囚われの姫はまだ自分の正体を知らない

─作者より─
 転移か転生かもわからず異世界に放り込まれ、何度も死の危険に晒されながらも、守ってくれる騎士達と共に冒険する物語です。

 美しい騎士達との恋物語、聖なる石を持つ者達との絆を書いていきます。楽しんでもらえるように頑張ります。

─あらすじ─

目覚めたら石造りの牢獄にいた。手と足に枷をはめられ、何を隠しているのか吐けと尋問されて……接見に来た騎士に記憶がない事を伝え、なぜ囚われているか聞いてみると、国王暗殺、国家転覆の罪を着せられて捕らえられた姫、ロゼッタ・アレクス・エメラルドだと教えられた。

「きっと何か行き違いが、私共で必ず誤解を解いてみせます」

 力強い言葉で励ましてくれる騎士。

「探し物はこれだな」

 そしてもう一人──彼は確かに私から極秘に頼まれたのだと言った。差し出されたのは石の板。割れていて、記号のようなものが書かれていた。

「十の聖石集まりし時…………」

 国に伝わる虹龍の伝説と囚われの身となった理由……記憶のない“私”が何を掴んでいたのか。謎が解けロゼッタの旅が終わる時、それぞれの愛は──。
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