最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga

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第一章 リュータ、アールガルズに立つ

第五話 リュータと大きな鬼

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「俺が、バカだった」

 ゴブリン戦が始まって以来負け無しだったのと、自分に似た顔に負けたこと。
 そのショックで暴走しちゃってたんだから。

「ああもう、いまさら後悔しても遅い。すごく遅いんだよ」

 だって、だってさ。

「だって今、俺、フルチンですよ!? 全裸ですよ、ゼ・ン・ラ」

 森の中を全裸って、頭おかしいんじゃないのですかね。汚れた服を洗濯して干したまま森の中へと再突入って、バカなんじゃないんですかね。

 虫が、虫がつらいです。虫。
 葉っぱが、枝が痛いです。
 全身擦り傷だらけです。HPが10も減ってます。
 バカです。本当にバカな裸族です。

「でも、オークはちゃんと倒したから、いいんだよ!!」


 忍者作戦は大成功でした。
 こっそり近づいて棍でちょんと触れる。
 すると案の定、硬い皮膚の感触。
 カン、とか金属音がしましたね。
 しかし、いつもどおり魔法でいちころりん。
 10個の火を同時に棍の先に灯して見事に勝利ですよ。

「しっかしゴブリンといいオークといい、その金属質な皮膚の素材は、一体何なのよ?」

 そんな疑問を、声を大にして叫びたい。
 あんなの、あり得ないでしょ、って。

「いやいや、まさか、オリハルコンやアダマンタイトとかじゃないよね?」

 希少なファンタジー金属とかだったら、さりげなく嬉しいんだけど、どうだろうか。
 運よくさっき倒したオーク産のオークの皮が足元に転がっているし、これを『鑑定』してみれば分かるんだけど、果たしてどうなのか・・・。


 オークの皮
 -ごく一般的な皮膚。たんぱく質と脂質で構成されてる。食べる事は出来ない。


 まじかー。
 色々と、まじかー。
 タンパク質と脂質であれだけ固くなるのかー。

「さすが異世界、ハンパないな」


 なお、帰りはMPに余裕が出たので途中で思いついた『虫除け』を使いながらの帰還だった。
 ちなみにこの『虫除け』、超音波らしく消音と同時には使えない模様。
 オークがいたら一発でバレるなー。

「生活の為の魔法だから、戦闘だとやっぱりちょっと不安の残る種類の魔法が多いな」

 今日初めて、『生活魔法』の弱点を知りました。


***

 ゴブリン狩りに加えて、あの日からオーク狩りも日課に増えたんだ。
 しかし同時にレベルも上がったし攻略法、いわゆる安定した狩り方も編み出したので、もう山も中腹まで制覇してしまっていた。

「そうそう、山です。山なんですよ、ここ」

 森を進んだら、次は山林になってたのよ。

 ゴブリン場を越えた先から斜面になっていて、オーク場付近から木が減っていて、その先にはもう頂上が見える。
 それでも小さい山だったようで、拠点からここまで歩いて1時間くらいしか、かかってない。

「頂上までは、ゴブリンやオークを倒しながら登っても、二時間かからないね」

 そしてそれほど高い山ではないのに、なぜか山頂付近から向こう側は雷ゴロゴロ、雨ドシャー。
 まるで向こう側から来た暖かい風が山で上昇して気流を形成して、上空に積乱雲を生んでいた、みたいな。

「でももっと高い山じゃないと、いくら海が目の前にあるとは言え、こんなにはならないでしょ!? だってあの先、台風来てるみたいに大荒れだよ!?」

 何だかこの山に、自然現象ではない未知なる力を感じる。



 それはそれとして、神様。

 ここまで来て、人の姿が一切見当たりません。
 少し人里離れた場所に出現させると仰っておられましたが、あなたの少しはどの程度なのでしょうか。
 少なくともわたくしめの感覚では、無人島は人里から少し離れたなんてレベルじゃないです。
 今度じっくりお話しましょう、そうしましょう。

「人間なんていないじゃないかー!! 出てこい、責任者ー!!」

 クェー!
 野生に返りそうだぞーー!!


***


 山頂付近の超常現象が怖くあれ以降近寄らず、朝から出て昼前までにゴブリンとオークをぬっころころして、3時ごろに帰宅。
 そんな生活を続けていて、ふと気になった事があった。

「なんだか最近、レベルが上がっていないような気がする」

 見ると、レベル10。
 確か昨日もレベル10。一昨日もレベル10。
 これはあれか。
 雑魚ばっかりだからもう経験値入りません的なあれか。

「俺より強いやつに、遭いに行けってかー。おっそろしいわー」

 いやまぁ、冒険するけどさ。


 ゴブリンオークではレベルが上がらなくなった今、やつらを狩る作業は用途不明のアイテムゲットと死のリスクがあるだけのものになったんだよね。
 これは困った。

「となれば、目指すはあの頂点か」

 確か、えらい人はこういったはず。
 山があるなら登りなさい。おっぱいがあるならもんでみなさい、と。

「いや、何言ってんだ俺」

 何度となく死線を潜り抜けてきたためか、野生が濃くなってきているぞ。
 いや、そもそもこのサバイバル自体がかなりの野生か。
 向こうにいた頃にはなかった女性を求める渇きが、俺を蝕んでいくようだ。
 これは早いところ人里に向かわねばなるまいて。

「人と、人と会話したいのでおじゃるよ」

 出来るなら可愛い女の子と、キャッキャウフフな会話を。

 この独白も、神が時々だけど聞いているっす、ピンチなら言ってもらえると何かできるかもしれないっす、なんて言うからしているのであって俺の趣味じゃないんよ。
 でも一人が長いと独り言も独白も、癖になりそうで怖い。


 そう考えながらのっしのっしと山を登る。
 途中でゴブリンやオークがいたが、1対1の状況なので負けなかった。
 今となってはゴブリンは火1個、オークも火2個でいちころころさ。
 それどころか棍の突きが通るようになって、目とか口の中なんかの柔らかい部位だと魔法無しでも物理攻撃でダメージを与えられた。
 ちゃんとレベルを上げれば物理でも対処できるんだとつい最近、知ったよ。


 気が付けば、恐らく現在位置は山頂。

「すんなり進んでびっくりですよ」

 そして、近くの岩場に身を潜めている最中です。
 上空には見えない何かで遮られた雨雲が見えたので、観察中ー。
 切り取られた雲と、不可視の壁のようなものが地面から空へ向かって伸びている。壁そのものは見えないけど、雨がそこで弾かれているから良く分かる。

 つまりこの山のテッペンこそが、あの異常現象の発生源のようだね。


 山頂に目を向けなおすと、奥の方に何やら禍々しい感じの赤い珠と、手前にそれを守るように陣取る大柄な魔物的な何かがいたよ、おいおい。

 その珠は、ゴブリンやオークが落とす魔石を大きくしたようなものかな。
 そして魔物的な何かは人型で、腕が太く身体も大きく、でも足は短く太い。
 なんだろう、ゴリラの毛を剃ったらこんなんだった気がする。
 そして頭に髪はなく、短い角が生えていた。

 鬼?

「ここに来て新キャラとは、まじかー」

 とりあえず鑑定してみよう。


 オーガ


 彼、もしくは彼女はオーガらしい。俺の想像してたオーガとちょっと違うんだけど、全知的なナニガシさんが言うには、あれがこの世界のオーガらしい。

「オーガと言われてもなぁ・・・」

 さすがにあのオーガが何をしてくるのかが分からなくて、コワイ。
 だからもっと情報を読もうとしたら、そのオーガがうっとうしげに首を振り、こちらを見た。

 目と目が合う、瞬間。
 過ぎった歌詞を振り払い、俺は一目散に走った!!

「 ヤ バ い ! 」

 オーガが、なにしてくれてんのてめえ、あーん?みたいな顔してる。
 そしてこちらに一歩踏み出したと思ったら、オーガの足元の地面が爆ぜたと同時にあのアンバランスな巨体で走り出したよ?

 かなり早いよ!?
 慎重を期して20mは離れていたのに、もう距離が縮まっている!!

「ま、まじかー!!」

 こんなの、逃亡一択だよね!



 即座に逃亡は正解だったわ。
 岩場から離れてすぐさま森に入ったら、追ってきたヤツがその辺にある木をあの太い腕でなぎ払っていたんだもの。

「何あれ?」

 その宙を舞う木は、丸太にしたら丁度いいんじゃね?的な太さである。当然、かなり重いだろう。
 それをやすやすとなぎ払って進んでくるのは、何と言うか、お前は重機かって言いたい。

「勝てない。あれには勝てないよぅ」

 あれに立ち向かうのは、ショベルカーに立ち向かうようなものでしょ!!


 顔面を涙と鼻水でぐじゅぐじゅにしながら逃げる。
 途中何度となく飛んできた木や岩を避ける。
 しかし破片やら衝撃やらでHPがゴリゴリ減っていくのが、ステータスを見なくても分かっちゃう。

 岩場と山林の間のこの場所は

「なんでこんなに狭くて、しかも逃げ場がないんだよ!!」

 しかもかすった破片だけでHPが削られ、このままだと殺されると直感が告げている。
 辛うじて俺の方が足は速いから、ちらっと振り向けば、距離が徐々に広がっている!!

「広い場所に出れば逃げ切れる!! よし、やったるぞー!」

 広い場所を探して木々の間を抜けると、そこは少し開けた場所!
 助かったと思って飛び込むと、目の前の広場は大きな木で囲まれていた!!

「袋小路!? なんで森の中に袋小路が!!」

 ぶしゅるるる、と唇を震わせながらヤツが来る。
 ニタリと笑って、ヤツが来る。
 袋小路の出口を塞ぐように立ったそいつは、大口を開けて、満面の笑みを浮かべていた。

「誘い込まれた!? うっそだろ!?」

 オーガって、頭いいんだね!!

 しかし逃げ場がもうないので、これはもうやるしかない。
 とにかくこっちは1撃で死ぬ。ならば相手に先に一撃キメてそのまま倒すしか、ない。

「窮鼠猫をかむってね!」

 覚悟を決め、棍の先をやつに向け、必殺の突きの構えを取る。

 ヤツが踏み出す。こっちも踏み出す。
 伸びてきた拳に合わせて棍を突き出し

「火5連! やったか!?」

 棍が触れた途端、ヤツは 「あっちーぞ!」 みたいな顔をしてを棍はたいた。

 無情にも、ばきりと中ごろから折れる棍。

「ま、ままま、まじかー!?」

 顔はぐじゅぐじゅ、股下は糞尿垂れまくり。
 ブサメンの最後としてふさわしいものになりそうだ。

「あばばばば」

 と言うかもう格好つけてられないわ!

「無理! もう無理! 助けて、神様えもん! おおおおおん!!」

 だってもうあれだぞ! こんな短い棒で魔法を叩きつけても勢いそのままぶん殴られてミンチだよ!
 例えやれても相打ち。でもさっきの反射神経からすると次は当たりもしないだろうよ!

「無理じゃーん! 超無理じゃーん! こいつ、どう見てもラスボスクラスじゃん!!」

 明らかに今みたいに序盤で会うレベルの敵じゃないよ!?

 しかも、なんでねー、この火はもっと向こうまで飛ばないのさー!
 手抜き工事じゃね? 陰謀じゃね? おかしくね?
 『生活魔法』だよ? 俺の生命、いや生活守る為に本気出してよ!

「もっと熱くなれよ! 熱くなれ『生活魔法』!」

 叫んでも、無理だった。何も出なかったし、変化もなかった。

 いつでもピンチの時は必死になったら助けてくれた『生活魔法』も、今回ばかりは沈黙している。


「あ、もう無理」

 やつが拳を振り上げている。神様はいたけど、奇跡なんてなかった。
 あー、なんか笑顔だ。鬼の笑顔だ。

「笑顔でゆっくり振りかぶって、って。お前、すげーむかつくヤツだな」

 大きく振りかぶっては、少し下げ、大きく振りかぶっては少し下げを繰り返すオーガは、俺がビビる度にギャババギャババと笑ってた。

「こいつ、ほんと性格わりぃな!!」

 ちくしょう、その顔を歪めてやりたいぜ。
 しかし、そうは思っても他に打つ手がないんですけどねー。
 このあと、このむかつくオーガはミンチな俺をパクパクーするのかなー。
 あー、パクパク、パクパクね。神様も魔物が人をパクパクーって言ってたもんね。

「どうせなら先に水とかどうですか、ぴゅー」

 やつの口の中に魔法水を見舞ってやった。
 不意を打ったようで、拳を途中で止めてごっくんした。するととたんに苦い顔をし始めた。

 あーあ、まずいんだよね魔法水。分かるよー、その気持ち、その顔、なるなる。

「なら、おかわりどっすかー。てか、食らえよ! 食らえ食らえ!!」

 MPが許す限りの魔法水をその顔に浴びせかけてやったわ!
 顔面水浸しにして、えずきながら地面に四つん這いになったオーガを見て、溜飲下がったわ。


「へ、へへへ。これで一矢報いることが出来たかな?」

 死ぬ前に、ちょっとは頑張れたかな?
 なんて考えていると、やつの顔色が急変。そして、白目をむいて地面に伏した。

「何? どうしたの・・・って、し、死んでる!?」

 『鑑定』様により、オーガ氏、HP0により殉職なされたのが判明。


「まじかー」

 死ぬほどまずかったのか、魔法水。

 でもそれ、分かるわー。

 何だか急にオーガに対して親近感湧き始めたわー。

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