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4章
28話「見送りと旅立つ若い運命の騎士達に敬礼を」
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ガイアとフェランドとミリーアは馬小屋にてディークとハイクに鞍を乗せて手綱を引いて、レジェース本部の正面まで歩いてきていた。正面には数十数人の騎士達とアベルゾ、ルーデリッシュの姿があって3人はその集団の前に立って最後の挨拶をする。
「これより旅立ちます」
「これからの道のりは厳しくも辛い道になると思います。ですが、貴方達は1人ではありません。ここにいる全ての騎士達とスジエルは貴方達の味方です。……どうか無事に目的を果たしてきなさい」
「はい。アベルゾ新団長やルーデリッシュさんもお身体にお気を付けて」
「俺達も頑張ってきます」
「ガイア! フェランド! 必ず戻って来いよ! 待っているからな!」
「お前達の家を守って待っているぞ!」
騎士達の言葉に2人は頭を下げてお礼を見せる。ミリーアはフェランドの右肩に乗っているがこの光景には心温かく感じられていた。
ディークとハイクに乗った2人は剣を掲げて敬礼をしてくれて見送ってくれる騎士達の間を通ってレジェース本部から旅立って行った。その姿を見えなくなるまで見送って騎士達と共にアベルゾ達は願いを心に唱える……どうかガイア達の旅路に祝福がありますように、と。
レジェース本部から出た2人はスジエルの国境へ向かう為に城下を抜けて城門に向かっていた。天気もいい今日の内に国境まで辿り着ければ後々が計画の立てやすさに事を考えて移動も計画的に行う事をガイアがフェランドとミリーアに提案する。
「まずは国境の境にある街に行くぞ。そこで色々と情報を集めて今後の動きに修正を入れながら行動を決める」
「了解。まずはエルフの森を目指すんだっけ?」
「エルフと言ってもこのオルガスタン大陸に住むエルフは多くいるわ。まずは運命に準じる運命の子達を探すのが得策だと思う」
「ミリーアの言う通り、エルフの生息地はこのオルガスタン大陸全土に及ぶ。まずは俺達の仲間である事が分かっている仲間を探す為にも情報を集めるのは最低限必要だ」
「それじゃ街に着いたら情報収集だな。初めての単独での任務だから緊張するよ」
「おいおい、大丈夫か? 俺達に寄せられている期待は大きいんだぞ」
「でも、2人なら大丈夫だと信じているから託されているのよ。そうじゃないなら誰も信じないわ」
フェランドの右肩に乗っているミリーアはそう言いながら風の中に存在する精霊を感じていた。風の精霊は大陸を飛び回っているので色々と物知りな一面を持つからだ。
ミリーアの身体を右手で支えながらフェランドはハイクの手綱を操作してガイアのディークに近寄り顔を向ける。不安や恐怖は見られないフェランドからの視線を受けてガイアもフェランドに顔を向けるとフェランドははにかんだ微笑みを浮かべる。
2人の間にだけで分かるアイコンタクトでもあった。この先も一緒にいよう、そう雰囲気で伝え合う。
ガイアもフェランドの言いたい事を察して力強い瞳を見つめ返して笑う。フェランドはこんな時のガイアの笑顔が大好きである。
「ミリーア、大丈夫?」
「大丈夫。それよりも面白い事が聞けたわ」
「なんだ、誰かと語っていたのか?」
「風の精霊に話し掛けていたの。そしたら風の精霊が教えてくれたわ。国境の街にエルフの旅一団が来ているそうよ」
「そりゃナイスタイミングだことで」
「でも、エルフは森からあまり出ないんじゃないのかい? それが旅一団なんて珍しいと思うのだけれど」
「エルフにも色々な子がいるわ。中には森から生涯出る事もしない子もいれば、外に興味を持って森から飛び出る子だっているものよ」
ミリーアの言葉にフェランドは真剣に聞き入っていた。ガイアはその様子を見て思い出す。
フェランドは外の世界をあまり知らない、それは視野が狭いとかではなく単純に外の世界を知る機会がなかったのである。この旅をキッカケに外の世界を知る事はフェランドの成長にも繋がると思ってガイアは色々と大陸の中を旅してもいいかもしれないなと考えていた。
ガイアは元々知略に長けているので本とかの情報で外の世界を知っている方であるが、フェランドは全くそんな知識を入れている訳ではない。だからこそ今回の旅で不安が大きかったのも仕方ない事でもあるとガイアは感じていた。
ミリーアと色々と話をしているフェランドは少年の様な純粋さで話を聞いている。ガイアはそんなフェランドの心を大事にしたいと考えるからこそ、今回の旅が苦労してでも得れる物はデカいと考えている。
「少し街に滞在するから、街がどんな状態であるか見ておけフェランド」
「でも、情報を集めたらすぐに出ないといけないんじゃないのか?」
「焦って偽物の情報を掴んでも意味はないだろう? ちゃんと正しい情報を集めるには時間も必要だからな。ミリーアの案内もあるんだ、少し観光をしてもバチは当たらないさ」
「でも……」
「情報集めは適材の俺がするからお前はこの旅で見聞きする事をしっかり自分の物にするんだ。それがお前の強さにも繋がる事になるから」
「強さに繋がる……」
「フェランドはまだ色々と知らない事が多いみたいだし、この旅で色々と吸収していければいいわね」
ミリーアにまで言われてしまえばフェランドに拒む事は出来ない。国境の街までもう少しまでの距離になった頃にミリーアがガイアに質問する。
ガイアもミリーアの質問には普通に考えている答えではダメだろうと考えて、慎重に考えて返事をする。フェランドはどうしてミリーアがそんな質問をしたのかは理解出来ていない。
「ガイア、質問してもいいかしら?」
「どうした?」
「エルフが非協力的だったら、どうするの?」
「……そこは考えていなかったな」
「彼らは排他的な一面も持つ種族。協力するとは断言出来ないわよ」
「それを踏まて考えなきゃいけないな。俺達は別に力で従えようとか考えている訳ではないし、なんなら友好的に協力を仰ぎたいだけなんだが」
「でも、エルフはこのオルガスタン大陸を救うって意味でガイア達を試す事だって考えられる。友好的に進めば問題はないのでしょうけれど」
「少し対策を考えておく必要がある、って事だな」
「ねぇ、エルフが協力しないってあるの?」
「あるのよ。エルフは長寿な種だから今までの人間達の行いを知っている。だからそれを許せない者達もいる事を知っているの。昔の童話でも語られていると思うんだけれど……エルフの王子様と人間のお姫様のお話をフェランドは読んだ事はある?」
ミリーアの言葉にフェランドは幼い頃の記憶を引き出して、その中でも童話の話を思い出そうとする。朧げではあるもののミリーアの言うエルフの王子と人間のお姫様の童話を読んでもらった記憶を引っ張り出すが内容までは覚えてはなかった。
フェランドの様子にミリーアは怒るでもなく優しい声ではあるが悲しみを含んだ声音で物語の話をしてくれる。エルフの王子と人間のお姫様が出逢ってしまった事で起こった出来事が童話になっている、と前置きを置いて。
「昔のエルフは人間とは友好的で交友的でもあった。エルフと人間の間には友好関係の証として何組もの夫婦が産まれていた事も事実に残っている。そんな関係の中である2人の恋人達が問題となったの。それがエルフの王子と人間のお姫様であった」
「どうしてその2人が問題に? 何か起こしたとかって事かい?」
「いいえ、2人は本当に愛し合っていた純粋な恋人だった。でも、それを引き裂く事件が起こってしまったの。エルフの王子に想いを寄せていたあるエルフの若い娘が人間のお姫様を……殺してしまったのよ」
「!!」
「それが原因でエルフと人間の対立が始まった、が童話では語られていた内容だったな。だが、どうして対立する事になる? 人間が復讐に駆られたとかって流れか?」
「お姫様のお腹に子供がいたのよ。エルフの王子の子供が……両一族の希望と期待されていた子供すらも殺されて、お互いの関係は悪化していくだけよね。そして、最終的に人間はエルフを総狩りをし始めたの」
フェランドはそこまで聞いて心が痛くなるのを感じていた。愛する者達を引き裂くだけではない、両一族を繋ぐだろうとされていた子供の死は大きな傷みとなる。
ミリーアはそこを理解した上でフェランドに最後にこう告げる。エルフがどうして人間に非協力的なのかを。
「エルフは自分達に関わった種族は不幸になると考えた。一族の消滅を招くかも知れない事態を引き起こした若いエルフの娘を産んだのも事実だから。だから、エルフは自分達に関わろうとする者達を受け入れようとはしないの」
「それは……とても寂しい事だと思う。本当に大事なのは分かり合い、寄り添い、手を取り合う事なんじゃないのか? 一度の間違いだけでそれを拒むのは逃げていると言っているのと同じだ」
「だが、そう取られてもエルフ達は自分達の身を守る為にそうするしか無かったとしたら俺達の言葉は刃にもなる。誰かの犠牲があって他の者達は生きていける事もあるんだ」
ガイアの言葉にフェランドは物凄く心を落としてしまう。だが、それも事実でありそしてエルフの犠牲で人間は生きていられているのも事実。
誰かを傷付ける事は避けては生きていけない。誰かを傷付けないで幸せにはなれないのであるから。
国境の街に入ったガイアとフェランドはすぐに宿屋の確保に動く。ミリーアは風を読んで今夜遅い時間に雨が降ると教えてくれた。
宿屋に入って部屋に案内されて、2人は一先ず荷物を置いて少しの休憩に入る事にした。この後ガイアは情報を集めに行き、フェランドはミリーアの案内を受けて街の散策をする事になっている。
「思っていた以上に大きな街だな」
「それだけ栄えているんだろうがいつアガルダの目に止まるかは分からない。用心はするべきだ」
「今のところ闇の気配は感じないから大丈夫。何か異変を感じたら教えるわ」
3人はこの国境の街で色々と知る事になる。今のオルガスタン大陸がどうなっているのか、そして、魔神アガルダの動向はどうなっているのか。
そして、エルフの旅一団との出会いは3人にどんな運命を動かす事になるのか。それはまだ未知なる物語――――。
「これより旅立ちます」
「これからの道のりは厳しくも辛い道になると思います。ですが、貴方達は1人ではありません。ここにいる全ての騎士達とスジエルは貴方達の味方です。……どうか無事に目的を果たしてきなさい」
「はい。アベルゾ新団長やルーデリッシュさんもお身体にお気を付けて」
「俺達も頑張ってきます」
「ガイア! フェランド! 必ず戻って来いよ! 待っているからな!」
「お前達の家を守って待っているぞ!」
騎士達の言葉に2人は頭を下げてお礼を見せる。ミリーアはフェランドの右肩に乗っているがこの光景には心温かく感じられていた。
ディークとハイクに乗った2人は剣を掲げて敬礼をしてくれて見送ってくれる騎士達の間を通ってレジェース本部から旅立って行った。その姿を見えなくなるまで見送って騎士達と共にアベルゾ達は願いを心に唱える……どうかガイア達の旅路に祝福がありますように、と。
レジェース本部から出た2人はスジエルの国境へ向かう為に城下を抜けて城門に向かっていた。天気もいい今日の内に国境まで辿り着ければ後々が計画の立てやすさに事を考えて移動も計画的に行う事をガイアがフェランドとミリーアに提案する。
「まずは国境の境にある街に行くぞ。そこで色々と情報を集めて今後の動きに修正を入れながら行動を決める」
「了解。まずはエルフの森を目指すんだっけ?」
「エルフと言ってもこのオルガスタン大陸に住むエルフは多くいるわ。まずは運命に準じる運命の子達を探すのが得策だと思う」
「ミリーアの言う通り、エルフの生息地はこのオルガスタン大陸全土に及ぶ。まずは俺達の仲間である事が分かっている仲間を探す為にも情報を集めるのは最低限必要だ」
「それじゃ街に着いたら情報収集だな。初めての単独での任務だから緊張するよ」
「おいおい、大丈夫か? 俺達に寄せられている期待は大きいんだぞ」
「でも、2人なら大丈夫だと信じているから託されているのよ。そうじゃないなら誰も信じないわ」
フェランドの右肩に乗っているミリーアはそう言いながら風の中に存在する精霊を感じていた。風の精霊は大陸を飛び回っているので色々と物知りな一面を持つからだ。
ミリーアの身体を右手で支えながらフェランドはハイクの手綱を操作してガイアのディークに近寄り顔を向ける。不安や恐怖は見られないフェランドからの視線を受けてガイアもフェランドに顔を向けるとフェランドははにかんだ微笑みを浮かべる。
2人の間にだけで分かるアイコンタクトでもあった。この先も一緒にいよう、そう雰囲気で伝え合う。
ガイアもフェランドの言いたい事を察して力強い瞳を見つめ返して笑う。フェランドはこんな時のガイアの笑顔が大好きである。
「ミリーア、大丈夫?」
「大丈夫。それよりも面白い事が聞けたわ」
「なんだ、誰かと語っていたのか?」
「風の精霊に話し掛けていたの。そしたら風の精霊が教えてくれたわ。国境の街にエルフの旅一団が来ているそうよ」
「そりゃナイスタイミングだことで」
「でも、エルフは森からあまり出ないんじゃないのかい? それが旅一団なんて珍しいと思うのだけれど」
「エルフにも色々な子がいるわ。中には森から生涯出る事もしない子もいれば、外に興味を持って森から飛び出る子だっているものよ」
ミリーアの言葉にフェランドは真剣に聞き入っていた。ガイアはその様子を見て思い出す。
フェランドは外の世界をあまり知らない、それは視野が狭いとかではなく単純に外の世界を知る機会がなかったのである。この旅をキッカケに外の世界を知る事はフェランドの成長にも繋がると思ってガイアは色々と大陸の中を旅してもいいかもしれないなと考えていた。
ガイアは元々知略に長けているので本とかの情報で外の世界を知っている方であるが、フェランドは全くそんな知識を入れている訳ではない。だからこそ今回の旅で不安が大きかったのも仕方ない事でもあるとガイアは感じていた。
ミリーアと色々と話をしているフェランドは少年の様な純粋さで話を聞いている。ガイアはそんなフェランドの心を大事にしたいと考えるからこそ、今回の旅が苦労してでも得れる物はデカいと考えている。
「少し街に滞在するから、街がどんな状態であるか見ておけフェランド」
「でも、情報を集めたらすぐに出ないといけないんじゃないのか?」
「焦って偽物の情報を掴んでも意味はないだろう? ちゃんと正しい情報を集めるには時間も必要だからな。ミリーアの案内もあるんだ、少し観光をしてもバチは当たらないさ」
「でも……」
「情報集めは適材の俺がするからお前はこの旅で見聞きする事をしっかり自分の物にするんだ。それがお前の強さにも繋がる事になるから」
「強さに繋がる……」
「フェランドはまだ色々と知らない事が多いみたいだし、この旅で色々と吸収していければいいわね」
ミリーアにまで言われてしまえばフェランドに拒む事は出来ない。国境の街までもう少しまでの距離になった頃にミリーアがガイアに質問する。
ガイアもミリーアの質問には普通に考えている答えではダメだろうと考えて、慎重に考えて返事をする。フェランドはどうしてミリーアがそんな質問をしたのかは理解出来ていない。
「ガイア、質問してもいいかしら?」
「どうした?」
「エルフが非協力的だったら、どうするの?」
「……そこは考えていなかったな」
「彼らは排他的な一面も持つ種族。協力するとは断言出来ないわよ」
「それを踏まて考えなきゃいけないな。俺達は別に力で従えようとか考えている訳ではないし、なんなら友好的に協力を仰ぎたいだけなんだが」
「でも、エルフはこのオルガスタン大陸を救うって意味でガイア達を試す事だって考えられる。友好的に進めば問題はないのでしょうけれど」
「少し対策を考えておく必要がある、って事だな」
「ねぇ、エルフが協力しないってあるの?」
「あるのよ。エルフは長寿な種だから今までの人間達の行いを知っている。だからそれを許せない者達もいる事を知っているの。昔の童話でも語られていると思うんだけれど……エルフの王子様と人間のお姫様のお話をフェランドは読んだ事はある?」
ミリーアの言葉にフェランドは幼い頃の記憶を引き出して、その中でも童話の話を思い出そうとする。朧げではあるもののミリーアの言うエルフの王子と人間のお姫様の童話を読んでもらった記憶を引っ張り出すが内容までは覚えてはなかった。
フェランドの様子にミリーアは怒るでもなく優しい声ではあるが悲しみを含んだ声音で物語の話をしてくれる。エルフの王子と人間のお姫様が出逢ってしまった事で起こった出来事が童話になっている、と前置きを置いて。
「昔のエルフは人間とは友好的で交友的でもあった。エルフと人間の間には友好関係の証として何組もの夫婦が産まれていた事も事実に残っている。そんな関係の中である2人の恋人達が問題となったの。それがエルフの王子と人間のお姫様であった」
「どうしてその2人が問題に? 何か起こしたとかって事かい?」
「いいえ、2人は本当に愛し合っていた純粋な恋人だった。でも、それを引き裂く事件が起こってしまったの。エルフの王子に想いを寄せていたあるエルフの若い娘が人間のお姫様を……殺してしまったのよ」
「!!」
「それが原因でエルフと人間の対立が始まった、が童話では語られていた内容だったな。だが、どうして対立する事になる? 人間が復讐に駆られたとかって流れか?」
「お姫様のお腹に子供がいたのよ。エルフの王子の子供が……両一族の希望と期待されていた子供すらも殺されて、お互いの関係は悪化していくだけよね。そして、最終的に人間はエルフを総狩りをし始めたの」
フェランドはそこまで聞いて心が痛くなるのを感じていた。愛する者達を引き裂くだけではない、両一族を繋ぐだろうとされていた子供の死は大きな傷みとなる。
ミリーアはそこを理解した上でフェランドに最後にこう告げる。エルフがどうして人間に非協力的なのかを。
「エルフは自分達に関わった種族は不幸になると考えた。一族の消滅を招くかも知れない事態を引き起こした若いエルフの娘を産んだのも事実だから。だから、エルフは自分達に関わろうとする者達を受け入れようとはしないの」
「それは……とても寂しい事だと思う。本当に大事なのは分かり合い、寄り添い、手を取り合う事なんじゃないのか? 一度の間違いだけでそれを拒むのは逃げていると言っているのと同じだ」
「だが、そう取られてもエルフ達は自分達の身を守る為にそうするしか無かったとしたら俺達の言葉は刃にもなる。誰かの犠牲があって他の者達は生きていける事もあるんだ」
ガイアの言葉にフェランドは物凄く心を落としてしまう。だが、それも事実でありそしてエルフの犠牲で人間は生きていられているのも事実。
誰かを傷付ける事は避けては生きていけない。誰かを傷付けないで幸せにはなれないのであるから。
国境の街に入ったガイアとフェランドはすぐに宿屋の確保に動く。ミリーアは風を読んで今夜遅い時間に雨が降ると教えてくれた。
宿屋に入って部屋に案内されて、2人は一先ず荷物を置いて少しの休憩に入る事にした。この後ガイアは情報を集めに行き、フェランドはミリーアの案内を受けて街の散策をする事になっている。
「思っていた以上に大きな街だな」
「それだけ栄えているんだろうがいつアガルダの目に止まるかは分からない。用心はするべきだ」
「今のところ闇の気配は感じないから大丈夫。何か異変を感じたら教えるわ」
3人はこの国境の街で色々と知る事になる。今のオルガスタン大陸がどうなっているのか、そして、魔神アガルダの動向はどうなっているのか。
そして、エルフの旅一団との出会いは3人にどんな運命を動かす事になるのか。それはまだ未知なる物語――――。
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