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【番外編】女の戦いはトイレから①
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「…そーいえばさ、あんた、横峯さんのこと狙ってたけど、あれってどうなったの?」
女子トイレは用を足す場所にとどまらず。
日中は情報交換と情報収集の場であり、夕方になると夜の戦闘モードに切り替わる準備の場となる。女は昼も夜も常に戦っている生き物なのだ。
昼食後の歯磨きタイムと言う名の情報交換の場で、先輩たちから「横峯先輩」の話が出たとき、僅かに反応してしまったが、先輩たちは気にした様子がなくほっとする。
(…大丈夫、ばれてない…)
「あー、横峯さんねー…」
「あんた、どんな塩対応も全然挫けずに突っ込んでたけど、最近聞かないから」
この先輩は、横峯さんのプロジェクトメンバーに抜擢されたことを自慢して、「あたしが落としてみせる!」なんて息巻いてた人だった。宣言どおり、やれコーヒーだやれお菓子だ手作り弁当だと「女」をアピールしていたのを思い出す。同時にそれを物ともせず凛とした声の「必要ありません」というフレーズも再生される。
横峯律先輩は、とても丁寧な生き方をする人である。身につけるものはハイブランドのものばかりで、ちっとも嫌味を感じさせず、大人の色気を漂わせる独特な雰囲気をもっている。
仕事面では誰彼構わず頼られていて、その一つも邪険にすることなく真摯に向き合い、解決までとことん付き合ってくれるのだから、その一面に優しさを感じずにはいられなかった。
また横峯先輩は、性別年齢問わずどの社員にも敬語で接し、業務対応を崩さない人であった。高身長高学歴高収入でかつ、わずか6年目にして主任を任される将来有望な男とくれば、放っておく女性社員は少なくなく。
横峯先輩がひと度デスクから立ち上がれば、「休憩ご一緒させてくださいー」といった甘く甲高い声がフロアに響き、あわよくば話がしたいとコーヒーを片手に順番待ちをする人もでてきて、仕事にならないと部長直々に指導を入れられた社員もいたらしい。
だが横峯先輩は、香水振りまく女性たちと仕事上適切な距離感で接し、決してパーソナルスペースには踏み込ませず、期待もさせないその徹底ぶりに、男性社員は愚か、上層部からも賞賛の声があがるほどだった。
誰彼構わず媚びを売ることもしなければ、女性関係もさっぱりしていて、仕事はストイックにこなす、ともなれば、影で「恋人にはなれない観賞用イケメン」だなんて言われてしまうのも無理はない。
ただ、その開かない関所をなんとか突破しようと、周りの人曰く「無謀な挑戦」をする女子社員も少なからず一定数存在するのも事実であった。
「んー…」
「なにその、煮えきらない返事。もう諦めたの?」
「…横峯さんはね、あれ、だめ。近づいたらだめ。もーね、完膚なきまでに払い落とされるから」
そう言った先輩はそれ以上その話をせず、「そういえば駅前のパフェがさー」なんて話を反らした。聞いていた先輩も、彼女の意を組んで特に深く掘り下げることもなく、話は多少強引にけれど自然とパフェの話になっていった。
けれどあたしはその話に大いに興味をもっていて、心臓はずっと外に漏れ出そうなほど大きい音を出している。なぜならそんな競争率の高い、また手が届くわけがない横峯先輩に、うっかり恋をしてしまった愚か者が、あたし、島谷萌音である。
あたしだって、入社当初から好きになっていたわけではない。全員研修期間を終えて、花形部署である企画営業部に所属になり、指導員と言う名の直属の上司が横峯先輩でなかったら、きっとこんな無謀な気持ちを抱くことなんてなかった。
最初人事発表があった時は、まさか自分が映えある部署に所属するとは思っていなかったし、加えて横峯先輩が指導員になることなんて、驚きを超えて恐怖に支配されていた。
横峯先輩とはものすごく優秀で頼りになるけれど、仕事に関しては厳しい一面を持っていると噂で聞いていたので、どちらかと言うと面倒見がよくプライベートなことも親身に相談に乗ってくれると噂の河野正宗先輩の方が良かったな、なんて不謹慎なことを思ったりもした。
ただ横峯先輩の元で仕事を覚えていく中で、助けられることも多々あったし、できたときには表情を和らげて褒めてくれたこともあった。最大の要素は、わたしのノルマが佳境を迎えた際に、「島谷さんならできると信じています」なんて言われたことだ。尊敬する人でしかもちょっと好意をいだき始めている人から「信じている」なんて言われて落ちない女がこの世にいるだろうか。
だからあたしは勘違いしてしまっていた。いつも先輩をすぐ隣で見ていたために、誰よりも近いところにいるのはわたしだなんて驕りを持ってしまっていた。よくよく考えれば、自分が指導する後輩としては充分にかわいがってもらっていたが、それより先には決して踏み込ませてもらえないでいたのに、恋に恋する愚か者なあたしは、そんなことにも気づかないで、あの日、あの大雨の日に、仕事で培った信頼感も、可愛い後輩というポジションも、横峯律への淡い恋心も、全てを失うことになるのだった。
横峯先輩は決して期待を持たせるようなことはしない。なので想いを告げる間もなく玉砕する女性たちを多く見てきた。そんな先輩が、突然のスコールの中でも車の泥跳ねからあたしを守ってくれて、期待するなと言うのが無理な話であろう。
何を根拠にか、今しかないと思った。「タオルを持ってくるのでエントランスで待っていて」と言われた時に、普段のあたしなら「わかりました」なんて言って良い子で待てるのに、今日のあたしはどうしても、横峯先輩の家に上がりたかった。あわよくばお茶をいただいて、あわよくば先輩の部屋着を見て、あわよくばその汚れたワイシャツを洗いたいだなんて、思ってしまった。それに先輩だって、普段なら、他の女性なら、絶対に家に上げたりしないはずなのに、仕事の言い訳をつらつらと述べるあたしに押し負けて、家にあげてくれたのだ。期待は最高潮となった。
見るからに高級マンションの最上階に位置する先輩の部屋は身に纏うものと同様、ひと目で質のいいものだと分かる家具がセンスよく並んでいた。
リビング以外に行かないよう念を押しながらタオルを渡してくれる先輩に、そこは良い子な返事をする。壁一面に広がる本棚には知らない作家の本ばかりで、あたしには分からない世界だったけれど、横峯先輩が好きなものなら好きになれそうな気がしてじっと眺める。どうやら先輩は『春野徹』の本が好きらしく、必ず2冊ずつ揃えていて、保存用かな?なんて、先輩らしいなぁと笑ってしまった。
ふと、本棚の一角にある写真立てに目が止まる。息が詰まる気がした。そこには未だかつて見たことのない、柔らかい笑みを携えた先輩と、その腕の中を甘んじて堪能しているのであろう女性が写っていた。恋人以外の何者でもないのだと気づいた時、今こそ行動に移さなければと思ったのだ。
今、この家にいるのはあたしで、車の泥跳ねから守られたのもあたしで、「信じている」と言われたのもあたしだった。今あたしが行動すれば、もしかしたら、いやきっと、横峯先輩の隣に立てるのではないか。
思い立ったあたしは、先輩のいるお風呂場へ向かった。流石に風呂場に入るわけにはいかないと悩むと、洗面所に置きっぱなしの汚れたワイシャツが目に止まる。あわよくば、と思った願望が叶えられる瞬間であった。
「…先輩、あたしを守って汚れたワイシャツ、あたしが洗いますね」
そう風呂場に向かって声をかけたが、シャワーの音にかき消されて聞こえなかったようだ。無言は肯定とみなすと息巻いて、意気揚々と腕まくりをしたところに、ドアがあく音がした。
「………あれ、いたの?」
女性の声が聞こえた。まさか、いや確実にあの写真の人だと思った。とりあえず事情を説明しないと、と脱衣所の扉を潜ったあたしを見るやいなや、その女性は固まってしまった。
それもそうだろう。恋人の家に来たら知らない女が恋人のワイシャツを持って脱衣所から出てくるなんて、明らか事後の匂いしかしない。誤解を解くことや取り繕う言葉が頭を過るが、どれも口をついて出てくることはなかった。頭の片隅にある、「今のあたしならきっと」という根拠もない自信がじわじわと脳内を占拠し始めたのだ。このまま誤解して、先輩との仲が拗れれば…とまで過りだしたときに、先輩のテノールの声が響いた。
ガチャ…
「どうしましたか?そんなとこで立ち止まって…っ!」
火照った先輩の顔がみるみるうちに真っ青になっていった。その姿を見ても、あたしは自分の中の驕った部分を消し去ることができなかったのだ
「違います!あなたは今誤解している。弁解をさせてください」
誤解じゃない。誤解にしたくない。なにもなかったくせに、あたしは自ら事後のような雰囲気を醸し出す。何も言う必要はない。同じ女ならきっと、この雰囲気を察するだろう。そう思ったあたしは、ただその人を見つめてワイシャツを握りしめるだけでよかったのだ。
女子トイレは用を足す場所にとどまらず。
日中は情報交換と情報収集の場であり、夕方になると夜の戦闘モードに切り替わる準備の場となる。女は昼も夜も常に戦っている生き物なのだ。
昼食後の歯磨きタイムと言う名の情報交換の場で、先輩たちから「横峯先輩」の話が出たとき、僅かに反応してしまったが、先輩たちは気にした様子がなくほっとする。
(…大丈夫、ばれてない…)
「あー、横峯さんねー…」
「あんた、どんな塩対応も全然挫けずに突っ込んでたけど、最近聞かないから」
この先輩は、横峯さんのプロジェクトメンバーに抜擢されたことを自慢して、「あたしが落としてみせる!」なんて息巻いてた人だった。宣言どおり、やれコーヒーだやれお菓子だ手作り弁当だと「女」をアピールしていたのを思い出す。同時にそれを物ともせず凛とした声の「必要ありません」というフレーズも再生される。
横峯律先輩は、とても丁寧な生き方をする人である。身につけるものはハイブランドのものばかりで、ちっとも嫌味を感じさせず、大人の色気を漂わせる独特な雰囲気をもっている。
仕事面では誰彼構わず頼られていて、その一つも邪険にすることなく真摯に向き合い、解決までとことん付き合ってくれるのだから、その一面に優しさを感じずにはいられなかった。
また横峯先輩は、性別年齢問わずどの社員にも敬語で接し、業務対応を崩さない人であった。高身長高学歴高収入でかつ、わずか6年目にして主任を任される将来有望な男とくれば、放っておく女性社員は少なくなく。
横峯先輩がひと度デスクから立ち上がれば、「休憩ご一緒させてくださいー」といった甘く甲高い声がフロアに響き、あわよくば話がしたいとコーヒーを片手に順番待ちをする人もでてきて、仕事にならないと部長直々に指導を入れられた社員もいたらしい。
だが横峯先輩は、香水振りまく女性たちと仕事上適切な距離感で接し、決してパーソナルスペースには踏み込ませず、期待もさせないその徹底ぶりに、男性社員は愚か、上層部からも賞賛の声があがるほどだった。
誰彼構わず媚びを売ることもしなければ、女性関係もさっぱりしていて、仕事はストイックにこなす、ともなれば、影で「恋人にはなれない観賞用イケメン」だなんて言われてしまうのも無理はない。
ただ、その開かない関所をなんとか突破しようと、周りの人曰く「無謀な挑戦」をする女子社員も少なからず一定数存在するのも事実であった。
「んー…」
「なにその、煮えきらない返事。もう諦めたの?」
「…横峯さんはね、あれ、だめ。近づいたらだめ。もーね、完膚なきまでに払い落とされるから」
そう言った先輩はそれ以上その話をせず、「そういえば駅前のパフェがさー」なんて話を反らした。聞いていた先輩も、彼女の意を組んで特に深く掘り下げることもなく、話は多少強引にけれど自然とパフェの話になっていった。
けれどあたしはその話に大いに興味をもっていて、心臓はずっと外に漏れ出そうなほど大きい音を出している。なぜならそんな競争率の高い、また手が届くわけがない横峯先輩に、うっかり恋をしてしまった愚か者が、あたし、島谷萌音である。
あたしだって、入社当初から好きになっていたわけではない。全員研修期間を終えて、花形部署である企画営業部に所属になり、指導員と言う名の直属の上司が横峯先輩でなかったら、きっとこんな無謀な気持ちを抱くことなんてなかった。
最初人事発表があった時は、まさか自分が映えある部署に所属するとは思っていなかったし、加えて横峯先輩が指導員になることなんて、驚きを超えて恐怖に支配されていた。
横峯先輩とはものすごく優秀で頼りになるけれど、仕事に関しては厳しい一面を持っていると噂で聞いていたので、どちらかと言うと面倒見がよくプライベートなことも親身に相談に乗ってくれると噂の河野正宗先輩の方が良かったな、なんて不謹慎なことを思ったりもした。
ただ横峯先輩の元で仕事を覚えていく中で、助けられることも多々あったし、できたときには表情を和らげて褒めてくれたこともあった。最大の要素は、わたしのノルマが佳境を迎えた際に、「島谷さんならできると信じています」なんて言われたことだ。尊敬する人でしかもちょっと好意をいだき始めている人から「信じている」なんて言われて落ちない女がこの世にいるだろうか。
だからあたしは勘違いしてしまっていた。いつも先輩をすぐ隣で見ていたために、誰よりも近いところにいるのはわたしだなんて驕りを持ってしまっていた。よくよく考えれば、自分が指導する後輩としては充分にかわいがってもらっていたが、それより先には決して踏み込ませてもらえないでいたのに、恋に恋する愚か者なあたしは、そんなことにも気づかないで、あの日、あの大雨の日に、仕事で培った信頼感も、可愛い後輩というポジションも、横峯律への淡い恋心も、全てを失うことになるのだった。
横峯先輩は決して期待を持たせるようなことはしない。なので想いを告げる間もなく玉砕する女性たちを多く見てきた。そんな先輩が、突然のスコールの中でも車の泥跳ねからあたしを守ってくれて、期待するなと言うのが無理な話であろう。
何を根拠にか、今しかないと思った。「タオルを持ってくるのでエントランスで待っていて」と言われた時に、普段のあたしなら「わかりました」なんて言って良い子で待てるのに、今日のあたしはどうしても、横峯先輩の家に上がりたかった。あわよくばお茶をいただいて、あわよくば先輩の部屋着を見て、あわよくばその汚れたワイシャツを洗いたいだなんて、思ってしまった。それに先輩だって、普段なら、他の女性なら、絶対に家に上げたりしないはずなのに、仕事の言い訳をつらつらと述べるあたしに押し負けて、家にあげてくれたのだ。期待は最高潮となった。
見るからに高級マンションの最上階に位置する先輩の部屋は身に纏うものと同様、ひと目で質のいいものだと分かる家具がセンスよく並んでいた。
リビング以外に行かないよう念を押しながらタオルを渡してくれる先輩に、そこは良い子な返事をする。壁一面に広がる本棚には知らない作家の本ばかりで、あたしには分からない世界だったけれど、横峯先輩が好きなものなら好きになれそうな気がしてじっと眺める。どうやら先輩は『春野徹』の本が好きらしく、必ず2冊ずつ揃えていて、保存用かな?なんて、先輩らしいなぁと笑ってしまった。
ふと、本棚の一角にある写真立てに目が止まる。息が詰まる気がした。そこには未だかつて見たことのない、柔らかい笑みを携えた先輩と、その腕の中を甘んじて堪能しているのであろう女性が写っていた。恋人以外の何者でもないのだと気づいた時、今こそ行動に移さなければと思ったのだ。
今、この家にいるのはあたしで、車の泥跳ねから守られたのもあたしで、「信じている」と言われたのもあたしだった。今あたしが行動すれば、もしかしたら、いやきっと、横峯先輩の隣に立てるのではないか。
思い立ったあたしは、先輩のいるお風呂場へ向かった。流石に風呂場に入るわけにはいかないと悩むと、洗面所に置きっぱなしの汚れたワイシャツが目に止まる。あわよくば、と思った願望が叶えられる瞬間であった。
「…先輩、あたしを守って汚れたワイシャツ、あたしが洗いますね」
そう風呂場に向かって声をかけたが、シャワーの音にかき消されて聞こえなかったようだ。無言は肯定とみなすと息巻いて、意気揚々と腕まくりをしたところに、ドアがあく音がした。
「………あれ、いたの?」
女性の声が聞こえた。まさか、いや確実にあの写真の人だと思った。とりあえず事情を説明しないと、と脱衣所の扉を潜ったあたしを見るやいなや、その女性は固まってしまった。
それもそうだろう。恋人の家に来たら知らない女が恋人のワイシャツを持って脱衣所から出てくるなんて、明らか事後の匂いしかしない。誤解を解くことや取り繕う言葉が頭を過るが、どれも口をついて出てくることはなかった。頭の片隅にある、「今のあたしならきっと」という根拠もない自信がじわじわと脳内を占拠し始めたのだ。このまま誤解して、先輩との仲が拗れれば…とまで過りだしたときに、先輩のテノールの声が響いた。
ガチャ…
「どうしましたか?そんなとこで立ち止まって…っ!」
火照った先輩の顔がみるみるうちに真っ青になっていった。その姿を見ても、あたしは自分の中の驕った部分を消し去ることができなかったのだ
「違います!あなたは今誤解している。弁解をさせてください」
誤解じゃない。誤解にしたくない。なにもなかったくせに、あたしは自ら事後のような雰囲気を醸し出す。何も言う必要はない。同じ女ならきっと、この雰囲気を察するだろう。そう思ったあたしは、ただその人を見つめてワイシャツを握りしめるだけでよかったのだ。
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