9 / 99
王子様がベッドを作ってくれるそうです。
しおりを挟む
パンケーキならぬポンケーキをいただいた後、私はアスラン様に洗い物の仕方を教えてもらった。
この世界では合成洗剤がないから、固形石鹸を布に擦り付けて、泡だててから食器を洗うらしい。
「これなら私でもできますね。食事の後片付けは、これから私がやりますから」
「そんなに頑張る必要はない。そなたは好きなことだけしていれば良い」
「ありがとうございます、アスラン様。それじゃ後片付け、好きにやらせてもらいます」
「むう」
「へへ」
アスラン様は、ため息をついた後、庭に出るべくリビングの大窓を開いた。
「あ、アスラン様」
「なんだ」
「無理に庭へ出なくても良いですよ。私はアスラン様といるのは苦ではないので。お部屋でくつろぎたかったら、いつでも入ってきてくださいね」
「......これからそなたのベッドを作ってやろうと思ってな。購入を頼んでも時間がかかるだろうから」
「わあ、すごい!ベッド手作りできるんですか、アスラン様!私、手伝ってもいいですか?」
「......そこの履物で良かったら履いて出て来い」
見ると窓の外に大きな男物の草履があった。
履いたら私の足には大きすぎて、すぐに脱げそうになるので歩きにくい。
何度か転びそうになりながら、よたよた歩いてアスラン様について行った。
「歩き始めたばかりの子供のようだな」
「失礼な」
「あいすまぬ」
「許します」
この世界では合成洗剤がないから、固形石鹸を布に擦り付けて、泡だててから食器を洗うらしい。
「これなら私でもできますね。食事の後片付けは、これから私がやりますから」
「そんなに頑張る必要はない。そなたは好きなことだけしていれば良い」
「ありがとうございます、アスラン様。それじゃ後片付け、好きにやらせてもらいます」
「むう」
「へへ」
アスラン様は、ため息をついた後、庭に出るべくリビングの大窓を開いた。
「あ、アスラン様」
「なんだ」
「無理に庭へ出なくても良いですよ。私はアスラン様といるのは苦ではないので。お部屋でくつろぎたかったら、いつでも入ってきてくださいね」
「......これからそなたのベッドを作ってやろうと思ってな。購入を頼んでも時間がかかるだろうから」
「わあ、すごい!ベッド手作りできるんですか、アスラン様!私、手伝ってもいいですか?」
「......そこの履物で良かったら履いて出て来い」
見ると窓の外に大きな男物の草履があった。
履いたら私の足には大きすぎて、すぐに脱げそうになるので歩きにくい。
何度か転びそうになりながら、よたよた歩いてアスラン様について行った。
「歩き始めたばかりの子供のようだな」
「失礼な」
「あいすまぬ」
「許します」
応援ありがとうございます!
2
お気に入りに追加
3,714
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる