婚約破棄されてしまいましたが隣国の王子と素敵な愛を育みます。

久遠りも

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格好良い《カイリ視点》

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※今回の話では、カイリ視点となります~!!



今日はソフィアをパーティーに連れて来たのだが…、
ソフィアが、他の貴族たちに囲まれて、肝心の俺がソフィアのとこへ行けないじゃないか!?
…皆もソフィアの可愛さにやっと気づいてくれたのは嬉しいけど。
特に懐いているのは俺の元従者、キラだな、流石はキラ、やっぱり分かってくれると思ってた…!!
…?
ソフィア、なんか、怯えてる、様に見える?ちょうど貴族たちに囲まれてて見えない。
「ソフィア!?だいじょ…」
と俺が駆け付けると、その先に居たのは、ソフィアを理不尽に婚約破棄した、グリアだった。
「は…!?」
「お、お前!ソフィアとの婚約を破棄しろ!!」
何言ってるんだ、この人。
ソフィアが泣きそうになりながら俺の袖を引っ張ってきた。
「ソフィア、大丈夫。俺がなんとかする。」
と俺が小声で言った後に、声を張り上げて、
「グリア様、先にソフィアを婚約破棄したのはそっちでしょう。
それが今になって俺との婚約を破棄しろ?俺がそんなのに応じる訳ないでしょう!!」
本当になんなんだ、何がしたいんだ。
「メリーが、他の男とも浮気をしていたんだ…!!やっぱり、俺にはソフィアしかいない。
だから、やっぱりこんな男とは婚約破棄して、この俺と婚約しよう。」
なんだこいつ…、絵にかいたようなクズ男だな。
ただ、ソフィアが怯えている、俺が対応した方が良いかな、?
などと考えていると、すぐにソフィアが。

「グリア様…、馬鹿じゃありませんの?」

ソフィア!?
「…は?なんだよ!せっかく俺が来てやったのに…!!!」
しかしその言葉、ソフィアが呆れに呆れて出た言葉はグリアには思い切り刺さったようで、すぐに逃げてしまった。
ソフィアが呆れたように
「…何だったんでしょう。」
というので、思わず俺は笑ってしまった。
(ソフィア、こういうところ格好良いよなぁ。)
「わかんない。
ま、気にしないでパーティー、続けて良いよ。
俺も、ソフィアと一緒に回りたかったし。」
と言い、手を握ってみると、ソフィアの顔がみるみる赤くなっていった。
(かわい…。)
などと思っていると、会場には歓声が沸き上がっていた。
「初々しいです~~!!!!!サイコー!!!」
とか言ってる俺の従者がいたので、あいつは後でちょっとお仕置き(?)だな。
「…ありがとね、。さっき。
カッコよかった。」
「格好良かったのはソフィアの方だよ?
俺だったらきっと曖昧に追い出して、また来られてたかもしれない。
…でも、ソフィアって意外と…怒ったら怖いよね、。」
そう、小さい時に、一回だけソフィアに怒られたことがある。こっそり王宮を抜け出した時だ。
あの時のソフィアは怖かった…。。。
「ううん、違うよ?
怒ってないよ、問いかけてるだけ。」
(もうその言い方が怖いんだよなぁ。)
「俺の愛しい姫、大好きだよ。」

そんなこんなで他の貴族への挨拶回りは終わった。
他の王族、貴族も概ね歓迎してくれた。
…ソフィアにベタベタ触られるのは不愉快だったけど。
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