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本編
拾肆
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「ねね、僕の部屋に行こう!」
「はい」
ーテオの部屋ー
(静かだな、さっきまでお兄様がいたのに。あっ、ダメ。思い出したら涙が出ちゃう。)
「うっ……うっ……」
「えっ、どうなさいましたか。どこかいたいのですか?」
「ううん、ううん、違うの。どこも痛くないの。大丈夫なの。」
(やっぱり、小さいせいですぐに感情が表に出ちゃう。もう、涙止まってよ。ショウが心配するよ。)
「大丈夫な方が涙なんて流しません。涙のわけを聞かせてくれませんか?」
「あのね、さっきまでお兄様がこの部屋にいたの。でも、もう休みが来ないとこの家には帰ってこれなくなっちゃったの。それが、寂しくて。」
「そうでしたか……」
(ほら、ショウを困らせちゃった。)
「失礼します。」
「うぇ!?」
(え?何で僕は、ショウに抱きしめられてるの?)
「泣きたいときはいっぱい泣いてください。」
ショウがテオの背中をポンポンと叩いてくれた。
「うっ……うわぁぁぁぁん
僕、お兄様と離れてすごく寂しいの!でも、行くとき涙を流さないようにちょっと我慢したの。」
「テオ様は お強い方ですね。」
「でも、やっぱり寂しいのは寂しいの。お兄様に会いたいの。」
「また、会えますよ。」
(ショウに、背中ポンポンされると安心する。)
テオは、ショウに抱かれたまま泣き疲れて寝てしまった。
「はい」
ーテオの部屋ー
(静かだな、さっきまでお兄様がいたのに。あっ、ダメ。思い出したら涙が出ちゃう。)
「うっ……うっ……」
「えっ、どうなさいましたか。どこかいたいのですか?」
「ううん、ううん、違うの。どこも痛くないの。大丈夫なの。」
(やっぱり、小さいせいですぐに感情が表に出ちゃう。もう、涙止まってよ。ショウが心配するよ。)
「大丈夫な方が涙なんて流しません。涙のわけを聞かせてくれませんか?」
「あのね、さっきまでお兄様がこの部屋にいたの。でも、もう休みが来ないとこの家には帰ってこれなくなっちゃったの。それが、寂しくて。」
「そうでしたか……」
(ほら、ショウを困らせちゃった。)
「失礼します。」
「うぇ!?」
(え?何で僕は、ショウに抱きしめられてるの?)
「泣きたいときはいっぱい泣いてください。」
ショウがテオの背中をポンポンと叩いてくれた。
「うっ……うわぁぁぁぁん
僕、お兄様と離れてすごく寂しいの!でも、行くとき涙を流さないようにちょっと我慢したの。」
「テオ様は お強い方ですね。」
「でも、やっぱり寂しいのは寂しいの。お兄様に会いたいの。」
「また、会えますよ。」
(ショウに、背中ポンポンされると安心する。)
テオは、ショウに抱かれたまま泣き疲れて寝てしまった。
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