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第一章 最初の街 アジンタ
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「助けてもらい、改めて感謝します」
サリエラに兜と上半身の鎧を脱がされ、素顔を晒した女騎士は改めて頭を下げていた。
当然、サリエラだけに向かって、だが。
「露骨な態度だな」
「ま、まぁまぁ」
実際に彼女の窮地を神託で教えられ、救出に向かったのはサリエラだからいいのだがね。
その彼女だが、兜を取った顔はかなりの美人だった。
切れ長の目、スっと通った鼻筋。短く刈り込まれた銀色に見える髪はボーイッシュな印象を与えるが、それが非常に似合っていた。眼鏡でもあれば美人秘書として通用しそうな雰囲気さえある。女性らしさが薄いが、その分デキる人物だと思わせる容貌だ。
しかしその反面、それより下に関してはそうとは言えなかった。頭を下げた際に、インナーを大きくゆがませる二つのメロンが凶悪な揺れを見せていた。
非常に男好きのする豊満な肉体だが、もしかしてそれが彼女の男嫌いの原因かもしれんな。髪を伸ばせばどこぞの令嬢かと思わせるほどに美しいが、本人はそれを良しとしていないが故の短髪なのだろう。
そして、こいつは絶対腹筋が割れている。俺のマッスルがそう告げている。それが故に、騎士にとっては無駄な脂肪の塊である胸部に劣等感を抱いているのだろう事が彼女の仕草から伝わってくる。ならば、可能な限り胸部から視線を外してやるのが、マッスル紳士と言うものか。
「名乗り遅れました。私はミリーティア姫様の直属近衛騎士、クッコルォと申します!」
騎士特有のよく通る声で自己紹介をされたが、クッコロ?
……くっ、殺?
「近衛騎士様!? あ、え、えと、こちらも改めて。私は冒険者のサリエラ、です。こちらは」
「アルだ。よろしく、クッコロさん」
「誰がクッコロだ!! クッコルォと正しく発音しろ!!」
頭の中で「くっ殺せ」をしているクッコルォを想像していたら、つい心の声が漏れた。
ただでさえ心象最悪なのにやらかしてしまったようだ。
しかしそこで救いの声がかかる。
「すいません、クッコルォ様! 彼は外国人なので発音に難があるんです! だから許してあげてください!」
おお、顔が地面に当たりそうなほどのお辞儀でサリエラが頭を下げている。
「い、いえいえいえ!! サリエラ様、こんな男の為に頭を下げないで下さい!」
……。
そして再び始まる譲り合い。
俺は、キレた。
「お前ら、いつまで頭下げあってるのだ!! いい加減にしろ!!」
「元はと言えば、貴様の所為だろうが!!」
「うるさい黙れ! いいから黙れ! 黙ってまずは腕の治療をさせろ!! サリエラ、そこのバカ女を拘束しろ!」
「誰がバカ女だ!!」
「え? あ? ええ!?」
「サリエラ。や・れ」
「は、はいいいい!!」
クッコロをサリエラに後ろから羽交い絞めさせ、強引に『ヒール』をかける。
『音魔法』を使わなかったのでMPを盛大に無駄にしたが、もうそんなのどうでもいい。
「な、なんだと! 折れた腕が元に戻った!?」
「指先に感覚はあるか? 握るぞ、痛くないか? なら、よし!」
フンス、と鼻息を吐いて治療を終えた満足感を表す。
「腕が折れたままにしておくヤツがあるか。まったく」
ああ、そうだ。
サリエラに聞かないといけない事があったんだ。
ぼうっと自分の腕を見て固まっているクッコロを放置し、俺はサリエラに近づき耳打ちした。
「ところで、俺が外国人ってのは?」
そんな事を言った覚えはないのだが。
「ああ、実はお告げにそう書かれていまして……。あ、これ秘密だったんだ!」
「お告げ……。神託か!」
つまり俺の個人情報は神様経由で筒抜けだった?
「多分それです。ただ、私自身はお告げを明確に覚えている訳ではないんです」
どういうことかと詳しく聞いてみれば、お告げを受けた後はほとんど無意識の状態で、その前後の記憶は曖昧になるそうだ。
それ、もはやただのお告げではなく意識乗っ取りなのではないだろうか。
「そんな事はないですよ。だって、私がやりたくない事はやらないですから」
「お告げに逆らった事があるのか?」
「はい、その、そうです。一度だけ、ですが」
中々複雑なようだな。
「そろそろ、いいか? 二人とも」
すっかりクッコロの事を忘れていたな。
「その、なんだ。貴様は男だ。だから受け入れはせんが、だが、治療されて礼を言わぬなど姫様の顔に泥を塗るのと同じだ。それに、貴様は私の胸を凝視しなかった。だから、その、助かった」
……。
なんだろう、このかわいい生き物は。
これが世にいうツンデレなのだろうか。いや、違うな。最低評価から始まっているから、これでやっと標準な好感度、隣人レベルなのだろう。
「しかし驚いたぞ。貴様は強靭な肉体を有しているから戦士系のジョブかと思ったが、よもや天魔覆滅を謳う破戒僧の類だったとはな。侮った非礼、詫びさせてもらおう」
ん? いや、ちょっとはデレたか?
「だが! だからと言って男は好かん! あまり近づかないでもらおうか! あと、鎧着るまでこっち見るな!」
「ア、ハイ」
なんだかなぁ。
「それとサリエラ様。私に敬語は不要です。あなたのような強く、美しい方にそのようになされては困ります。そちらの男のように、気軽に接して頂ければ助かります」
「近衛騎士様! そちらこそ敬語などおやめください!」
あー、また始まったな。
「もういいから、本当にそう言うの、いいから。ほら見ろ、もう夕方ではないか」
「あ!?」
「うっ!」
女は長話が好きだと言うが、彼女らにもそれは当てはまるのだろうか?
まぁ、気が合うのは結構な事だがな。二人とも友達少なそうだし。
「もう今日は街に戻りましょう。すいません、アル、手伝ってもらっている身でこのような」
「気にするな」
すんなりと行くとは思ってなかったしな。
「そ、それで、明日もパーティを組んでもらえ、ますか?」
ん?
どうしてそんな腰が引けた感じになっているのだ?
「あの、やはりあなたは一流の神官で、攻撃にしても回復魔法にしても素晴らしいく頼りになるものでした。ですから、その、どうでしょうか?」
よく分からんが、こちらの答えは一つだ。
「無論だ。こちらこそ引き続き頼むぞ、先輩」
ニカッと笑って返してやれば、サリエラは何故そうも救われたような顔をするのだ。解せぬ。
それと今更敬語は止せ。照れる。
「ちょっと待てぇ!」
「どうした、クッコロ」
「クッコロ違うって言ってるだろ! 全く、貴様は貴様で気安過ぎる!! いや、それはいい。良くないが本題ではない。そこを突いて時間をこれ以上無駄には出来ん!」
そうだねー。
「なら、帰りがてらでいいか? このままでは陽が落ちてしまうぞ」
俺のこの言葉に二人は同意し、帰りは三人となった俺たちはサリエラ先導でスルスルと森を抜けた。
そして草原へと戻ってきた頃、クッコロが一つのアイテムを取り出した。占いで使う水晶玉サイズの球体で、象牙色をした
いや、全身鎧なのにどこから取り出したんだ?
まさかこいつも『収納小箱』持ちなのか?
「これは『真贋の宝珠』。その者の悪性を見抜く魔道具だ。とても貴重な品で、この国に十個もないものだ。私のような近衛騎士でも優秀なものにしか貸与されていない」
「へー」
しかも唐突になんだ? 自慢か?
「触れ」
ずいっと突き出してくる。
「よく分からんが、これでどうだ?」
ペタリと手の平で触ると、ひんやりと心地よい。
――スキル:真眼は取得済みです――
「はぁ!?」
なんだ、今の声!?
「む、白いな。貴様は邪なるものではないようだ。まぁ、知っていたが」
「どういう事、ですか?」
「サリエラ様、どうか敬語はおやめ、いや、やめてくれ」
「あ、はい。分かったよ、クッコロさん」
「クッコロでは……。いえ、いいです、もう」
二人の声も聞こえるが、今はそれどころではない。
謎の声。あれは神様か? いや、何となく機械的な感じだったので違うかもしれない。
そしてその内容。
『真眼』は取得済みです。
取得済み。
つまり、俺は聖騎士のスキル『真眼』を取得しており、使えるのか?
ネタスキルと巷では評判で、ゲームをしていた際にも取得していなかったこのスキルが?
……。
試して、みるか?
サリエラに兜と上半身の鎧を脱がされ、素顔を晒した女騎士は改めて頭を下げていた。
当然、サリエラだけに向かって、だが。
「露骨な態度だな」
「ま、まぁまぁ」
実際に彼女の窮地を神託で教えられ、救出に向かったのはサリエラだからいいのだがね。
その彼女だが、兜を取った顔はかなりの美人だった。
切れ長の目、スっと通った鼻筋。短く刈り込まれた銀色に見える髪はボーイッシュな印象を与えるが、それが非常に似合っていた。眼鏡でもあれば美人秘書として通用しそうな雰囲気さえある。女性らしさが薄いが、その分デキる人物だと思わせる容貌だ。
しかしその反面、それより下に関してはそうとは言えなかった。頭を下げた際に、インナーを大きくゆがませる二つのメロンが凶悪な揺れを見せていた。
非常に男好きのする豊満な肉体だが、もしかしてそれが彼女の男嫌いの原因かもしれんな。髪を伸ばせばどこぞの令嬢かと思わせるほどに美しいが、本人はそれを良しとしていないが故の短髪なのだろう。
そして、こいつは絶対腹筋が割れている。俺のマッスルがそう告げている。それが故に、騎士にとっては無駄な脂肪の塊である胸部に劣等感を抱いているのだろう事が彼女の仕草から伝わってくる。ならば、可能な限り胸部から視線を外してやるのが、マッスル紳士と言うものか。
「名乗り遅れました。私はミリーティア姫様の直属近衛騎士、クッコルォと申します!」
騎士特有のよく通る声で自己紹介をされたが、クッコロ?
……くっ、殺?
「近衛騎士様!? あ、え、えと、こちらも改めて。私は冒険者のサリエラ、です。こちらは」
「アルだ。よろしく、クッコロさん」
「誰がクッコロだ!! クッコルォと正しく発音しろ!!」
頭の中で「くっ殺せ」をしているクッコルォを想像していたら、つい心の声が漏れた。
ただでさえ心象最悪なのにやらかしてしまったようだ。
しかしそこで救いの声がかかる。
「すいません、クッコルォ様! 彼は外国人なので発音に難があるんです! だから許してあげてください!」
おお、顔が地面に当たりそうなほどのお辞儀でサリエラが頭を下げている。
「い、いえいえいえ!! サリエラ様、こんな男の為に頭を下げないで下さい!」
……。
そして再び始まる譲り合い。
俺は、キレた。
「お前ら、いつまで頭下げあってるのだ!! いい加減にしろ!!」
「元はと言えば、貴様の所為だろうが!!」
「うるさい黙れ! いいから黙れ! 黙ってまずは腕の治療をさせろ!! サリエラ、そこのバカ女を拘束しろ!」
「誰がバカ女だ!!」
「え? あ? ええ!?」
「サリエラ。や・れ」
「は、はいいいい!!」
クッコロをサリエラに後ろから羽交い絞めさせ、強引に『ヒール』をかける。
『音魔法』を使わなかったのでMPを盛大に無駄にしたが、もうそんなのどうでもいい。
「な、なんだと! 折れた腕が元に戻った!?」
「指先に感覚はあるか? 握るぞ、痛くないか? なら、よし!」
フンス、と鼻息を吐いて治療を終えた満足感を表す。
「腕が折れたままにしておくヤツがあるか。まったく」
ああ、そうだ。
サリエラに聞かないといけない事があったんだ。
ぼうっと自分の腕を見て固まっているクッコロを放置し、俺はサリエラに近づき耳打ちした。
「ところで、俺が外国人ってのは?」
そんな事を言った覚えはないのだが。
「ああ、実はお告げにそう書かれていまして……。あ、これ秘密だったんだ!」
「お告げ……。神託か!」
つまり俺の個人情報は神様経由で筒抜けだった?
「多分それです。ただ、私自身はお告げを明確に覚えている訳ではないんです」
どういうことかと詳しく聞いてみれば、お告げを受けた後はほとんど無意識の状態で、その前後の記憶は曖昧になるそうだ。
それ、もはやただのお告げではなく意識乗っ取りなのではないだろうか。
「そんな事はないですよ。だって、私がやりたくない事はやらないですから」
「お告げに逆らった事があるのか?」
「はい、その、そうです。一度だけ、ですが」
中々複雑なようだな。
「そろそろ、いいか? 二人とも」
すっかりクッコロの事を忘れていたな。
「その、なんだ。貴様は男だ。だから受け入れはせんが、だが、治療されて礼を言わぬなど姫様の顔に泥を塗るのと同じだ。それに、貴様は私の胸を凝視しなかった。だから、その、助かった」
……。
なんだろう、このかわいい生き物は。
これが世にいうツンデレなのだろうか。いや、違うな。最低評価から始まっているから、これでやっと標準な好感度、隣人レベルなのだろう。
「しかし驚いたぞ。貴様は強靭な肉体を有しているから戦士系のジョブかと思ったが、よもや天魔覆滅を謳う破戒僧の類だったとはな。侮った非礼、詫びさせてもらおう」
ん? いや、ちょっとはデレたか?
「だが! だからと言って男は好かん! あまり近づかないでもらおうか! あと、鎧着るまでこっち見るな!」
「ア、ハイ」
なんだかなぁ。
「それとサリエラ様。私に敬語は不要です。あなたのような強く、美しい方にそのようになされては困ります。そちらの男のように、気軽に接して頂ければ助かります」
「近衛騎士様! そちらこそ敬語などおやめください!」
あー、また始まったな。
「もういいから、本当にそう言うの、いいから。ほら見ろ、もう夕方ではないか」
「あ!?」
「うっ!」
女は長話が好きだと言うが、彼女らにもそれは当てはまるのだろうか?
まぁ、気が合うのは結構な事だがな。二人とも友達少なそうだし。
「もう今日は街に戻りましょう。すいません、アル、手伝ってもらっている身でこのような」
「気にするな」
すんなりと行くとは思ってなかったしな。
「そ、それで、明日もパーティを組んでもらえ、ますか?」
ん?
どうしてそんな腰が引けた感じになっているのだ?
「あの、やはりあなたは一流の神官で、攻撃にしても回復魔法にしても素晴らしいく頼りになるものでした。ですから、その、どうでしょうか?」
よく分からんが、こちらの答えは一つだ。
「無論だ。こちらこそ引き続き頼むぞ、先輩」
ニカッと笑って返してやれば、サリエラは何故そうも救われたような顔をするのだ。解せぬ。
それと今更敬語は止せ。照れる。
「ちょっと待てぇ!」
「どうした、クッコロ」
「クッコロ違うって言ってるだろ! 全く、貴様は貴様で気安過ぎる!! いや、それはいい。良くないが本題ではない。そこを突いて時間をこれ以上無駄には出来ん!」
そうだねー。
「なら、帰りがてらでいいか? このままでは陽が落ちてしまうぞ」
俺のこの言葉に二人は同意し、帰りは三人となった俺たちはサリエラ先導でスルスルと森を抜けた。
そして草原へと戻ってきた頃、クッコロが一つのアイテムを取り出した。占いで使う水晶玉サイズの球体で、象牙色をした
いや、全身鎧なのにどこから取り出したんだ?
まさかこいつも『収納小箱』持ちなのか?
「これは『真贋の宝珠』。その者の悪性を見抜く魔道具だ。とても貴重な品で、この国に十個もないものだ。私のような近衛騎士でも優秀なものにしか貸与されていない」
「へー」
しかも唐突になんだ? 自慢か?
「触れ」
ずいっと突き出してくる。
「よく分からんが、これでどうだ?」
ペタリと手の平で触ると、ひんやりと心地よい。
――スキル:真眼は取得済みです――
「はぁ!?」
なんだ、今の声!?
「む、白いな。貴様は邪なるものではないようだ。まぁ、知っていたが」
「どういう事、ですか?」
「サリエラ様、どうか敬語はおやめ、いや、やめてくれ」
「あ、はい。分かったよ、クッコロさん」
「クッコロでは……。いえ、いいです、もう」
二人の声も聞こえるが、今はそれどころではない。
謎の声。あれは神様か? いや、何となく機械的な感じだったので違うかもしれない。
そしてその内容。
『真眼』は取得済みです。
取得済み。
つまり、俺は聖騎士のスキル『真眼』を取得しており、使えるのか?
ネタスキルと巷では評判で、ゲームをしていた際にも取得していなかったこのスキルが?
……。
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