モブ令嬢は仲良くなりたい

桜餅

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モブ令嬢はお手伝いをする

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「お、お手伝い…ですか?」

「せや」

「私こう見えて侯爵家の令嬢ですし、お金は結構持ってますよ…?」

「なんやワレ、俺が金にがめつい奴とでもいいたげやな」

失礼やぞ、とまた私の頭をペシッてした。ッハー好き…じゃなくて、実際そうでしょう!!私の貢ぎ大作戦が…

「いやー、ちょうど困っとったんや」

「…困ってた?」

「数週間後にパーティーあるやん?」

「ええそうですね…?」

学園に異世界から来た聖女アリスちゃんが入学したこともあり数週間後に歓迎パーティーが開かれる。ゲームでは好感度が高い攻略対象と踊っていた。ルディ君は攻略対象に応じた上げるべきステータスを教えてくれた。正直ルディ君と出たかったけどね!!でもパーティーでお手伝い?聞き込みみたいな?



「一緒に出てくれん?」








………??????







「ええええ!?!?!?!?」


これまで生きてきた中で一番大きい声が出たかもしれない。そうだここ階段じゃない!!慌てて周りを見るが、誰もいないようだ。よよよかった…!でもまっ、待って、る、るルディ君にさ誘われた!?

「わわわわわ私とととぱぱpぱパーティーに!?!?」

「おう」

「でででも私達会ったばかりですし…!!」

推しとそんなイベントできるなんて幸甚の至りだけどっ…絶対私の心臓が持たないって!!こっちは会話だって精一杯よ!?!?

「できることなら何でもする、言うたんはどこのどいつやろなあ?」

「うぐっ!!!」

自分で自分の首を絞めてしまった。

「わ、私に婚約者がいるとか考えないのですか!?」

「おらんやろ」

「いませんけど!!!!!」

何で知ってるの、とはならなかった。情報屋であるルディ君は多分学校中のありとあらゆる事を知っているから。

「ちょっと踊ってしばらく一緒におってくれるだけでええねん、後は自由にしてええから。」

頼むわ、と手を合わせてこてんと首を傾げている。…っかわいい!!!!

…正直ハードル高すぎるけど、何でもするって言ったのは私だし、ルディ君のお手伝いができるとか最高すぎでは…??

「わかりました!!お受け致します!!」

「いや助かるわー!あ、俺はルディ・ウール。よろしくな」

フフフルネーム!!!!
ルディ・ウール、ルディ・ウール、ルディ・ウール、ルディ・ウール………
 
どんどん推しの供給が…幸せ…




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