30 / 127
第一章
30 自覚
しおりを挟む
凱旋当日はとりあえずの報告を済ませただけで、あとは用意されていた客室で休むことができた。
疲れてないと思っていたが、僕は客室で装備を解いた辺りから記憶がない。
後で聞いたら、様子を見に来たお城の侍女さんが、絨毯の上で寝転がっている僕を見つけて悲鳴を上げ、ちょっとした騒ぎになっていたとか。
僕は侍女さんや騎士さん達の手で改めてベッドへ移された。
それから丸一日眠っていたらしい。自分の知らないところで、疲れが溜まっていたのか、それとも……。
*****
「慣れないことをしたせいかな」
夢の中で精霊たちと会話ができた。
全員、僕と同じくらい体長のある、巨大な猫の姿をしている。
精霊たちは僕の問いかけに、「そうです」と口を揃えた。
「ラウトの命令には基本従うネナ。はじめて精霊の真の力を解放するのに全員まとめてだったから、びっくりしたネナ」
「やっちゃいけないことだった?」
「前例が無かっただけノム。ただ、ラウトに掛けた負担が大きすぎたノム。気をつけるノム」
「僕が頼んだことなんだから、ノーム達は悪くないよ」
僕が慌てると、精霊たちは隣の精霊と顔を見合わせた。
「覚えてないヌゥ?」
語尾が『ヌゥ』なのはウンディーヌだ。
「何を? あ、魔王を倒した時のことなら、あんまり記憶がないんだ」
「我らはあの時、ラウトが我らの王であると再認識したヴォ」
基本無口なドモヴォーイが、重々しく口を開く。
「王?」
「人間に言わせると『勇者』ですルー」
シルフは歌うように語尾に『ルー』と付ける。
「どういうこと?」
「守りたいものが明確かつ一貫していて、必ず守るという意思と実行できる力を持つものが、精霊たちを統べる王ノム」
勇者どころか王にまでのしあげられてた。
「精霊の王って、何すればいいの?」
勇者と違って対人関係が難しくなるようなことはなさそうが、乗り気はしないし、王の役割の内容次第では断らなければ。
「そのままでいいノム」
ますますわからなくなって、僕は夢の中で頭を抱えた。
*****
目が覚めると、ベッドの横ではアイリが心配そうに僕を見下ろしていた。
「気づいた? よかった……。あのっ」
「はい。陛下方に伝えてまいります」
「お願いします」
アイリが部屋の隅に控えていた侍女さん達に声をかけると、侍女さん達は素早く部屋から出ていった。
「おはようアイリ。どうしたの、何かあった?」
「何かあったのはそっちよっ! ラウト、丸一日寝てたのよ!」
ここで初めて僕は、自分が長時間寝ていたことを知った。
「そっか、心配かけたね」
「全くよ! どこか具合の悪いところはない?」
「大丈夫だってば」
アイリは僕の返事を聞く前から、回復魔法を当てている。どこも悪くないのだから、魔力が勿体ない。
「ラウト様、アイリ様。陛下がこちらに来られますが、宜しいでしょうか」
侍女さんの一人が帰ってきて、とんでもないことを言い出した。
「こちらから伺います」
「それには及ばぬ。もう来てしまったからな。良いか?」
王様が部屋の扉の向こうから、ひょこりと顔を出した。
三日前は痩せ細ってボロボロだったのに、働きながら栄養を取っただけで、もうしっかりしている。流石にまだ痩せているから、無理はしてほしくないのに。
僕とアイリが立ち上がろうとすると、王様が直々にそれを制した上に、その場に居た人たちが全員、跪いた。
「改めて。国を救ってくれたラウト殿、アイリ殿に、最大限の感謝を。そして、我が国もラウト殿を勇者と認める」
ここでも勇者の称号を賜ってしまった。
もう逃げ場はないのかな。
再び謁見室に場所を移動し、前回より更に少ない人数――王様と宰相、僕とアイリの四人――で話をした。
僕は「ミューズ国にも同じことを頼んでいます」と前置きし、僕が勇者であることを大々的に広めないよう、お願いした。
「してミューズ国王は何と? ……なるほど。では我が国も倣おう。あの場に居た者たちには箝口令を敷く。だが、難しいのは騎士団だな」
「騎士団?」
「第二騎士団長を救ったであろう。そなたを英雄と崇める勢いじゃ」
アイリの回復魔法に加えて十分な休息をとった第二騎士団長はすっかり回復したものの、まだ経過観察という名の静養中だ。
騎士団長というのは強さと人格を兼ね備えていないと就けない。第二騎士団長さんは第一騎士団長のアーバンと並んで部下に慕われているそうだ。
「なんとかなりませんか」
「そなたが命令すれば聞くやもしれん。やってみるといい」
「はい……」
気は進まないが、それしかなさそうだ。
このあと、勇者認定時点での報酬と、魔王討伐成功報酬の話をして、その場はお開きになった。
この大陸の魔王は討伐したから、残りの魔王の居場所がわかるまで、オルガノの町の自宅で待機することになった。
船の出港は明日だ。随分と慌ただしいが、ナリオ国城内はまだ混乱気味だから「日を改めてもてなしたい」と、王様や宰相たちが申し訳無さそうに出港を手配してくれたのだ。それだけでも有り難いし、今現在も最上級の賓客室をあてがわれて、至れり尽くせりされている。これ以上のもてなしとは? 状態なのはこちらの方だ。
客室で荷物をまとめ終え、ソファーに座って一息ついていると、扉がノックされた。
「ラウト、入っていい?」
アイリだ。「どうぞ」と応えると、アイリが扉を細く開けてするりと入り込んできた。
「隣いいかしら」
「うん」
僕がソファーの端に寄ると、アイリはソファーの反対側の端にちょこんと座った。
やけによそよそしい態度に内心動揺していると、アイリはしばらくもじもじと指を弄んでから、口を開いた。
「ごめんなさい」
「何が」
謝罪の言葉が唐突すぎて、素っ気ない返事をしてしまった。
「私、何の役にも立たなかったばかりか、足を引っ張って」
「いや助かったよ。ナーイアスってさ、僕以外の怪我を治すの、得意じゃないんだって。だからアイリがいなかったら王子たちや第二騎士団長は危なかった」
精霊たちは基本的に、僕のために働いてくれる。だからなのか、僕以外の人間に対して、若干なおざりなところがある。
スプリガンがアイリを護るために与えてくれた魔力も、魔王のところへ行く前には自然消滅していた。
「あの、魔王を倒したときのラウトが……」
「魔王を倒した時? ごめん、あんまり覚えてなくて」
あのときのことは、近くで見ていた王子二人からも「鬼神の如き強さでした」「あれが勇者かと納得しました」と報告された。二人して目を輝かせて言い募るものだから、僕は身の置所に困ったものだ。
「無理させたんだと思うの」
「もしかして、僕が寝込んだのそのせいだと思ってる?」
アイリはこくりと頷いた。
「どうせああしなきゃ魔王は倒せなかったんだ。アイリのせいじゃない」
身も蓋もないことを言ってしまえば、アイリがピンチに陥ってくれたからこそ、僕は我を忘れて全力を出せた。
「……助けてくれてありがとう、ラウト」
アイリはしばらく何かを考え込むように俯いていたが、顔を上げて僕に笑顔をみせてくれた。
心臓がぎゅうんと縮む。
アイリって、こんな可愛い顔するんだっけ。
「どういたしまして」
再び素っ気ない返事しか出来ない自分を、内心でボコボコに殴っておいた。
「ところでさ、アイリ。この前書いてくれた『成長曲線』って、紙がもっと大きかったら、線の末端はどこまで行ってたの?」
魔王討伐で思い出したが、僕はまたレベルがエグいくらいに上がっていた。
具体的には、現在レベル二百五十だ。魔王と魔族、経験値多すぎる。
寝て起きてから身体が異様なほど軽く感じるから、ステータスも上がっているだろう。
ついでに言うと、一度精霊の真の力とやらを解放したせいか、精霊の力を借りずとも魔法が使える気がする。家に帰ってから検証しよう。
「どれだけ紙が大きくても、端まで書いてたわよ」
アイリはきょとんとしながらも、はきはきと答えた。
「それ、どういうこと? 勇者じゃなかったら、どこで止まるの?」
「人の限界は『無い』が、うちの親の持論なのだけどね。でも寿命とか、時間的な制約があるでしょう? だから一生魔物を討伐し続けても、せいぜい百前後が限度なのよ。でもラウトは……」
勇者だから。
もう自分でも認めるしかない。
普通の人は「レベルが上がれば上がるほど、上げ難くなる」。
勇者は「最初は上がり辛いが、一定レベルを超えると格段に上がりやすくなる」。
「僕は勇者か」
「ええ、そうよ」
成長曲線が勇者で、精霊に好かれた人間。
諦めに似た感情で、僕は事実を受け入れることにした。
疲れてないと思っていたが、僕は客室で装備を解いた辺りから記憶がない。
後で聞いたら、様子を見に来たお城の侍女さんが、絨毯の上で寝転がっている僕を見つけて悲鳴を上げ、ちょっとした騒ぎになっていたとか。
僕は侍女さんや騎士さん達の手で改めてベッドへ移された。
それから丸一日眠っていたらしい。自分の知らないところで、疲れが溜まっていたのか、それとも……。
*****
「慣れないことをしたせいかな」
夢の中で精霊たちと会話ができた。
全員、僕と同じくらい体長のある、巨大な猫の姿をしている。
精霊たちは僕の問いかけに、「そうです」と口を揃えた。
「ラウトの命令には基本従うネナ。はじめて精霊の真の力を解放するのに全員まとめてだったから、びっくりしたネナ」
「やっちゃいけないことだった?」
「前例が無かっただけノム。ただ、ラウトに掛けた負担が大きすぎたノム。気をつけるノム」
「僕が頼んだことなんだから、ノーム達は悪くないよ」
僕が慌てると、精霊たちは隣の精霊と顔を見合わせた。
「覚えてないヌゥ?」
語尾が『ヌゥ』なのはウンディーヌだ。
「何を? あ、魔王を倒した時のことなら、あんまり記憶がないんだ」
「我らはあの時、ラウトが我らの王であると再認識したヴォ」
基本無口なドモヴォーイが、重々しく口を開く。
「王?」
「人間に言わせると『勇者』ですルー」
シルフは歌うように語尾に『ルー』と付ける。
「どういうこと?」
「守りたいものが明確かつ一貫していて、必ず守るという意思と実行できる力を持つものが、精霊たちを統べる王ノム」
勇者どころか王にまでのしあげられてた。
「精霊の王って、何すればいいの?」
勇者と違って対人関係が難しくなるようなことはなさそうが、乗り気はしないし、王の役割の内容次第では断らなければ。
「そのままでいいノム」
ますますわからなくなって、僕は夢の中で頭を抱えた。
*****
目が覚めると、ベッドの横ではアイリが心配そうに僕を見下ろしていた。
「気づいた? よかった……。あのっ」
「はい。陛下方に伝えてまいります」
「お願いします」
アイリが部屋の隅に控えていた侍女さん達に声をかけると、侍女さん達は素早く部屋から出ていった。
「おはようアイリ。どうしたの、何かあった?」
「何かあったのはそっちよっ! ラウト、丸一日寝てたのよ!」
ここで初めて僕は、自分が長時間寝ていたことを知った。
「そっか、心配かけたね」
「全くよ! どこか具合の悪いところはない?」
「大丈夫だってば」
アイリは僕の返事を聞く前から、回復魔法を当てている。どこも悪くないのだから、魔力が勿体ない。
「ラウト様、アイリ様。陛下がこちらに来られますが、宜しいでしょうか」
侍女さんの一人が帰ってきて、とんでもないことを言い出した。
「こちらから伺います」
「それには及ばぬ。もう来てしまったからな。良いか?」
王様が部屋の扉の向こうから、ひょこりと顔を出した。
三日前は痩せ細ってボロボロだったのに、働きながら栄養を取っただけで、もうしっかりしている。流石にまだ痩せているから、無理はしてほしくないのに。
僕とアイリが立ち上がろうとすると、王様が直々にそれを制した上に、その場に居た人たちが全員、跪いた。
「改めて。国を救ってくれたラウト殿、アイリ殿に、最大限の感謝を。そして、我が国もラウト殿を勇者と認める」
ここでも勇者の称号を賜ってしまった。
もう逃げ場はないのかな。
再び謁見室に場所を移動し、前回より更に少ない人数――王様と宰相、僕とアイリの四人――で話をした。
僕は「ミューズ国にも同じことを頼んでいます」と前置きし、僕が勇者であることを大々的に広めないよう、お願いした。
「してミューズ国王は何と? ……なるほど。では我が国も倣おう。あの場に居た者たちには箝口令を敷く。だが、難しいのは騎士団だな」
「騎士団?」
「第二騎士団長を救ったであろう。そなたを英雄と崇める勢いじゃ」
アイリの回復魔法に加えて十分な休息をとった第二騎士団長はすっかり回復したものの、まだ経過観察という名の静養中だ。
騎士団長というのは強さと人格を兼ね備えていないと就けない。第二騎士団長さんは第一騎士団長のアーバンと並んで部下に慕われているそうだ。
「なんとかなりませんか」
「そなたが命令すれば聞くやもしれん。やってみるといい」
「はい……」
気は進まないが、それしかなさそうだ。
このあと、勇者認定時点での報酬と、魔王討伐成功報酬の話をして、その場はお開きになった。
この大陸の魔王は討伐したから、残りの魔王の居場所がわかるまで、オルガノの町の自宅で待機することになった。
船の出港は明日だ。随分と慌ただしいが、ナリオ国城内はまだ混乱気味だから「日を改めてもてなしたい」と、王様や宰相たちが申し訳無さそうに出港を手配してくれたのだ。それだけでも有り難いし、今現在も最上級の賓客室をあてがわれて、至れり尽くせりされている。これ以上のもてなしとは? 状態なのはこちらの方だ。
客室で荷物をまとめ終え、ソファーに座って一息ついていると、扉がノックされた。
「ラウト、入っていい?」
アイリだ。「どうぞ」と応えると、アイリが扉を細く開けてするりと入り込んできた。
「隣いいかしら」
「うん」
僕がソファーの端に寄ると、アイリはソファーの反対側の端にちょこんと座った。
やけによそよそしい態度に内心動揺していると、アイリはしばらくもじもじと指を弄んでから、口を開いた。
「ごめんなさい」
「何が」
謝罪の言葉が唐突すぎて、素っ気ない返事をしてしまった。
「私、何の役にも立たなかったばかりか、足を引っ張って」
「いや助かったよ。ナーイアスってさ、僕以外の怪我を治すの、得意じゃないんだって。だからアイリがいなかったら王子たちや第二騎士団長は危なかった」
精霊たちは基本的に、僕のために働いてくれる。だからなのか、僕以外の人間に対して、若干なおざりなところがある。
スプリガンがアイリを護るために与えてくれた魔力も、魔王のところへ行く前には自然消滅していた。
「あの、魔王を倒したときのラウトが……」
「魔王を倒した時? ごめん、あんまり覚えてなくて」
あのときのことは、近くで見ていた王子二人からも「鬼神の如き強さでした」「あれが勇者かと納得しました」と報告された。二人して目を輝かせて言い募るものだから、僕は身の置所に困ったものだ。
「無理させたんだと思うの」
「もしかして、僕が寝込んだのそのせいだと思ってる?」
アイリはこくりと頷いた。
「どうせああしなきゃ魔王は倒せなかったんだ。アイリのせいじゃない」
身も蓋もないことを言ってしまえば、アイリがピンチに陥ってくれたからこそ、僕は我を忘れて全力を出せた。
「……助けてくれてありがとう、ラウト」
アイリはしばらく何かを考え込むように俯いていたが、顔を上げて僕に笑顔をみせてくれた。
心臓がぎゅうんと縮む。
アイリって、こんな可愛い顔するんだっけ。
「どういたしまして」
再び素っ気ない返事しか出来ない自分を、内心でボコボコに殴っておいた。
「ところでさ、アイリ。この前書いてくれた『成長曲線』って、紙がもっと大きかったら、線の末端はどこまで行ってたの?」
魔王討伐で思い出したが、僕はまたレベルがエグいくらいに上がっていた。
具体的には、現在レベル二百五十だ。魔王と魔族、経験値多すぎる。
寝て起きてから身体が異様なほど軽く感じるから、ステータスも上がっているだろう。
ついでに言うと、一度精霊の真の力とやらを解放したせいか、精霊の力を借りずとも魔法が使える気がする。家に帰ってから検証しよう。
「どれだけ紙が大きくても、端まで書いてたわよ」
アイリはきょとんとしながらも、はきはきと答えた。
「それ、どういうこと? 勇者じゃなかったら、どこで止まるの?」
「人の限界は『無い』が、うちの親の持論なのだけどね。でも寿命とか、時間的な制約があるでしょう? だから一生魔物を討伐し続けても、せいぜい百前後が限度なのよ。でもラウトは……」
勇者だから。
もう自分でも認めるしかない。
普通の人は「レベルが上がれば上がるほど、上げ難くなる」。
勇者は「最初は上がり辛いが、一定レベルを超えると格段に上がりやすくなる」。
「僕は勇者か」
「ええ、そうよ」
成長曲線が勇者で、精霊に好かれた人間。
諦めに似た感情で、僕は事実を受け入れることにした。
112
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる