48 / 55
第47話 絶景かな絶景かな
しおりを挟む
「ふははははは! 絶景かな、絶景かな! 凄いな、リークは! 底のわからぬ奴だとは思っていたが、まさかこれほどまでとはな!」
「いや……テスラ様の発想も、底が知れないっす……」
眼下に広がるのはラシュフォール大陸。いや世界そのものだった。山脈がうねるように伸びていた。海が台地を浸食するように広がっている。大河がまるで陸を貫いているようだった。
――そう、俺たちは空にいた。
「なるほど。書物にもあったが、世界というのは本当に丸いのだな。良いものを見せてもらった」
テスラの『頼み』とは『隕石』であった。とにかく目一杯おおきくというのがオーダーだったので、魔法を使い、荒野を派手にえぐって山ひとつぶんぐらいの大地を持ち上げた。質量にして何兆トンだろうか。そうやってえぐった大地を浮遊大陸のように漂わせ、魔王城の遙か上空へと持ってきた。
「あれがスピネイルの魔王城か。小さくなったものだな」
「そうですね」
「城が蟻のように見えるということは、民はもっとちいさいのだろうな」
「そうなりますね」
「……これが、我々の視点なのだな。すべてが小さく見える。ちっぽけに見える。そして、いかようにもできる。この巨大な質量を、どこにでも落とす力がある。それは、スピネイルか、それとも民の上か――」
「恐ろしいことを言わないでくださいよ」
「恐ろしいのだよ。力を持つということは。だから、責任がある。ゆえに、私はこの力を民のために使うと決めた。おまえはどうだ?」
「俺……?」
「うむ。リーク・ラーズイッドは誰のために使う?」
俺は……考えていなかった。漫然と生きていたのかもしれない。不確かな人生。それなら、俺の『いまの答え』はこうだ。
「いまの俺は……テスラ様のためですかね」
「なにゆえ?」
「俺にはまだ、領主になるという自覚がありません。民のために働いているという自覚もないです。だから、いまはとりあえずテスラ様のもとで勉強させてもらおうと思っています。そのためにバルティアへとやってきたのが、リーク・ラーズイッドです」
なんだか、わかった気がした。テスラが、魔法を使えるにもかかわらず、ただひたすら己の肉体ばかりを鍛えてきた理由が。
彼女は優しすぎるのだ。戦いを楽しんでいるのではなく、強さを追い求めるためでもなく、すべては人を守るため。ぶっきらぼうな性格なのに、慈愛に満ちている。いや、そのぶっきらぼうで荒々しい性格すらも、民に不安を与えまいという強き意志でつくりあげているのかもしれない。
「うむ、うむうむ! 良い答えだ。リーク・ラーズイッドは偉大である。よし、おまえは私の婿になれ! これは決定だ! おまえの父上も喜ばれよう!」
「な、ななななな、そ、それはその……」
「ははははは! 冗談だ! ――とにかく、いまは、この素晴らしき世界に仇成す魔王に鉄槌を食らわせる」
――うわあ、スピネイルが哀れに思えてくる。
「じゃあ、いいですか?」
「ああ、やるぞ」
テスラが、右腕に魔力を込める。そして「はッ!」と、掌を大地に置いた。浮遊大陸の重さが一気に増大する。俺たちの魔法の組み合わせは、おそらく最高――いや、最悪だ。
この大地が1兆tの重さがあるとすると、十倍の重力で10兆tの重さになる。質量というのは桁が変わると天文学的な威力を発揮する。弓矢の重さが十倍になったところでさほど意味を感じないかもしれないが、投石武器だととんでもないことになるのと同じ。
要するに、なにがヤバいかっていうと、重力魔法は『かけ算』だってこと。んで、あらゆる魔法の中で『重さ』や『質量』が売りなのは大地魔法なのである。『重さ』を『かけ算』で強化すると最悪になる。うん、最高なんだけど最悪。
「さあて、貴様はどの程度で耐えられるかな。リーク」
「お、俺ですか?」
「うむ。重力を上げていくぞ。いつまで浮遊させていられるかな。まずは10倍だ」
ズンと空気が重たくなる。10兆トンぐらいか? いや、もっと負荷がかかってるかな。本人は10倍ぐらいのつもりなんだろうけど、相変わらず制御できてないんだろうな。
「100倍! ふはははは、まだいけるか!」
うん、ありえない重さである。いけるけど。
「ならば1000倍! 3000倍! というか、おまえも凄いな。どんな魔物でも、これぐらい負荷をかけたら普通はミンチになる」
「いや、テスラ様こそ凄いですよね」
範囲が広いゆえに、当然俺たちも負荷を受けている。
「5000――さすがに、これほどの負荷を使うのは初めてだ。よし、さらに上を目指してみるか」
「うぐ……そろそろきついですかね」
ごめん、嘘。まだまだ余裕なんだけど、そろそろヤバい。俺がヤバいのではなくて、たぶん世界がヤバい。俺たちの魔法で世界が滅ぶ。これほど質量を持ったものが5000倍の重さで落下したら、冗談抜きで隕石クラスだ。
余波でクランバルジュどころか大陸が滅ぶ。っていうか、この人も底知れないなあ。重力魔法を極めると、ブラックホールが生まれるって聞いたことがあるけど、彼女が本気であれば普通にあり得るんじゃないか? だから、人々のことを考えて、このぐらいで音を上げるフリをしておこう。
「そうか! ならば仕上げだ! 浮遊を解除しろ! 重力10000倍だッ!」
俺が浮遊を解除した瞬間――10000倍の重力がのしかかる。大地が浮遊から解き放たれる。それは、さながら引き絞られた弓が発射するかのようであった。
凄まじい勢いで、大陸が大地へと引き寄せられる。空気が震えた。というよりも空気がはじけるようであった。落下に巻き込まれないよう、俺とテスラは土の足場で浮遊する。
あり得ない威力で突っ込む大陸。もう、とんでもないことになった。当然、魔王城は完全崩壊する。いや、崩壊なんて壮大な表現はいらない。消えた。なんか消えた。消滅した。蟻にめがけて大砲を撃ち込んだぐらい。
城の屋根になんかいたみたいだけど――たぶんスピネイルだろうけど、それも意に介さなかった。虫ぐらいちいさいそれを意識することなんてできないし。
とにもかくにも、膨大な質量を持った凄まじい大地が、万倍の重力を受けて衝突。隕石にも似た衝撃が大地を襲う。
俺は、とっさに大地へと魔法をかけた。地殻変動すら起こりうる衝撃だ。下手をすれば大地震すら起こりうる。それはマズいゆえに、大地を操作し振動をできるだけ緩和。この荒野一帯の衝撃を抑え込む。
結果、魔王城を中心に、巨大なクレーターが生まれるのだった――。
「いや……テスラ様の発想も、底が知れないっす……」
眼下に広がるのはラシュフォール大陸。いや世界そのものだった。山脈がうねるように伸びていた。海が台地を浸食するように広がっている。大河がまるで陸を貫いているようだった。
――そう、俺たちは空にいた。
「なるほど。書物にもあったが、世界というのは本当に丸いのだな。良いものを見せてもらった」
テスラの『頼み』とは『隕石』であった。とにかく目一杯おおきくというのがオーダーだったので、魔法を使い、荒野を派手にえぐって山ひとつぶんぐらいの大地を持ち上げた。質量にして何兆トンだろうか。そうやってえぐった大地を浮遊大陸のように漂わせ、魔王城の遙か上空へと持ってきた。
「あれがスピネイルの魔王城か。小さくなったものだな」
「そうですね」
「城が蟻のように見えるということは、民はもっとちいさいのだろうな」
「そうなりますね」
「……これが、我々の視点なのだな。すべてが小さく見える。ちっぽけに見える。そして、いかようにもできる。この巨大な質量を、どこにでも落とす力がある。それは、スピネイルか、それとも民の上か――」
「恐ろしいことを言わないでくださいよ」
「恐ろしいのだよ。力を持つということは。だから、責任がある。ゆえに、私はこの力を民のために使うと決めた。おまえはどうだ?」
「俺……?」
「うむ。リーク・ラーズイッドは誰のために使う?」
俺は……考えていなかった。漫然と生きていたのかもしれない。不確かな人生。それなら、俺の『いまの答え』はこうだ。
「いまの俺は……テスラ様のためですかね」
「なにゆえ?」
「俺にはまだ、領主になるという自覚がありません。民のために働いているという自覚もないです。だから、いまはとりあえずテスラ様のもとで勉強させてもらおうと思っています。そのためにバルティアへとやってきたのが、リーク・ラーズイッドです」
なんだか、わかった気がした。テスラが、魔法を使えるにもかかわらず、ただひたすら己の肉体ばかりを鍛えてきた理由が。
彼女は優しすぎるのだ。戦いを楽しんでいるのではなく、強さを追い求めるためでもなく、すべては人を守るため。ぶっきらぼうな性格なのに、慈愛に満ちている。いや、そのぶっきらぼうで荒々しい性格すらも、民に不安を与えまいという強き意志でつくりあげているのかもしれない。
「うむ、うむうむ! 良い答えだ。リーク・ラーズイッドは偉大である。よし、おまえは私の婿になれ! これは決定だ! おまえの父上も喜ばれよう!」
「な、ななななな、そ、それはその……」
「ははははは! 冗談だ! ――とにかく、いまは、この素晴らしき世界に仇成す魔王に鉄槌を食らわせる」
――うわあ、スピネイルが哀れに思えてくる。
「じゃあ、いいですか?」
「ああ、やるぞ」
テスラが、右腕に魔力を込める。そして「はッ!」と、掌を大地に置いた。浮遊大陸の重さが一気に増大する。俺たちの魔法の組み合わせは、おそらく最高――いや、最悪だ。
この大地が1兆tの重さがあるとすると、十倍の重力で10兆tの重さになる。質量というのは桁が変わると天文学的な威力を発揮する。弓矢の重さが十倍になったところでさほど意味を感じないかもしれないが、投石武器だととんでもないことになるのと同じ。
要するに、なにがヤバいかっていうと、重力魔法は『かけ算』だってこと。んで、あらゆる魔法の中で『重さ』や『質量』が売りなのは大地魔法なのである。『重さ』を『かけ算』で強化すると最悪になる。うん、最高なんだけど最悪。
「さあて、貴様はどの程度で耐えられるかな。リーク」
「お、俺ですか?」
「うむ。重力を上げていくぞ。いつまで浮遊させていられるかな。まずは10倍だ」
ズンと空気が重たくなる。10兆トンぐらいか? いや、もっと負荷がかかってるかな。本人は10倍ぐらいのつもりなんだろうけど、相変わらず制御できてないんだろうな。
「100倍! ふはははは、まだいけるか!」
うん、ありえない重さである。いけるけど。
「ならば1000倍! 3000倍! というか、おまえも凄いな。どんな魔物でも、これぐらい負荷をかけたら普通はミンチになる」
「いや、テスラ様こそ凄いですよね」
範囲が広いゆえに、当然俺たちも負荷を受けている。
「5000――さすがに、これほどの負荷を使うのは初めてだ。よし、さらに上を目指してみるか」
「うぐ……そろそろきついですかね」
ごめん、嘘。まだまだ余裕なんだけど、そろそろヤバい。俺がヤバいのではなくて、たぶん世界がヤバい。俺たちの魔法で世界が滅ぶ。これほど質量を持ったものが5000倍の重さで落下したら、冗談抜きで隕石クラスだ。
余波でクランバルジュどころか大陸が滅ぶ。っていうか、この人も底知れないなあ。重力魔法を極めると、ブラックホールが生まれるって聞いたことがあるけど、彼女が本気であれば普通にあり得るんじゃないか? だから、人々のことを考えて、このぐらいで音を上げるフリをしておこう。
「そうか! ならば仕上げだ! 浮遊を解除しろ! 重力10000倍だッ!」
俺が浮遊を解除した瞬間――10000倍の重力がのしかかる。大地が浮遊から解き放たれる。それは、さながら引き絞られた弓が発射するかのようであった。
凄まじい勢いで、大陸が大地へと引き寄せられる。空気が震えた。というよりも空気がはじけるようであった。落下に巻き込まれないよう、俺とテスラは土の足場で浮遊する。
あり得ない威力で突っ込む大陸。もう、とんでもないことになった。当然、魔王城は完全崩壊する。いや、崩壊なんて壮大な表現はいらない。消えた。なんか消えた。消滅した。蟻にめがけて大砲を撃ち込んだぐらい。
城の屋根になんかいたみたいだけど――たぶんスピネイルだろうけど、それも意に介さなかった。虫ぐらいちいさいそれを意識することなんてできないし。
とにもかくにも、膨大な質量を持った凄まじい大地が、万倍の重力を受けて衝突。隕石にも似た衝撃が大地を襲う。
俺は、とっさに大地へと魔法をかけた。地殻変動すら起こりうる衝撃だ。下手をすれば大地震すら起こりうる。それはマズいゆえに、大地を操作し振動をできるだけ緩和。この荒野一帯の衝撃を抑え込む。
結果、魔王城を中心に、巨大なクレーターが生まれるのだった――。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる