547 / 660
Strategy Crab Dungeon 1
しおりを挟む
日々、なにかと忙しくしているオレ。それでも整体学校を無事卒業できたことで、多少の時間的余裕が生まれた。
そこでこの機に、カニダンジョンを調査してみることにした。
うむ、経験上ダンジョンのボス級モンスターを駆除しておくことでスタンピードの影響を軽減できるのは、冷蔵庫ダンジョンで確認済みのこと。ではなぜ今までカニダンジョンのボス級を放置していたかというと、それは瑠羽たち3人と一緒に倒そうと考えていたからだ。
オレたち4人、ないしシャークと結月ちゃんを加えた6人でボス級を倒せば、オレと瑠羽の持つ【簒奪】のスキルでボス級モンスターの持っているスキルを奪い、みんなでウハウハであろうと思っていたのだ。
しかし瑠羽が芸能界入りを目指したことで大きく計算が狂い、あろうことか瀬来さん仁菜さんまでデビューしてしまった。しかもそれにオレの無職問題までもが絡み、ぜんぜん会える時間がなくなってしまったのである。
うん、これではボス級モンスター攻略の時間など取れるわけがない。
しかしいつ何時、また大規模なダンジョンスタンピードが起きるとも限らない。オレはそんな危険なダンジョンをふたつも秘匿しているのだからして、その分しっかりと責任をもって管理しなければならない。
そこでやむなく、ひとりでカニダンジョンを調査。可能であれば5層までにいるボス級は排除しておくことにしたのだ。
シャークと結月ちゃんは、できれば連れて行ってやりたい。が、そうはいってもふたりはまだ高校生で、保護者の同意がなく特異迷宮入場免許を持っていない。そんな状態でボス級モンスターとの戦いに連れて行ってもし何か遭ったら、それはオレにも責任が取れないのである。
「あ~あ、できればみんなで行きたかったなぁ(すきゅん、ふしゅうぅ…)」
そんなボヤき混じりに水陸両用蟲王スーツ姿に変身し終えると、冷蔵庫ダンジョン地下1層の奥に置いてあるカニダンジョンへと向かう。
カニダンジョンの巨大カニや巨大ムール貝は日常的に狩り居酒屋ムラサキへと卸しているものの、このままだといざダンジョンスタンピードが起きた時には大変危険。以前にはそのせいでカード化した猿とカエルとナメクジは、死にそうな目に遭っていたのだから。
まぁ怪我の功名でその3体も、今ではオレの眷属となっている訳だが。
なことを考えつつもポリバケツの蓋であるカニダンジョンまで辿り着くと、地下1層の岩場な岩礁にいる無数の巨大ムール貝どもとコンニチハ。が、ここは簡単。スキル【強酸】によりバッと辺りに酸刺激臭をまき散らせば、巨大ムール貝どもはピッチリ貝を閉じて防御するので、その間にサッと通り抜けてしまえばいい。
そうして地下2層へと降りると、そこは見渡す限りの泥湿地。
そしてここにいるのは、アザラシの子供かオットセイといったサイズのピラゴロウ。コイツはピラニアみたいな鋭い歯並びをした巨大ムツゴロウだ。この広大で足場の悪い泥湿地と、非常に狂暴で獰猛なピラゴロウたちを警戒し、今まではその先へと進むことはしなかった。
しかしそれももう、頃合いだろう。
「よし、では出でよ濃霧!晴天!そしてヌルヌル戦車、パンツァーフォー!!」
そんな泥湿地を横断する為に、我が眷属となった巨大ナメクジ濃霧と怪猿晴天を呼び出す。
まず、巨大ナメクジの濃霧はオレの眷属となったことで、塩分に対する耐性を得た。まぁ塩の加護なんかを得たオレが濃霧に加護を与えたカタチになるので、そういうこともあるのだろう。
しかしそれとは別に、濃霧は成長しバチクソにデカくなった。
それはもうインド象もビックリのサイズである。てか、もう肢のないインド象サイズ。そんな訳でその質量は、普通乗用車を軽く凌駕。でも元がナメクジなのでデロリと平たくなれば、その分だけ接地面積と駆動力を得て泥湿地に沈むことなく進めるのだ。
そんな濃霧は元々からスキル【粘液】を持っているので、自身を粘液で包みこむのもお手の物。
その分厚い粘液でもって、ピラゴロウからの噛みつき攻撃を防ぐのだ。とはいえそれだけだとやや不安が残るので、巨大カメムシの外殻を装甲としてその表面に貼っつけてある。
『(ずももも…)ズボリズボリ!』
「ギョギョッ!?」
な感じで防御力を増した濃霧は進行方向にいたピラゴロウを圧し掛かりで容赦なく捕えると、そのままおろし金のような歯でこそいで食い殺していく。
とはいえデカくなった分、的は大きく動きは鈍く、周囲への反応は鈍ってしまう。
「ウギキッ!(びゃッ!)」
「(びし!)ギョギョッ!?」
しかしそんな部分をカバーするのが、怪猿晴天だ。
猿だけに身が軽く、濃霧に貼っつけたカメムシ外殻の上で巧みに動き回り、海老反りハイジャンプうんこ投げで濃霧に追いすがるピラゴロウを迎え撃つ。
コレに格闘蛙の雨天もいれば眷属揃い踏みなのだが、いらんときに召喚しても邪魔なだけなので雨天はお休みだ。それでも雨天だって近接格闘においてはバチクソに強くなってるので、状況によってはとても役に立ってくれる。なにせチョイチョイ、オレの格闘訓練の相手をさせてるからな。
そんなわけでオレの眷属たちも、なかなかもって侮れない存在へと成長しているのだ。
そこでこの機に、カニダンジョンを調査してみることにした。
うむ、経験上ダンジョンのボス級モンスターを駆除しておくことでスタンピードの影響を軽減できるのは、冷蔵庫ダンジョンで確認済みのこと。ではなぜ今までカニダンジョンのボス級を放置していたかというと、それは瑠羽たち3人と一緒に倒そうと考えていたからだ。
オレたち4人、ないしシャークと結月ちゃんを加えた6人でボス級を倒せば、オレと瑠羽の持つ【簒奪】のスキルでボス級モンスターの持っているスキルを奪い、みんなでウハウハであろうと思っていたのだ。
しかし瑠羽が芸能界入りを目指したことで大きく計算が狂い、あろうことか瀬来さん仁菜さんまでデビューしてしまった。しかもそれにオレの無職問題までもが絡み、ぜんぜん会える時間がなくなってしまったのである。
うん、これではボス級モンスター攻略の時間など取れるわけがない。
しかしいつ何時、また大規模なダンジョンスタンピードが起きるとも限らない。オレはそんな危険なダンジョンをふたつも秘匿しているのだからして、その分しっかりと責任をもって管理しなければならない。
そこでやむなく、ひとりでカニダンジョンを調査。可能であれば5層までにいるボス級は排除しておくことにしたのだ。
シャークと結月ちゃんは、できれば連れて行ってやりたい。が、そうはいってもふたりはまだ高校生で、保護者の同意がなく特異迷宮入場免許を持っていない。そんな状態でボス級モンスターとの戦いに連れて行ってもし何か遭ったら、それはオレにも責任が取れないのである。
「あ~あ、できればみんなで行きたかったなぁ(すきゅん、ふしゅうぅ…)」
そんなボヤき混じりに水陸両用蟲王スーツ姿に変身し終えると、冷蔵庫ダンジョン地下1層の奥に置いてあるカニダンジョンへと向かう。
カニダンジョンの巨大カニや巨大ムール貝は日常的に狩り居酒屋ムラサキへと卸しているものの、このままだといざダンジョンスタンピードが起きた時には大変危険。以前にはそのせいでカード化した猿とカエルとナメクジは、死にそうな目に遭っていたのだから。
まぁ怪我の功名でその3体も、今ではオレの眷属となっている訳だが。
なことを考えつつもポリバケツの蓋であるカニダンジョンまで辿り着くと、地下1層の岩場な岩礁にいる無数の巨大ムール貝どもとコンニチハ。が、ここは簡単。スキル【強酸】によりバッと辺りに酸刺激臭をまき散らせば、巨大ムール貝どもはピッチリ貝を閉じて防御するので、その間にサッと通り抜けてしまえばいい。
そうして地下2層へと降りると、そこは見渡す限りの泥湿地。
そしてここにいるのは、アザラシの子供かオットセイといったサイズのピラゴロウ。コイツはピラニアみたいな鋭い歯並びをした巨大ムツゴロウだ。この広大で足場の悪い泥湿地と、非常に狂暴で獰猛なピラゴロウたちを警戒し、今まではその先へと進むことはしなかった。
しかしそれももう、頃合いだろう。
「よし、では出でよ濃霧!晴天!そしてヌルヌル戦車、パンツァーフォー!!」
そんな泥湿地を横断する為に、我が眷属となった巨大ナメクジ濃霧と怪猿晴天を呼び出す。
まず、巨大ナメクジの濃霧はオレの眷属となったことで、塩分に対する耐性を得た。まぁ塩の加護なんかを得たオレが濃霧に加護を与えたカタチになるので、そういうこともあるのだろう。
しかしそれとは別に、濃霧は成長しバチクソにデカくなった。
それはもうインド象もビックリのサイズである。てか、もう肢のないインド象サイズ。そんな訳でその質量は、普通乗用車を軽く凌駕。でも元がナメクジなのでデロリと平たくなれば、その分だけ接地面積と駆動力を得て泥湿地に沈むことなく進めるのだ。
そんな濃霧は元々からスキル【粘液】を持っているので、自身を粘液で包みこむのもお手の物。
その分厚い粘液でもって、ピラゴロウからの噛みつき攻撃を防ぐのだ。とはいえそれだけだとやや不安が残るので、巨大カメムシの外殻を装甲としてその表面に貼っつけてある。
『(ずももも…)ズボリズボリ!』
「ギョギョッ!?」
な感じで防御力を増した濃霧は進行方向にいたピラゴロウを圧し掛かりで容赦なく捕えると、そのままおろし金のような歯でこそいで食い殺していく。
とはいえデカくなった分、的は大きく動きは鈍く、周囲への反応は鈍ってしまう。
「ウギキッ!(びゃッ!)」
「(びし!)ギョギョッ!?」
しかしそんな部分をカバーするのが、怪猿晴天だ。
猿だけに身が軽く、濃霧に貼っつけたカメムシ外殻の上で巧みに動き回り、海老反りハイジャンプうんこ投げで濃霧に追いすがるピラゴロウを迎え撃つ。
コレに格闘蛙の雨天もいれば眷属揃い踏みなのだが、いらんときに召喚しても邪魔なだけなので雨天はお休みだ。それでも雨天だって近接格闘においてはバチクソに強くなってるので、状況によってはとても役に立ってくれる。なにせチョイチョイ、オレの格闘訓練の相手をさせてるからな。
そんなわけでオレの眷属たちも、なかなかもって侮れない存在へと成長しているのだ。
63
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる