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第二章 リュータと不思議な他種族
第二十三話 リュータとハーフと忍者再び
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ワーム車の欠点は、その高速性が持続しない事にある。
朝に出発し、次の目的地には1時間後に着く。そしてそれから翌朝までウマと呼ばれているトカゲを休ませて、それからまた高速移動。これを繰り返す。
「欠点に、良く揺れる、も入れて欲しい・・・」
ウマだけじゃなく、乗っている人もグロッキーですわ、これ。
しかし単なるウマの休憩所だからなのか、立ち寄った街は地味だった。だがここで丸一日を潰さなければならない。ひとまず街をブラリと散策する。
「もうこの辺りにはエルフさん、いないんだな」
最近やっとあのジャイアントっぷりにも見慣れてきたと思っていただけに、少しばかり感慨深いものがある。
ん? 俺の服を引っ張るのは、誰だい?
「ドワーフ?」
「ねぇ、お兄さん。ワタシ、買わない?」
え?
ちょっと待って欲しい。
この子・・・
「男だよね?」
「違うわ!! ワ、ワタシは・・・お、おん・・・な・・・ぐすっ」
「わーーー!! 泣かないでーーー!!」
美少女風のオッサン! いやオッサンか? 声が高いし少年? いや、良く分からん。
けどいきなり泣き出したよ、この子!
見た目13歳くらい? 中学生の見た目に、ドワーフ特有の亜麻色の髪に、焼けたような褐色のお肌。
一見すると、とてつもない美少女ですが、俺、知ってる。
この子、男だよね?
長袖に長ズボンで、見慣れたドワーフさんたちの軽装からすると違和感があるけど、だからって女性のドワーフって事はないと思うのですよ。
「ぐ、ぐすっ 私だって、あんたみたいなブサイクに・・・」
「ああ、分かった、悪かったよ、泣かないで。それと、誰がブサイクだ!」
「うん・・・、え?」
はてさて、一体どうしたものか。
***
「はー、生き返ったわー」
「そりゃようござんしたね」
彼女、そう、彼女らしい目の前の子は、名をデイジーと言う。おんとし22歳。
年上!?
女性だった!?
「ハーフの方にお会いしたのは初めてなんでね」
「あー、そりゃそうだろ。モグモグ。ハーフ自体、ごっくん。あんま生まれないかんな。ごくごく」
そう、彼女はドワーフと人とのハーフだったのです。
ハーフにはどちらかの特徴を色濃く残しつつも、全く違う外見になる事が多く、彼女はドワーフの外見と人の性別を併せ持った、超ハイブリット種だったのである。
ある意味男の理想のような、いや、俺の理想のような女の子なんだが・・・、どうしてこうも、会う女子全部こう、女子力足りないの?
なんなの?
「ごちそうさん。改めて礼を言うよ。ワタシはデイジー」
うん、さっきそれ、聞いた。
「ハーフなんだ!」
それも聞いた。
「孤児だったんだが、さすがにもう嫁に行けって孤児院追い出されてね」
それ、聞いてねーし! なんでそんなにアッサリ言っちゃうんですかね!
神様に孤児院の存在は聞いていたし、責任取るなら孤児を引き取ってもいいって許可ももらってたけど、なんか残念・・・。
「料理もダメ、掃除もダメ、洗濯は服を破く。お前のようなごく潰しを置いておく余裕なんてないんだよ! ってサマンサおばに言われてさぁ」
なんと。
エルフ女子よりも壊滅的な方がおられたとは・・・。
しかも見た目が13歳で手を出したら完全に犯罪です、本当にありがとうございました。
いや、冗談ではなく、この世界、と言うよりもこの国近辺の女子事情は複雑で
ドワーフ女子=>ヒゲモジャマッチョ
土竜女子=>モジャモジャの等身大モグラ
エルフ女子=>2m越え、デカい
と、明らかにロリコンにはつらい世界みたいで、実際に現地民にはロリコンがほとんどいない模様。
その代わりショタコンは多いらしく、俺もエルフさんの間では完全にショタ扱いでした。泣ける。
「人間くらい大きければ、ワタシの魅力も伝わるんだが、なんせワタシ、男どもからは男扱いされるか、幼児扱いだからね、はははっ」
乾いた笑いが、せつねぇ・・・っ。
思わずもらい泣きしそうになりました。
「それでお兄さん、これからどこへ行くんだい?」
「宿に泊まって、それからワーム車でウーティまで戻って、知人に挨拶してから、アベリア王国入りかな」
「へー、ウーティに・・・」
そんなこんなで世間話も終了。
彼女も腹が膨れたからと帰っていきました。
非常に淡白な対応だが、正直これは俺も助かっている。
何といっても彼女の女子力はマイナスを振り切っている。顔面の良さを考慮してもなお、マイナスなのである。
「クチャラー、ガニ股、ゲップ、歯をむき出しにして爪楊枝でシーシー・・・」
間違いなく、俺の知るどのオッサンよりも、オッサンだった。
「この世界、夢も希望もないんだな」
やれやれ、寝よ寝よ。
***
「何でここにいるのさ!?」
「へっへっへ、乗せてもらったからさ!」
「お客さん、やっぱりお知り合いだったんだね」
翌日、出発したワーム車の中にデイジーさんはいた。
話を聞けば、なんでもウーティに行きたいから、らしい。
無賃乗車かと思ったが、このワーム車は俺の貸し切りなので問題はないようです。正確には貸し切り用のワーム車をハイエルフのシルちゃんが用意してくれていたんだけど・・・
「襲わないでね?」
「お、襲わねーよ!! だってあんた、毛ぇ、少なすぎ!」
行き遅れのお姉さんの怖さは、よく知っているから。
俺、知っているから。
あと、俺の髪は間違いなくフサフサです。
「お、おい。大丈夫か?」
「ダイジョウブ・ダイジョウブ」
嗚呼、ケフモ ヘイワ ダナァ。
しかしその後、何事もなくワーム車はウーティの街に到着した。
「ウーティよ、私は帰ってきたーー!!」
いえ、別に核を落とそうとか思っていませんよ。
しかし久しぶりとは言え、随分とまた妙な・・・、妙な?
「なんだあれ・・・」
「お、何か像が建ってるな!」
はい、デイジーさんが言う通り、街の広場の中央に、石像が鎮座しておられます。
棍を持ったちょっと抜けた顔の、おそらく、俺。
そしてその足元には、花壇の整理をしている、見慣れたモグラ。
「まさか、リュータさん! ご無事だったのですね!」
「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデカダン!? ゾウ!?」
「よ、良かったです。俺、俺・・・っ!」
混乱する俺と、抱きしめて泣き出すアンデルス君と、その俺たちを恍惚の表情で見つめる腐ったデイジーさん。
うん、何か一気に頭が冷えたわ。
「やぁ、アンデルス君。久しぶりだね」
「ああ、本当に本物ですか。良かった、生きていらしたのですね」
「あ、アンデルス君? 話し方がおかしくありませんこと?」
「俺の、いえ、街の大恩人であり神の使徒様であるリュータ様への態度に、あ!? 大変、失礼をしましたぁぁぁあ!!」
土下座。
モグラの土下座である。
しかし自然体すぎて土下座に見えない。
何? アンデルス君、獣人を辞めて野生に帰るの?
「おいやめろバカ。街の人たちも注目してるだろ、って、なんでみんな崇めてるのさ!? そこ、ゲンさんとジョウさんまで!」
訳が、分からないよ。
っと、俺の服を引っ張るのは誰だい?
「またデイジーさんか」
「またって。いや、いいよ。それよりそのカッコいい人、誰なんだい?」
「俺だが?」
「いや、そうじゃないよ!! そこの、カッコいい土竜族のお方さ!」
「ああ、アンデルス君か。前に俺がお世話になった変態忍者。覗きが趣味で、女体に大変興味があるモグラです」
「そ、それはもう過去の話です。俺、あれから改心したんです! 言われた通り、覗きもしていません! 本当です!」
あら、そうなの。
しかし改心ね。ここまで劇的に変わってしまうとなんだかその、寂しいな。
「ねぇ、紹介してくれる?」
・・・、このクソアマ、マイペースすぎやしませんかね。
いやちょっと待てよ?
「おっけー。アンデルス君、この方、ハーフドワーフのデイジーさん。御年22歳のピッチピチのギャルです」
「は、はぁ」
「それで、今日から君の、恋人ね!」
そう言えばデイジーさん、ドワーフらしくモジャモジャな人に惹かれるって言っていたもんな。
前のブサイク発言も、どうやら俺がヒゲを生やしていないからって言ってたし。
なら彼女がアンデルス君に惹かれるのは必然。
「やった、よろしくね、アンチャン!」
「え、何? ちょっと待てリュータ! おい、え? 抜けられない!?」
「ふっふっふ、ハーフなめんなよ? こちとら苦しい中をめいっぱい生き抜いてきたんだ。もう、は な さ な い」
デイジーさん、目がマジです。
とても怖いです。
そしてあなたの人生に、ガチ忍者が抜けられないほどの拘束技術が必要だったとは思えません。
これも、愛のなせる業かな。
「リュータ、てめぇ! おい、頼む! お、お助けーーー!!」
合掌。
***
「それで結局お二人はお付き合いする事になった、と」
「はい!」
「ありがとうございます!」
ああ、うん、いいよ。けしかけたのは俺だからね。
でも、カップル成立かぁ。
そうそう、なぜにアンデルス君の性格が急変したかと言えば、なんでも俺が倒れた後、光に包まれて消えたそうです。キラキラキラーと眩く輝き、シュインと言う感じで空に消えたそうだ。
空? ここ、地中ですよね? ロ〇クマンかな。
そんな奇跡を目の当たりにした人々は、あれはきっと神の御使い様だ、神の使徒様だと騒ぎだして、お祭り騒ぎ。うん、それ絶対お祭りしたかっただけだよね? ジュークでも似たようなことあったし知ってるよ。
そしてノリと勢いでデデンと俺の石像が建ったそうだ。
「しかし、こういうのって、普通もうちょっとイケメンにしない?」
「いやぁ、職人たちが張り切って再現しようってなってな。忠実すぎて、今や街のみんなが困惑してるんだ」
ひどい話だ。
「所で二人がお付き合いする決め手ってなんだったの?」
さすがに俺が勧めたから、なんてことはないだろう。
すると照れた様子で忍者が答えてくれた。
「彼女の体毛、すんごかったの」
ああ、そうなの。どおりで皆さん薄着の中、長袖で厚着していると思ったわ。
聞いておいてなんだけど、知りたくなかったわ、その事実。
理想のロリは、毛むくじゃら
ほんと、夢も希望もないな・・・
朝に出発し、次の目的地には1時間後に着く。そしてそれから翌朝までウマと呼ばれているトカゲを休ませて、それからまた高速移動。これを繰り返す。
「欠点に、良く揺れる、も入れて欲しい・・・」
ウマだけじゃなく、乗っている人もグロッキーですわ、これ。
しかし単なるウマの休憩所だからなのか、立ち寄った街は地味だった。だがここで丸一日を潰さなければならない。ひとまず街をブラリと散策する。
「もうこの辺りにはエルフさん、いないんだな」
最近やっとあのジャイアントっぷりにも見慣れてきたと思っていただけに、少しばかり感慨深いものがある。
ん? 俺の服を引っ張るのは、誰だい?
「ドワーフ?」
「ねぇ、お兄さん。ワタシ、買わない?」
え?
ちょっと待って欲しい。
この子・・・
「男だよね?」
「違うわ!! ワ、ワタシは・・・お、おん・・・な・・・ぐすっ」
「わーーー!! 泣かないでーーー!!」
美少女風のオッサン! いやオッサンか? 声が高いし少年? いや、良く分からん。
けどいきなり泣き出したよ、この子!
見た目13歳くらい? 中学生の見た目に、ドワーフ特有の亜麻色の髪に、焼けたような褐色のお肌。
一見すると、とてつもない美少女ですが、俺、知ってる。
この子、男だよね?
長袖に長ズボンで、見慣れたドワーフさんたちの軽装からすると違和感があるけど、だからって女性のドワーフって事はないと思うのですよ。
「ぐ、ぐすっ 私だって、あんたみたいなブサイクに・・・」
「ああ、分かった、悪かったよ、泣かないで。それと、誰がブサイクだ!」
「うん・・・、え?」
はてさて、一体どうしたものか。
***
「はー、生き返ったわー」
「そりゃようござんしたね」
彼女、そう、彼女らしい目の前の子は、名をデイジーと言う。おんとし22歳。
年上!?
女性だった!?
「ハーフの方にお会いしたのは初めてなんでね」
「あー、そりゃそうだろ。モグモグ。ハーフ自体、ごっくん。あんま生まれないかんな。ごくごく」
そう、彼女はドワーフと人とのハーフだったのです。
ハーフにはどちらかの特徴を色濃く残しつつも、全く違う外見になる事が多く、彼女はドワーフの外見と人の性別を併せ持った、超ハイブリット種だったのである。
ある意味男の理想のような、いや、俺の理想のような女の子なんだが・・・、どうしてこうも、会う女子全部こう、女子力足りないの?
なんなの?
「ごちそうさん。改めて礼を言うよ。ワタシはデイジー」
うん、さっきそれ、聞いた。
「ハーフなんだ!」
それも聞いた。
「孤児だったんだが、さすがにもう嫁に行けって孤児院追い出されてね」
それ、聞いてねーし! なんでそんなにアッサリ言っちゃうんですかね!
神様に孤児院の存在は聞いていたし、責任取るなら孤児を引き取ってもいいって許可ももらってたけど、なんか残念・・・。
「料理もダメ、掃除もダメ、洗濯は服を破く。お前のようなごく潰しを置いておく余裕なんてないんだよ! ってサマンサおばに言われてさぁ」
なんと。
エルフ女子よりも壊滅的な方がおられたとは・・・。
しかも見た目が13歳で手を出したら完全に犯罪です、本当にありがとうございました。
いや、冗談ではなく、この世界、と言うよりもこの国近辺の女子事情は複雑で
ドワーフ女子=>ヒゲモジャマッチョ
土竜女子=>モジャモジャの等身大モグラ
エルフ女子=>2m越え、デカい
と、明らかにロリコンにはつらい世界みたいで、実際に現地民にはロリコンがほとんどいない模様。
その代わりショタコンは多いらしく、俺もエルフさんの間では完全にショタ扱いでした。泣ける。
「人間くらい大きければ、ワタシの魅力も伝わるんだが、なんせワタシ、男どもからは男扱いされるか、幼児扱いだからね、はははっ」
乾いた笑いが、せつねぇ・・・っ。
思わずもらい泣きしそうになりました。
「それでお兄さん、これからどこへ行くんだい?」
「宿に泊まって、それからワーム車でウーティまで戻って、知人に挨拶してから、アベリア王国入りかな」
「へー、ウーティに・・・」
そんなこんなで世間話も終了。
彼女も腹が膨れたからと帰っていきました。
非常に淡白な対応だが、正直これは俺も助かっている。
何といっても彼女の女子力はマイナスを振り切っている。顔面の良さを考慮してもなお、マイナスなのである。
「クチャラー、ガニ股、ゲップ、歯をむき出しにして爪楊枝でシーシー・・・」
間違いなく、俺の知るどのオッサンよりも、オッサンだった。
「この世界、夢も希望もないんだな」
やれやれ、寝よ寝よ。
***
「何でここにいるのさ!?」
「へっへっへ、乗せてもらったからさ!」
「お客さん、やっぱりお知り合いだったんだね」
翌日、出発したワーム車の中にデイジーさんはいた。
話を聞けば、なんでもウーティに行きたいから、らしい。
無賃乗車かと思ったが、このワーム車は俺の貸し切りなので問題はないようです。正確には貸し切り用のワーム車をハイエルフのシルちゃんが用意してくれていたんだけど・・・
「襲わないでね?」
「お、襲わねーよ!! だってあんた、毛ぇ、少なすぎ!」
行き遅れのお姉さんの怖さは、よく知っているから。
俺、知っているから。
あと、俺の髪は間違いなくフサフサです。
「お、おい。大丈夫か?」
「ダイジョウブ・ダイジョウブ」
嗚呼、ケフモ ヘイワ ダナァ。
しかしその後、何事もなくワーム車はウーティの街に到着した。
「ウーティよ、私は帰ってきたーー!!」
いえ、別に核を落とそうとか思っていませんよ。
しかし久しぶりとは言え、随分とまた妙な・・・、妙な?
「なんだあれ・・・」
「お、何か像が建ってるな!」
はい、デイジーさんが言う通り、街の広場の中央に、石像が鎮座しておられます。
棍を持ったちょっと抜けた顔の、おそらく、俺。
そしてその足元には、花壇の整理をしている、見慣れたモグラ。
「まさか、リュータさん! ご無事だったのですね!」
「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデカダン!? ゾウ!?」
「よ、良かったです。俺、俺・・・っ!」
混乱する俺と、抱きしめて泣き出すアンデルス君と、その俺たちを恍惚の表情で見つめる腐ったデイジーさん。
うん、何か一気に頭が冷えたわ。
「やぁ、アンデルス君。久しぶりだね」
「ああ、本当に本物ですか。良かった、生きていらしたのですね」
「あ、アンデルス君? 話し方がおかしくありませんこと?」
「俺の、いえ、街の大恩人であり神の使徒様であるリュータ様への態度に、あ!? 大変、失礼をしましたぁぁぁあ!!」
土下座。
モグラの土下座である。
しかし自然体すぎて土下座に見えない。
何? アンデルス君、獣人を辞めて野生に帰るの?
「おいやめろバカ。街の人たちも注目してるだろ、って、なんでみんな崇めてるのさ!? そこ、ゲンさんとジョウさんまで!」
訳が、分からないよ。
っと、俺の服を引っ張るのは誰だい?
「またデイジーさんか」
「またって。いや、いいよ。それよりそのカッコいい人、誰なんだい?」
「俺だが?」
「いや、そうじゃないよ!! そこの、カッコいい土竜族のお方さ!」
「ああ、アンデルス君か。前に俺がお世話になった変態忍者。覗きが趣味で、女体に大変興味があるモグラです」
「そ、それはもう過去の話です。俺、あれから改心したんです! 言われた通り、覗きもしていません! 本当です!」
あら、そうなの。
しかし改心ね。ここまで劇的に変わってしまうとなんだかその、寂しいな。
「ねぇ、紹介してくれる?」
・・・、このクソアマ、マイペースすぎやしませんかね。
いやちょっと待てよ?
「おっけー。アンデルス君、この方、ハーフドワーフのデイジーさん。御年22歳のピッチピチのギャルです」
「は、はぁ」
「それで、今日から君の、恋人ね!」
そう言えばデイジーさん、ドワーフらしくモジャモジャな人に惹かれるって言っていたもんな。
前のブサイク発言も、どうやら俺がヒゲを生やしていないからって言ってたし。
なら彼女がアンデルス君に惹かれるのは必然。
「やった、よろしくね、アンチャン!」
「え、何? ちょっと待てリュータ! おい、え? 抜けられない!?」
「ふっふっふ、ハーフなめんなよ? こちとら苦しい中をめいっぱい生き抜いてきたんだ。もう、は な さ な い」
デイジーさん、目がマジです。
とても怖いです。
そしてあなたの人生に、ガチ忍者が抜けられないほどの拘束技術が必要だったとは思えません。
これも、愛のなせる業かな。
「リュータ、てめぇ! おい、頼む! お、お助けーーー!!」
合掌。
***
「それで結局お二人はお付き合いする事になった、と」
「はい!」
「ありがとうございます!」
ああ、うん、いいよ。けしかけたのは俺だからね。
でも、カップル成立かぁ。
そうそう、なぜにアンデルス君の性格が急変したかと言えば、なんでも俺が倒れた後、光に包まれて消えたそうです。キラキラキラーと眩く輝き、シュインと言う感じで空に消えたそうだ。
空? ここ、地中ですよね? ロ〇クマンかな。
そんな奇跡を目の当たりにした人々は、あれはきっと神の御使い様だ、神の使徒様だと騒ぎだして、お祭り騒ぎ。うん、それ絶対お祭りしたかっただけだよね? ジュークでも似たようなことあったし知ってるよ。
そしてノリと勢いでデデンと俺の石像が建ったそうだ。
「しかし、こういうのって、普通もうちょっとイケメンにしない?」
「いやぁ、職人たちが張り切って再現しようってなってな。忠実すぎて、今や街のみんなが困惑してるんだ」
ひどい話だ。
「所で二人がお付き合いする決め手ってなんだったの?」
さすがに俺が勧めたから、なんてことはないだろう。
すると照れた様子で忍者が答えてくれた。
「彼女の体毛、すんごかったの」
ああ、そうなの。どおりで皆さん薄着の中、長袖で厚着していると思ったわ。
聞いておいてなんだけど、知りたくなかったわ、その事実。
理想のロリは、毛むくじゃら
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