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3.引き抜き
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いろんなオーディションを受けては落ちるの繰り返し。
たまに受かってもモブ。
※モブは声優でいう主人公以外のモブキャラ。
後は顔だしで映画のエキストラだったり、CMのエキストラだったり。。
そんな私にやっとチャンスがきたのです。
何かって?それは。。。それは。。
舞台のお仕事ー!
舞台は中学、高校でもやってたし、
夢は声優と舞台を両立できる女優さんだから!
返事は早かった。
「やります!どんな舞台ですか?」
「シェーイクスピアの夏の夜の夢。役はハーミア役だよ。」
マネージャーさんは淡々と言いました。
わあ!!シェーイクスピアは昔から大好きでよく読んだ戯曲の神様!しかも、夏の夜の夢だなんてー夢みたいだよ!
だって、夏の夜の夢といえば、ガラ○の仮面で北○マヤが演じたアレでしょーう。出来れば妖精パックがやりたかったけど、
贅沢は言わない!
ライサンダーに恋するハーミアを精一杯演じるんだ!
そんな気持ちで毎日役作りしたり、バイトしたり、稽古したりの日々を送ってました。
今日も夕方から稽古ー。まずはロッカーで着替えて。。
「ぐっうううん」
「何?変な声が聞こえる。。って、
うわあ、、みっちゃん。泣いてる?どうしたの?」
みっちゃんは同じレッスン生でいつも明るくて、暗いももとは大違いの子。だから。。泣いてるなんて。。
「ももちゃん。私、、もうイヤだよ、、。
夏の夜の夢でやる役が、、妖精役なんだよ。」
「妖精いいじゃん!」
「妖精って言ってもその他の妖精だからね!」
こわかった。。役について良いも悪いも思ったことがなかったから、そんなみっちゃんの気持ちが理解出来なかった。
「妖精の役でも立派な役だよ!私なら今の役ハーミアじゃなくても、その他の妖精でも全力で頑張るよ!」
って励ましました。
何だかな~私だって妖精のパックやりたいなあって思っていたくせに、偉そうなこと言っちゃったなあ。。
って反省。
でも、その後、舞台は大成功をむかえて。。
みっちゃんから「ありがとう」って言ってもらえたけど、
返す言葉も思いつかなかった。
先生からは舞台での私の役を評価して頂き、わざわざ先生から
「舞台の道に進まないかっ?」と言って頂き、、
嬉しかったんだけど、、その時の私には過酷な舞台の道に足を踏み入れられなかった。
友達の先輩が舞台に進み売れなくて40歳過ぎて地元に帰ってきたのを知ってたから。
こわかった。。
どの道に進んでも覚悟は必要なのに。。
舞台が終わってしばらくした頃私に会いたいと言う人が現れた。
kプロの社長兼マネージャーさん。
「はじめまして、桃香は私です。何でしょうか?」
「うちの事務所でアイドルをやらないか?」
えー?アイドル??私が!髪の毛ぼさっーの私がですかっ?
思ってもみなかった。。
私がアイドルだなんて。。
信じられない。。
動揺が隠しきれない中、私の前に1人の女の子が立ちました。
「立花るるです。」
「お前の相方だ。ユニット名はにこるんだ。」
にこるんって~展開が早すぎる!
追いついていけないよー!
るるちゃんと名乗る女の子は大人しそうで身長も143センチしかない小さな女の子だった。
マネージャーさんは「ももも149センチしかないからチビ2人だなあって。」笑ってた。
そして、にこるんとしてのアイドル活動が始まったのです。
たまに受かってもモブ。
※モブは声優でいう主人公以外のモブキャラ。
後は顔だしで映画のエキストラだったり、CMのエキストラだったり。。
そんな私にやっとチャンスがきたのです。
何かって?それは。。。それは。。
舞台のお仕事ー!
舞台は中学、高校でもやってたし、
夢は声優と舞台を両立できる女優さんだから!
返事は早かった。
「やります!どんな舞台ですか?」
「シェーイクスピアの夏の夜の夢。役はハーミア役だよ。」
マネージャーさんは淡々と言いました。
わあ!!シェーイクスピアは昔から大好きでよく読んだ戯曲の神様!しかも、夏の夜の夢だなんてー夢みたいだよ!
だって、夏の夜の夢といえば、ガラ○の仮面で北○マヤが演じたアレでしょーう。出来れば妖精パックがやりたかったけど、
贅沢は言わない!
ライサンダーに恋するハーミアを精一杯演じるんだ!
そんな気持ちで毎日役作りしたり、バイトしたり、稽古したりの日々を送ってました。
今日も夕方から稽古ー。まずはロッカーで着替えて。。
「ぐっうううん」
「何?変な声が聞こえる。。って、
うわあ、、みっちゃん。泣いてる?どうしたの?」
みっちゃんは同じレッスン生でいつも明るくて、暗いももとは大違いの子。だから。。泣いてるなんて。。
「ももちゃん。私、、もうイヤだよ、、。
夏の夜の夢でやる役が、、妖精役なんだよ。」
「妖精いいじゃん!」
「妖精って言ってもその他の妖精だからね!」
こわかった。。役について良いも悪いも思ったことがなかったから、そんなみっちゃんの気持ちが理解出来なかった。
「妖精の役でも立派な役だよ!私なら今の役ハーミアじゃなくても、その他の妖精でも全力で頑張るよ!」
って励ましました。
何だかな~私だって妖精のパックやりたいなあって思っていたくせに、偉そうなこと言っちゃったなあ。。
って反省。
でも、その後、舞台は大成功をむかえて。。
みっちゃんから「ありがとう」って言ってもらえたけど、
返す言葉も思いつかなかった。
先生からは舞台での私の役を評価して頂き、わざわざ先生から
「舞台の道に進まないかっ?」と言って頂き、、
嬉しかったんだけど、、その時の私には過酷な舞台の道に足を踏み入れられなかった。
友達の先輩が舞台に進み売れなくて40歳過ぎて地元に帰ってきたのを知ってたから。
こわかった。。
どの道に進んでも覚悟は必要なのに。。
舞台が終わってしばらくした頃私に会いたいと言う人が現れた。
kプロの社長兼マネージャーさん。
「はじめまして、桃香は私です。何でしょうか?」
「うちの事務所でアイドルをやらないか?」
えー?アイドル??私が!髪の毛ぼさっーの私がですかっ?
思ってもみなかった。。
私がアイドルだなんて。。
信じられない。。
動揺が隠しきれない中、私の前に1人の女の子が立ちました。
「立花るるです。」
「お前の相方だ。ユニット名はにこるんだ。」
にこるんって~展開が早すぎる!
追いついていけないよー!
るるちゃんと名乗る女の子は大人しそうで身長も143センチしかない小さな女の子だった。
マネージャーさんは「ももも149センチしかないからチビ2人だなあって。」笑ってた。
そして、にこるんとしてのアイドル活動が始まったのです。
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