ギャルゲーの悪役子息に転生しましたが、主人公の邪魔をする気はないです。 それよりも領地に引きこもってのんびり魔道具開発を行いたいです。

みゅう

文字の大きさ
66 / 93
2章 領地での暮らし

王宮にて

しおりを挟む
三人称風に書いてみました。

____________________________________________________


「王女殿下、大変です。今から神子様がいらっしゃるようです」

勉学が終わり、自由時間になっていたので、精霊様たちが出てくる絵本を読んでいた私に、侍女が慌てた声でそう告げた。だが、それはありえない。

「マリー、神子様は、カルリオン家の領地に行ったのよ。王都に来られるわけはないでしょう?」

神子様は、今はこの王都にいない。出発の前に一度会いたかったのだが、その願いは叶わなかった。

「精霊様のお力を借りて、神子様単身で、こちらにいらっしゃるようです」

「どういうことかしら?」

精霊様のお力は、偉大だ。高位の精霊が、一度その力を振るえば、人間など、塵芥にも等しい。その力を借りて、王都に来る。流石は神子様だ。

「詳しいことは、わかりません。ですが、我が国の守護精霊である、太陽の精霊様から、伝えられたのです。今から、王女殿下の顔色をうかがいに来ると」

「守護精霊様からお伝えされたのですか?」

どのような事だろうか?偉大なる我が国の守護精霊 太陽のマルグリットでさえ、神子様の前では、ただのメッセンジャーに過ぎないとは……同じ神々の加護を受けたものとはいえ、流石は神子、流石は精霊神。畏怖の念を感じざる負えない。

「そのようです。『コンコンコン』「王女殿下、お入りしてよろしいでしょうか?」

「下がりなさい、マリー。どうぞ、メイド長」

神子様に、お会いするにはこの豪奢だが、シンプルなドレスは、あわないだろう。どのような、ドレスにしようか?



____________________________________________________

「ふぅ、やっと出れた」

私、マリーは、大きく深呼吸をした。第二王女付き侍女になってからは、王女殿下に、退室を命じられた時ほど、安堵する瞬間はない。

王女殿下は、決して暴君ではない。むしろ、おっとりしていて優しい、理想な主だとも言える。だが、立ち上る雰囲気は、決して心安らぐものではない。呼吸ができないほどの、神々しさで、顔を直視することすらできない。王女殿下を直視することができる人物は、両親である陛下と妃殿下、婚約者である神子様だけだ。

「今日は神子様が、おいでするんだよなぁ」

物凄く気が重い。別に、神子様が、どこぞの甘やかされた令息たちみたいな傲慢で、わがまま放題な性格をしているから、というわけではない。王女殿下と一緒でいや、それ以上の神々しさで、呼吸が止まりそうになる。ほかの侍女は、神子様に会えて羨ましいと言ってくるが、あった瞬間倒れると思う。

容姿能津久井差は、美しい容姿が多いとされるこの国でも随一、だが、そんなことは関係ない。本当に人間ですか?実は神だったりしませんか?と聞きたくなるような、呼吸が止まるほどの神々しさの前で、立っていられる人間がどれくらいいるのか、と聞きたくなる。あの神々しさの前だと、まだ王女殿下は、人間の範疇だ。神子様のように、神々のほうに近い感じはしない。

「マリー、神子様が、いらっしゃるお茶会の準備早く手伝って」

「今から行くー」

こっそりのぞいて、倒れる侍女が出ないといいけど・・・・・。
しおりを挟む
感想 46

あなたにおすすめの小説

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。 気付いたら、異世界に転生していた。 なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!? 物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です! ※この話は小説家になろう様へも掲載しています

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです

竹桜
ファンタジー
 無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。  だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。  その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜
ファンタジー
 ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。  だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。  趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?  ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。 ※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】 自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

処理中です...