三味線声優 しゃみきちとももの物語

桃香

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2.東京というやつ

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高校を卒業してすぐに東京に来ました。
家探しはお母さんが来てくれて、福生か拝島を進める
不動産屋さんに、

「田舎ね~。東京ですよね~ここ。東京も田舎みたいな所があるのね~。でもここは。。イヤよね?ももちゃん?」

東京人に岡山人が田舎田舎と連呼する不思議な会話を聞きながら
外をみるとコンビニもない、ただ大きな公園だけが見える。

「近くに公園があるから環境はいいですよ。ただ外灯もなく夜中は暗くなるので出歩かない事だけ気をつければ。。」


え~そんな事言われたら、住みたくなくなるよ。事件があった話もするし。。
うん!きっとウソはつけない良い人なんだ!
不動産屋さんはここに住んでほしくないんだ!ってか、
住みたくな~い!

ってなやりとりがありまして、結局、立川という街に決まりました。
立川は人が多くて東京感があります。
ただ区内じゃないんだよね。。
区内が良かったあ~。
な~んて事を田舎人は思ったりします。

のちのち、電車に乗れば何てない事を知ります。


さあ~東京との闘いまじまりました!
まずはー電車ー!
岡山ではいつも送り迎えをしてもらってたあまちゃんな私が、、電車に乗るのだー!
大人だなあ、、私も!

まずは乗り方が分からないからお母さんに教えてもらいながら、ドキドキの中央線ー。

きゃー!人がいっぱいいっぱいいっぱい電車内に入ってくる!
各駅に止まる度に、もうーいっぱいですよー!って
心の中で叫けぶんだけど、、届かずー!
きゃー!ぎゅーぎゅーだよー!
新宿に着く頃には髪の毛もぼさっーぼさっー!
まあ、、いいんだ。気にしない、気にしない。
だって私の目標は見てくれじゃなくて、演技なんだから。


そして、乗換えをして、

やっとやっと着きました!

憧れの本社ー!
私が所属する声優事務所!
キラキラしてるように見えるよ。
ここからが夢のスタートなんだね。。

事務所は明大前にありまして、大きなビルの中に、
事務所は入ってます。
扉は自動ドアで、中は白をベースにした、
とにかく素敵なかっこいい事務所。

レッスン場所は鏡に囲まれてて、どこから見ても、
私が映ちゃう。

そこの場所にはもうレッスン生が来てて、ストレッチをやってたり、声出しをやってたり。先生が来るまで各々時間を潰してる。

私が入ってきたら、みんながあいさつをしてくれて、
ちょっとドキドキしちゃった。
可愛い女の子がいっぱいー。
これからのレッスンも楽しみです。
ってか、やっぱり髪ぼさっーはダメ~かえって目立ちます。

さあー私の東京生活!


私の生活はバイトを3つやって、レッスンをやって、
毎日忙しく過ごしてました。
充実~。。


。。



って~おーい!おーい!



3年が経ちました。
って、仕事はゼロ。
バイトのスキルは上がっていく、、ありがとうございます!って
違うからーね。あぶない、あぶない。
東京に来たら仕事が少しでもあると思っていた、あまちゃんな考え。いやあ。。恥ずかしい。。
やはり、実力がないのかな、、。
でも、出会うべきに人に会ってないからだ!と考えてみたり、夜中泣いてみたり、

でも現状が変わるわけじゃないんだよね。。

おそるべし。。声優業界。。

負けないんだからねっ!と思いながら、、、


岡山のみんな元気かなあ?

じゅんきーに会いたいなあ。。。















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