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Dungeon instructor 8
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「あれ、なにやってんだあいつら?」
オレと智が植物ダンジョンからアスレチック場に戻ると、そこではなぜかシャークと結月ちゃんがお客に対し戦闘教官をしていたのだ。
うん、オレ達よりも先にあがったお客さん達は、アスレチック場にて生命エナジー取得後の能力値チェックをしていたはず。そしてダンジョンでは危険のあるため過保護にしていたので、ここで戦闘指導を行うともスケジュールに組まれていたが…。
でもなんでシャークと結月ちゃんが、その教官をやってんだ?ヘルメットもつけないで。
「ホラ!相手の動きをよく視る!次ッ!」
「あ、ありがとうございました!」
「攻撃する時は恐れずに!しっかり踏み込んでください」
「はい!ありがとうございました!」
離れて立つふたりの前には防具姿のお客さんが列をなしており、チャンバラ剣での立会を繰り返している。
チャンバラ剣てのは軽い木の棒に発泡材を巻いたモノで、文字通りチャンバラして叩かれもたいして痛くない武器。これもまたインストラクター事業のため、会社で用意したモノだ。
そこでどうしてこうなったのか、その訓練風景を眺めていた銚子をつかまえ訊いてみることに。
「なぁ銚子、あれはいったいどういうことだ?」
「あ、ジャングさんお疲れさまっス。いや、シャークちゃんは前からスゴイって知ってましたけど、あの結月ちゃんて子もまたスゴイっすね!」
「いや、そうじゃなくて。なんであのふたりが、ああして指導をやってるんだ??」
「あ~、それは。なんかふたりが注目を集めちゃいまして…」
そうして銚子が説明してくれるには、午後も女子高生ズはサバゲフィールドを散歩したりアスレチックを楽しんだりして、ふたりで遊んでいたらしい。
が、社員が戻ってきたお客さんのためにチャンバラ剣を用意していると、それを見て今度はチャンバラ剣をオモチャに遊び始めたらしい。
するとそのチャンバラごっこは、興が乗ってきたのか次第にヒートアップ。そうしてお客さんがダンジョンから出てきた頃には、すっかりアスレチック場を舞台にしたド派手な忍者バトルの様相を呈していたそうな。
で、それを目の当たりにしたお客さん達がひどく感動してしまい、そのままあのふたりに指導をお願いしたのだという。
「なんと、そんなことになってたのか…」
「ええ、まぁ。でもあのふたりもそれでイイって言ってくれましたし、ああしてお客さんも喜んでくれてますから」
「うぅむ…」
まぁ、結月ちゃんに関しては道場で合気道の指導することもあるから分かるが…、あ、そういえばシャークも学校でほかの生徒に戦闘教官の真似事をやってたか。
なるほど、そういう意味ではふたりとも、人に教える経験があったのだな。
「おそい!次ッ!」
「ありがとうございました!」
まぁシャークの場合はパカリと一本とってるだけで、アドバイスは雑なことこのうえないが。
それでもいい大人が叩かれながらもニコニコと礼を述べてるのだから、あれもまた人望か??いや、アレは単に女子高生くらいの子に棒で叩かれるというレアな体験が、嬉しいだけかもしれんな。
…。
こうして特異産業のダンジョンインストラクター事業は、初日を大盛況で終えた。そして帰りの車中、シャークと結月ちゃんはとってもご機嫌だ。
「あ~!今日はスゲェおもしろかった!」
「楽しかったね、ルリちゃん!」
「ああ、提督にバイト代も貰えたしな!」
「うん。また頼みたいって、言ってたもんね!」
うむ、その若さを弾けさせ大暴れしていたら、それでお金まで貰えたのだからふたりにとっては御の字だろう。
「よかったな、ふたりとも」
「そうだね。お客さんも、とっても喜んでたもんね」
うん、特異産業のダンジョンインストラクターでは、回を重ねるごとに割引が適用させる仕組み。そもそも自分で戦えるようになれば必要なくなるモノなので、そのリピーターは限られている。
それでも倒すのに忌避感の少ない植物モンスターというのは利用者にとってありがたいだろうし、回を重ねるごとに割引があるのならまた参加しようと思ってもらえるかもしれない。
そう考えて採用した割引サービスだったが、今日が初日にも関わらず大半のお客さんがその場で次の予約を決めてくれていた。これは社員たちの頑張りもあったが、シャークと結月ちゃんのお手柄でもあったろう。
これには提督もホクホク顔で、ふたりにバイト代を渡すとまたよろしくと握手で頼んでいた。
そしてオレもまた今日の3人の頑張りを労う為に、帰りに温泉にも入らせ飯もたらふく食わせてやった。
この調子でダンジョンインストラクター事業の方も軌道に乗ってくれれば、会社の収益もより安定したものとなるだろう。いやいやしかし、自分でなにかやるつもりでいたがこんな形となるとはな。なんとも、面白いもんだ。
オレと智が植物ダンジョンからアスレチック場に戻ると、そこではなぜかシャークと結月ちゃんがお客に対し戦闘教官をしていたのだ。
うん、オレ達よりも先にあがったお客さん達は、アスレチック場にて生命エナジー取得後の能力値チェックをしていたはず。そしてダンジョンでは危険のあるため過保護にしていたので、ここで戦闘指導を行うともスケジュールに組まれていたが…。
でもなんでシャークと結月ちゃんが、その教官をやってんだ?ヘルメットもつけないで。
「ホラ!相手の動きをよく視る!次ッ!」
「あ、ありがとうございました!」
「攻撃する時は恐れずに!しっかり踏み込んでください」
「はい!ありがとうございました!」
離れて立つふたりの前には防具姿のお客さんが列をなしており、チャンバラ剣での立会を繰り返している。
チャンバラ剣てのは軽い木の棒に発泡材を巻いたモノで、文字通りチャンバラして叩かれもたいして痛くない武器。これもまたインストラクター事業のため、会社で用意したモノだ。
そこでどうしてこうなったのか、その訓練風景を眺めていた銚子をつかまえ訊いてみることに。
「なぁ銚子、あれはいったいどういうことだ?」
「あ、ジャングさんお疲れさまっス。いや、シャークちゃんは前からスゴイって知ってましたけど、あの結月ちゃんて子もまたスゴイっすね!」
「いや、そうじゃなくて。なんであのふたりが、ああして指導をやってるんだ??」
「あ~、それは。なんかふたりが注目を集めちゃいまして…」
そうして銚子が説明してくれるには、午後も女子高生ズはサバゲフィールドを散歩したりアスレチックを楽しんだりして、ふたりで遊んでいたらしい。
が、社員が戻ってきたお客さんのためにチャンバラ剣を用意していると、それを見て今度はチャンバラ剣をオモチャに遊び始めたらしい。
するとそのチャンバラごっこは、興が乗ってきたのか次第にヒートアップ。そうしてお客さんがダンジョンから出てきた頃には、すっかりアスレチック場を舞台にしたド派手な忍者バトルの様相を呈していたそうな。
で、それを目の当たりにしたお客さん達がひどく感動してしまい、そのままあのふたりに指導をお願いしたのだという。
「なんと、そんなことになってたのか…」
「ええ、まぁ。でもあのふたりもそれでイイって言ってくれましたし、ああしてお客さんも喜んでくれてますから」
「うぅむ…」
まぁ、結月ちゃんに関しては道場で合気道の指導することもあるから分かるが…、あ、そういえばシャークも学校でほかの生徒に戦闘教官の真似事をやってたか。
なるほど、そういう意味ではふたりとも、人に教える経験があったのだな。
「おそい!次ッ!」
「ありがとうございました!」
まぁシャークの場合はパカリと一本とってるだけで、アドバイスは雑なことこのうえないが。
それでもいい大人が叩かれながらもニコニコと礼を述べてるのだから、あれもまた人望か??いや、アレは単に女子高生くらいの子に棒で叩かれるというレアな体験が、嬉しいだけかもしれんな。
…。
こうして特異産業のダンジョンインストラクター事業は、初日を大盛況で終えた。そして帰りの車中、シャークと結月ちゃんはとってもご機嫌だ。
「あ~!今日はスゲェおもしろかった!」
「楽しかったね、ルリちゃん!」
「ああ、提督にバイト代も貰えたしな!」
「うん。また頼みたいって、言ってたもんね!」
うむ、その若さを弾けさせ大暴れしていたら、それでお金まで貰えたのだからふたりにとっては御の字だろう。
「よかったな、ふたりとも」
「そうだね。お客さんも、とっても喜んでたもんね」
うん、特異産業のダンジョンインストラクターでは、回を重ねるごとに割引が適用させる仕組み。そもそも自分で戦えるようになれば必要なくなるモノなので、そのリピーターは限られている。
それでも倒すのに忌避感の少ない植物モンスターというのは利用者にとってありがたいだろうし、回を重ねるごとに割引があるのならまた参加しようと思ってもらえるかもしれない。
そう考えて採用した割引サービスだったが、今日が初日にも関わらず大半のお客さんがその場で次の予約を決めてくれていた。これは社員たちの頑張りもあったが、シャークと結月ちゃんのお手柄でもあったろう。
これには提督もホクホク顔で、ふたりにバイト代を渡すとまたよろしくと握手で頼んでいた。
そしてオレもまた今日の3人の頑張りを労う為に、帰りに温泉にも入らせ飯もたらふく食わせてやった。
この調子でダンジョンインストラクター事業の方も軌道に乗ってくれれば、会社の収益もより安定したものとなるだろう。いやいやしかし、自分でなにかやるつもりでいたがこんな形となるとはな。なんとも、面白いもんだ。
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