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不安と焦り
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(ナッ…馬鹿な!いったいどういうことだ??)
なにか意味ありげに生えたと思ったら、今度は消えていこうとする石灯籠にオレと仁菜さんは動揺した。
「こ、これって今のうちにでもセットしたほうがええんちゃう!?」
ただ静かに沈み込んでいく石灯籠。そんな状況に仁菜さんが慌てた様子で考えを述べる。
「いや!逆にそれが狙いの罠かも!いったん様子をみよう!」
「ねぇどうしたの?あ!塔が沈んでる!!」
そこへ異変に気付いた瀬来さんも戻ってきて合流。3人で沈んで消えていく石灯籠を見送った。
そうして石灯籠が床に消え去ると、周囲がフッと一段暗くなった。
「ねぇ江月さん…、コレって大丈夫なの?」
「わからん…。でも何もセットしなかったのだから、たぶん何も起きない筈だ」
おかしな形をした石灯籠だったから非常に不安。
でもコレがもしパソコンについてるDVDプレイヤーだったら、なんのメディアもセットしなければ元に戻っても何も起きない筈…。むしろ何かをセットして起動させてしまうほうが、不味いんじゃなかろうか。
「せやったらええんやけど、もしこのままこないなとこに閉じ込められでもしたら…」
「う~ん。暗くてシンと静まりかえってるから、なんか不気味よね」
あたりは急に暗くなり、空気の流れさえ止まってしまったかのように静か。そんななかにマサルの鼻息だけが無駄に響いている。
むぅ…。オレは今までに、数え切れぬほどの漫画を読んだ。そのなかで描かれていた謎解きも、かなりの数を覚えている。それはやりこんだゲームだって同じこと。
だからそれによると、こんな風に目立って現れた怪しいモノってのは、大抵は扉か罠かなにかの起動装置だった。故に正解の扉と確信が持てるまでは、不用意に触らない方がいいと判断したのだが…。
「なにもない部屋になってしまったが、もう一度周囲をよく調べ直してみよう。それに消えてしまった石灯籠だって、必要ならまた生えてきたりも…お?」
そんな風に次の方針を説明しつつふたりを勇気づけようとしていると、突如外周の壁が動いて道が現れた。
「なによもう驚かせて…。道があるなら、もっと早く出てくればいいのに」
「でも良かったやない。閉じ込められたんやなくて」
ふたりは閉じ込められたのではないと知って、ホッと息を吐く。でも口から出た言葉は、正反対の反応。瀬来さんは強気に振る舞っているが、仁菜さんは本気で不安だったようだ。
「道があったか。まったく、驚かせてくれる…」
かくいうオレも、これにはホッとした。
一度空間庫がダメになってしまったことで、ほとんどの荷物をそのままボスと戦った場所に残してしまったのだ。
いやほら、急に石舞台が動き出すから回収する間も無かったのよ。
なので水食糧などはアウト。ミスリル靴箆や通信端末などの貴重品は仁菜さんが壊れないようにとリュックに詰めて回収してくれてたけど、それ以外の荷物はロストしてしまったということになる。
まぁ…どっちに価値があるかといえば残してきた私物や小物類よりも、今の空間庫に満タン入ってる万能回復薬の方が何倍も価値があるだろうからいいけど。でも使い慣れた道具を失くしてしまったのは、非常に残念だ。
「…何もいない。大丈夫みたいよ」
先行して壁に出来た通路を覗いていた瀬来さんから、状況クリアの報告。
「よし、では一本しか道はないし、先に進んでみるか」
「こう暗いと陽の光が恋しいわ~。はよ地上にもどりたいねぇ」
そんな仁菜さんと並んで瀬来さんの元まで向かうと、通路に足を踏み入れる。石舞台もそうだったが、この通路も洞窟ではなく遺跡チックな雰囲気で等間隔に石柱が並んでいる。
「ムッ…?」
だがそうして通路を歩いていると、すぐにある異変に気が付いた。
「なんや、どないしたん?」
「なんにもいないのに、どうして立ち止るの?」
先頭を歩いていたオレが立ち止ったことで、不審を感じた二人が問いかけてくる。
「おかしい。さっきからダンジョンの魔力をまったく感じないんだ…」
「ダンジョンの魔力?」
「それって、ダンジョンが光っとったり放置されたモンが勝手に吸収されるいう??」
「そうだ。分解吸収作用の働いている状態だったら、うっすらとだがもっとダンジョンの魔力を感じている筈…。なのにそれがないんだ…」
「え~そんなことってあるの…?アアッ!!」
「どないしたん万智!」
「ふたりとも後ろ視て!壁がシミみたいになって消えてないッ!?」
「そないなこと、あ!ホンマや!!」
「なんだって!」
オレも後ろを振り返り、一番後ろを大人しくついて来ていたマサルのところまで戻って確認してみると、確かにダンジョンの壁の一部が消失をはじめていた。しかも青白い光の粒となって。。。
「こ、この消え方…、まさかボス級モンスターと同じか…!」
速報。このダンジョン、消え始めとるやんけ!
なにか意味ありげに生えたと思ったら、今度は消えていこうとする石灯籠にオレと仁菜さんは動揺した。
「こ、これって今のうちにでもセットしたほうがええんちゃう!?」
ただ静かに沈み込んでいく石灯籠。そんな状況に仁菜さんが慌てた様子で考えを述べる。
「いや!逆にそれが狙いの罠かも!いったん様子をみよう!」
「ねぇどうしたの?あ!塔が沈んでる!!」
そこへ異変に気付いた瀬来さんも戻ってきて合流。3人で沈んで消えていく石灯籠を見送った。
そうして石灯籠が床に消え去ると、周囲がフッと一段暗くなった。
「ねぇ江月さん…、コレって大丈夫なの?」
「わからん…。でも何もセットしなかったのだから、たぶん何も起きない筈だ」
おかしな形をした石灯籠だったから非常に不安。
でもコレがもしパソコンについてるDVDプレイヤーだったら、なんのメディアもセットしなければ元に戻っても何も起きない筈…。むしろ何かをセットして起動させてしまうほうが、不味いんじゃなかろうか。
「せやったらええんやけど、もしこのままこないなとこに閉じ込められでもしたら…」
「う~ん。暗くてシンと静まりかえってるから、なんか不気味よね」
あたりは急に暗くなり、空気の流れさえ止まってしまったかのように静か。そんななかにマサルの鼻息だけが無駄に響いている。
むぅ…。オレは今までに、数え切れぬほどの漫画を読んだ。そのなかで描かれていた謎解きも、かなりの数を覚えている。それはやりこんだゲームだって同じこと。
だからそれによると、こんな風に目立って現れた怪しいモノってのは、大抵は扉か罠かなにかの起動装置だった。故に正解の扉と確信が持てるまでは、不用意に触らない方がいいと判断したのだが…。
「なにもない部屋になってしまったが、もう一度周囲をよく調べ直してみよう。それに消えてしまった石灯籠だって、必要ならまた生えてきたりも…お?」
そんな風に次の方針を説明しつつふたりを勇気づけようとしていると、突如外周の壁が動いて道が現れた。
「なによもう驚かせて…。道があるなら、もっと早く出てくればいいのに」
「でも良かったやない。閉じ込められたんやなくて」
ふたりは閉じ込められたのではないと知って、ホッと息を吐く。でも口から出た言葉は、正反対の反応。瀬来さんは強気に振る舞っているが、仁菜さんは本気で不安だったようだ。
「道があったか。まったく、驚かせてくれる…」
かくいうオレも、これにはホッとした。
一度空間庫がダメになってしまったことで、ほとんどの荷物をそのままボスと戦った場所に残してしまったのだ。
いやほら、急に石舞台が動き出すから回収する間も無かったのよ。
なので水食糧などはアウト。ミスリル靴箆や通信端末などの貴重品は仁菜さんが壊れないようにとリュックに詰めて回収してくれてたけど、それ以外の荷物はロストしてしまったということになる。
まぁ…どっちに価値があるかといえば残してきた私物や小物類よりも、今の空間庫に満タン入ってる万能回復薬の方が何倍も価値があるだろうからいいけど。でも使い慣れた道具を失くしてしまったのは、非常に残念だ。
「…何もいない。大丈夫みたいよ」
先行して壁に出来た通路を覗いていた瀬来さんから、状況クリアの報告。
「よし、では一本しか道はないし、先に進んでみるか」
「こう暗いと陽の光が恋しいわ~。はよ地上にもどりたいねぇ」
そんな仁菜さんと並んで瀬来さんの元まで向かうと、通路に足を踏み入れる。石舞台もそうだったが、この通路も洞窟ではなく遺跡チックな雰囲気で等間隔に石柱が並んでいる。
「ムッ…?」
だがそうして通路を歩いていると、すぐにある異変に気が付いた。
「なんや、どないしたん?」
「なんにもいないのに、どうして立ち止るの?」
先頭を歩いていたオレが立ち止ったことで、不審を感じた二人が問いかけてくる。
「おかしい。さっきからダンジョンの魔力をまったく感じないんだ…」
「ダンジョンの魔力?」
「それって、ダンジョンが光っとったり放置されたモンが勝手に吸収されるいう??」
「そうだ。分解吸収作用の働いている状態だったら、うっすらとだがもっとダンジョンの魔力を感じている筈…。なのにそれがないんだ…」
「え~そんなことってあるの…?アアッ!!」
「どないしたん万智!」
「ふたりとも後ろ視て!壁がシミみたいになって消えてないッ!?」
「そないなこと、あ!ホンマや!!」
「なんだって!」
オレも後ろを振り返り、一番後ろを大人しくついて来ていたマサルのところまで戻って確認してみると、確かにダンジョンの壁の一部が消失をはじめていた。しかも青白い光の粒となって。。。
「こ、この消え方…、まさかボス級モンスターと同じか…!」
速報。このダンジョン、消え始めとるやんけ!
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