316 / 660
酔いが足りないぜ!
しおりを挟む
今日は飲みに誘われて出かけた。
そしてひさしぶりに会った重機ファイターのオッチャンたちは、超がつくほどにご機嫌だった。なぜならば避難所になっていたシャーク女子高を守っていた事が評価され、あのあと警察や消防から感謝状を貰ったそうな。
なのでこれにより、オッチャンらの行動の正当性が社会的に保証されたようなもの。
スタンピード中に酒を飲んで重機で暴れるという暴挙に出た責任があるわけだが、それを遥かに上回る規模で自衛隊がデタラメをしてくれたおかげで、もう彼らのしたことなど誰も気にしない程度のことになってくれたのであった。
なわけでそんな一計を授けたオレに、礼がしたいと飲みに誘われたのだ。
まずはチェーン店の居酒屋で合流し、そこで軽く飲んだ後はすぐ二軒目に行くというので居酒屋紫に連れてきた。いやほら、ここならオレの得意先だしさ。売り上げにすこしは貢献しようと思って。
「大将こんばんは。9名なんだけどヨロシク」
「江月ちゃんイラッシャイ!だいじょうぶ、待ってたわよ!!」
「よぉし、今日はビールをジャンジャン飲むぞぉ~!」
「そうだそうだ!小麦がバカみたいに高くなってるからな!こりゃまたいつビールが飲めるか解らんぞ!」
「おう、呑めるうちに呑み貯めだ!」
うん、なんか輸入がストップしてるらしいから、輸入品を原料にしたモノは値上がり不可避。だがそんなシリアスなどはガン無視で、オッチャンらは二軒目もおおいに盛り上がる。
「「「カンパ~イ!」」」
「そうさ、もっと浴びるほどビールを!!」
「コブクロと扶餘っ!土手煮に、お通しのソラマメも!」
「そうだ、のっぺい汁も人数分!」
「カァーッ!酒が巡るよ!あ、エノキとモヤシってコレ限り??」
シャーク女子高では周囲の眼もあって、一時は借りてきた猫のように大人しくしてたからな。そこから解放された事もあってか、今日はおもいきり羽を伸ばしたいのだろう。
「ふぅ~~っ。にしても黄金虫の兄ちゃんには、ほんと世話んなったな~!」
「おうよ。あのまま建物のなかに隠れてたら、今頃どうなってたか解ったもんじゃなかったしな」
「ほんとほんと。あの逃げ込んだ建物のなかにゃあ、大した店もなかったしな~」
「ああ。化け物に見つからなくても、そのうち飢えて逃げ出さなくちゃならなかったさ」
「いえいえ。オレも知り合いのいる学校を守ってもらえて、助かりましたよ」
なんてことを話しながら、オレは各人からレベルと成長度合いを指導という態で聞かせてもらう。うむ、いつ何時でもデータ収集は欠かさないのだ。
ただ傾向としてはオッチャンたちは器用さ・体力・筋力の順に上昇が大きいようだ。
まぁガテン系の職業だからね。元々体力と筋力には下地があったんだろけど、器用さの上昇が大きいのは明らかに重機の操縦によるものだろう。
あとはやっぱり、重機でモンスターを倒してたことで吸収できなかった生命エナジーが多かったのが惜しい。故にそのぶん成長が低いようだ。それでもレベル7~8となって能力値的には倍以上になっているのだから、50代前後の人が一般的な生活を送るには充分すぎる力といえるだろう。
…。
「げふぅ…。うぅ、やっぱこの貝ヒモの美味ぇこと…ヒック!」
「いや、リーダー。もう飲みすぎなんじゃ…?」
「はぁ~…?酔いどれながら~人はなぜ酒盛るぅ~?そんなもんはおめぇ…、どこかでほんとの自分を~ヒック!見失うためさ~ッ!!」
いやいや、見失っちゃだめでしょが。
「酔いが足りないぜ!」
「そうだシラフのままじゃ、解り合えねぇだろう!」
「呑みがたりないぜ!」
「そうだ、ほら呑め呑め!」
「そら杯を干せ!そして切なさを知るまで呑め!」
いや切なさはないけどさ、やるせなさなら振り切れる感じであるんすよ。
…。
なんて感じで、しこたま呑まされた。
まぁなんとも参ったね。それでもオッチャン等はこの後もさらに呑むのだと言って、ネオン輝く繁華街の雑踏に消えて行った。今夜は夜通し呑むのだそうだ。
ホント、能力者になったことで酒にまで強くなったのか、ドワーフみたいなオッチャンたちだな。
オレはさすがにそこまでは付き合えないから先にあがらせてもらうよ。これ以上は二日酔いになりそうだ。【病耐性】なんていまひとつ効果のハッキリしないスキルもあるけど、これ二日酔いには効くのかな…?
そしてひさしぶりに会った重機ファイターのオッチャンたちは、超がつくほどにご機嫌だった。なぜならば避難所になっていたシャーク女子高を守っていた事が評価され、あのあと警察や消防から感謝状を貰ったそうな。
なのでこれにより、オッチャンらの行動の正当性が社会的に保証されたようなもの。
スタンピード中に酒を飲んで重機で暴れるという暴挙に出た責任があるわけだが、それを遥かに上回る規模で自衛隊がデタラメをしてくれたおかげで、もう彼らのしたことなど誰も気にしない程度のことになってくれたのであった。
なわけでそんな一計を授けたオレに、礼がしたいと飲みに誘われたのだ。
まずはチェーン店の居酒屋で合流し、そこで軽く飲んだ後はすぐ二軒目に行くというので居酒屋紫に連れてきた。いやほら、ここならオレの得意先だしさ。売り上げにすこしは貢献しようと思って。
「大将こんばんは。9名なんだけどヨロシク」
「江月ちゃんイラッシャイ!だいじょうぶ、待ってたわよ!!」
「よぉし、今日はビールをジャンジャン飲むぞぉ~!」
「そうだそうだ!小麦がバカみたいに高くなってるからな!こりゃまたいつビールが飲めるか解らんぞ!」
「おう、呑めるうちに呑み貯めだ!」
うん、なんか輸入がストップしてるらしいから、輸入品を原料にしたモノは値上がり不可避。だがそんなシリアスなどはガン無視で、オッチャンらは二軒目もおおいに盛り上がる。
「「「カンパ~イ!」」」
「そうさ、もっと浴びるほどビールを!!」
「コブクロと扶餘っ!土手煮に、お通しのソラマメも!」
「そうだ、のっぺい汁も人数分!」
「カァーッ!酒が巡るよ!あ、エノキとモヤシってコレ限り??」
シャーク女子高では周囲の眼もあって、一時は借りてきた猫のように大人しくしてたからな。そこから解放された事もあってか、今日はおもいきり羽を伸ばしたいのだろう。
「ふぅ~~っ。にしても黄金虫の兄ちゃんには、ほんと世話んなったな~!」
「おうよ。あのまま建物のなかに隠れてたら、今頃どうなってたか解ったもんじゃなかったしな」
「ほんとほんと。あの逃げ込んだ建物のなかにゃあ、大した店もなかったしな~」
「ああ。化け物に見つからなくても、そのうち飢えて逃げ出さなくちゃならなかったさ」
「いえいえ。オレも知り合いのいる学校を守ってもらえて、助かりましたよ」
なんてことを話しながら、オレは各人からレベルと成長度合いを指導という態で聞かせてもらう。うむ、いつ何時でもデータ収集は欠かさないのだ。
ただ傾向としてはオッチャンたちは器用さ・体力・筋力の順に上昇が大きいようだ。
まぁガテン系の職業だからね。元々体力と筋力には下地があったんだろけど、器用さの上昇が大きいのは明らかに重機の操縦によるものだろう。
あとはやっぱり、重機でモンスターを倒してたことで吸収できなかった生命エナジーが多かったのが惜しい。故にそのぶん成長が低いようだ。それでもレベル7~8となって能力値的には倍以上になっているのだから、50代前後の人が一般的な生活を送るには充分すぎる力といえるだろう。
…。
「げふぅ…。うぅ、やっぱこの貝ヒモの美味ぇこと…ヒック!」
「いや、リーダー。もう飲みすぎなんじゃ…?」
「はぁ~…?酔いどれながら~人はなぜ酒盛るぅ~?そんなもんはおめぇ…、どこかでほんとの自分を~ヒック!見失うためさ~ッ!!」
いやいや、見失っちゃだめでしょが。
「酔いが足りないぜ!」
「そうだシラフのままじゃ、解り合えねぇだろう!」
「呑みがたりないぜ!」
「そうだ、ほら呑め呑め!」
「そら杯を干せ!そして切なさを知るまで呑め!」
いや切なさはないけどさ、やるせなさなら振り切れる感じであるんすよ。
…。
なんて感じで、しこたま呑まされた。
まぁなんとも参ったね。それでもオッチャン等はこの後もさらに呑むのだと言って、ネオン輝く繁華街の雑踏に消えて行った。今夜は夜通し呑むのだそうだ。
ホント、能力者になったことで酒にまで強くなったのか、ドワーフみたいなオッチャンたちだな。
オレはさすがにそこまでは付き合えないから先にあがらせてもらうよ。これ以上は二日酔いになりそうだ。【病耐性】なんていまひとつ効果のハッキリしないスキルもあるけど、これ二日酔いには効くのかな…?
39
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる