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第十六話〜夏休み突入①・咲音side〜
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「澄依ちゃんと何かあった?」
澄依達が途中のホームで降りた途端、前田は俺に詰め寄った。
「何も」
「嘘つくな。駅では普通だったのに、土手で合流した時には明らかに二人共変だったぞ」
「だから何もないって」
「咲音、お前は見てないかもしれないけど、澄依ちゃん空見上げながら今にも泣き出しそうな顔してたんだよ。お前が嘘ついてるのだって、俺にはバレバレなんだからな」
澄依……そんな顔させてたのか。
ごめん、本当にごめん。
彼女を傷つけたと思うだけで、喉の奥が苦しくなる。
「分かった。でもここでは言いたくない。あっち着いたら俺の部屋でいい?」
「あぁ、ちゃんと説明してくれよ。俺、女の子のあんな顔見たくて今日誘ったんじゃないからさ」
一応他の乗客の手前、コイツなりに声のボリュームには気をつけてるつもりなんだろう。
でもこのままいくと、どんどんヒートアップしそうな勢いを感じたので、仕方なく本当の事を伝える事にした。
それに、これを話せばもう二度と澄依達を遊びに誘ったりはしないだろう。
「それよりお前こそ、内藤さんに手出してないだろうな?」
「華奈ちゃんは、俺みたいなチャラチャラした奴はタイプじゃないってさ」
「お前……出してるじゃねぇかよ!」
「未遂だからセーフだろ。脚とかエロいしおっぱい大きいし、良いと思ったんだけどなー残念。ま、これからもフツーに友達って事で」
「お前なぁ……誰でも見境なく行くのいい加減止めろよ」
「俺はいいの。問題は咲音、お前だよ」
「とにかく帰ったら話すよ」
*
「はぁぁぁぁぁっっ!?」
「静かにしろって」
澄依に告白されたけど断った、端的に説明したところ、前田は俺の部屋で絶叫した。
「お前バカかよ!? 何で断る? お前あの子の事全然忘れてねーじゃん! 何でだよっ!? 意味わっかんねー」
「落ち着けよ」
何故、コイツは自分の事のようにここまで顔を真っ赤にして怒るのだろうか。
クールダウンしてもらう為に、冷蔵庫に冷やしてある麦茶を取りに行き、茹で蛸状態の前田に勧める。
「こんなの飲めるかよ。酒ないの?」
「ないよそんなの」
「マジふざけんなよ」
「そう言う訳だから、もうあの二人を誘うのはやめて欲しい」
「断った理由ちゃんと聞かせろ。俺が納得出来るように。じゃないとこれからも俺は誘うよ。もうあの二人とは友達だし」
「……もう二度と傷つけたくないんだよ」
「何で傷つく前提なんだよ! お前が今度こそ大切にすればいい話だろ?」
「大切にしてたよ! 前の時だって俺なりに! でもダメなんだよ俺じゃ……またアイツの嫌がる事するに決まってるから」
「お前なぁ……」
「それにスイだって……今日は何となく雰囲気に流されただけだろ」
「とりあえずお前の気持ちは分かった。でも、俺は俺であの二人とは今まで通りにするから。それは文句言わせないからな」
「それはお前の自由だから、俺に口出しする権利はないよ」
花火大会が終わってから少し経った頃、大学の前期試験が行われた。
特に問題なく試験をパスして、心置きなく大学生活初の夏休みに突入した。
澄依達が途中のホームで降りた途端、前田は俺に詰め寄った。
「何も」
「嘘つくな。駅では普通だったのに、土手で合流した時には明らかに二人共変だったぞ」
「だから何もないって」
「咲音、お前は見てないかもしれないけど、澄依ちゃん空見上げながら今にも泣き出しそうな顔してたんだよ。お前が嘘ついてるのだって、俺にはバレバレなんだからな」
澄依……そんな顔させてたのか。
ごめん、本当にごめん。
彼女を傷つけたと思うだけで、喉の奥が苦しくなる。
「分かった。でもここでは言いたくない。あっち着いたら俺の部屋でいい?」
「あぁ、ちゃんと説明してくれよ。俺、女の子のあんな顔見たくて今日誘ったんじゃないからさ」
一応他の乗客の手前、コイツなりに声のボリュームには気をつけてるつもりなんだろう。
でもこのままいくと、どんどんヒートアップしそうな勢いを感じたので、仕方なく本当の事を伝える事にした。
それに、これを話せばもう二度と澄依達を遊びに誘ったりはしないだろう。
「それよりお前こそ、内藤さんに手出してないだろうな?」
「華奈ちゃんは、俺みたいなチャラチャラした奴はタイプじゃないってさ」
「お前……出してるじゃねぇかよ!」
「未遂だからセーフだろ。脚とかエロいしおっぱい大きいし、良いと思ったんだけどなー残念。ま、これからもフツーに友達って事で」
「お前なぁ……誰でも見境なく行くのいい加減止めろよ」
「俺はいいの。問題は咲音、お前だよ」
「とにかく帰ったら話すよ」
*
「はぁぁぁぁぁっっ!?」
「静かにしろって」
澄依に告白されたけど断った、端的に説明したところ、前田は俺の部屋で絶叫した。
「お前バカかよ!? 何で断る? お前あの子の事全然忘れてねーじゃん! 何でだよっ!? 意味わっかんねー」
「落ち着けよ」
何故、コイツは自分の事のようにここまで顔を真っ赤にして怒るのだろうか。
クールダウンしてもらう為に、冷蔵庫に冷やしてある麦茶を取りに行き、茹で蛸状態の前田に勧める。
「こんなの飲めるかよ。酒ないの?」
「ないよそんなの」
「マジふざけんなよ」
「そう言う訳だから、もうあの二人を誘うのはやめて欲しい」
「断った理由ちゃんと聞かせろ。俺が納得出来るように。じゃないとこれからも俺は誘うよ。もうあの二人とは友達だし」
「……もう二度と傷つけたくないんだよ」
「何で傷つく前提なんだよ! お前が今度こそ大切にすればいい話だろ?」
「大切にしてたよ! 前の時だって俺なりに! でもダメなんだよ俺じゃ……またアイツの嫌がる事するに決まってるから」
「お前なぁ……」
「それにスイだって……今日は何となく雰囲気に流されただけだろ」
「とりあえずお前の気持ちは分かった。でも、俺は俺であの二人とは今まで通りにするから。それは文句言わせないからな」
「それはお前の自由だから、俺に口出しする権利はないよ」
花火大会が終わってから少し経った頃、大学の前期試験が行われた。
特に問題なく試験をパスして、心置きなく大学生活初の夏休みに突入した。
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