第二王子の僕は総受けってやつらしい

もずく

文字の大きさ
33 / 38
魔界内乱編

狐の従者と交わる

しおりを挟む
「んぁ…んぅ…んむ、ぁ…」


イカルドの舌が僕の舌を絡めとり、じゅるると唾液を吸われ、溢れ出た唾液が僕の口から垂れる。

ピチャピチャと水音がよく聞こえるほど激しく口内をまさぐられる。

イカルドの温かい舌が僕の唇や頬の内側を舐めていく。


「んぁっ…!」


イカルドの手が僕の胸に触れ、乳首を抓るとそのまま強く引っ張られる。


「んぅっ…!」


頭が真っ白になって体が勝手に跳ねる。

どぴゅっ…と僕のから白い精液がでて僕のお腹に広がる。


「ネムさん、乳首を抓られただけでイっちゃうんですねっ…!」

「ひぁああっ…!」


嬉しそうなイカルドが僕の胸に顔を近づけ、そして僕の乳首を口に含んでペロペロと舐めてくる。

慌ててイカルドの頭を掴むとふわふわとしたイカルドの髪が僕の手で形を歪ませただけで何の抵抗にもならない。


「ん、ぁ…ひぁ……っ……」


イカルドのあったかい唇が僕の乳首を包み、熱い舌がそこから出てくると、ねぶるように乳輪をなぞられる。

舌先が乳首の先端を捉え、上下にコリコリと押され、ぎゅむっと強く潰される。


「ぅん、あっ…ひぅ…ぅうん……」


イカルドの舌に翻弄されている間にイカルドの手が僕の足を持ち上げると、左右に大きく開かれる。


「ネムさんのここ可愛いですね…」


イカルドの大きくなったそれの先端が、僕の興奮したせいでヒクヒクしているお尻の穴に触れる。


「ネムさん、私の、挿れますよ…!」

「ひあぁああああッッッ…!!!」


イカルドのが僕の奥まで一気に入ってくる。

反動で僕の体は跳ねて一瞬意識が遠のいたけど、イカルドに乳首を噛まれてまた意識が戻る。

そして、イカルドは僕の奥に挿れたまま固まっている。


「ネムさんに、私の、入っちゃいましたね…。これ、魔王様にどう言い訳すればいいんでしょうか…。」


イカルドは眉を下げ辛そうにしながらも、興奮はしているのか息は粗く、垂れた汗が僕の体にポタリと落ちてくる。


「イカルドは、嫌…?」


もしかして嫌なのに僕に挿れてるのかなと不安になった僕が尋ねると、イカルドに強く抱きしめられる。


「嫌だったら、触ったりしませんから…、だから、そんな泣きそうな顔しないでください…!」


強く抱きしめられて、ポロポロと目から涙が溢れてくる。


「だってぇっ、う、ひぐっ…イカルド、僕のこと嫌いになったのかと、思ってぇっ…うぅっ…!」


僕は今まで好きな人に嫌いだなんて言われることなんてなかったから。

兄様が体に触れるのは僕のことを愛してるからだよと言ってくれたし、僕の好きな人たちが僕の体を触ったりするのも僕を愛してくれてるからなんだって思ってたんだ。

だから、僕の体に触りたがらないイカルドは僕が嫌いなのかもしれないと思ってしまった。


「ネムさん、動きますよ…!」

「ぅん…優しく、してね…?」

「はぁ、ネムさんはズルすぎますよ…!」


イカルドはしょうがないなぁという顔で笑い、僕の腰を持ち上げると、自身のをギリギリまで抜き、また奥に貫いた。

イカルドのが僕の奥に突き刺さる。


「ぅ、はぁっ…ん…っ…!」

「…っ…!」


ぱちゅ、ぱちゅ、という音を出しながらイカルドが僕のお尻に腰を何度も打ち付ける。


「ネムさん、私、初めて、なんですよ?」


初めて…?


「キスしたのも、こうやって挿れるのも、誰かと裸で抱き合うのも、だから…」


だから…?


「責任、取ってくださいね?」

「ひぁ、あああんっ…!」


僕の奥に、イカルドのがびゅるるると注がれた。

僕の中に出した後もイカルドはすべてを出し切るように僕に腰を打ち付け続けた。

とぷとぷとイカルドの精液が僕のお尻から溢れ出て、ベットにシミを作るが、イカルドは気にすることもなく中に挿入したり出したりを繰り返している。

意識を失いそうになる僕を、乳首を抓ったり噛んだりして無理やり起こし、また挿入する。


「はぁ、も、だめ…おかしくなる、からぁ…!」

「ずっと、誰かと、こうなることを夢に見てたんですよ…」


イカルドは溜まりに溜まったのを僕の中に出した。


「ひぁぁああんっ…!」


僕のからプシャーと精液じゃない水っぽいものが噴射した。


「ネムさんは、今日から、私の一生愛するべき最愛の人になりました…!」

「さい、あい…?」

「ええ、一番に愛してる人ってことですよ…」

「いちばん、えへへ、うれしい…!」


サヴァンが帰ってくるまでの数日間、僕達はお風呂も一緒に入って、寝るときも裸で抱き合って、最初に会ったときとは見違えるくらいに仲良くなった。


「ねぇ、ねえ、イカルド…どうして今日は、いつもみたいに僕に挿れないの?」

「それは、今日魔王様が帰ってくるからですよ…!」

「…うーん、サヴァンが帰ってくると駄目なの…?」

「そりゃ、私が魔王様に殺されちゃいますよ…!」


僕とイカルドが裸で抱き合ってるとサヴァンが怒るの?

サヴァンも一緒にじゃ駄目なのかな…?


「…サヴァンも一緒に気持ちいいことするのは?だめ?」

「ひぇっ、魔王様とネムさんと私でぇ!?」

「うん。」

「えええっ!?それってどういう状況ですか!?私と魔王様と!?えええっ!?」


イカルドが混乱してる間にイカルドのシャツのボタンを上から外していく。

プチプチと上から外して、すべて外し終わってイカルドの上半身を晒したところでイカルドがシャツをガッと掴んだ。


「ちょ!?ネムさん!何するんですか!」

「えっと、イカルドの肌に触れたくなって…?」

「なんて、可愛らしい…じゃなくて!裸で抱き合ってるとこなんて見られたら、私の命が危ないんですってば!」

「えー?」

「えー?じゃないですよ!ちょ、ネムさん、ひぃっ!」


ベットの上でイカルドに跨り、馬乗り状態になる。

つーっ…とイカルドの肌を指でなぞる。


「ネム…さんっ…!」


いつもと違って僕が優位に立ててる気がする…!


「うわっ、ネムさん!後ろ後ろ!」


え?と後ろを振り返ると、ニッコリと笑ったサヴァンがいた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~

トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。 しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。 貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。 虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。 そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる? エブリスタにも掲載しています。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

二三@悪役神官発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。

処理中です...