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ダンジョンスタンピード第二波 鉤蟲
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友との再会を果たした江月。だがその一方で、女子大生3人はなんだかけっこうなピンチに陥っていた。
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
「「「きゃああああッ!!」」」
巨大なモンスターが吐き出した白い粘液。それにより万智の下半身がダンジョンの床に縫いつけられてまう。
「ちょっ、やだぁ!なによコレぇ!?」
「万智ちゃんッ!」
「やだ、待って…ホントにうごけない…ッ!!」
「気ぃつけや!このモンスター、コォチと同じ手つこうてくるで!」
遡ること数刻前。今日もマンションの周辺を見回っていた3人は、すこし遠出をした場所にダンジョンを発見した。
そこで「面白そうだから入ってみよう!」と万智が提案。
が、いつもならそんな万智の暴走を止める静絵が珍しく「そやね。少しダンジョンのなかも間引いておいた方がええかもしれんね」と賛同したため、3人はダンジョンへと足を踏み入れてしまったのだった。
見知ったダンジョンの壁、そして単調な作りと大したことのないモンスターたち。
そんなことも相まって3人はどんどんと奥へと進んでしまい、地下3層にて巨大なボス級モンスターと遭遇してしまったのだ。
「なんやのコイツ…、ほんま気持ち悪い…!」
静絵がそう零すようにその姿は異形。シルエットはムカデなのに、身体はぶよぶよとした芋虫のよう。さらにその全長は、優に8メートルを超えていた。
「このぉ~~…ッ!」
「万智、アホなことやめぃ!力で粘液がどうにかなる訳ないやろ!」
力任せに粘液からの脱出を試みる万智を、静絵が肩越しに諌める
江月のベタベタ粘液トレーニングを受けていた彼女達。なのでそれは十二分に理解できていたはず。だったのだが目の前に現れた脅威に焦ってしまい、万智の頭からはすっかりソレが飛んでしまっていたようだ。
「そうだよ万智ちゃん!ほら、コーチにもらった【粘液】を使えば、きっとモンスターの粘液も剥がせるから。ね、いっしょにやろう!」
「…ウ、ウン。ありがとルウ!」
しかし江月からの指導をよく聴いていた瑠羽は、魔力を帯びたスキルはモンスターの使う魔法やスキルなどにも対処できるという事を、よく覚えていた。
『『(ふよよよ…)』』
こうして万智と瑠羽が内と外からスキル【粘液】を発動し、ボス級モンスターの吐き出した白い粘液を柔らかくしていく。
が、その間ひとりでボス級モンスターを牽制していた静絵からすぐにSOSが。
「もぉ…早くしてんかぁ!ウチひとりじゃ…きゃあああ!」
ムカデのような巨大芋虫の体当たりを、横に跳びさらには転がりながら回避する静絵。それでもそのサイズ差から、その回避はあわやギリギリのところ。
「あ、このままじゃ静ちゃんが…!あと、えと、そうだ!おねがいコオロギちゃん!!」
『きゅわ~ぱわわ~!』
そこで瑠羽が取り出し魔力を籠めて放ったのは、一枚の銅板。それは対巨大黒蜘蛛戦の際に、珈琲ガブ飲みさせられていた巨大コオロギの生き残りであった。
『びゃん!びゃん!びゃん…!!』
召喚された巨大コオロギがやたらと跳ね回って注意を引くと、ムカデのような巨大芋虫の頭がぐるりとそちらを向く。そして触手そのままの長い触角で、巨大コオロギを追い始めた。
「ホッ、助かったわぁ。」
『びゃん!びゃん!びゃん…!!』
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
『びゃん!びゃん!びゃん…!!』
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
が、逃げ回る巨大コオロギを捕獲する為に放たれた粘液でどんどんと周囲が覆われ、逃げ場もまた失われていってしまう…。
「溶けたッ!!」
「やったね万智ちゃん!」
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
『べしゃッ!(びょが!びょが…ッ!!)』
と、ここで粘液に捕まっていた万智は脱出できたものの、今度は巨大コオロギが粘液に捕えられてしまう。
「あ、コオロギちゃん!!」
「ふたりとも動けるならはよし!でないと食べられてまうで!!」
「「うん!!」」
ムカデのような巨大芋虫は幾つもあるグロテスクな肢を動かして、粘液に捕えられた巨大コオロギに喰らいつかんとその顎を開く。
「そんなことはさせないわ!魔力充填ッ…!【剛腕】エクスカリバールスラッシュ!!」
「【複利】充填ッ…!【敏捷】・【健脚】エクスカリバールスラッシュやぁ!!」
『『ずどばしゃッ!!』』
「きゅもぉぉぉおおおおん!!」
光り輝く万智と静絵のダブルエクスカリバールスラッシュを胴体に浴びたボス級モンスターが、その痛みに身をのけ反らせて苦しむ。
「今やで瑠羽ちゃん!」
「ルウッ!」
「う…、うん!【防塞】・【粘液】…!」
『(きゅおぉぉぉ…!)』
隙を作ってくれたふたりに応え、瑠羽はスキル【防塞】で自身の防御力を高めると同時に粘液を頭から被って駆けだした。
そこに【俊敏】も発動させギュンと加速するとさらにスキル【突撃】と【簒奪】を発動させ、そのままボス級モンスターの胴体に出来た傷口に目掛け突貫を敢行したのだった。
(コーチが教えてくれた…急停止でまとめてドカン…急停止でまとめてドカン…急停止でまとめてッ…!!)
『『『ぞぬっ!…ずぱぁあああああんッッッ!!!』』』
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
「「「きゃああああッ!!」」」
巨大なモンスターが吐き出した白い粘液。それにより万智の下半身がダンジョンの床に縫いつけられてまう。
「ちょっ、やだぁ!なによコレぇ!?」
「万智ちゃんッ!」
「やだ、待って…ホントにうごけない…ッ!!」
「気ぃつけや!このモンスター、コォチと同じ手つこうてくるで!」
遡ること数刻前。今日もマンションの周辺を見回っていた3人は、すこし遠出をした場所にダンジョンを発見した。
そこで「面白そうだから入ってみよう!」と万智が提案。
が、いつもならそんな万智の暴走を止める静絵が珍しく「そやね。少しダンジョンのなかも間引いておいた方がええかもしれんね」と賛同したため、3人はダンジョンへと足を踏み入れてしまったのだった。
見知ったダンジョンの壁、そして単調な作りと大したことのないモンスターたち。
そんなことも相まって3人はどんどんと奥へと進んでしまい、地下3層にて巨大なボス級モンスターと遭遇してしまったのだ。
「なんやのコイツ…、ほんま気持ち悪い…!」
静絵がそう零すようにその姿は異形。シルエットはムカデなのに、身体はぶよぶよとした芋虫のよう。さらにその全長は、優に8メートルを超えていた。
「このぉ~~…ッ!」
「万智、アホなことやめぃ!力で粘液がどうにかなる訳ないやろ!」
力任せに粘液からの脱出を試みる万智を、静絵が肩越しに諌める
江月のベタベタ粘液トレーニングを受けていた彼女達。なのでそれは十二分に理解できていたはず。だったのだが目の前に現れた脅威に焦ってしまい、万智の頭からはすっかりソレが飛んでしまっていたようだ。
「そうだよ万智ちゃん!ほら、コーチにもらった【粘液】を使えば、きっとモンスターの粘液も剥がせるから。ね、いっしょにやろう!」
「…ウ、ウン。ありがとルウ!」
しかし江月からの指導をよく聴いていた瑠羽は、魔力を帯びたスキルはモンスターの使う魔法やスキルなどにも対処できるという事を、よく覚えていた。
『『(ふよよよ…)』』
こうして万智と瑠羽が内と外からスキル【粘液】を発動し、ボス級モンスターの吐き出した白い粘液を柔らかくしていく。
が、その間ひとりでボス級モンスターを牽制していた静絵からすぐにSOSが。
「もぉ…早くしてんかぁ!ウチひとりじゃ…きゃあああ!」
ムカデのような巨大芋虫の体当たりを、横に跳びさらには転がりながら回避する静絵。それでもそのサイズ差から、その回避はあわやギリギリのところ。
「あ、このままじゃ静ちゃんが…!あと、えと、そうだ!おねがいコオロギちゃん!!」
『きゅわ~ぱわわ~!』
そこで瑠羽が取り出し魔力を籠めて放ったのは、一枚の銅板。それは対巨大黒蜘蛛戦の際に、珈琲ガブ飲みさせられていた巨大コオロギの生き残りであった。
『びゃん!びゃん!びゃん…!!』
召喚された巨大コオロギがやたらと跳ね回って注意を引くと、ムカデのような巨大芋虫の頭がぐるりとそちらを向く。そして触手そのままの長い触角で、巨大コオロギを追い始めた。
「ホッ、助かったわぁ。」
『びゃん!びゃん!びゃん…!!』
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
『びゃん!びゃん!びゃん…!!』
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
が、逃げ回る巨大コオロギを捕獲する為に放たれた粘液でどんどんと周囲が覆われ、逃げ場もまた失われていってしまう…。
「溶けたッ!!」
「やったね万智ちゃん!」
『どゅるびゅばぁぁあ~!』
『べしゃッ!(びょが!びょが…ッ!!)』
と、ここで粘液に捕まっていた万智は脱出できたものの、今度は巨大コオロギが粘液に捕えられてしまう。
「あ、コオロギちゃん!!」
「ふたりとも動けるならはよし!でないと食べられてまうで!!」
「「うん!!」」
ムカデのような巨大芋虫は幾つもあるグロテスクな肢を動かして、粘液に捕えられた巨大コオロギに喰らいつかんとその顎を開く。
「そんなことはさせないわ!魔力充填ッ…!【剛腕】エクスカリバールスラッシュ!!」
「【複利】充填ッ…!【敏捷】・【健脚】エクスカリバールスラッシュやぁ!!」
『『ずどばしゃッ!!』』
「きゅもぉぉぉおおおおん!!」
光り輝く万智と静絵のダブルエクスカリバールスラッシュを胴体に浴びたボス級モンスターが、その痛みに身をのけ反らせて苦しむ。
「今やで瑠羽ちゃん!」
「ルウッ!」
「う…、うん!【防塞】・【粘液】…!」
『(きゅおぉぉぉ…!)』
隙を作ってくれたふたりに応え、瑠羽はスキル【防塞】で自身の防御力を高めると同時に粘液を頭から被って駆けだした。
そこに【俊敏】も発動させギュンと加速するとさらにスキル【突撃】と【簒奪】を発動させ、そのままボス級モンスターの胴体に出来た傷口に目掛け突貫を敢行したのだった。
(コーチが教えてくれた…急停止でまとめてドカン…急停止でまとめてドカン…急停止でまとめてッ…!!)
『『『ぞぬっ!…ずぱぁあああああんッッッ!!!』』』
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