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Strategy Crab Dungeon 2
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カニダンジョン地下2層は、なかなかもって厄介な場所。
カタチとしてはドーム球場のようだが天井部は濡れて滑りやすい岩がツララのように幾重にも垂れ下がっていて、粘液による張り付いての移動は難しい。そのうえ干潟のような地面に一歩でも足を踏みいれれば、たちまち沈み込んで身動きできなくなってしまうのだ。
いうなれば、これは地下2層全体がトラップゾーンのようなモノ。
そんな地下2層をウロついているのは大きな口にピラニアのような鋭い歯が並び、獲物とみれば遮二無二に襲いかかってくる怪魚ピラゴロウ。
コイツはビュロビュロと身をくねらせて泥の上を自在に動き回り、よく発達したその前ヒレで飛び跳ねジャンピングアタックだってしてみせる。ほかにも頭をもたげたまま下半身だけで泳ぎ、ウイリー走行のような真似までして攻撃してくる。常人がコイツに噛まれれば、腕など簡単に食い千切られてしまうだろう。
しかしその身は淡泊でありつつも非常にコクがあり、お鍋やしゃぶしゃぶにすると大変に美味なヤツでもある。
とまぁそんな怪魚ピラゴロウをあしらいつつ進んでいたのだが、早くもヌルヌル戦車の問題点が浮き彫りとなった。
うん。まず、カニダンジョン地下2層を単身で突破しようとした場合、普通に進んではかなりの困難が予想されるは、先に説明した通り。
ただオレであれば、スキルの【塩】と【超粘液】を駆使して雪駄や粘液ボートを生む出すことも可能。でもそれだって動きが鈍ってしまうのでいつも通りとはいかないし、手足に制限が出来てしまうことも否めない。
そこで、ヌルヌル戦車こと我が眷属である巨大ナメクジ濃霧の出番。
巨大ナメクジ濃霧であれば、泥湿地に足を取られてスタックしてしまうなんてことはない。その理屈は粘液。粘弾性物質と足波によるもの。
どういうことかというと、粘液は水よりも表面張力が高い。コレにより水を張ったプールの上にブルーシートを浮かべたような感じで、重量のある濃霧でも泥湿地に沈み込んでしまうのを防いでいる。
足波は「アナタは沈まないわ。私が進むもの」と、海に浮かんだビーチボールが波にさらわれていくかの如く、自身を推進させていく。まぁビーチボールと波では運動エネルギーを持っているのは波の方だが、ナメクジは自身の腹部を波状にうねらせることにより移動しているので、ビーチボールの方が表面を波打たせて水の上を進んでるようなモンだな。
そんなヌルヌル戦車のガンナーは、同じく眷属仲間の怪猿晴天。
コイツは猿らしく身軽で、濃霧に追いすがる怪魚ピラゴロウをそのカチカチウンコ投擲で迎撃。当たり所が良ければ一発で無力化できるが、そうでない場合はオレが追加で酸弾をお見舞いし撃退している。
ただ…、晴天ほど身軽でないオレではブヨブヨグニグニとする濃霧に跨ったままでは、思うように戦えなかったのだ。
無論、魔力の浪費を考えないのであればいくらでも戦える。
しかし先のことを考え魔力をセーブしながら―たとえば岩塩を魔力やオーラで飛ばさず投げようとしたりすると、上半身のチカラしか使えずに不便だったのだ。
「ウギッ!ウキキ!」
「……」
晴天が身軽に動き回り連続で怪魚ピラゴロウにカチカチウンコをヒットさせているのをみると、ケースバイケースとはいえ、もうちょっとなんとかならんものかと考えてしまう。
(むぅ…。こういう時、弓とかあった方がいいのかもな…)
今までは、大抵が迷路状のダンジョンで曲がり角の先など視界の通らない場所が多かった。そういった場所では武器の持ち替えの面倒臭さもあって弓を使うという考えは持たなかったものの、こうして視界がひらけた場所ではそういった飛び道具が欲しくなる。
そういう飛び道具ではスリングもあるが、コレもまた跨ったままで使うのが難しい。ヘタすると濃霧が伸ばしてる目玉に当たっちゃうし。
(お、そうだ。たしか空間庫にまだ捌いてない巨大カマドウマの肢があったはず…)
そこで空間庫から巨大カマドウマの肢を取りだすと、指をつっこんでビュルリと腱を引き抜いてみた。まぁモノは試しで、即興で弓が作れないものかと考えたのだ。
(よし、コレを弓の弦に…、弓はとりあえず岩塩で作ってみるか)
岩塩で生み出した弓に巨大カマドウマの腱で弦を張り、矢も岩塩で生み出してみる。
「ぬぅん、ソルトォゴ~ガン!」
(あ…)
しかし放った矢はたいした距離も飛ばず、何に当たるでもなくちょっと離れた泥につき刺さった。弓自体のしなりもなければ、矢も重すぎたらしい。
(うむむ。飛んだとはいえ、コレじゃ使えないな)
とはいえちょっとのチカラでも飛距離が稼げるのだから、なかなかどうして。弓も何かの時に使えるよう、ちゃんとしたのをひとつ作っておくといいかもしれない。
カタチとしてはドーム球場のようだが天井部は濡れて滑りやすい岩がツララのように幾重にも垂れ下がっていて、粘液による張り付いての移動は難しい。そのうえ干潟のような地面に一歩でも足を踏みいれれば、たちまち沈み込んで身動きできなくなってしまうのだ。
いうなれば、これは地下2層全体がトラップゾーンのようなモノ。
そんな地下2層をウロついているのは大きな口にピラニアのような鋭い歯が並び、獲物とみれば遮二無二に襲いかかってくる怪魚ピラゴロウ。
コイツはビュロビュロと身をくねらせて泥の上を自在に動き回り、よく発達したその前ヒレで飛び跳ねジャンピングアタックだってしてみせる。ほかにも頭をもたげたまま下半身だけで泳ぎ、ウイリー走行のような真似までして攻撃してくる。常人がコイツに噛まれれば、腕など簡単に食い千切られてしまうだろう。
しかしその身は淡泊でありつつも非常にコクがあり、お鍋やしゃぶしゃぶにすると大変に美味なヤツでもある。
とまぁそんな怪魚ピラゴロウをあしらいつつ進んでいたのだが、早くもヌルヌル戦車の問題点が浮き彫りとなった。
うん。まず、カニダンジョン地下2層を単身で突破しようとした場合、普通に進んではかなりの困難が予想されるは、先に説明した通り。
ただオレであれば、スキルの【塩】と【超粘液】を駆使して雪駄や粘液ボートを生む出すことも可能。でもそれだって動きが鈍ってしまうのでいつも通りとはいかないし、手足に制限が出来てしまうことも否めない。
そこで、ヌルヌル戦車こと我が眷属である巨大ナメクジ濃霧の出番。
巨大ナメクジ濃霧であれば、泥湿地に足を取られてスタックしてしまうなんてことはない。その理屈は粘液。粘弾性物質と足波によるもの。
どういうことかというと、粘液は水よりも表面張力が高い。コレにより水を張ったプールの上にブルーシートを浮かべたような感じで、重量のある濃霧でも泥湿地に沈み込んでしまうのを防いでいる。
足波は「アナタは沈まないわ。私が進むもの」と、海に浮かんだビーチボールが波にさらわれていくかの如く、自身を推進させていく。まぁビーチボールと波では運動エネルギーを持っているのは波の方だが、ナメクジは自身の腹部を波状にうねらせることにより移動しているので、ビーチボールの方が表面を波打たせて水の上を進んでるようなモンだな。
そんなヌルヌル戦車のガンナーは、同じく眷属仲間の怪猿晴天。
コイツは猿らしく身軽で、濃霧に追いすがる怪魚ピラゴロウをそのカチカチウンコ投擲で迎撃。当たり所が良ければ一発で無力化できるが、そうでない場合はオレが追加で酸弾をお見舞いし撃退している。
ただ…、晴天ほど身軽でないオレではブヨブヨグニグニとする濃霧に跨ったままでは、思うように戦えなかったのだ。
無論、魔力の浪費を考えないのであればいくらでも戦える。
しかし先のことを考え魔力をセーブしながら―たとえば岩塩を魔力やオーラで飛ばさず投げようとしたりすると、上半身のチカラしか使えずに不便だったのだ。
「ウギッ!ウキキ!」
「……」
晴天が身軽に動き回り連続で怪魚ピラゴロウにカチカチウンコをヒットさせているのをみると、ケースバイケースとはいえ、もうちょっとなんとかならんものかと考えてしまう。
(むぅ…。こういう時、弓とかあった方がいいのかもな…)
今までは、大抵が迷路状のダンジョンで曲がり角の先など視界の通らない場所が多かった。そういった場所では武器の持ち替えの面倒臭さもあって弓を使うという考えは持たなかったものの、こうして視界がひらけた場所ではそういった飛び道具が欲しくなる。
そういう飛び道具ではスリングもあるが、コレもまた跨ったままで使うのが難しい。ヘタすると濃霧が伸ばしてる目玉に当たっちゃうし。
(お、そうだ。たしか空間庫にまだ捌いてない巨大カマドウマの肢があったはず…)
そこで空間庫から巨大カマドウマの肢を取りだすと、指をつっこんでビュルリと腱を引き抜いてみた。まぁモノは試しで、即興で弓が作れないものかと考えたのだ。
(よし、コレを弓の弦に…、弓はとりあえず岩塩で作ってみるか)
岩塩で生み出した弓に巨大カマドウマの腱で弦を張り、矢も岩塩で生み出してみる。
「ぬぅん、ソルトォゴ~ガン!」
(あ…)
しかし放った矢はたいした距離も飛ばず、何に当たるでもなくちょっと離れた泥につき刺さった。弓自体のしなりもなければ、矢も重すぎたらしい。
(うむむ。飛んだとはいえ、コレじゃ使えないな)
とはいえちょっとのチカラでも飛距離が稼げるのだから、なかなかどうして。弓も何かの時に使えるよう、ちゃんとしたのをひとつ作っておくといいかもしれない。
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