思っておりましたが」
「何故もなにも……お前、自分の得意魔法の系統を言ってみろ」
ファイネルに言われてアルムはふうむ、と頷き考え始め……やがて、ようやく考えがまとまった、と言いたげな顔で笑う。
「火ですな。自慢の威力ですじゃ」
「……お前に任せたら、その自慢の威力の火で山を丸ごと焼きかねん」
そう、アルムの得意魔法は火魔法だ。
しかも爆炎のアルムの異名から予想される通り、大規模な火の魔法を得意とする。
たとえば、炎を伴う大規模爆発の魔法、大爆炎。
たとえば、広範囲を炎で包む魔法、、焼滅炎。
どちらもアルムの得意魔法だが、これに加えてアルムには独自魔法がある。
魔力で作り出した炎のオーブが敵を察知し自動で爆炎弾を発射する魔法、爆炎珠。
これを複数同時展開するアルムは暗黒大陸でも有数の火力を持つと言われていたのだ。
そして反面、手加減が非常に苦手なことでも知られている。つまり今回の戦いに参戦させると、文字通り山を焼くか吹き飛ばしかねないのだ。
そうなれば、タノサト山自体の資産価値が消えてしまう。
「今回は大人しくしてろ。お前の活躍の機会は、そのうち作ってやる」
「それはそれは。期待しておりますじゃ」
アルムが引き下がったのを確認すると、ファイネルはロカに耳打ちする。
「まあ、暴走はしないと思うが……一応見ておけよ」
「了解いたしました」
続けて、ファイネルはヴェルムドール達に視線を向ける。
「私はすぐに山に入りますが、魔王様達は如何されますか?」
「そうだな。俺もファイネルについていこう」
「分かりました。では行きましょう」
ファイネルはそう言うと、登山口へと向かっていく。
その後ろ姿に、ヴェルムドールは声をかける。
「ん? 待て。お前一人なのか?」
「ええ、そうですよ。私がある程度本気を出すなら、むしろ随伴は居ない方がいいのです」
その言葉に、ヴェルムドールは少しの違和感を感じる。
随伴は居ない方がいい。
そうだとすると、ヴェルムドール達の随伴はどうなるのか。
そんな考えを感じ取ったのか、ファイネルは笑って答える。
「ああ、魔王様達は問題ありませんよ。単純に部下達には私についてこられる者が居ないという意味ですので」
「……なるほどな」
随分な期待をされているものだ、とヴェルムドールは内心で苦笑する。
期待してくれるのは有り難いが、それに応えられるかは分からない。
全力で動いた事など無いし、剣の訓練では未だゴーディについていけていない。
近接戦闘を得意とする魔人の動きについていけるかは、自信は無い。
しかし、期待されている以上は応えるしかないのも事実ではある。
「なら、行くか」
「ええ」
ヴェルムドールがファイネルの隣に立つと、ファイネルは頷き登山口へと踏み出す。
その背後をイチカとニノが続き、四人はタノサト山へと入っていく。
************************************************
次回、ついにタケノコと対面。
次回予告だけだと、なんかグルメものみたいに見えるから不思議です。
作業をしていた者も警備をしていた者も、作戦会議らしきことをしていた者も……その全てが自分達の将軍であるファイネルと、魔王ヴェルムドールの姿を認め作業を中断する。
その全員による敬礼を確認した後、ファイネルが一歩前へと進み出る。
「東方将ファイネルだ。緊急要請を受けてきたが……この部隊の責任者は何処だ?」
その言葉に応え、一人の男が進み出る。
青い髪をオールバックにまとめた、精悍な顔つきの男だ。
東方軍の制服の胸元には、部隊長である事を示す階級章がついている。
その男はファイネルの前まで進み出て敬礼すると、声を張り上げる。
「お待ちしておりました! 私、タノサト山駐留部隊長のアールデンです!」
「ああ、ご苦労。今日は魔王様もいらっしゃっているが、過度に緊張せずに普段通りの業務を実施するように。早速報告を聞こう」
ファイネルの言葉にアールデンはチラリとヴェルムドールに視線を向けた後、ビシリと最敬礼をきめる。
その顔に浮かんでいるのは、喜びだ。
自分達に退屈という言葉の無い生活を与えてくれた魔王への感謝の念と、その魔王が自分達を見に来てくれたという喜びが、そこにあった。
そして同様の感情が他の兵士達にも浮かんでいるのを見て、ヴェルムドールはむう、と唸る。
観光計画の為に来ただけではあるのだが、こうして現場の兵士達が喜んでいるのを見てしまうと、もっと現場を回った方がよいのだろうかと考えてしまう。
考えてみれば四方将の元に行ってはいるが、それぞれの現場を回った事は無い。
四方将と現場を信頼していると言えば聞こえはいいが、王としては怠慢かもしれない。
この現場の喜びようを見ていると、急にそう思えてきたのだ。
とはいえ、実際に現場を見て回るとなればヴェルムドール個人の都合で動き回るわけにもいかない為、色々と調整が必要になってくる。
後でスケジュールを見直してみよう、などとヴェルムドールが考えているのを余所にアールデンは報告を始める。
「はい! それではご報告致します! 現在、タノサト山周辺を部隊で包囲。目視では現状、離脱したタケノコは確認できておりません!」
「そうか。報告書は読んだが、他に補足することはあるか?」
「ございません!」
「よし、ご苦労。ああ、そちらの希望した破壊作戦だが、これを承認することにした」
ファイネルの台詞に合わせるように、ロカがスッと進み出て書類をアールデンへと渡す。
それは先程の作戦許可書であり……渡されたアールデンはそれを広げ、内容を確認すると近寄ってきた自分の副官へとそれを預ける。
「確かに受領致しました。作戦詳細について伺ってもよろしいでしょうか」
「ああ。基本は東方軍のマニュアルに準じる。つまり、私が出る。魔王様達は視察でいらしているから誰か……」
「ああ、俺も行くぞ」
言いかけたファイネルの言葉を、ヴェルムドールが遮る。
ここまで来たのだから、もっと詳しく現場を見ておこうと思ったのだが……それに、ファイネルもアールデンも驚いたように目を見開く。
しかし、ファイネルはすぐに落ち着きを取り戻してアールデンへと振り返る。
「……だ、そうだ。護衛は……イチカとニノか?」
「当然です」
「だね」
二人の返事を確認すると、ファイネルはそのまま視線でアールデンへと促す。
イチカとニノが護衛につく以上、東方軍から護衛を出す必要はない。
そしてアールデンもそれを理解し、一礼する。
「はい、了解いたしました。そのように部隊へ伝えます」
アールデンに頷くと、ファイネルはタノサト山へと視線を向ける。
そこには、平和そのものに見えるタノサト山の風景がある。
「タケノコの離脱は確認できていないと言ったな」
「はい。それが何か?」
「……つまり、今回のタケノコのパターンは一定地域以上を離れないパターンだと考えられるな」
東方で発生する魔力異常の引き起こす現象は多数あるが、大きく分ければ、二つに分類できる。
すなわち、その場を大きく移動するか移動しないかである。
今回のパターンは、山を離れない……つまり、大きな移動をしないパターンだ。
そうした大規模移動をしないパターンの時に対処不可能、あるいは今後も同様の現象が高頻度で発生すると判断された場合の処置方法がある。
現場を実際に目で見たわけは無いので判断は出来ないが、ファイネルは場合によってはそれも仕方がないと考えている。
そして、アールデンもファイネルの意図するところを理解し……少し苦い顔をする。
「……大規模処理ですか」
「ああ。準備だけはしておけ」
大規模処理。
元々魔力異常が土地の魔力過多にあるということから、大魔法などの使用によって土地の魔力を削る処理方法だ。
この際に土地に直接魔法をぶつける事で土地の魔力を削る方法がとられる為、しばらく地域の環境に影響が出る場合がある。
この為、最終手段とされ……出来るだけ深刻な影響の出にくい魔法などが使用される。
これは将来的なことを考えれば仕方のない処置ではあるのだが、現場の責任者としては自分の無能をさらすようで中々受け入れ難い面もある。
「まあ、そこまではいかんだろう。私が来たからにはな」
「はい。それでは私達はこのまま警戒に戻ります」
アールデンが頷き下がっていくのを確認すると、ファイネルはロカとアルムへと指示を下す。
「ロカはここで現地指揮。アルムは……そうだな、お前はロカのサポートをしろ」
「おや。何故ですかな? 直接お役に立てると思っておりましたが」
「何故もなにも……お前、自分の得意魔法の系統を言ってみろ」
ファイネルに言われてアルムはふうむ、と頷き考え始め……やがて、ようやく考えがまとまった、と言いたげな顔で笑う。
「火ですな。自慢の威力ですじゃ」
「……お前に任せたら、その自慢の威力の火で山を丸ごと焼きかねん」
そう、アルムの得意魔法は火魔法だ。
しかも爆炎のアルムの異名から予想される通り、大規模な火の魔法を得意とする。
たとえば、炎を伴う大規模爆発の魔法、大爆炎。
たとえば、広範囲を炎で包む魔法、、焼滅炎。
どちらもアルムの得意魔法だが、これに加えてアルムには独自魔法がある。
魔力で作り出した炎のオーブが敵を察知し自動で爆炎弾を発射する魔法、爆炎珠。
これを複数同時展開するアルムは暗黒大陸でも有数の火力を持つと言われていたのだ。
そして反面、手加減が非常に苦手なことでも知られている。つまり今回の戦いに参戦させると、文字通り山を焼くか吹き飛ばしかねないのだ。
そうなれば、タノサト山自体の資産価値が消えてしまう。
「今回は大人しくしてろ。お前の活躍の機会は、そのうち作ってやる」
「それはそれは。期待しておりますじゃ」
アルムが引き下がったのを確認すると、ファイネルはロカに耳打ちする。
「まあ、暴走はしないと思うが……一応見ておけよ」
「了解いたしました」
続けて、ファイネルはヴェルムドール達に視線を向ける。
「私はすぐに山に入りますが、魔王様達は如何されますか?」
「そうだな。俺もファイネルについていこう」
「分かりました。では行きましょう」
ファイネルはそう言うと、登山口へと向かっていく。
その後ろ姿に、ヴェルムドールは声をかける。
「ん? 待て。お前一人なのか?」
「ええ、そうですよ。私がある程度本気を出すなら、むしろ随伴は居ない方がいいのです」
その言葉に、ヴェルムドールは少しの違和感を感じる。
随伴は居ない方がいい。
そうだとすると、ヴェルムドール達の随伴はどうなるのか。
そんな考えを感じ取ったのか、ファイネルは笑って答える。
「ああ、魔王様達は問題ありませんよ。単純に部下達には私についてこられる者が居ないという意味ですので」
「……なるほどな」
随分な期待をされているものだ、とヴェルムドールは内心で苦笑する。
期待してくれるのは有り難いが、それに応えられるかは分からない。
全力で動いた事など無いし、剣の訓練では未だゴーディについていけていない。
近接戦闘を得意とする魔人の動きについていけるかは、自信は無い。
しかし、期待されている以上は応えるしかないのも事実ではある。
「なら、行くか」
「ええ」
ヴェルムドールがファイネルの隣に立つと、ファイネルは頷き登山口へと踏み出す。
その背後をイチカとニノが続き、四人はタノサト山へと入っていく。
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次回、ついにタケノコと対面。
次回予告だけだと、なんかグルメものみたいに見えるから不思議です。
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