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デートに誘う事に成功〜セディ視点
しおりを挟む「セディ、だいじょぶか」
ゆいがハンカチを持って来て、そっと優しく俺の顔を拭ってくれた。
「ゆい、ありがとう。俺、とても嬉しいんだ。この御守り、大切にするから」
「ん。......わたし、つけてあげる。かして?」
ゆいに御守りを渡すと、ゆいがそれを俺の首にかけてくれた。
「これでだいじょぶ。わたしも、セディ、まもれる。わたしのいのり、これにはいっているから」
ゆいはそう言って微笑んだ。
「ゆいが祈ってくれているなら、俺はきっと無敵だ。......ゆい、俺、勇気が出た。ゆいに言いたい事があるんだが、聞いてくれるか?」
「なに?」
「ゆい、俺とデートしてくれませんか」
「えっ」
ゆいは驚いた顔をする。
「俺はこの通り、とても醜い。だから、俺と一緒にいる事で、周りから色々言われてゆいに嫌な思いをさせるかもしれないと思って、なかなか言い出せなかったんだ。だけど、俺はゆいとデートがしたい。この、御守りのお礼もしたいんだ」
俺がそう言うと、ゆいはブンブンと首を大きく横に振った。
「セディ、みにくくない。すごくかっこいい。いいたいヒトは、いわせておく。ゆい、キニシナイ」
「それじゃあ、俺とデートしてくれるのか?」
「ゆい、とてもウレシイ。セディ、さそってくれる、ありがとです」
ゆいはにっこりと微笑んでそう言ってくれた。
「うおー!やった!!」
俺は思わず拳を天に向けて叫んでいた。
ゆいはそれを見て、クスクスと上品に笑った。
*今回とても短くてすみません。
次回はゆい視点に戻るため、一旦ここで区切る事にしました。
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