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第一章
18 身内の錆
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書斎に入ると、兄二人と父が立ち上がって僕を出迎えてくれた。
「久しぶりだなラウト! 大きくなったなぁ」
僕の頭をぽすぽす叩くのは、長兄のフィドラだ。
「お久しぶりです、兄上達」
次兄のラバスも無言でニヤリと笑みを浮かべながら、僕の頭をぽすぽす叩く。昔はこの二人より小さかったから、僕が何かやり遂げるとこうして労ってくれた。今の兄たちは腕をだいぶ上げなければ、僕の頭に手が届かない。
兄二人のぽすぽすが終わると、父が手を差し出しながら僕に近づいてきた。
「息災だったか」
「はい、父上もお変わりないようで」
握り返した手は、思ったより細かった。父も記憶より顔に皺が増えている。柔和な表情はそのままだ。
促されて、テーブル前のソファーに腰掛ける。僕から見て正面に父、左にフィドラ、右にラバスが座った。
「今はオルガノの町を拠点にしているそうだな。遠いところをあんな手紙でわざわざ呼び寄せてすまなかった。だがこちらも、ラウトでなければ厄介事がかなり絡まることになっていてな……」
父は、先程までとは打って変わって渋面を浮かべた。
父の次の発言で、僕は何が起きたかを大体察した。
「ラウトよ、セルパンのパーティを勝手に抜けたというのは本当か?」
僕はセルパンからパーティを抜けるよう命令されたこと、アイリが自分の意志で追いかけてきたこと等を順を追って説明した。
脱退申請を出したのは僕自身だが、脱退理由に「パーティリーダーの命令」と書いたし、本人にも確認が行われている筈だ。いや、セルパン自身は確認せず、クレイドあたりが代わりに確認して、本人に伝えなかった可能性もある。それでも、僕が何を書いてもパーティリーダーの意思に沿っていると見做されることになっている。
セルパンは本人がやらなくてはいけない諸々の雑事を難癖つけて別の人に押し付け、それがほぼ全て僕のところへ回ってきていた。結果はその都度話していたが、聞いていないか、聞いても理解していない様子だった。
それは良くないと何度も苦言を呈しても、僕とのレベル差が開いてくると、僕の言う事は一切聞かなくなり、話しかけることすら疎まれた。
……自覚のないまま、セルパンへの鬱憤が溜まっていたらしい。父や兄たちに問われるまま答えているうちに、愚痴がボロボロと出てきた。
いくらセルパンとはいえ、五年も仲間だった相手を、ここまで悪く言っていいものか。
話し終えて自己嫌悪に陥っていると、父が「わかった」と頷いた。
「同じことを明日、村長の前で話せるか?」
ここまでの会話をつなぎ合わせると、セルパンが村長に僕のことを訴え、村長がうちに事実確認したいと申し出たのだろう。
「はい。話せます」
「疲れているところをご苦労だった。夕食の後はゆっくり休め」
それで話は終わった。
父や兄たちと食堂へ向かう途中で、妹のレベッカに見つかった。
貴族の淑女がスカートを翻して走るなんてもっての他だが、そんなことはお構いなしにレベッカは僕に飛びついた。
「ラウト兄様! おかえりなさい!」
レベッカは僕の三つ下、十五歳だ。もうじきデビュタントだというのに、僕への甘えっぷりは昔と変わらない。
僕以外の兄妹は全員父似で、ココア色の髪に翠色の瞳をしている。僕だけ母似の黒髪に紫色の瞳で、レベッカはそれを「素敵」と言って憚らない。母亡き今、家の中で僕しか持たない色だから珍しがっているだけだと思う。
「ただいま、レベッカ」
可愛い妹をつい甘やかしてしまう僕も僕だ。レベッカとひとしきりハグをした。
久しぶりに実家で一晩を過ごした翌日は、早速村長の家へ向かった。
父と一緒に馬車へ乗り込むと、馬車は村長の家ではなく、アイリの家の前で止まった。
「アイリも一緒に?」
「ああ。居てもらったほうが話が早そうだからな」
御者が呼びに行くと、アイリと、アイリのお父さんがやってきて馬車に乗り込んできた。
「お久しぶりです、小父さん」
アイリのお父さんに会うのも五年ぶりだ。
「久しぶりだね、ラウト君。アイリから話は聞いているよ」
アイリが小父さんにどんな話をしたのか気になったが、ここは小さな村の中。聞きそびれている間に村長の家についてしまった。
村長の家には当然ながら村長さんと、前回会った時より若干顔色のよくなったセルパンがいた。セルパンは僕を見て一瞬眉をひそめ、それから憎々しげに睨みつけた。僕の顔をようやく思い出したらしい。村長さんがそんな態度のセルパンの頭を押さえつけた。
「お呼び立てして申し訳ない。愚息がどうしてもはっきりさせたいことがあると言いまして」
村で一番の権力者は村長さんだが、男爵は村を含んだ国から爵位を認められている。
しかし父、というか我が家は、村では村長さんの意向に従うことが多い。
村長さんは他人に対して無茶なことを言わず、村も穏やかに治めている人格者であるので、僕も一定の尊敬の念を持っている。
そんな村長さんも、息子のセルパンにだけは甘いと言わざるを得ない。
なにせ、冒険者として旅立つときに僕を「付き人」のひとりとして指名するくらいだから。
今、村長さんが僕のことをどう思っているかは……訝しげな視線が全てを物語っていた。
村長さんはセルパンから、僕の裏切りに遭い、仲間も騙されて離散し家を失い、冒険者ギルドからも不当に資格剥奪処分を受けたと聞かされていた。
うーん。
「全部違います」
まずそう断っておいて、僕は昨晩父に話したことを、なるべくセルパンを悪者にしないように言葉を変えて繰り返し説明した。証拠は冒険者ギルドや町役場が持っているので問い合わせても構わない、と付け加えた。
僕の話が終わると、隣りに座ったアイリが僕の説明に補足してくれた。
ラウトは裏切っておらず、追い出したのはセルパン本人であることや、アイリは自分の意志で僕についてきたこと。
更に、アイリはセルパンにしつこく言い寄られ、断っても迫ってくるので困っていたことも話した。
それに対しセルパンが何か言いたげに立ち上がろうとしたのを、村長さんが腕を引っ張って止めた。
「実は冒険者ギルドには既に問い合わせました。しかし、セルパンが、それらは全て嘘だ、ラウト君に騙されている、と言うので……」
ギルドの記録をいち冒険者が改竄することなど不可能に近い。冒険者ギルドや町役場の筆記具や書類は全て魔道具で、魔法の上書きはできないし、できたとしても「魔法が上書きされた」という痕跡が残る。
そう説明すると、セルパンが立ち上がって僕を指差し「嘘だ!」と叫んだ。
「そんな話は聞いてない! こいつが全部っ!」
「セルパンっ!」
村長さんがセルパンを押さえつけようとして避けられ、セルパンは僕に向かって突進してきた。
僕の胸ぐらを掴むセルパンに、話しかけてみた。
「ギルドの魔道具のことも、さっき言ってた防護魔法税の話も、本来ならパーティリーダーで家の名義人だったセルパンが聞くべき話だったのに、僕に丸投げしたのはセルパンじゃないか。それに、僕はちゃんと説明した。聞いてなかったのはセルパンだけだよ」
「うるさいっ!」
飛んできた拳を片手で受け止め、捻ってセルパンの腕を極め、その場に倒した。
「ぐあっ! 何しやがる! 放せ!!」
「すみません、危険を感じたので」
「いや、仕方ない……が、ラウト君。君はレベル十じゃなかったのかね」
セルパン、そんなことまで村長に話してたのか。
「セルパンのパーティを抜けた後からレベルが上がりました。今は……おそらくセルパンより高いです」
具体的にいくつかは言わなかったが、村長さんは気に留めなかった。
「儂も話を聞いていておかしいとは思ったんだ。レベルの低い者がパーティから抜けただけで、クエストに失敗するはずがない。セルパン、申開きはあるか?」
村長さんは僕に腕を極められたまま転がっているセルパンを助ける素振りを見せず、ただ問いかけた。
「おっ、親父! 俺を疑うのか!?」
「これまでの話を聞いてお前を疑わない方がどうかしている。おーい! 縄を持ってきてくれ!」
村長さんが手を叩いて人を呼ぶと、村長さんの家のお手伝いさんが縄を持ってきた。そして村長自らセルパンを縛り上げた。
「今日はお手数をおかけしました。無礼のお詫びは改めて……」
「お気になさらず。では、私たちはこれで」
村長さんの家を出て馬車に乗る前、アイリに袖を引かれた。
「あいつ、大人しくなると思う?」
僕は静かに首を横に振った。
「久しぶりだなラウト! 大きくなったなぁ」
僕の頭をぽすぽす叩くのは、長兄のフィドラだ。
「お久しぶりです、兄上達」
次兄のラバスも無言でニヤリと笑みを浮かべながら、僕の頭をぽすぽす叩く。昔はこの二人より小さかったから、僕が何かやり遂げるとこうして労ってくれた。今の兄たちは腕をだいぶ上げなければ、僕の頭に手が届かない。
兄二人のぽすぽすが終わると、父が手を差し出しながら僕に近づいてきた。
「息災だったか」
「はい、父上もお変わりないようで」
握り返した手は、思ったより細かった。父も記憶より顔に皺が増えている。柔和な表情はそのままだ。
促されて、テーブル前のソファーに腰掛ける。僕から見て正面に父、左にフィドラ、右にラバスが座った。
「今はオルガノの町を拠点にしているそうだな。遠いところをあんな手紙でわざわざ呼び寄せてすまなかった。だがこちらも、ラウトでなければ厄介事がかなり絡まることになっていてな……」
父は、先程までとは打って変わって渋面を浮かべた。
父の次の発言で、僕は何が起きたかを大体察した。
「ラウトよ、セルパンのパーティを勝手に抜けたというのは本当か?」
僕はセルパンからパーティを抜けるよう命令されたこと、アイリが自分の意志で追いかけてきたこと等を順を追って説明した。
脱退申請を出したのは僕自身だが、脱退理由に「パーティリーダーの命令」と書いたし、本人にも確認が行われている筈だ。いや、セルパン自身は確認せず、クレイドあたりが代わりに確認して、本人に伝えなかった可能性もある。それでも、僕が何を書いてもパーティリーダーの意思に沿っていると見做されることになっている。
セルパンは本人がやらなくてはいけない諸々の雑事を難癖つけて別の人に押し付け、それがほぼ全て僕のところへ回ってきていた。結果はその都度話していたが、聞いていないか、聞いても理解していない様子だった。
それは良くないと何度も苦言を呈しても、僕とのレベル差が開いてくると、僕の言う事は一切聞かなくなり、話しかけることすら疎まれた。
……自覚のないまま、セルパンへの鬱憤が溜まっていたらしい。父や兄たちに問われるまま答えているうちに、愚痴がボロボロと出てきた。
いくらセルパンとはいえ、五年も仲間だった相手を、ここまで悪く言っていいものか。
話し終えて自己嫌悪に陥っていると、父が「わかった」と頷いた。
「同じことを明日、村長の前で話せるか?」
ここまでの会話をつなぎ合わせると、セルパンが村長に僕のことを訴え、村長がうちに事実確認したいと申し出たのだろう。
「はい。話せます」
「疲れているところをご苦労だった。夕食の後はゆっくり休め」
それで話は終わった。
父や兄たちと食堂へ向かう途中で、妹のレベッカに見つかった。
貴族の淑女がスカートを翻して走るなんてもっての他だが、そんなことはお構いなしにレベッカは僕に飛びついた。
「ラウト兄様! おかえりなさい!」
レベッカは僕の三つ下、十五歳だ。もうじきデビュタントだというのに、僕への甘えっぷりは昔と変わらない。
僕以外の兄妹は全員父似で、ココア色の髪に翠色の瞳をしている。僕だけ母似の黒髪に紫色の瞳で、レベッカはそれを「素敵」と言って憚らない。母亡き今、家の中で僕しか持たない色だから珍しがっているだけだと思う。
「ただいま、レベッカ」
可愛い妹をつい甘やかしてしまう僕も僕だ。レベッカとひとしきりハグをした。
久しぶりに実家で一晩を過ごした翌日は、早速村長の家へ向かった。
父と一緒に馬車へ乗り込むと、馬車は村長の家ではなく、アイリの家の前で止まった。
「アイリも一緒に?」
「ああ。居てもらったほうが話が早そうだからな」
御者が呼びに行くと、アイリと、アイリのお父さんがやってきて馬車に乗り込んできた。
「お久しぶりです、小父さん」
アイリのお父さんに会うのも五年ぶりだ。
「久しぶりだね、ラウト君。アイリから話は聞いているよ」
アイリが小父さんにどんな話をしたのか気になったが、ここは小さな村の中。聞きそびれている間に村長の家についてしまった。
村長の家には当然ながら村長さんと、前回会った時より若干顔色のよくなったセルパンがいた。セルパンは僕を見て一瞬眉をひそめ、それから憎々しげに睨みつけた。僕の顔をようやく思い出したらしい。村長さんがそんな態度のセルパンの頭を押さえつけた。
「お呼び立てして申し訳ない。愚息がどうしてもはっきりさせたいことがあると言いまして」
村で一番の権力者は村長さんだが、男爵は村を含んだ国から爵位を認められている。
しかし父、というか我が家は、村では村長さんの意向に従うことが多い。
村長さんは他人に対して無茶なことを言わず、村も穏やかに治めている人格者であるので、僕も一定の尊敬の念を持っている。
そんな村長さんも、息子のセルパンにだけは甘いと言わざるを得ない。
なにせ、冒険者として旅立つときに僕を「付き人」のひとりとして指名するくらいだから。
今、村長さんが僕のことをどう思っているかは……訝しげな視線が全てを物語っていた。
村長さんはセルパンから、僕の裏切りに遭い、仲間も騙されて離散し家を失い、冒険者ギルドからも不当に資格剥奪処分を受けたと聞かされていた。
うーん。
「全部違います」
まずそう断っておいて、僕は昨晩父に話したことを、なるべくセルパンを悪者にしないように言葉を変えて繰り返し説明した。証拠は冒険者ギルドや町役場が持っているので問い合わせても構わない、と付け加えた。
僕の話が終わると、隣りに座ったアイリが僕の説明に補足してくれた。
ラウトは裏切っておらず、追い出したのはセルパン本人であることや、アイリは自分の意志で僕についてきたこと。
更に、アイリはセルパンにしつこく言い寄られ、断っても迫ってくるので困っていたことも話した。
それに対しセルパンが何か言いたげに立ち上がろうとしたのを、村長さんが腕を引っ張って止めた。
「実は冒険者ギルドには既に問い合わせました。しかし、セルパンが、それらは全て嘘だ、ラウト君に騙されている、と言うので……」
ギルドの記録をいち冒険者が改竄することなど不可能に近い。冒険者ギルドや町役場の筆記具や書類は全て魔道具で、魔法の上書きはできないし、できたとしても「魔法が上書きされた」という痕跡が残る。
そう説明すると、セルパンが立ち上がって僕を指差し「嘘だ!」と叫んだ。
「そんな話は聞いてない! こいつが全部っ!」
「セルパンっ!」
村長さんがセルパンを押さえつけようとして避けられ、セルパンは僕に向かって突進してきた。
僕の胸ぐらを掴むセルパンに、話しかけてみた。
「ギルドの魔道具のことも、さっき言ってた防護魔法税の話も、本来ならパーティリーダーで家の名義人だったセルパンが聞くべき話だったのに、僕に丸投げしたのはセルパンじゃないか。それに、僕はちゃんと説明した。聞いてなかったのはセルパンだけだよ」
「うるさいっ!」
飛んできた拳を片手で受け止め、捻ってセルパンの腕を極め、その場に倒した。
「ぐあっ! 何しやがる! 放せ!!」
「すみません、危険を感じたので」
「いや、仕方ない……が、ラウト君。君はレベル十じゃなかったのかね」
セルパン、そんなことまで村長に話してたのか。
「セルパンのパーティを抜けた後からレベルが上がりました。今は……おそらくセルパンより高いです」
具体的にいくつかは言わなかったが、村長さんは気に留めなかった。
「儂も話を聞いていておかしいとは思ったんだ。レベルの低い者がパーティから抜けただけで、クエストに失敗するはずがない。セルパン、申開きはあるか?」
村長さんは僕に腕を極められたまま転がっているセルパンを助ける素振りを見せず、ただ問いかけた。
「おっ、親父! 俺を疑うのか!?」
「これまでの話を聞いてお前を疑わない方がどうかしている。おーい! 縄を持ってきてくれ!」
村長さんが手を叩いて人を呼ぶと、村長さんの家のお手伝いさんが縄を持ってきた。そして村長自らセルパンを縛り上げた。
「今日はお手数をおかけしました。無礼のお詫びは改めて……」
「お気になさらず。では、私たちはこれで」
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