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第一章
第四話 この世界での常識(新)
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「様……人様…………健人様起きてください……ね、健人様!!」
「ん、あぁ~起きた」
何故朝はくるのか、折角気持ちよく眠っているところを起されるのはどんな美人に起こされたとしてもやはり不快に感じてしまう、しかしながらここで寝てしまっては、起こしに来てくれたフェイニーに悪い、フェイニーの気遣いに対する感謝と自分の本音の真ん中をとって、フェイニーにはあの必殺文句を伝えよう。
「フェイニー、悪いあと五分・・・・・・」
「ア?剣城様、今何とおっしゃいましたか?」
その予想だにしなかった反応に今までの眠気が嘘のように消し飛んだ。
「で、今日は俺の実力を試すんだっけ?」
「はい!まず健人様には私達の家で一番、戦闘が弱い私がお相手いたします!ルールは何でもありで、剣城様は、武器として剣を使って頂いて構いませんよ!私に一撃でもいれることが出来たらこの世界でのんびり過ごし下さい!養ってあげます!!」
「おいおい、フェイニーは冗談が上手いな~、いくら妖怪と人間の差があるとは言ってもそれは余りにも無謀じゃあ無いか?」
流石に女性に負ける気が全くしない上に剣を使ってもいいなんて、ヌルゲー過ぎるでしょ!
フェイニーから受けた提案の条件に文句などはさらさらないが、フェイニーにも武器を使ってもらうことにしようかな、勝って当たり前の条件で得た勝利ほど退屈なものは無いからな。
「じゃあ、こうしよう!お互いに剣を使って勝負という条件を付け足してやろう、俺も美しい女性をタコ殴りというのは気がひけるからね!」
「承知致しました」
そう言うとフェイニーは、二本準備された木刀の内の一本をこちらに渡した。
「じゃあ剣城様、お手柔らかによろしくお願いします!」
「悪いけど、俺は勝つよ!この勝負に勝って、最近流行りの異世界スローライフ『専業主夫』を目指す!」
「ハァ~イハーイ!フェイニー、剣城君じゃあ始めるよ~」
相変わらず、妖怪らしく無い派手な服装わしたギャルは外見に似合わない真面目な進行をする様だ。
「オン・ユア・マーク……」
「それは違うだろ!!!」
「ゴメ~ン!失敗失敗!!」
「じゃあ気を取り直して~構えて……始め!!」
俺は今までとは違うシチュエーションでもこの号令を聴いただけで、身体が反射的に反応した。
「俺からいかせてもらう!」
俺はシキの号令を認識した瞬間、フェイニーの元へ走り出し、フェイニーに向かって木刀を振り下ろした。次の瞬間、俺は後方に吹き飛んだ。
この勝負は圧倒的に俺が有利だ、一本でもいれれば勝ちという条件と剣を使うという点で既に負ける要素が無い、しかし現実はそうなっていない。剣の扱いというアドバンテージを差し引いても、フェイニーが開始線から一歩も動かずに俺が仰向けに倒されている。
「それで終わりでしょうか?」
壮絶な煽りを受けてしまった。そんな煽りでプッツンしてしまう程、短気ではないのでノーダメージだ。
「ハァ?一回防いだからって調子乗るなよ!?絶対にボコボコにしてやる!」
・・・・・・ノーダメージという訳にも行かなかった。我ながら、このキレやすさは毒のスタンドを出せそうな勢いだ。
そんなくだらない事を考えていると徐々に冷静さが戻り思考力が回復しつつある。
まず、考えなければならないのは今受けた技が、意識的に発動する事ができるという
こと、発動する時には一切のモーションを必要としない。ダメだ、情報が足りない。
「なぁ、フェイニー今の奴、解説して欲しいだけど……」
「あら、健人様は試合中にそのように敵から教えを乞うのですか?まぁ、いいでしょうヒントだけ差し上げます!」
「この世界の中でニホンと唯一異なる点、今使ったのは存在するものを消し存在しないものを現出させる技、所謂妖術と呼ばれるものです」
「妖術・・・・・・それは俺でも使えるようになるのか?」
「えぇ、まぁそうですね練習をすれば、なりますよ」
成程、あれを練習して、俺TUEEEEをすれば良いのか!
ん?でも練習したら俺TUEEEEじゃ無くね?
成程、それなら妖術について知る為にもフェイニーを倒して異世界転移の王に俺はなる!!
「決着つけようフェイニー!!」
「えぇ、そうですね!」
結果から言うと敗北した、勿論フェイニーは何らかの妖術を使っていたのだろうが現象としては俺の足が重くなり動きが鈍くなったことくらいだ。そう、違和感があったのはそれだけ……
俺は負けた、相手が妖術を使っていたとはいえ足の動きが鈍くなる、こんなのは日本にいてもよくあることだ。還元すれば相手の方が速いということなのだから。
「負けたのか……」
ウッソだろお前、コレで最弱?この世界の強さどんだけハイレベル何だよ!
強すぎじゃん、化物かよ。
……化け物だったわ、そう言えば。
俺は今まで一度として負けたことが無かったが……そうか…………キツいな、これ。
全力を出し、その上で圧倒的な力によって負ける。八割の悔しさと二割の清々しさが混ざったようなこの気持ち。
「……これが敗北……か」
出来れば二度と味わいたくないな、こんな気持ち。
────────────────────────────
「・・・・・・健人様!健人様!!」
「あぁ、フェイニーか。おはよう・・・・・・」
おぉ、なんという既視感。そして身体が痛い……この御方はお久しぶりの筋肉痛様だ、ヤバイ……痛すぎて泣きそう。
どうやら、フェイニーの表情や状況を見る限り、あの後倒れてしまった様だ、我ながら情けない。
「なぁフェイニー、最初のあれは何なんだ」
決闘の時、俺の足が重く感じた。アレの正体を知っておいた方が後々役に立つ……
「健人様あれは、妖怪の闘いにおける基礎中の基礎、妖気麻痺です」
「これは、相手の特定部位に通常以上の妖気を一気に与える事で相手の特定部位の機能を麻痺させるというものです。先程の場合は健人様の足にこれを使い動けなくした、という訳ですね」
「ん…………よっと、へぇ便利だな!誰に対しても使えるのか?」
使えるなら覚えておいて損は無い、今後使うかもしれないしな。
「いえ、発動はできますが相手のレベルが自分のレベルと同等、又はそれ以下でない限り適用されません」
「つまり、自分より格上には効かないということか」
「はい!その通りです、流石健人様は理解が早いですね!」
「又、最初の方に健人様を飛ばしたアレは、存在するものを消し存在しないものを現出させる妖術の特徴を活かした応用技術です」
「一体何をしたんだ?フェイニーは何の動きも見せていなかった筈だ!」
「えぇ、見えないけれど存在するもの健人様の剣による衝撃そのものを消して健人様の身体に当たるように現しました」
「どうされますか?健人様、もう一度決闘ますか??」
「フェイニー…………いや、いいよ。勝てるイメージもつかないしね、今の俺は弱い。それを自覚させるための勝負だったんだろ?」
フェイニーも遠回しな事をするな言ってくれればいいのに……
「健人様は言ったところで『 俺なら大丈夫だ心配いらない!』とかいって聞いてくださらないと思いましたので!」
うっ……言いそう、凄く言いそう。いや、絶対言ってたなうん。
「この世界では、自分の実力を見誤ると死に直結するので」
まぁこれは、過言でも何でもないただの事実なんだろう。
「あぁもう、体感したよ」
「さて、健人様には、次に戦闘スタイルを決めて頂きたいのです!」
「健人様これから依頼を受けるにあたって自身の戦闘スタイルを明確にする必要があります!」
「例えばどんなスタイルがあるんだ?」
「そうですね、刀剣で臨機応変に攻める、ハンマーで豪快に攻める、アタッカー。弓や支援術を用いて、前線のサポートするサポーターの二種類に分類されます!!」
どの世界でもパーティメンバーの構成はそんなに変わらないのかな?
「フェイニー、どっちがいいとか、オススメはあるのか??」
「そうですね・・・・・・アタッカーは依頼の達成報酬がとても高いです。命に関わる職種ですので、ですが依頼のリタイアはできません。そう言った条件を含めるとハイリスクハイリターンと言えます。」
「サポーターは今のとは真逆です、リタイア可能、ですが貰える報酬はアタッカーの方と比べると雀の涙ほど・・・・・・」
「因みにこの職種選択は一年の初めつまり一月一日にギルドへ行くと変更できます!今日は五月二十八日なので後七ヶ月と少し経たないと再選択は出来ません。私と致しましては、アタッカーになるのは、サポーターで実力をつけてからでも遅くないと思います。」
「後は、そうですね・・・・・・妖召喚士、神召喚士ですこの二つは生まれついた時に、既になれるかどうかが決まっています。なので圧倒的に少なく、アタッカーとは比べるまでもない金額を受け取れます。それにアタッカーとは違い、サモナーは国の財産なので依頼のリタイアも認められています。」
この国でもやはり人々の格差がありそうだな……そんなことを考えながらフェイニーの話を話半分に聴いていた。
「ん、あぁ~起きた」
何故朝はくるのか、折角気持ちよく眠っているところを起されるのはどんな美人に起こされたとしてもやはり不快に感じてしまう、しかしながらここで寝てしまっては、起こしに来てくれたフェイニーに悪い、フェイニーの気遣いに対する感謝と自分の本音の真ん中をとって、フェイニーにはあの必殺文句を伝えよう。
「フェイニー、悪いあと五分・・・・・・」
「ア?剣城様、今何とおっしゃいましたか?」
その予想だにしなかった反応に今までの眠気が嘘のように消し飛んだ。
「で、今日は俺の実力を試すんだっけ?」
「はい!まず健人様には私達の家で一番、戦闘が弱い私がお相手いたします!ルールは何でもありで、剣城様は、武器として剣を使って頂いて構いませんよ!私に一撃でもいれることが出来たらこの世界でのんびり過ごし下さい!養ってあげます!!」
「おいおい、フェイニーは冗談が上手いな~、いくら妖怪と人間の差があるとは言ってもそれは余りにも無謀じゃあ無いか?」
流石に女性に負ける気が全くしない上に剣を使ってもいいなんて、ヌルゲー過ぎるでしょ!
フェイニーから受けた提案の条件に文句などはさらさらないが、フェイニーにも武器を使ってもらうことにしようかな、勝って当たり前の条件で得た勝利ほど退屈なものは無いからな。
「じゃあ、こうしよう!お互いに剣を使って勝負という条件を付け足してやろう、俺も美しい女性をタコ殴りというのは気がひけるからね!」
「承知致しました」
そう言うとフェイニーは、二本準備された木刀の内の一本をこちらに渡した。
「じゃあ剣城様、お手柔らかによろしくお願いします!」
「悪いけど、俺は勝つよ!この勝負に勝って、最近流行りの異世界スローライフ『専業主夫』を目指す!」
「ハァ~イハーイ!フェイニー、剣城君じゃあ始めるよ~」
相変わらず、妖怪らしく無い派手な服装わしたギャルは外見に似合わない真面目な進行をする様だ。
「オン・ユア・マーク……」
「それは違うだろ!!!」
「ゴメ~ン!失敗失敗!!」
「じゃあ気を取り直して~構えて……始め!!」
俺は今までとは違うシチュエーションでもこの号令を聴いただけで、身体が反射的に反応した。
「俺からいかせてもらう!」
俺はシキの号令を認識した瞬間、フェイニーの元へ走り出し、フェイニーに向かって木刀を振り下ろした。次の瞬間、俺は後方に吹き飛んだ。
この勝負は圧倒的に俺が有利だ、一本でもいれれば勝ちという条件と剣を使うという点で既に負ける要素が無い、しかし現実はそうなっていない。剣の扱いというアドバンテージを差し引いても、フェイニーが開始線から一歩も動かずに俺が仰向けに倒されている。
「それで終わりでしょうか?」
壮絶な煽りを受けてしまった。そんな煽りでプッツンしてしまう程、短気ではないのでノーダメージだ。
「ハァ?一回防いだからって調子乗るなよ!?絶対にボコボコにしてやる!」
・・・・・・ノーダメージという訳にも行かなかった。我ながら、このキレやすさは毒のスタンドを出せそうな勢いだ。
そんなくだらない事を考えていると徐々に冷静さが戻り思考力が回復しつつある。
まず、考えなければならないのは今受けた技が、意識的に発動する事ができるという
こと、発動する時には一切のモーションを必要としない。ダメだ、情報が足りない。
「なぁ、フェイニー今の奴、解説して欲しいだけど……」
「あら、健人様は試合中にそのように敵から教えを乞うのですか?まぁ、いいでしょうヒントだけ差し上げます!」
「この世界の中でニホンと唯一異なる点、今使ったのは存在するものを消し存在しないものを現出させる技、所謂妖術と呼ばれるものです」
「妖術・・・・・・それは俺でも使えるようになるのか?」
「えぇ、まぁそうですね練習をすれば、なりますよ」
成程、あれを練習して、俺TUEEEEをすれば良いのか!
ん?でも練習したら俺TUEEEEじゃ無くね?
成程、それなら妖術について知る為にもフェイニーを倒して異世界転移の王に俺はなる!!
「決着つけようフェイニー!!」
「えぇ、そうですね!」
結果から言うと敗北した、勿論フェイニーは何らかの妖術を使っていたのだろうが現象としては俺の足が重くなり動きが鈍くなったことくらいだ。そう、違和感があったのはそれだけ……
俺は負けた、相手が妖術を使っていたとはいえ足の動きが鈍くなる、こんなのは日本にいてもよくあることだ。還元すれば相手の方が速いということなのだから。
「負けたのか……」
ウッソだろお前、コレで最弱?この世界の強さどんだけハイレベル何だよ!
強すぎじゃん、化物かよ。
……化け物だったわ、そう言えば。
俺は今まで一度として負けたことが無かったが……そうか…………キツいな、これ。
全力を出し、その上で圧倒的な力によって負ける。八割の悔しさと二割の清々しさが混ざったようなこの気持ち。
「……これが敗北……か」
出来れば二度と味わいたくないな、こんな気持ち。
────────────────────────────
「・・・・・・健人様!健人様!!」
「あぁ、フェイニーか。おはよう・・・・・・」
おぉ、なんという既視感。そして身体が痛い……この御方はお久しぶりの筋肉痛様だ、ヤバイ……痛すぎて泣きそう。
どうやら、フェイニーの表情や状況を見る限り、あの後倒れてしまった様だ、我ながら情けない。
「なぁフェイニー、最初のあれは何なんだ」
決闘の時、俺の足が重く感じた。アレの正体を知っておいた方が後々役に立つ……
「健人様あれは、妖怪の闘いにおける基礎中の基礎、妖気麻痺です」
「これは、相手の特定部位に通常以上の妖気を一気に与える事で相手の特定部位の機能を麻痺させるというものです。先程の場合は健人様の足にこれを使い動けなくした、という訳ですね」
「ん…………よっと、へぇ便利だな!誰に対しても使えるのか?」
使えるなら覚えておいて損は無い、今後使うかもしれないしな。
「いえ、発動はできますが相手のレベルが自分のレベルと同等、又はそれ以下でない限り適用されません」
「つまり、自分より格上には効かないということか」
「はい!その通りです、流石健人様は理解が早いですね!」
「又、最初の方に健人様を飛ばしたアレは、存在するものを消し存在しないものを現出させる妖術の特徴を活かした応用技術です」
「一体何をしたんだ?フェイニーは何の動きも見せていなかった筈だ!」
「えぇ、見えないけれど存在するもの健人様の剣による衝撃そのものを消して健人様の身体に当たるように現しました」
「どうされますか?健人様、もう一度決闘ますか??」
「フェイニー…………いや、いいよ。勝てるイメージもつかないしね、今の俺は弱い。それを自覚させるための勝負だったんだろ?」
フェイニーも遠回しな事をするな言ってくれればいいのに……
「健人様は言ったところで『 俺なら大丈夫だ心配いらない!』とかいって聞いてくださらないと思いましたので!」
うっ……言いそう、凄く言いそう。いや、絶対言ってたなうん。
「この世界では、自分の実力を見誤ると死に直結するので」
まぁこれは、過言でも何でもないただの事実なんだろう。
「あぁもう、体感したよ」
「さて、健人様には、次に戦闘スタイルを決めて頂きたいのです!」
「健人様これから依頼を受けるにあたって自身の戦闘スタイルを明確にする必要があります!」
「例えばどんなスタイルがあるんだ?」
「そうですね、刀剣で臨機応変に攻める、ハンマーで豪快に攻める、アタッカー。弓や支援術を用いて、前線のサポートするサポーターの二種類に分類されます!!」
どの世界でもパーティメンバーの構成はそんなに変わらないのかな?
「フェイニー、どっちがいいとか、オススメはあるのか??」
「そうですね・・・・・・アタッカーは依頼の達成報酬がとても高いです。命に関わる職種ですので、ですが依頼のリタイアはできません。そう言った条件を含めるとハイリスクハイリターンと言えます。」
「サポーターは今のとは真逆です、リタイア可能、ですが貰える報酬はアタッカーの方と比べると雀の涙ほど・・・・・・」
「因みにこの職種選択は一年の初めつまり一月一日にギルドへ行くと変更できます!今日は五月二十八日なので後七ヶ月と少し経たないと再選択は出来ません。私と致しましては、アタッカーになるのは、サポーターで実力をつけてからでも遅くないと思います。」
「後は、そうですね・・・・・・妖召喚士、神召喚士ですこの二つは生まれついた時に、既になれるかどうかが決まっています。なので圧倒的に少なく、アタッカーとは比べるまでもない金額を受け取れます。それにアタッカーとは違い、サモナーは国の財産なので依頼のリタイアも認められています。」
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