最後にして最幸の転生を満喫していたらある日突然人質に出されました

─作者より─
 定番かもしれませんが、裏切りとざまぁを書いてみようと思いました。妹のローズ、エランに第四皇子とリリーの周りはくせ者だらけ。幸せとは何か、傷つきながら答えを探していく物語。一話を1000字前後にして短時間で読みやすくを心掛けています。

─あらすじ─
 美しいと有名なロレンス大公爵家の令嬢リリーに転生、豪華で何不自由ない暮らしに将来有望でイケメンな婚約者のランスがいて、通う学園では羨望の眼差しが。

 前世で苦労した分、今世は幸せでもいいよね……すべての幸せを手に入れて優雅にお茶を楽しむリリー。

 そして18の誕生日、舞踏会で父の隣に立つランス。まさかの婚約発表かとドキドキしていると隣に立つのは妹のローズだった。

 リリーは公爵家の威厳と国の平和を守る為、敵国に人質として送られてしまう。豪華な見送りの末に着いたのは臭くて質素な部屋、メイド達の嫌がらせに耐える日々。言葉も通じず憔悴する中、部屋に通ってくる医師エランと親しくなり、言葉を教えてもらう内に生きる希望が。

「いつか彼と世界中を旅して回れたら……」

 淡い夢は破れ、乱暴だと恐れられている第四皇子と政略結婚させられるリリー、彼女は最後の転生を最幸のものにできるでしょうか。
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