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第5章 流来
第78話 秘剣
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せめて、杖があれば、もう少しましに戦えるのにな。
俺の剣が通じないのは理解した。
剣を鞘におさめ、格闘で戦ったほうが、一縷の望みがつながるか?
蹴りには剣を合わされ、パンツもズタボロだ。
――俺は、笑う。
死ぬまであがけ。そう決めただろ?
頭をフル回転させる。
その間もおっさんは攻撃をしてくる。
それを躱し熱湯を出現させて目潰しにする。
おっさんは、それで間合いを外した。
剣は師匠のおっさんに教わったが、俺の武の師匠はじーさまだ。
俺にはじーさまから教わった剣術が一つだけあった。
事ここに至り、戯れに、だが真剣に訓練したその技術をモヤが晴れるように思い出した。
だが、この剣じゃあな。
そう思うと、――剣が光り出す。
そして、形を変えて現れたのは太刀だった。
鞘は朱色へと変わり先端の鐺には美しい装飾が施されている。
それを見て俺は意を決する。
納刀すると、腰だめに構える。
格好が良いからと散々練習した居合の構えだ。
この世界では初めてだが。。。
俺は何も、ズタボロになるまでサンドバッグだったわけじゃない。
こんな成りになるまで、生き延びられたのは、目の前のこいつが、師匠のおっさんじゃないからだ。
おっさんだったら、魂取られていただろうね。
だから、こいつはおっさんに似た人形だ。
戦いながらの実験で分かったが、こいつは初見の攻撃を見極める癖がある。
初めての攻撃には、ほんの半拍の間があるのだ。
その一筋の光に賭けよう。
ジリジリとにじり寄る、今から仕掛ける居合は初見だ。
俺が居合いを抜く瞬間、そいつは、後ろに飛びのく。
だが、それを邪魔するように、俺が生み出した魔法の壁がある。
それを、こいつは剣で切り崩す。
知っているよ。あんたの剣が変態なのは、それは想定済みだ。
それで、一手使わせた。
俺の抜刀が迫る。
間合いを外そうとする、こいつの背後に炎魔法を発動させる。
こいつは、それを避ける為に踏み込み、俺の剣を受け、返す刃で上段から切りかかって来た。
俺は、体をさばいて、それを躱し、太刀で突き。――そのまま手を放した。
突きの速度で太刀は飛びそいつに向かう。
俺の剣が通じないのは理解した。
剣を鞘におさめ、格闘で戦ったほうが、一縷の望みがつながるか?
蹴りには剣を合わされ、パンツもズタボロだ。
――俺は、笑う。
死ぬまであがけ。そう決めただろ?
頭をフル回転させる。
その間もおっさんは攻撃をしてくる。
それを躱し熱湯を出現させて目潰しにする。
おっさんは、それで間合いを外した。
剣は師匠のおっさんに教わったが、俺の武の師匠はじーさまだ。
俺にはじーさまから教わった剣術が一つだけあった。
事ここに至り、戯れに、だが真剣に訓練したその技術をモヤが晴れるように思い出した。
だが、この剣じゃあな。
そう思うと、――剣が光り出す。
そして、形を変えて現れたのは太刀だった。
鞘は朱色へと変わり先端の鐺には美しい装飾が施されている。
それを見て俺は意を決する。
納刀すると、腰だめに構える。
格好が良いからと散々練習した居合の構えだ。
この世界では初めてだが。。。
俺は何も、ズタボロになるまでサンドバッグだったわけじゃない。
こんな成りになるまで、生き延びられたのは、目の前のこいつが、師匠のおっさんじゃないからだ。
おっさんだったら、魂取られていただろうね。
だから、こいつはおっさんに似た人形だ。
戦いながらの実験で分かったが、こいつは初見の攻撃を見極める癖がある。
初めての攻撃には、ほんの半拍の間があるのだ。
その一筋の光に賭けよう。
ジリジリとにじり寄る、今から仕掛ける居合は初見だ。
俺が居合いを抜く瞬間、そいつは、後ろに飛びのく。
だが、それを邪魔するように、俺が生み出した魔法の壁がある。
それを、こいつは剣で切り崩す。
知っているよ。あんたの剣が変態なのは、それは想定済みだ。
それで、一手使わせた。
俺の抜刀が迫る。
間合いを外そうとする、こいつの背後に炎魔法を発動させる。
こいつは、それを避ける為に踏み込み、俺の剣を受け、返す刃で上段から切りかかって来た。
俺は、体をさばいて、それを躱し、太刀で突き。――そのまま手を放した。
突きの速度で太刀は飛びそいつに向かう。
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