第二王子の僕は総受けってやつらしい

もずく

文字の大きさ
34 / 38
魔界内乱編

吸血鬼は嫉妬深い

しおりを挟む
「なぁ、ネム…?」

「サヴァン…どうしたの?」


ニッコリと笑ったサヴァンは目の奥が笑っておらず、不安になった僕の顔がサヴァンの瞳に反射している。


「なぜ、イカルドを襲ってるんだ…?」


もしかして、スパイか何かだと疑われてる…!?

僕は違うと言いたくて口を開く。


「サヴァンもいないし、寂しかったから…イカルドに構ってもらったんだよ?」


えっ!

僕が言いたかった言葉と違うよ!

確かに寂しいとは思ってたけど、それじゃ僕が子供みたいじゃんか!

うぅ、恥ずかしい…!

僕は真っ赤になった顔を隠すためサヴァンから目をそらし、イカルドに抱きついて顔を埋めた。


「ちょ、ちょ!ネムさぁんっ!ひぃいい!」


なんでかイカルドの悲鳴が聞えるけど、気にせず僕はイカルドにしがみつく。


「いっ…!」


後ろに何かが覆い被さってすぐに首に痛みが走る。


「ひ、あ…」


血が流れる感覚に、また吸われていることに気づいた。

体がどんどん熱くなってくる。


「はぁ、は…んっ…!」


頭がぼんやりしてきた僕はイカルドと目が合い、ふにゃっと笑って、そのままちゅーをした。

気持ちよくなりたくてイカルドの唇に舌を侵入させて、押し出してくるイカルドの舌を捕まえて押し出す力を利用して擦り合わせる。


「んっ、ふっ…んんっ…」


チュクチュクと水音を出しながら舌を絡めていると、後ろから腰を持ち上げられる。

膝を立たされ、お尻を突き出した体勢にされる。

お尻を優しく撫でられる。


「う、…ぁ、ふぁ…」


ふわふわとした気持ちになりながらも舌を絡めて、後ろから尻を揉まれる。

しばらくするとお尻の穴にぴとりと生暖かいのがあてられる。


「…挿れるぞ。」

「あぁああああんっ!」


サヴァンの声が聞こえたと同時に僕の中にサヴァンのが一気に入ってきた。


「うわぁっ!魔王様!急に何してんですか!」


目の前にいたはずのイカルドがベットの上の方に逃げると後ろのサヴァンに向かって大きな声を出している。


「噛んで俺様の方に来ると思ったらお前の方にキスしたんだぞ…!そりゃ、こっち見てほしくなるだろ!」


サヴァンはちゅーしてほしかったのかな?


「サヴァンもぼくと、ちゅー、する?」

「ネムさんが魔王様の吸血で我失っちゃってますよっ!?と、取り敢えず私はこの辺で退散させて頂きますね…?」


イカルドは僕から離れようとしている。


「イカルド、いっちゃ、やだあっ!」

「ひん!」


僕はイカルドの中心を掴みパクリと加える。


「ちょ、ネムさん、何してんですか!汚いですよ!?…ひぃ!」


ぺろぺろと舌をイカルドのに這わすととぷとぷとイカルドのから精液が溢れてくる。


「いかるど、きもひいい…?きもひよかったら、ぼくを、おいてかないでね…?」

「えぇ!?」


イカルドは嬉しいのか、僕の口の中に自分のを勢い良く押し込んだ。


「イカルド、お前も行っちゃ駄目だってよ?」

「ひぃいいっ!そんな怖い顔で言わないでくださいよぉ!」


僕がイカルドが逃げないようにぺろぺろと舐めていると後ろのサヴァンのが動き出した。


「なぁ、ネム、俺様だけじゃ駄目なのか…?」

「あっ、あんっ、ああっ…」


サヴァンだけ…?

二人でするのも気持ちいいけど、イカルドも一緒にしたほうが気持ちいいと思うんだよね。


「あっ、あんっ…ふたりと、いっしょのほうが、しあわせ、だよ…?ぼく、ふたりともだいすきなの……っひゃあ!あんっ!あぁんっ!やぁんっ!あぁっ!ぁんっ!」


二人とも大好きと答えてすぐにサヴァンの動きが激しくなった。

僕はイカルドのから口が外れてしまい、大きな声が出てしまう。


「二人とも…ですか…ふふっ、ネムさんらしいですね。」

「んぐぅ…!」


イカルドの声が頭上から聞こえて、すぐに口の奥にイカルドのが入り込んでくる。


「ひぐっ!うぐっ!えぐぅ…!んぐっ…!」


喉の奥まで何度も突き刺さり呼吸がうまくできず、えづく事しかできない。

パチュ!パチュ!と打ち付ける音と二人の呼吸音、そして僕がえづく声が室内に響いていて、まるでここだけ違う世界に閉じ込められたような錯覚に陥る。


「ぅぐんんんんっ…!」


頭もぼーっとしてきて、白い光が何度もパチパチと目の前で光り、ビクンビクンと痙攣するように僕のから精液がどぴゅどぴゅと溢れている。

僕の口の中にイカルドが射精し、喉の奥に入ってくるのを必死に飲み込んだけど、飲みきれなかったのが口から溢れて溺れそうになってしまう。

びちゃびちゃと涎と共に精液が顎から溢れて、ベットに湖を作り上げている。

口だけじゃなくって、体の中にもサヴァンの精液が大量に注がれ、溢れ出たものが太ももを伝いベットに流れ落ちている感覚がする。


「ネム、俺様の気持ちいいかっ…!」

「あぁんっ!ぁんっ!ひぅっ!気持ち、いいよぉっ…!」


頭が働かなくって、ただただ気持ちいいことに身を任せてしまう。


「ネムさん、よく味わってくださいねっ…!」

「ぅんっ…イカルドの、美味しい、ねっ…ぁんっ…!」


あれ…僕って何しにここに来てたんだっけ…?

確か、二人と一緒にいるのは理由があった気がするんだけど…。

あれ…?

目的すら忘れてしまった僕は、ただただサヴァンに後ろから突かれながら、イカルドのを零さないように口に目一杯頬張っていた。


「いっ!?ひぁあああんっ!」


後ろからまた噛みつかれた僕は噛みつかれただけでイッてしまう。


「嫌か…?」

「いや、やぁっ、もっと、もっと欲しいのぉっ…!あぁん!もっと僕の中にぃ、もっとちょうだいぃっ…!ひ、ぁあああんっ!んく、んぐっ…!」


サヴァンにまた奥に挿入され、自分でも訳がわからないほどに乱れた僕はイカルドのをまた口に挿れられるのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~

トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。 しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。 貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。 虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。 そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる? エブリスタにも掲載しています。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

超絶美形な悪役として生まれ変わりました

みるきぃ
BL
転生したのは人気アニメの序盤で消える超絶美形の悪役でした。

処理中です...