無自覚主人公の物語

裏道

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本編

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チュッ

(え?今僕、お兄様にちゅーされた!?え!?)

「ふぇ?お兄ちゃま……ちゅー…」

テオは林檎みたいにどんどん顔が赤くなってきた。

(え!?何で?何で?兄様は僕にちゅーをしたの?え?何で?)

テオはなぜマイルズがキスしたのかわからなくて恥ずかしさと戸惑いで頭が破裂しそうだった。

「テオ、そろそろ上がろうか。」

「え、う、うん。」

テオはあのキス以降マイルズを意識するようになり、いつもしているおはようのハグなどにもドキドキするようになった。

(お兄様なのに、ドキドキするっておかしいよね?僕、体悪いのかな?また、死んじゃうのかな。やだ!死にたくない!)

テオはそのドキドキが病気だと思いおはようのハグをしてからマイルズに聞いてみた。

「お兄ちゃまあのね、僕死んじゃうかもしれない。」

「えっ!?体の調子が悪いの?」

「あのね、お兄ちゃまとちゅーした日から、お兄ちゃまといるとドキドキするの。今までなかったのに。僕、死んじゃうのかな?」

「テオ、それはねなれないことをしたからだよ。」

「そうなの?病気じゃない?」

「病気じゃないよ。大丈夫。ドキドキに慣れるために今日からおはようとおやすみのキスをしていこうか。」

「うん!」

テオは嘘ということを見破れず毎日キスをしていくのだった。


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