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第二章
25 全力ストレート
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城の周辺をぐるりと回る。内部には無数の魔物の気配があったが、僕たちを迎え撃つものはいなかった。
不気味なほどに静まり返っている。
「罠、とか?」
アイリは杖をしっかりと握りしめ、僕のすぐ後ろで声を潜めた。
「有り得る」
生き物の気配の他に、物体の位置も気配察知でわかるようになった。
但しそれが普通の物体なのか罠なのかの判別はつかない。
壁や床に罠の仕掛けが埋め込まれていたらお手上げだ。
「でも入るしかないな」
「そうね」
僕とアイリは意を決して、城内に侵入した。
外見と同じく、内部も豪華だった。人が作った城なら甲冑が飾られているだろうところに人骨があったり、花瓶台に眼窩に泥を詰め込まれた頭蓋骨があったりと、悪趣味ではあるが。
「終わったら、弔って差し上げたいわね」
アイリが顔をしかめながら、僕のすぐ後ろをついてくる。
僕はというと、城に入ってから口を噤んでいた。
いま声を出すと、力の制御ができなくなりそうだった。
向かっているのは、推定魔王のいるところだ。
人の城との違いはもう一つ、造りが単純すぎること。
魔王の場所までほぼ一本道で、迷うこともなかった。
誰かの流した血を踏み越え、誰かの干からびた死体の前を通り過ぎ、誰かの黒く塗りつぶされた勲章を横目で見て。
魔王のいる場所へ到着した。
扉の向こうにいる。
アイリに目で合図してから、扉を開け放った。
「ひっ」
人体の……色々な物で装飾された玉座の後ろに、黒くて大きな塊が隠れようとしている。大きすぎて、七割ほどはみ出ているが。
サラミヤ達を捕らえていた魔族を更に一回りでっぷりと太らせたような体格から、角と牙と翼と爪が禍々しく生えている。
僕は剣を抜き放ち、わざとブーツを鳴らしながらそいつに近づいた。
「ち、違うんです! 全部手下が勝手に……!」
「手下が勝手に何したって?」
「わああああ! 人を殺したのも死体を飾りにしたのも全部手下がっ!」
「お前の命令ではないと」
「そそそ、そうですそうです!」
「その城に住んでるやつが何を言ってる」
剣を振り下ろした。剣は玉座を真っ二つに割って床の大理石をも斬り裂く。
魔王らしいものは、僕の攻撃を避けて空に浮いていた。
「迷いなく攻撃してくるとは。憐憫を誘う作戦は無意味だったか」
魔王は先程までの怯えた様子は微塵もなく、堂々した素振りを見せる。
「マイモンの記憶など当てにならぬな」
「マイモン?」
「お主に斃された魔王だよ、勇者。あいつは名乗りもせずに斃されたのか、滑稽だな」
魔王はガハハと品のない笑い声を上げた。
僕を勇者と断言したということは、魔王同士で記憶を共有しているのか?
「おっと、勇者は気が短いな。せめて我が名乗りを聞け。東の魔王、火の化身、バルゼンだ」
「分かった」
先程から何度も問答無用で斬り掛かっているが、のらりくらりと躱されてしまう。
「勇者の名は聞かせてもらえぬか」
僕の答えは、無言の剣閃だ。
「ふふ、そんななまくらをいくら振っても当たらぬよ。勇者は我が気配を見て我が実力を測ったのだろう? それが間違いだということを……」
天井の高い王の間の、天井近くでバルゼンは滞空した。
「思い知らせてくれるわ!」
閃光と共に魔王の気配が魔力に乗って解き放たれた。
「きゃ……」
背後に控えていたアイリが控えめな悲鳴をあげる。ドモヴォーイの結界を張ってあるから衝撃は届かないはずだが、閃光の眩しさに驚いたのだろう。
今の魔王が発する気配は、先日の魔族なんて比べ物にならないほど強大だ。
部屋中から壁や床の軋む音がして、石材に亀裂が走り、ぼろぼろと崩れ出す。
「ああ、そっか。ここ魔王城だった」
「ラウト?」
僕のつぶやきをアイリが聞きとがめた。
バルゼンの方は空に浮いたまま、自分の力に陶然としていて、こちらに注意を払っていない。
「いや、造りが人の城に似てたから」
ドモヴォーイに、僕の魔力でも何でも使っていいからアイリの周囲に張ってある結界を強化するようお願いした。
十倍くらいの強度になった結界の出来を確かめてから、相変わらず自分の力に見惚れているバルゼンに向き直る。
いやナルシストすぎるでしょう。いつまで勇者を放っておいて自分の力に酔ってるんだ。
ここは魔王が人間の城を乗っ取ったのではなく、はじめから魔王の城として建てられたものだ。
人間の城だから壊すのは拙いと思いこんでいた。
遠慮しなくていいなら、僕も全力を出せる。
僕の全力は、一回り小さく抑え込んだ力を更に抑え込んである。
一番外側の箍を外すのは、久しぶりだ。
力を解き放つと、ぱきん、と軽い音がしてから、魔王城は崩壊した。
「…………は?」
後に残ったのは、咄嗟に結界を張ったらしいバルゼンと、降り注ぐ瓦礫を全力の余波だけで消し去った僕と、結界に護られたアイリのみ。
遺品は、申し訳ないがまとめて弔わせてもらおう。
呆けた声を出したのはバルゼンだ。
僕は左手を握ったり開いたりを繰り返し、体内の力の巡りを確認した。
「よし」
問題なさそうだ。後は微調整がしたいが、魔王相手なら不要かな。
「何が『よし』なのだ!? 何だその、気配はっ!」
「何って。僕も本気を出しただけだ」
「貴様、本気ではなかったのかっ!?」
以前の魔王を倒した時、僕は自分の本当の力から目を背けていた。
その後、自分の力を認めて解放し、制御した。
だから「本気」というのは、今のこの状態で正しい。
魔王にとやかく言われる筋合いはない。
「く、くそっ!」
バルゼンは瞬時に巨大な魔力球を創り出し、僕に向けて放ってきた。
剣で斬り裂くと、目前にバルゼンが迫っている。
至近距離から再び魔力球。
僕の背後にはアイリがいる。ドモヴォーイの結界に護られてはいるが、僕が避ける理由にはならない。
魔力球は斬らずに腕で受けた。
「! は、はははっ! 勇者恐るに足らず……!?」
魔力球が破裂したときの衝撃波で砂埃が舞い、バルゼンから僕の姿が見えなくなったらしい。
僕にはバルゼンの気配が視えている。
バルゼンの頭を左手で掴み、そのまま無言で握りつぶした。
首から上のなくなったバルゼンは、巨体を仰向けに地面に倒れ込んだ。頭があった辺りを、両手で掻きむしろうとしている。
そうだった。魔族以上は異様に生命力が高い。
剣で急所を貫き、動かなくなってからナーイアスを呼び、破壊魔法でバルゼンを跡形もなく消し去ると、後にはどう頑張っても壊せない魔王の核が残った。
「大丈夫っ!?」
突如襲ってきた虚脱感からその場に座り込んでしまった僕に、結界から飛び出したアイリが駆け寄ってくる。
「うん。おかしいな、自分の力なのに、全力だと……」
疲れが酷い。このまま眠ってしまいたい。
「それはそうよ。普通は全力疾走したら息が切れるでしょう」
「確かに。……弔うのは後日でいいかな」
疲労と眠気が限界だった僕は、アイリの返事も聞かずに転移魔法を発動させた。
*****
城へ帰り着くなり眠ってしまったラウトを世話したのはギロだ。
アイリも手伝おうとしたが、代わりにサラミヤの世話を頼まれ、引き下がった。
サラミヤは客室のひとつを与えられていたが、ほとんどギロの部屋に入り浸りだったという。
「その節はお世話になりました」
あまり接点のない二人だったが、先にサラミヤが丁寧に礼を言った。
「私はほとんど何もしてないからいいのよ。ところで、サラミヤはギロのこと好きなの?」
女性同士特有の直球勝負であった。
「あの、はい……」
顔を赤らめるサラミヤに、アイリは微笑ましさを感じて思わず頬を緩ませた。
しかし、すぐに顔を引き締める。
「あのね、ギロは今後、あなたと離れ離れになるわ。彼にも事情があるの」
事情は本人の口から話すべきことであるから、アイリは詳しく語らなかった。
ところがサラミヤの次の発言に、アイリはソファーから腰を浮かしかけた。
「もしかして、ギロ様は魔物か、それに近い方だという件でしょうか」
「! ギロに聞いたの?」
サラミヤは首を横に振る。
「私、半年近くあの魔族のもとにいたせいか、人と魔物の臭いの違いがなんとなく、わかるのです」
アイリは冒険者をはじめて五年以上経ち、数多の魔物と戦ってきたが、人と魔物の臭いの違いなどわからない。
それだけサラミヤのいた環境が過酷であったのと、サラミヤ自身の素質によるものだった。
「アイリ様たちは私の恩人です。ですから、私にできることがあれば、なんでもしたいのです」
不気味なほどに静まり返っている。
「罠、とか?」
アイリは杖をしっかりと握りしめ、僕のすぐ後ろで声を潜めた。
「有り得る」
生き物の気配の他に、物体の位置も気配察知でわかるようになった。
但しそれが普通の物体なのか罠なのかの判別はつかない。
壁や床に罠の仕掛けが埋め込まれていたらお手上げだ。
「でも入るしかないな」
「そうね」
僕とアイリは意を決して、城内に侵入した。
外見と同じく、内部も豪華だった。人が作った城なら甲冑が飾られているだろうところに人骨があったり、花瓶台に眼窩に泥を詰め込まれた頭蓋骨があったりと、悪趣味ではあるが。
「終わったら、弔って差し上げたいわね」
アイリが顔をしかめながら、僕のすぐ後ろをついてくる。
僕はというと、城に入ってから口を噤んでいた。
いま声を出すと、力の制御ができなくなりそうだった。
向かっているのは、推定魔王のいるところだ。
人の城との違いはもう一つ、造りが単純すぎること。
魔王の場所までほぼ一本道で、迷うこともなかった。
誰かの流した血を踏み越え、誰かの干からびた死体の前を通り過ぎ、誰かの黒く塗りつぶされた勲章を横目で見て。
魔王のいる場所へ到着した。
扉の向こうにいる。
アイリに目で合図してから、扉を開け放った。
「ひっ」
人体の……色々な物で装飾された玉座の後ろに、黒くて大きな塊が隠れようとしている。大きすぎて、七割ほどはみ出ているが。
サラミヤ達を捕らえていた魔族を更に一回りでっぷりと太らせたような体格から、角と牙と翼と爪が禍々しく生えている。
僕は剣を抜き放ち、わざとブーツを鳴らしながらそいつに近づいた。
「ち、違うんです! 全部手下が勝手に……!」
「手下が勝手に何したって?」
「わああああ! 人を殺したのも死体を飾りにしたのも全部手下がっ!」
「お前の命令ではないと」
「そそそ、そうですそうです!」
「その城に住んでるやつが何を言ってる」
剣を振り下ろした。剣は玉座を真っ二つに割って床の大理石をも斬り裂く。
魔王らしいものは、僕の攻撃を避けて空に浮いていた。
「迷いなく攻撃してくるとは。憐憫を誘う作戦は無意味だったか」
魔王は先程までの怯えた様子は微塵もなく、堂々した素振りを見せる。
「マイモンの記憶など当てにならぬな」
「マイモン?」
「お主に斃された魔王だよ、勇者。あいつは名乗りもせずに斃されたのか、滑稽だな」
魔王はガハハと品のない笑い声を上げた。
僕を勇者と断言したということは、魔王同士で記憶を共有しているのか?
「おっと、勇者は気が短いな。せめて我が名乗りを聞け。東の魔王、火の化身、バルゼンだ」
「分かった」
先程から何度も問答無用で斬り掛かっているが、のらりくらりと躱されてしまう。
「勇者の名は聞かせてもらえぬか」
僕の答えは、無言の剣閃だ。
「ふふ、そんななまくらをいくら振っても当たらぬよ。勇者は我が気配を見て我が実力を測ったのだろう? それが間違いだということを……」
天井の高い王の間の、天井近くでバルゼンは滞空した。
「思い知らせてくれるわ!」
閃光と共に魔王の気配が魔力に乗って解き放たれた。
「きゃ……」
背後に控えていたアイリが控えめな悲鳴をあげる。ドモヴォーイの結界を張ってあるから衝撃は届かないはずだが、閃光の眩しさに驚いたのだろう。
今の魔王が発する気配は、先日の魔族なんて比べ物にならないほど強大だ。
部屋中から壁や床の軋む音がして、石材に亀裂が走り、ぼろぼろと崩れ出す。
「ああ、そっか。ここ魔王城だった」
「ラウト?」
僕のつぶやきをアイリが聞きとがめた。
バルゼンの方は空に浮いたまま、自分の力に陶然としていて、こちらに注意を払っていない。
「いや、造りが人の城に似てたから」
ドモヴォーイに、僕の魔力でも何でも使っていいからアイリの周囲に張ってある結界を強化するようお願いした。
十倍くらいの強度になった結界の出来を確かめてから、相変わらず自分の力に見惚れているバルゼンに向き直る。
いやナルシストすぎるでしょう。いつまで勇者を放っておいて自分の力に酔ってるんだ。
ここは魔王が人間の城を乗っ取ったのではなく、はじめから魔王の城として建てられたものだ。
人間の城だから壊すのは拙いと思いこんでいた。
遠慮しなくていいなら、僕も全力を出せる。
僕の全力は、一回り小さく抑え込んだ力を更に抑え込んである。
一番外側の箍を外すのは、久しぶりだ。
力を解き放つと、ぱきん、と軽い音がしてから、魔王城は崩壊した。
「…………は?」
後に残ったのは、咄嗟に結界を張ったらしいバルゼンと、降り注ぐ瓦礫を全力の余波だけで消し去った僕と、結界に護られたアイリのみ。
遺品は、申し訳ないがまとめて弔わせてもらおう。
呆けた声を出したのはバルゼンだ。
僕は左手を握ったり開いたりを繰り返し、体内の力の巡りを確認した。
「よし」
問題なさそうだ。後は微調整がしたいが、魔王相手なら不要かな。
「何が『よし』なのだ!? 何だその、気配はっ!」
「何って。僕も本気を出しただけだ」
「貴様、本気ではなかったのかっ!?」
以前の魔王を倒した時、僕は自分の本当の力から目を背けていた。
その後、自分の力を認めて解放し、制御した。
だから「本気」というのは、今のこの状態で正しい。
魔王にとやかく言われる筋合いはない。
「く、くそっ!」
バルゼンは瞬時に巨大な魔力球を創り出し、僕に向けて放ってきた。
剣で斬り裂くと、目前にバルゼンが迫っている。
至近距離から再び魔力球。
僕の背後にはアイリがいる。ドモヴォーイの結界に護られてはいるが、僕が避ける理由にはならない。
魔力球は斬らずに腕で受けた。
「! は、はははっ! 勇者恐るに足らず……!?」
魔力球が破裂したときの衝撃波で砂埃が舞い、バルゼンから僕の姿が見えなくなったらしい。
僕にはバルゼンの気配が視えている。
バルゼンの頭を左手で掴み、そのまま無言で握りつぶした。
首から上のなくなったバルゼンは、巨体を仰向けに地面に倒れ込んだ。頭があった辺りを、両手で掻きむしろうとしている。
そうだった。魔族以上は異様に生命力が高い。
剣で急所を貫き、動かなくなってからナーイアスを呼び、破壊魔法でバルゼンを跡形もなく消し去ると、後にはどう頑張っても壊せない魔王の核が残った。
「大丈夫っ!?」
突如襲ってきた虚脱感からその場に座り込んでしまった僕に、結界から飛び出したアイリが駆け寄ってくる。
「うん。おかしいな、自分の力なのに、全力だと……」
疲れが酷い。このまま眠ってしまいたい。
「それはそうよ。普通は全力疾走したら息が切れるでしょう」
「確かに。……弔うのは後日でいいかな」
疲労と眠気が限界だった僕は、アイリの返事も聞かずに転移魔法を発動させた。
*****
城へ帰り着くなり眠ってしまったラウトを世話したのはギロだ。
アイリも手伝おうとしたが、代わりにサラミヤの世話を頼まれ、引き下がった。
サラミヤは客室のひとつを与えられていたが、ほとんどギロの部屋に入り浸りだったという。
「その節はお世話になりました」
あまり接点のない二人だったが、先にサラミヤが丁寧に礼を言った。
「私はほとんど何もしてないからいいのよ。ところで、サラミヤはギロのこと好きなの?」
女性同士特有の直球勝負であった。
「あの、はい……」
顔を赤らめるサラミヤに、アイリは微笑ましさを感じて思わず頬を緩ませた。
しかし、すぐに顔を引き締める。
「あのね、ギロは今後、あなたと離れ離れになるわ。彼にも事情があるの」
事情は本人の口から話すべきことであるから、アイリは詳しく語らなかった。
ところがサラミヤの次の発言に、アイリはソファーから腰を浮かしかけた。
「もしかして、ギロ様は魔物か、それに近い方だという件でしょうか」
「! ギロに聞いたの?」
サラミヤは首を横に振る。
「私、半年近くあの魔族のもとにいたせいか、人と魔物の臭いの違いがなんとなく、わかるのです」
アイリは冒険者をはじめて五年以上経ち、数多の魔物と戦ってきたが、人と魔物の臭いの違いなどわからない。
それだけサラミヤのいた環境が過酷であったのと、サラミヤ自身の素質によるものだった。
「アイリ様たちは私の恩人です。ですから、私にできることがあれば、なんでもしたいのです」
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