失敗作は蜜の味

橙乃紅瑚

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初恋を自覚してしまいました - 3

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 四限目、体育。
 今日の授業は男女混合スライムボール投げ。二つのチームに分かれ、各々が作った魔法の箒に乗りながらスライムの核をぶつけ合うという、危険極まりない競技だ。

 スライムを三回以上ぶつけられたプレイヤーは陣地から撤退し、競技終了時に一人でも多くのプレイヤーが残っているチームが勝ちとなる。あるいは、相手チームの陣地の最奥にあるゴールネットへ、十個スライムを投げ入れても勝利。
 
 スライムボール投げの競技はスピード感と戦略性が求められる、非常に人気の高いスポーツだった。

 調合と勉強漬けの生徒たちにとって、スライムボール投げの授業はいい気晴らしだ。ルクレーシャにとってもお気に入りのスポーツだったが、彼女は集団の端っこで浮かない顔をしていた。

(うぅ、ダリルがこっち見てる。どうして睨んでくるの? どうして睨んでくるくせに何も言ってこないの?)

 じりじりと焼け付くような視線を受け、ルクレーシャは逃げるように俯いた。

 顔を強張らせたライバルが、穴が空きそうなほど強烈な視線でこちらを射抜いてくる。三限目が終わってから、ダリルはずっとあんな調子だ。
 
 怒気を発するダリルと、端で縮こまるルクレーシャ。気まずさを漂わせるふたりの様子に、周囲のクラスメイトが顔を見合わせる。異様な空気に耐えかねたある生徒が、ルクレーシャにそっと話しかけてきた。

「ねえ、ねえレーシャ。ダリル君と喧嘩でもしたの?」

「え? わ、私、何もしてないわ」

「そんな訳ないでしょ。ダリル君が不機嫌になるのは、レーシャが原因に決まってるんだから。早く仲直りしなさいよね、あのままだとダリル君暴走するわよ」

 何があったのか知らないけど、あなたたちの痴話喧嘩に巻き込まれるのはごめんだわ。そう呟くクラスメイトに、ルクレーシャは眉を下げた。

(な、仲直りって言っても……。ダリルがいきなり怒った原因が分からないのに)

 一生懸命お洒落して、いつもより真面目に授業に取り組んだのに、どういう訳かダリルは酷く怒っている。彼があそこまで不機嫌になる理由が、どうしても思い当たらないのだ。

 ――俺のライバルなら錬金術だけに集中しろ。男などいらないだろ。

 吐き捨てるように囁かれた彼の言葉を思い出す。冷気を纏う声を反芻し、ルクレーシャは目を潤ませた。

(私が、いきなり態度を変えたから怒ったのかな? 調合中に上の空になったり、心映しの薬をピンク色にしたり。好きな男のことばかり考える、不純で不真面目な女だと思ったのかな……)

 ダリルの薬を目の当たりにしたからよく分かる。彼の心情は、決して快いものではなかった。
 
 赤、緑、黒……ダリルの心を映し出した薬は、ぞっとするほど穢い色をしていた。あんなに嫌悪を催す色は見たことがない。
 
 心映しの薬に触れた時、彼はいったい何を思ったのだろうか?
 
(なんだか泣きたくなってくるわ。ダリルに見てもらいたくて頑張ったのに)

 寂しさと怒りが込み上げてくる。ダリルと目を合わせたら涙が出てしまいそうだ。馬鹿ダリルと一言呟いて、ルクレーシャは自分のチームに向かってとぼとぼと歩き出した。

 広大な校庭を吹き抜けるそよ風が、ルクレーシャの桃色の髪を優しくなびかせる。雲一つない真っ青な空に、胸の痛みが少しだけ和らいでいく。こんな日に空を飛んだら気持ちよさそうだと思いながら、ルクレーシャは陣地に向かう足を速めた。
 
 今日は下級生との合同授業だ。
 陣地に着くと、金髪の男子生徒がルクレーシャに駆け寄ってきた。

「あっ! る、ルクレーシャ先輩!?」

「あれ? 君って……」

 金の髪と大きな眼鏡。
 見覚えのあるそれに、ルクレーシャは目を瞬いた。
 
 間違いない。彼は、自分の手を熱心に撫で回してきた後輩だ。

「うわあああああああ! ルクレーシャ先輩っ、まさかまた会えるだなんて! 幸運! ハッピー! 棚からスライム! ああっ、青空の下の先輩は何と神々しい……。きょ、今日もとってもカワイイですね。フヒィッ」

 弾丸の如き早口を吐きながら迫ってくる。彼は浮ついた声を上げながら、ルクレーシャの周りをぴょんぴょんと飛び跳ねた。

「せんぱいっ、おっ、おんなじチームですよ僕たち! ぼっ。ぼぼぼぼ僕のこと覚えてますか? アッ、こんなオタクのことなんてどうせ覚えてないですよね。すみません頭が高くて……」

「落ち着いて。しっかり覚えてるよ。私のファンだって言ってくれた子だよね?」

 ルクレーシャが声をかけると、彼はぱあっと顔を輝かせた。

「そ、そうです! 先輩の大ファンです!! 申し遅れました、僕フローリアンっていいます。今日はよろしくお願いしますっ」

 フローリアンと名乗った男子生徒は、ルクレーシャの前でぺこぺこと頭を下げた。
 礼儀正しいその態度に、自然と口角が上がってしまう。ルクレーシャは微笑み、こちらこそよろしくと声をかけた。

(……それにしても)

 ルクレーシャは背の低い後輩をじっと見つめた。

(フローリアンくんって、随分と可愛い顔してるのね)

 大きな眼鏡に隠れて目立たないが、よく見ればグラスの奥にある目はくりくりとしていて、唇も頬もつやつやうるうるとしている。フローリアンは紛うことなき美少年だ。見れば見るほど可愛い。
 
 これだけの美少年ならば、彼のファンクラブこそありそうなものだが。ルクレーシャがそう思った時、背後から大声が飛んできた。

「フローリアーーーン!! 頑張ってえええええ!!」

「俺たち敵だけど、お前のこと応援してるからなーーーー!」

 相手チームの下級生が集まって、フローリアンに一生懸命声援を送っている。応援幕を掲げる女の子から、光る棒を振り回す男の子まで、皆がフローリアンのことを愛しているようだ。
 
 慣れた様子で手を振るフローリアンを見て、この少年は自分よりずっと人気者じゃないかとルクレーシャは苦笑した。

「ダリルせんぱーい! 私にもスライムボールくださーい!」

 フローリアンへの声援とは別方向から、女子のはしゃぎ声が聞こえてくる。ルクレーシャは声がする方に視線を向け、きゅっと眉を寄せた。

(なに、あれ)

 たくさんの女子生徒に囲まれているダリルが見える。彼は背が高いから、集団の中にいてもはっきりその様子を窺うことができた。
 
 どうやらダリルは、群がる下級生にスライムボールを手渡ししているようだ。腰を屈めながら丁寧に応対をするライバルに、ルクレーシャは焦りが込み上げてくるのを感じた。

(やめてよダリル。他の女の子に優しくしないで)

 自分の体を散々愛撫してきたダリルの手。その大きな手が、何人もの女子に握られていく。紳士的な笑みを浮かべながら握手に応じるダリルを見て、ルクレーシャはとうとう顔を歪めた。

 先輩ってすてき、格好いい。
 相手チームの陣地から聞こえてくるその声に耳を塞ぎたくなる。

(やめてってば。ちょっとあいつの顔がいいからって、そんな風に騒がないでよ! ダリルの格好良さを一番知ってるのは私なの!)

 箒をぎゅっと握りしめ、悲しそうな顔でダリルを見つめるルクレーシャを、フローリアンは気遣わしげに見上げた。

「ルクレーシャ先輩。大丈夫ですか……?」

「えっ? う、うん。ごめんねぼーっとしちゃって! さ、試合の用意をしなくちゃ。相手チームに負けないよう頑張ろうね!」

 ルクレーシャが微笑むと、フローリアンは嬉しそうに頷いた。
 
(ダリルのことが気がかりだけど、暗い顔をしないようにしなくちゃ。せっかくファンでいてくれるフローリアンくんに心配かけたくないし)

 大量のスライムが入ったかごを持ち、フローリアンと共に陣地の奥へ向かう。青空を見上げながら、ルクレーシャは潤む目を瞬いた。



「…………」

「――あ、なあダリル! 取り巻きの相手はそこまでだ! そろそろ行くぞ!」

「え? あ、ああ」

 馴染みのクラスメイトに肩を叩かれ、ダリルは止めていた息を一気に吐き出した。群がる女子の間をすり抜け、クラスメイトと共にフィールドの定位置に向かう。
 
 ルクレーシャの様子をちらちらと窺うダリルに、クラスメイトは呆れ混じりの声を出した。

「はぁぁ……。お前ってほんっと、面倒な奴だよな。好きな女には素直になれなくて、どうでもいい女には王子サマのように振る舞えるんだから」

「……うるさい」

「そうつっけんどんになるのはやめろよ。なあ、レーシャの顔見ただろ? あいつ、お前の態度に戸惑ってたぜ。何があったのか知らねえけどさ、喧嘩したならさっさとレーシャに謝ってこいよ。お前らが仲悪いと、こっちがやり辛いんだよ!」

「…………」

「自分の不機嫌で好きな女を振り回すのは格好悪いぞ、ダリル。こんなこたぁ言いたくねえけど、いつまでも素直にならなきゃ、レーシャのやつ、お前に愛想尽かしちまうかもよ」

「…………。そんなの、分かってる」

 ダリルは唇を噛み、ぐっと拳を握った。
 


 ……ピンク色に染まった心映しの薬が頭から離れない。
 
 心映しの薬は色を以て物語った。ルクレーシャには深く愛する男がいるのだと。胸に抱える恋情は強く、大きく、ハート型の結晶を作るほど揺るぎないものなのだと。
 
 あの美しい色が、他の男を想うことによって生み出されたものだと思うと胸を掻き毟りたくなる。もっと不快なのはルクレーシャの態度だ。彼女はいつも真っ直ぐだった。我が強いと言っていいほどに、他人によって自分のあり方を変えることはしない女だった。

 見知った女が、自分が知らない「誰か」によって変えられていく。
 不快だ。酷く不快だ。無垢なルクレーシャの肉体にあれだけ快楽を与え、自分に依存するよう仕向けているのに、彼女は心に秘めた恋情をずっと抱き続けている。

 騙してやる。その心が俺に堕ちるまで、快楽の海に沈めてやる。その執念を抱きながらルクレーシャに触れてきたのに、どうして……。

(オスの実の魔力が引き起こす発作を鎮めてきたのは、この俺だ。他の男じゃない、この俺だ! ルクス、君だって俺に触れられるたび嬉しそうな顔を晒してきたじゃないか。君の体は貪欲に快楽を求めるようになった。もうその体は俺に堕ちてるんだ! なのになぜ? なぜ君はいつまでも、他の男のことばかり考えている……?)

 ――無駄とか、私の恋が実らないとか、そんなの私が一番分かってるのよ! それでも、その人と話せるうちは少しでも可愛いと思ってもらいたいの! その人に近づくために頑張るって決めたのよ!

 やめてくれよ。叶わない恋に一生懸命になって何になるんだ。君の近くには、君のことをこんなにも愛する男がいるんだぞ。

 好意をほのめかす言葉を伝えても、ルクレーシャは顔を赤らめて逃げていくだけ。もっと早く「好きだ」と伝えていれば、彼女は他の男に心を捧げることもなかったのだろうか?

 悔しい。
 狂いそうになるほど、悔しい。

 遠ざかっていく己のライバルを、ダリルは暗い目で見つめた。


 *


「……ひま、ねえ」

 試合開始から十分後。
 
 ルクレーシャは青空を見上げながら大きな欠伸をした。その姿に、ゴールネットを守る者としての緊張感は全く見られない。眠そうな顔で箒にまたがるルクレーシャに、フローリアンは苦笑いを溢した。

「ルクレーシャ先輩、油断しちゃだめですよ。相手が攻め込んできたら、僕たちがゴールネットを守らなくちゃいけないんですから」

「うぅ、分かってるよぉ……。でも、暇なものは暇なんだもの。私は守備よりも攻撃のポジションに行きたかったわ。待ってるばかりなのは私の性に合わないのよ」

 これじゃ箒にまたがっている意味がないじゃないと呟き、ルクレーシャはだらしなく柄にもたれかかった。

 スライムボール投げは攻撃と守備のポジションに分かれて行われる。攻撃のポジションにつく者は、相手の陣地に攻め込むために広大なフィールドを自由に駆け抜けることができるが、反面守備のポジションは、ゴールネットの前から殆ど動くことができない。
 
 フローリアンと共に守備を担当することになったルクレーシャは、午後の眠気と戦いながらゴールネットの前で待機しているのだった。
 
 ……こう暇だと、ついダリルのことを考えてしまう。

(ダリルってば、相変わらずの人気だったわね)

 女子生徒に囲まれたライバルの姿を思い出し、ルクレーシャは憂いを帯びた息を吐いた。

(今日のあいつは敵チームだわ。きっと今頃、同じチームの女の子にちやほやされてるんでしょうね。女の子軍団を引き連れてここまで攻め込んでくるのかしら。はぁっ、本当に気に入らないわ)
 
 強烈な独占欲が胸の奥に滞っている。他の女の子を見ないでほしい、笑いかけないでほしいという感情が込み上げてきて止まらない。

(何なのよあいつ、でれでれしちゃって。浮気者、変態、移り気ハーレム錬金術士! あなたの傍にはこんなにキュートな女の子がいるのよ? 他の女の子なんか見ずに私を見なさいよ!)

(ダリルに可愛いと思ってもらいたくてスカートだって変えたの。一言くらい褒めてくれてもいいでしょうが。なのにあの男、いきなり不機嫌になってどういうつもり?)

 ルクレーシャは小さく舌打ちをした。
 いきなり怒気を発し始めたルクレーシャに、隣のフローリアンがびくりと肩を震わせる。

(叶わぬ恋に身をやつすなど、そんな無駄なことはやめろですって? したり顔で言ってきてほんっとムカつくわ、こっちの気持ちも知らないで! どういうつもりであんなこと言ったのよ!)

(ああ分かった。あの錬金術大好きお坊ちゃまは、いつまでも私にライバルのままでいてほしいんだわ。だから私のファンクラブを潰したり、架空の男に張り合うようなことをしたり、私の恋路を邪魔するようなことばかり言うのね)

(ダリルって本当に嫌なやつ! 二十四時間三百六十五日私のことを見てるって言うくせに、私の変化には褒め言葉の一つもくれないんだもの。私だけを見てるって言うなら、ずっと私だけを見なさいよ。あいつは言動に行動が伴ってないのよ!)

「あっ、あの。ルクレーシャ先輩?」

(大体、ダリルは私のことを何だと思ってるんだろ。ライバル? オスの実の薬効を確認するための実験体? からかい甲斐のある田舎女? あいつって胸もあそこもべたべた触ってくるのに、肝心のその先には進もうとしないのよね。いつも治療の時に勃起してるくせして、女の股に突っ込もうとする勇気もないなんて。とんだ腑抜けお貴族様だわ!)

 ダリルの接触やキスを思い出し、ルクレーシャはぼっと顔を赤くした。

(ダリルのことを考えると全身がむずむずする。特に、お腹の奥……。ダリルに抱いてほしい。他の男の子じゃだめなの、ダリルがいいの。だって私がこうなるのはあなただけだから!)

(でも、抱いてだなんて言えないわ。私が変態だと思われるし、万が一のことを考えたら、貴族のダリルは絶対に平民の私とはしてくれないでしょうね。ああ、もどかしい。最近の私、ずっとダリルに振り回されてる)

「ぐすっ、うぅっ。だりるぅ」

 鼻を啜り始めたルクレーシャにフローリアンが狼狽する。心配そうに話しかけてくる後輩に気が付かぬまま、ルクレーシャは思考に没頭した。

(もし次の試験で負けちゃって、私があいつの専属錬金術士になったらどうなるんだろ。死ぬまでずっとねちねちいじめられるの? いつかダリルは正妻を迎えて、私は陰で泣きながらそれを観察する羽目になるんだわ。ああ、なんて悲惨な未来なの……。やだよダリル、結婚なんてしないで。他の女の子なんか見ないで。私にも優しくして。お姫様みたいに扱ってよ)

「――の、あの! ルクレーシャせんぱいっ、戻ってきてください!!」

「うわっ!?」

 頬に冷たいものを押し付けられ、ルクレーシャは肩を飛び上がらせた。
 
 横を向くとフローリアンが心配そうな顔で自分を覗き込んでいる。少年は大きな眼鏡をくいっと上げ、ルクレーシャの頬にぶにぶにとスライムボールをくっつけた。

「一体どうしたんです、さっきから怒ったり悲しんだり。何か気がかりなことでもあるんですか?」

「う、ううん。何でもないよ、ごめんごめん。守備なのにぼーっとしちゃって、私ってば駄目だね」

 ルクレーシャは無理やり笑顔を作り、スライムボールをぎゅっと握りしめた。

「安心してよフローリアンくん、私は鉄壁よ。相手がいくら攻め込んでこようが、このスライムボールでみんな追い払ってみせるわ。でいなさい!」

「……先輩。それを言うなら大船に乗ったつもりで、ですよ」

 どこか空元気なルクレーシャを見つめ、フローリアンはまた苦笑いをした。
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