55 / 111
第二章
18
しおりを挟む
こんなこともあろうかと。
人生で一度は言ってみたかったセリフだが、いざその場面に直面すると、いやな気分にさせられる。
こんなことって、大体がピンチな時だ。
起こらない方が、絶対によかった。
「ペルセウスくん、コルウスくんとの同調確認、完了」
「完了しました、ご主人様」
「わたしもできたよ、旦那様」
青い海でスキューバダイビングする為に作った魔道具。
全身を覆うように空気の膜を作り、口元と鼻先には常に新鮮な空気を与える。
重力制御とフロートボードの魔法を併用し、水中で三次元の立体起動を可能とした、俺の新発明。
首元を覆うマフラーのような魔道具。
「その名も、水中行動補助具、パイススくん」
風呂場でテストしたのみだが、問題なく稼働している。
海中にもぐっても、息苦しさは感じない。むしろ地上よりも快適だ。
姉妹も問題がないとアピールしている。バイタルも異常なし。
時間もないし行くぞ。
――ダンジョン内。
パイススくんが音声を拾い、ペルセウスくんで共有する。海中でも会話が可能なのは、俺の工夫のたまものだ。
「地上の魔物はあらかた倒したが、次がいつ出てくるか分からん。急ぐぞ」
「はい」
「はーい!」
スタンピードで生まれた魔物は大半が地上へと出たようだ。ダンジョン内部の魔物の数は少ない。
俺は地上でだいぶ魔力を消費しているから、雑魚散らしは天狐姉妹に任せる。
……、うん。
シスの真空刃が水中であることを無視して魔物を真っ二つだ。
キャスは、ちょっと苦戦しているか? あまり動いていないように見える。
目を凝らし、魔力感知も用いて観察してみると、その感想は間違いだったと気付く。
キャスのヤツ、俺が支給したクナイを風魔法で射出してる。まるで魚雷が如き勢いで突き進み、相手を破壊。
ペルセウスくんとリンクしたアポート機能で魔物の死体ごとクナイを引き戻している。
「なるほど。射出の燃費は悪いが、クナイが目印になるからアポートの消費が抑えられるのか」
魔物の死体を回収するのもセットで考えると、割のいい行動だった。
二人の適応能力の高さにおどろきを隠せない。
順調に進んでいると、巨大な影がせり上がってきた。
姉妹には荷が重いデカブツが出てきた。
「こいつは俺がやる。おらよっ!」
右人差し指と中指だけを水平に伸ばし、手のひら側を上に向ける。それから手首のスナップを利かせ指を上へと向ける。
クンッ、のアクションだ。
巨大な亀のような魔物の底面にフロートボードを敷いて、それから周りのすべて、水も空気も一気に抜く。
するとどうなるか。
「きたねぇ花火だ」
どれだけ外圧に強い頑丈な体でも、周りを真空にしてしまうと、それが災いして一発アボンだ。
内圧で破裂して、死ぬ。
魔法ではなく、単純な物理現象だ。深海の魚を釣り上げると目玉が飛び出たりするアレのすごい版。自然現象だから魔力の消費も最小限で済むし、何よりも強い。
大きい分だけ真空地帯を作るのに苦労をするが、真正面から攻略するよりも断然楽だ。
なお、クンッ、のアクションに意味はない。
「だが、これはあくまで外圧の高い水中用だ。地上だと難しいぞ」
一言注釈を入れるのを忘れない。
「先を急ぐぞ」
ズンズンと進んでいく。
鎧袖一触の俺たちだが、魔力の残量は心もとない。
それでも今は進むしかない。一刻も早くダンジョンコアを破壊するために……。
「はぁはぁ……はぁぁぁ!!」
「う、うーん……ふぅぅ……!」
そろそろ姉妹が限界近い。
仕方がない。
「ここで一度休憩を取る」
「はい」
「かしこまりぃ……」
五重結界を張り、中を空気で満たしてから入り込む。
最初はかなり高圧にしておき、ペルセウスくんとパイススくんの機能で徐々に減圧し、地上と変わらない環境へと一時間かけて整える。
「さて、減圧しきるまで待つ必要はない。ここで一度寝るぞ」
「え?」
「はぇ!?」
なんだ?
「いえ、あの?」
「どうした?」
「あと三十分もないよね? いいの?」
何の話だ?
「あの、無知な私たちにお教えください。マッケインが後二時間と言ってからすでに一時間半が経過しております。私のペルセウスくんのタイマーでも残り三十分と出ています」
「あー、そうか」
そう言えばそんな話もあったな。
「あれは俺が地上をせん滅しなければの話だ。だから当面の危機は去っている」
「そうだったの!? 気が付かなかったよ」
「では、あの、ご主人様? お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「どうしてお急ぎなのでしょうか?」
……あー、それな?
それ、聞いちゃう?
「……、お前らのためだ」
ぐっはー、これはハズい。
あれだけツッパっておいて、お前らが心配だから早く戻りたいって、そりゃハズい。
潜水時間は魔力量に依存する。戦闘力もそうだ。
しかも姉妹は海中に入ったことがない。川で泳いだ経験はあるらしいが、海と川では勝手が違う。
不慣れな場所で、常に己のリソースと向き合いながら長時間いるなど、精神的によろしくない。
そのために可能な限り急いでいた。
さて、ハズい思いまでして告白したのだ。
姉妹はどんな顔をしてるのか……、は?
なんでそんなキャスは劇画みたいな顔してんだ?
シス?
……、オウ、シスもかよ。
長い沈黙、と俺は思っている、のあと、劇画姉妹が口を開いた。
「私たちが、ご主人様の足を引っ張っている?」
「これはもう自害なのでは? お姉さま」
はい?
「ちょちょちょちょちょ、ちょい待て! なんだその考えは!?」
お前らちょっとは照れたりだとか、驚いたりとかさ。
普通の反応出来ないの?
「私たちがいなくなれば、もっと簡単にダンジョンを攻略できたのですよね? だったら死して償うべきではないでしょうか?」
「重荷になっていたなんて、万死に値するよね?」
「 し な い よ !?」
くそぅ、泣けてきた。
そりゃ最初はヒト扱いなんてしてなかったし、飽きたら捨てればいいって思ってたさ。
でもよ、くそぅ。
「軽々しく死ぬと言うな」
やっぱり女は信用できない。
今さら抱き着いてきて、なんだよ。
さすがにこんなところでほっぽり出したりはしないぞ?
「そのお心を読み取ることが出来ず、申し訳ありませんでした、ご主人様」
「わたしも、ごめんね? そこまでわたしたちを思っていてくれたなんて知らなくて」
そりゃ、まぁ、知らんだろうな。
いつもぞんざいに扱ってたから。
……これ、俺が悪かったのか?
そうだな、たぶん、そうなんだな。二人をここまで追い込んだのは、ほかならぬ俺だ。
だまっていても、側にいるなら伝わるだろうってのはありえない。
のじゃ に説教たれたクセに、俺自身がこのザマか。
「俺も悪かった。正直言えば、最初はまったく信じていなかった」
可能な限り感情を乗せずに、淡々と思いを告げる。
いやだって、ハズいし!?
「でもよ。お前らの献身っぷりを見てると、お前らなら信じてもいいかって思えてきたんだ。都合がいい話だろうがよ」
ほんと、都合がいいよ。
いつでも捨てれるようにしておいて、必要だと思ったから側にいろ、生きろなんて、よ。
「そんなことはありません! 今のお言葉、一生胸に刻みます!」
おおげさな!?
「今のって、もはやプロポーズだよね?」
違う!
でも、客観的に見たらそうね! そのとおりね!
ぐおおお、ハズいいいい!
「今のがプロポーズでも、そうでなくても、わたしはうれしかったよ。だからこれからもずっと、ずーーーっと側にいるね!」
「お、おう……」
そう答えるだけで精いっぱいだ。
人生で一度は言ってみたかったセリフだが、いざその場面に直面すると、いやな気分にさせられる。
こんなことって、大体がピンチな時だ。
起こらない方が、絶対によかった。
「ペルセウスくん、コルウスくんとの同調確認、完了」
「完了しました、ご主人様」
「わたしもできたよ、旦那様」
青い海でスキューバダイビングする為に作った魔道具。
全身を覆うように空気の膜を作り、口元と鼻先には常に新鮮な空気を与える。
重力制御とフロートボードの魔法を併用し、水中で三次元の立体起動を可能とした、俺の新発明。
首元を覆うマフラーのような魔道具。
「その名も、水中行動補助具、パイススくん」
風呂場でテストしたのみだが、問題なく稼働している。
海中にもぐっても、息苦しさは感じない。むしろ地上よりも快適だ。
姉妹も問題がないとアピールしている。バイタルも異常なし。
時間もないし行くぞ。
――ダンジョン内。
パイススくんが音声を拾い、ペルセウスくんで共有する。海中でも会話が可能なのは、俺の工夫のたまものだ。
「地上の魔物はあらかた倒したが、次がいつ出てくるか分からん。急ぐぞ」
「はい」
「はーい!」
スタンピードで生まれた魔物は大半が地上へと出たようだ。ダンジョン内部の魔物の数は少ない。
俺は地上でだいぶ魔力を消費しているから、雑魚散らしは天狐姉妹に任せる。
……、うん。
シスの真空刃が水中であることを無視して魔物を真っ二つだ。
キャスは、ちょっと苦戦しているか? あまり動いていないように見える。
目を凝らし、魔力感知も用いて観察してみると、その感想は間違いだったと気付く。
キャスのヤツ、俺が支給したクナイを風魔法で射出してる。まるで魚雷が如き勢いで突き進み、相手を破壊。
ペルセウスくんとリンクしたアポート機能で魔物の死体ごとクナイを引き戻している。
「なるほど。射出の燃費は悪いが、クナイが目印になるからアポートの消費が抑えられるのか」
魔物の死体を回収するのもセットで考えると、割のいい行動だった。
二人の適応能力の高さにおどろきを隠せない。
順調に進んでいると、巨大な影がせり上がってきた。
姉妹には荷が重いデカブツが出てきた。
「こいつは俺がやる。おらよっ!」
右人差し指と中指だけを水平に伸ばし、手のひら側を上に向ける。それから手首のスナップを利かせ指を上へと向ける。
クンッ、のアクションだ。
巨大な亀のような魔物の底面にフロートボードを敷いて、それから周りのすべて、水も空気も一気に抜く。
するとどうなるか。
「きたねぇ花火だ」
どれだけ外圧に強い頑丈な体でも、周りを真空にしてしまうと、それが災いして一発アボンだ。
内圧で破裂して、死ぬ。
魔法ではなく、単純な物理現象だ。深海の魚を釣り上げると目玉が飛び出たりするアレのすごい版。自然現象だから魔力の消費も最小限で済むし、何よりも強い。
大きい分だけ真空地帯を作るのに苦労をするが、真正面から攻略するよりも断然楽だ。
なお、クンッ、のアクションに意味はない。
「だが、これはあくまで外圧の高い水中用だ。地上だと難しいぞ」
一言注釈を入れるのを忘れない。
「先を急ぐぞ」
ズンズンと進んでいく。
鎧袖一触の俺たちだが、魔力の残量は心もとない。
それでも今は進むしかない。一刻も早くダンジョンコアを破壊するために……。
「はぁはぁ……はぁぁぁ!!」
「う、うーん……ふぅぅ……!」
そろそろ姉妹が限界近い。
仕方がない。
「ここで一度休憩を取る」
「はい」
「かしこまりぃ……」
五重結界を張り、中を空気で満たしてから入り込む。
最初はかなり高圧にしておき、ペルセウスくんとパイススくんの機能で徐々に減圧し、地上と変わらない環境へと一時間かけて整える。
「さて、減圧しきるまで待つ必要はない。ここで一度寝るぞ」
「え?」
「はぇ!?」
なんだ?
「いえ、あの?」
「どうした?」
「あと三十分もないよね? いいの?」
何の話だ?
「あの、無知な私たちにお教えください。マッケインが後二時間と言ってからすでに一時間半が経過しております。私のペルセウスくんのタイマーでも残り三十分と出ています」
「あー、そうか」
そう言えばそんな話もあったな。
「あれは俺が地上をせん滅しなければの話だ。だから当面の危機は去っている」
「そうだったの!? 気が付かなかったよ」
「では、あの、ご主人様? お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「どうしてお急ぎなのでしょうか?」
……あー、それな?
それ、聞いちゃう?
「……、お前らのためだ」
ぐっはー、これはハズい。
あれだけツッパっておいて、お前らが心配だから早く戻りたいって、そりゃハズい。
潜水時間は魔力量に依存する。戦闘力もそうだ。
しかも姉妹は海中に入ったことがない。川で泳いだ経験はあるらしいが、海と川では勝手が違う。
不慣れな場所で、常に己のリソースと向き合いながら長時間いるなど、精神的によろしくない。
そのために可能な限り急いでいた。
さて、ハズい思いまでして告白したのだ。
姉妹はどんな顔をしてるのか……、は?
なんでそんなキャスは劇画みたいな顔してんだ?
シス?
……、オウ、シスもかよ。
長い沈黙、と俺は思っている、のあと、劇画姉妹が口を開いた。
「私たちが、ご主人様の足を引っ張っている?」
「これはもう自害なのでは? お姉さま」
はい?
「ちょちょちょちょちょ、ちょい待て! なんだその考えは!?」
お前らちょっとは照れたりだとか、驚いたりとかさ。
普通の反応出来ないの?
「私たちがいなくなれば、もっと簡単にダンジョンを攻略できたのですよね? だったら死して償うべきではないでしょうか?」
「重荷になっていたなんて、万死に値するよね?」
「 し な い よ !?」
くそぅ、泣けてきた。
そりゃ最初はヒト扱いなんてしてなかったし、飽きたら捨てればいいって思ってたさ。
でもよ、くそぅ。
「軽々しく死ぬと言うな」
やっぱり女は信用できない。
今さら抱き着いてきて、なんだよ。
さすがにこんなところでほっぽり出したりはしないぞ?
「そのお心を読み取ることが出来ず、申し訳ありませんでした、ご主人様」
「わたしも、ごめんね? そこまでわたしたちを思っていてくれたなんて知らなくて」
そりゃ、まぁ、知らんだろうな。
いつもぞんざいに扱ってたから。
……これ、俺が悪かったのか?
そうだな、たぶん、そうなんだな。二人をここまで追い込んだのは、ほかならぬ俺だ。
だまっていても、側にいるなら伝わるだろうってのはありえない。
のじゃ に説教たれたクセに、俺自身がこのザマか。
「俺も悪かった。正直言えば、最初はまったく信じていなかった」
可能な限り感情を乗せずに、淡々と思いを告げる。
いやだって、ハズいし!?
「でもよ。お前らの献身っぷりを見てると、お前らなら信じてもいいかって思えてきたんだ。都合がいい話だろうがよ」
ほんと、都合がいいよ。
いつでも捨てれるようにしておいて、必要だと思ったから側にいろ、生きろなんて、よ。
「そんなことはありません! 今のお言葉、一生胸に刻みます!」
おおげさな!?
「今のって、もはやプロポーズだよね?」
違う!
でも、客観的に見たらそうね! そのとおりね!
ぐおおお、ハズいいいい!
「今のがプロポーズでも、そうでなくても、わたしはうれしかったよ。だからこれからもずっと、ずーーーっと側にいるね!」
「お、おう……」
そう答えるだけで精いっぱいだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる