無自覚主人公の物語

裏道

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本編

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テオとマイルズ、ゲイル、アナベラは国王陛下の登場を待っていた。

(わぁ、ドキドキする。ちゃんと噛まずに挨拶できるかな。何回も練習してきたんだから大丈夫だよね?きっと…)

ガチャ

国王陛下が部屋に入ってきた。
マイルズ達は立ち上がり、国王陛下に礼をした。テオも遅れて礼をした。

「座り給え。紹介してもらっていいかい。」

「はい。マイルズ、テオご挨拶を。」

「お初にお目にかかります。ベルジック家長男、マイルズ・ベルジックです。」

「おはちゅにお目にかかります。ベルジック家次男、テオ・ベルジックでしゅ。」

(最後の最後で噛んじゃった!あぁァァァ。いっぱい練習したのに。)

テオは噛んでしまった恥ずかしさで顔を真っ赤にしていた。

「フッ。私はこの国の王、リチャード・フォッド・サンドリアだ。はじめまして、マイルズくんにテオくん。ちょっとテオくんおいで。」

(う?何で僕だけ呼ばれたんだろう?)

疑問を持ちながら国王陛下に近づくと、ヒョイって持ち上げられ国王陛下の膝に座らされた。

(え?何で僕、国王陛下の膝に座ってんの!?お父様達もびっくりしてる)

テオが国王陛下を見ると国王陛下もテオを見てニコニコしていた。テオは勇気を出し、聞いてみることにした。

「あの、国王陛下様。何で僕は膝の上に座らされているのでしょうか?」

「テオくんが、可愛かったからかな。テオくん、ほらお菓子食べる?」

「食べます!」

(全然、答えになってなかったけどお菓子美味しいからまぁいいや。う~ん!チョコクッキー美味しい!)

テオはニコニコしながらウサギのようにクッキーを食べている様子を皆が見ている事に気づかなかった。



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感想 25

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