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第三章 リュータと新たな出会い
第二十七話 リュータと勇者と悩み
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「そうか、それは実に都合がいい」
そう言ったアレックスさんは、俺にある一つの依頼を頼んできた。
そしてやってきました、とある一軒家。
Knock! Knock!
「え? なんだこれ? 効果音が英語!?」
この街の建造物、やたらこういうギミックが多い。藍子さんとか好きそうな凝り具合だ。いや、呼んでませんから、人のステータスに勝手に[藍子:呼びました?]って書かないで!?
本当に何者なのだろうか、ダンジョンコアさん。
「しかし、予想通りお返事はない、と」
「ああ、そうだ。だから、うむ、開いたぞ」
「はーい。失礼しまーす」
Creak
「ああ、うん、分かった、分かったから!」
こりゃノイローゼになりそうだな。
と言うか、ここにいる人、女性、トーゴミ=チルさん(14)は、なんとあの石碑から現れた勇者だそうです。
勇者いたよ、おい。
神様でさえ所在不明っすとか言ってた勇者、いたよ。
そしてリザードマンの方々に聞くところ、彼女は顔立ちが整っており、ハキハキと話すかわいらしい少女らしい。だが、この街に来てから五日後に彼女に異変が起きた。
「そして引きこもりになった、と」
「理由はよく分からないのだが、新米ハンターの援助をするのもギルド構成員の役目なのでな。彼女は夜中に魔物を狩りに街の外へと出て生計を立ているようだが、それはあまりに危険なのだ。済まないが、同郷であるならば何か手立てを打って欲しい」
「そうですね。年端も行かない少女が夜中になんて危ないですね。それに、たぶん数少ない同郷だと思いますので何か考えてみますよ」
なんと彼女、東京世田谷の出身だそうです。勇者と聞いた時点で俺と同じ異世界人だと思っていたんですけどね。
「しかし、勇者ねぇ」
「可哀そうなものだ。戦うことを身勝手な神々から義務付けられているのだ。そのようなもの、年若い娘に背負わせるものではあるまい」
うん、そうだね。
冷静に考えてみたら、割と酷いよね。そう言う意味では俺を拾ってくれたあの神様はかなり善良なんだろう。自分は「笑いの神」がいいって言っちゃう辺りも、好感度大だわ。
***
「さて、お宅拝見・・・って、汚い!!」
「ふむ、もうかれこれ半年になるが、酷い有様だ」
「半年!?」
半年も引きこもってるの!? これは酷い。
「なら、掃除しちゃいましょう」
「なに?」
チャッチャッチャチャーっとな。
まず取り出したりますは、古くなった麻袋。頑丈で汚れにも強い。でもそろそろ古くて食べ物とかは入れたくないし、ポイしよう。そんな事情から獣人王国のウーティで大量に捨てられそうになっていたのを頂いていたものの一つです。
「そして、火バサミ!」
カンカン。
「あれ? 英語じゃなくなった? 私物だからか? どれ、椅子を動かして・・・」
ぎぎぎ・・・。
ふーむ、って、あ、『生活魔法』が音に対応したのか。ノイローゼ対策も出来ちゃう『生活魔法』ってすんごいのね。
さて、そうとなればサクサクっとゴミを捨てますか。
「早速これは、うわー、ヨレヨレで酷い色になってしまった、色気の感じられない下着が・・・」
そして洗っていないTシャツに、スカートと、セーラー服。これ、学校の制服か? ボロボロな上に汚いとは言え、捨てるとまずいな。
「あの、これ、誰かに洗って綺麗に補修してもらったり、出来ません?」
「ああ、それは彼女が・・・うっ、なんて臭いだ・・・。いや、すまない。そうだな、洗濯物は袋に入れておいてくれ。手配しよう」
「お願いします」
俺が洗ってもいいけど、後で揉める原因になりそうだからやめておくよ。
***
「さて、残るはこちらの部屋か」
「そうだな。しかし、綺麗になるものだな。リュータは、掃除の達人なのか?」
そんなわけあるか。
「『生活魔法』で汚れを浮かせて、ちょっとふき取っただけですよ」
「そうなのか。俺は嫁に家事を任せきりなのでな、そうか」
「だったら今度、奥さんを褒めてあげて、感謝をしてあげてください。いつもきれいだね、ご飯がおいしいよ、ありがとう、って」
「そうだな。リュータを見て、家事がいかに大変か良く分かった。今日帰ったら、早速そうしよう」
同族同士仲が良いとは言え、そう言うのは大事だと思うのです。
さて、俺と同郷の彼女はどうかな。
「こんこん、っと。やっぱり返事はないか」
「食事は取っていると思ったが、こうなると生死さえ不明だな」
いきなり怖い事言い出さないでよ!?
なんなのこのトカゲ。あ、今のあれか、外人が得意なブラックジョークってヤツか。翻訳されると一気に訳が分からなくなる英語って、あるよね? 洋画は最初に字幕版で見るタイプです。コン〇イもいいけど、オプ〇ィマース! ってあの叫びもまた、いいんだよね。両方見るんだけど。
「あのー、ミチルさーん、入りますねー?」
「ミチル? 彼女はトーゴミだろう?」
年頃の女の子にゴミって言わないであげて欲しい。実際にゴミ屋敷化してるから余計に涙を誘うよ。
「いや、彼女はおそらく東郷満さんだと思う。同郷だからね、分かるんですよ」
ガタッ。
「お、何やら反応がありますね」
「おお、そうだな。生きているのか、ネズミか」
「ネズミって・・・、いや、冗談でもないのか。ええい、とにかく開けますよ」
バン、と開いたら、あれ、いない?
「ベッドには誰もいませんね・・・」
「いや、リュータ、部屋の端を見ろ。そっと、そっとだ」
「はい・・・って、えええ・・・」
はい、たぶんミチルさん(14)いました。布団か何かに包まって部屋の角で壁に向かって三角座りしている模様。
あれが、あれが勇者。
「勇者感の欠片もないですね」
「そう言ってやるな。ほらトーゴミ、君の同郷の者を連れてきたのだ。俺たちには話せない事でも、彼ならどうぬぉ!?」
シュピン、と何かが飛んできて、アレックスさんの頬を掠めた。
飛んできたのは、フォークだった。
それがビビビビンと言う感じで壁に突き刺さって震えている。
おい、おいおい。これはちょっと洒落になっていないのではないのでしょうかね。
「ちょいとお嬢さん、これはないんじゃないぐお!」
俺の腹に、スプーンがめり込みました。
手加減はされている。
でも、超痛い。HP残り1って・・・。
「『手加減』のスキルは使いました。これ以上、近寄らないで下さい・・・」
HP1残ったのは、有名な『手加減』のスキルのお陰か。
でもちょっと待って欲しい。
「HP1しかないから、俺、この家から出たら死ぬかも。それどころか、タンスの角に足をぶつけただけで、たぶん死ぬ」
間違いなく死ぬ。
俺の命、スペランカー並。
「え!? そんな! 大丈夫ですか!! そこまでする気はなかったんで・・・あ」
「あ・・・」
元々心根の優しい少女なのだろう。俺が嘘偽りのない自分の虚弱さを白状したら、少女は自分の事などお構いなく、俺を心配して被っていた布を自らはぎ取って俺の無事を確認していた。
そして見た。
見てしまった。
整った顔立ちに、目鼻がはっきりとしている。長い睫毛に、ふっくらとした唇。
痩せてはいるが、間違いなく美人。そして14歳なのに谷間も見えます。けしからん。
もしアイドルがいるとしたら、彼女のような子だと断言できる。
しかし、そう言えば、俺は知っていたのだ。
この世界に渡るに際して、強力な加護を得ると言うことは、どういう事か。
「髪の毛が、ない・・・?」
「い、いやああああああああああああ!! 出ていってええええええ!!」
出ていきました。
まじかよ。
この世界、残酷すぎません?
***
「事情は分かりましたね」
「なんと、今のわずかな間で分かったのか!!」
・・・、なんて?
「いやいや、見れば分かるでしょう!」
「そうなのか。やはり同郷なのは違うのだな。ふふっ、我らではいくら力になりたいと思っても、こうはいかん」
「頭、あ、た、ま! 髪の毛なかったでしょ、彼女!!」
・・・。
「お、おお! そうだな。確かにそうだが、それほど深刻な悩みとは気づけなかった」
「ヲイ」
「言い訳させてもらうのならば、我らは人に欲情しない」
「お、おう?」
「だから彼女の容姿についてはさほど気に留めていなかったのだ」
なるほど、異種族故の問題か。特にリザードマンと俺たち人間とじゃ、造詣が何もかも違うからな。俺がモグラの良し悪しを分からないのと一緒か。毛皮をまとったモグラ女子も、なんでか恥ずかしがっていたしな。
「いや、でも、禿げってこの世界だと不人気なのでは?」
「誇り高き我らリザードマンは、そのような事で差別したりなどせぬ。それに彼女は働き者だったのでな。そのような者は、大歓迎だ」
あー、うん、そうなの。そして誰も頭部について指摘をしなかった、と。
優しさが彼女を余計に傷つけたのね。可哀そうに。
「ところで、HPは大丈夫か?」
「ええ、『応急手当』でなんとか二桁まで回復しました」
「そうか、だが念のために『ヒール』。これでどうだ?」
『ヒール』、まさか初『ヒール』がリザードマンとは・・・。
「回復しました。ありがとうございます。すごいんですね」
「ギルドを預かる身故な。やはりケガは付きものな商売だから、必要に迫られて覚えたのだよ」
「へー、そうなうお!?」
木窓がバンと開いて、布団をほっかむりしたミチルさんが顔を少しだけ覗かせていた。
手を振ると、鬼の形相で睨み、叫んできた。
「よそでやってよ!!」
「「はーい」」
だよねー。
そう言ったアレックスさんは、俺にある一つの依頼を頼んできた。
そしてやってきました、とある一軒家。
Knock! Knock!
「え? なんだこれ? 効果音が英語!?」
この街の建造物、やたらこういうギミックが多い。藍子さんとか好きそうな凝り具合だ。いや、呼んでませんから、人のステータスに勝手に[藍子:呼びました?]って書かないで!?
本当に何者なのだろうか、ダンジョンコアさん。
「しかし、予想通りお返事はない、と」
「ああ、そうだ。だから、うむ、開いたぞ」
「はーい。失礼しまーす」
Creak
「ああ、うん、分かった、分かったから!」
こりゃノイローゼになりそうだな。
と言うか、ここにいる人、女性、トーゴミ=チルさん(14)は、なんとあの石碑から現れた勇者だそうです。
勇者いたよ、おい。
神様でさえ所在不明っすとか言ってた勇者、いたよ。
そしてリザードマンの方々に聞くところ、彼女は顔立ちが整っており、ハキハキと話すかわいらしい少女らしい。だが、この街に来てから五日後に彼女に異変が起きた。
「そして引きこもりになった、と」
「理由はよく分からないのだが、新米ハンターの援助をするのもギルド構成員の役目なのでな。彼女は夜中に魔物を狩りに街の外へと出て生計を立ているようだが、それはあまりに危険なのだ。済まないが、同郷であるならば何か手立てを打って欲しい」
「そうですね。年端も行かない少女が夜中になんて危ないですね。それに、たぶん数少ない同郷だと思いますので何か考えてみますよ」
なんと彼女、東京世田谷の出身だそうです。勇者と聞いた時点で俺と同じ異世界人だと思っていたんですけどね。
「しかし、勇者ねぇ」
「可哀そうなものだ。戦うことを身勝手な神々から義務付けられているのだ。そのようなもの、年若い娘に背負わせるものではあるまい」
うん、そうだね。
冷静に考えてみたら、割と酷いよね。そう言う意味では俺を拾ってくれたあの神様はかなり善良なんだろう。自分は「笑いの神」がいいって言っちゃう辺りも、好感度大だわ。
***
「さて、お宅拝見・・・って、汚い!!」
「ふむ、もうかれこれ半年になるが、酷い有様だ」
「半年!?」
半年も引きこもってるの!? これは酷い。
「なら、掃除しちゃいましょう」
「なに?」
チャッチャッチャチャーっとな。
まず取り出したりますは、古くなった麻袋。頑丈で汚れにも強い。でもそろそろ古くて食べ物とかは入れたくないし、ポイしよう。そんな事情から獣人王国のウーティで大量に捨てられそうになっていたのを頂いていたものの一つです。
「そして、火バサミ!」
カンカン。
「あれ? 英語じゃなくなった? 私物だからか? どれ、椅子を動かして・・・」
ぎぎぎ・・・。
ふーむ、って、あ、『生活魔法』が音に対応したのか。ノイローゼ対策も出来ちゃう『生活魔法』ってすんごいのね。
さて、そうとなればサクサクっとゴミを捨てますか。
「早速これは、うわー、ヨレヨレで酷い色になってしまった、色気の感じられない下着が・・・」
そして洗っていないTシャツに、スカートと、セーラー服。これ、学校の制服か? ボロボロな上に汚いとは言え、捨てるとまずいな。
「あの、これ、誰かに洗って綺麗に補修してもらったり、出来ません?」
「ああ、それは彼女が・・・うっ、なんて臭いだ・・・。いや、すまない。そうだな、洗濯物は袋に入れておいてくれ。手配しよう」
「お願いします」
俺が洗ってもいいけど、後で揉める原因になりそうだからやめておくよ。
***
「さて、残るはこちらの部屋か」
「そうだな。しかし、綺麗になるものだな。リュータは、掃除の達人なのか?」
そんなわけあるか。
「『生活魔法』で汚れを浮かせて、ちょっとふき取っただけですよ」
「そうなのか。俺は嫁に家事を任せきりなのでな、そうか」
「だったら今度、奥さんを褒めてあげて、感謝をしてあげてください。いつもきれいだね、ご飯がおいしいよ、ありがとう、って」
「そうだな。リュータを見て、家事がいかに大変か良く分かった。今日帰ったら、早速そうしよう」
同族同士仲が良いとは言え、そう言うのは大事だと思うのです。
さて、俺と同郷の彼女はどうかな。
「こんこん、っと。やっぱり返事はないか」
「食事は取っていると思ったが、こうなると生死さえ不明だな」
いきなり怖い事言い出さないでよ!?
なんなのこのトカゲ。あ、今のあれか、外人が得意なブラックジョークってヤツか。翻訳されると一気に訳が分からなくなる英語って、あるよね? 洋画は最初に字幕版で見るタイプです。コン〇イもいいけど、オプ〇ィマース! ってあの叫びもまた、いいんだよね。両方見るんだけど。
「あのー、ミチルさーん、入りますねー?」
「ミチル? 彼女はトーゴミだろう?」
年頃の女の子にゴミって言わないであげて欲しい。実際にゴミ屋敷化してるから余計に涙を誘うよ。
「いや、彼女はおそらく東郷満さんだと思う。同郷だからね、分かるんですよ」
ガタッ。
「お、何やら反応がありますね」
「おお、そうだな。生きているのか、ネズミか」
「ネズミって・・・、いや、冗談でもないのか。ええい、とにかく開けますよ」
バン、と開いたら、あれ、いない?
「ベッドには誰もいませんね・・・」
「いや、リュータ、部屋の端を見ろ。そっと、そっとだ」
「はい・・・って、えええ・・・」
はい、たぶんミチルさん(14)いました。布団か何かに包まって部屋の角で壁に向かって三角座りしている模様。
あれが、あれが勇者。
「勇者感の欠片もないですね」
「そう言ってやるな。ほらトーゴミ、君の同郷の者を連れてきたのだ。俺たちには話せない事でも、彼ならどうぬぉ!?」
シュピン、と何かが飛んできて、アレックスさんの頬を掠めた。
飛んできたのは、フォークだった。
それがビビビビンと言う感じで壁に突き刺さって震えている。
おい、おいおい。これはちょっと洒落になっていないのではないのでしょうかね。
「ちょいとお嬢さん、これはないんじゃないぐお!」
俺の腹に、スプーンがめり込みました。
手加減はされている。
でも、超痛い。HP残り1って・・・。
「『手加減』のスキルは使いました。これ以上、近寄らないで下さい・・・」
HP1残ったのは、有名な『手加減』のスキルのお陰か。
でもちょっと待って欲しい。
「HP1しかないから、俺、この家から出たら死ぬかも。それどころか、タンスの角に足をぶつけただけで、たぶん死ぬ」
間違いなく死ぬ。
俺の命、スペランカー並。
「え!? そんな! 大丈夫ですか!! そこまでする気はなかったんで・・・あ」
「あ・・・」
元々心根の優しい少女なのだろう。俺が嘘偽りのない自分の虚弱さを白状したら、少女は自分の事などお構いなく、俺を心配して被っていた布を自らはぎ取って俺の無事を確認していた。
そして見た。
見てしまった。
整った顔立ちに、目鼻がはっきりとしている。長い睫毛に、ふっくらとした唇。
痩せてはいるが、間違いなく美人。そして14歳なのに谷間も見えます。けしからん。
もしアイドルがいるとしたら、彼女のような子だと断言できる。
しかし、そう言えば、俺は知っていたのだ。
この世界に渡るに際して、強力な加護を得ると言うことは、どういう事か。
「髪の毛が、ない・・・?」
「い、いやああああああああああああ!! 出ていってええええええ!!」
出ていきました。
まじかよ。
この世界、残酷すぎません?
***
「事情は分かりましたね」
「なんと、今のわずかな間で分かったのか!!」
・・・、なんて?
「いやいや、見れば分かるでしょう!」
「そうなのか。やはり同郷なのは違うのだな。ふふっ、我らではいくら力になりたいと思っても、こうはいかん」
「頭、あ、た、ま! 髪の毛なかったでしょ、彼女!!」
・・・。
「お、おお! そうだな。確かにそうだが、それほど深刻な悩みとは気づけなかった」
「ヲイ」
「言い訳させてもらうのならば、我らは人に欲情しない」
「お、おう?」
「だから彼女の容姿についてはさほど気に留めていなかったのだ」
なるほど、異種族故の問題か。特にリザードマンと俺たち人間とじゃ、造詣が何もかも違うからな。俺がモグラの良し悪しを分からないのと一緒か。毛皮をまとったモグラ女子も、なんでか恥ずかしがっていたしな。
「いや、でも、禿げってこの世界だと不人気なのでは?」
「誇り高き我らリザードマンは、そのような事で差別したりなどせぬ。それに彼女は働き者だったのでな。そのような者は、大歓迎だ」
あー、うん、そうなの。そして誰も頭部について指摘をしなかった、と。
優しさが彼女を余計に傷つけたのね。可哀そうに。
「ところで、HPは大丈夫か?」
「ええ、『応急手当』でなんとか二桁まで回復しました」
「そうか、だが念のために『ヒール』。これでどうだ?」
『ヒール』、まさか初『ヒール』がリザードマンとは・・・。
「回復しました。ありがとうございます。すごいんですね」
「ギルドを預かる身故な。やはりケガは付きものな商売だから、必要に迫られて覚えたのだよ」
「へー、そうなうお!?」
木窓がバンと開いて、布団をほっかむりしたミチルさんが顔を少しだけ覗かせていた。
手を振ると、鬼の形相で睨み、叫んできた。
「よそでやってよ!!」
「「はーい」」
だよねー。
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