幸せになったらダメなんです。

裏道

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いち

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僕は生きてていい存在じゃない。幸せを感じちゃいけない。

僕を唯一愛してくれた、母を殺してしまったのだから。

もともと心臓が弱かった母は僕を産んでどんどん弱り僕が5歳の時に死んだ。今まで優しかった父が僕に母が死んだのは僕を産んだから僕を産まなければもっと永く一緒に居られたのにと僕を殴るようになった。
その時僕は理解した。優しかった父は僕を愛してくれといるわけではなかったのだと。僕に優しくすれば母が笑ってくれていたからなんだと。僕は
母の笑顔を見るためだけの道具でしかなかったのだと。

母を殺してしまった僕は幸せになる資格なんてない。母はなぜ僕を産んだのだろう。僕を産まなければこんなに早く死なずに済んだのに。僕は産まれてはいけなかった。僕が産まれなければ母が死ぬことも父や母を愛していた人達が悲しまずに済んだのに。

僕は今からこの世から消える。今まで人の幸せを奪ってきた僕は生きてていいはずが無い。今まで生きててごめんなさい。

僕の頬に涙が落ちた。なぜ涙が落ちたのか理解できなかった。


僕はビルから落ちた。


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