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第参話 ギルド
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僕はラック街のギルドに来ていた。
「すみませーん?ギルドに入りたいんですけど……」
ギルド館のドアを開けて恐る恐る入ってみる。
「ん?どうした坊主?加入するのか?」
大きくて頭に毛のない男の人が出てきた。
「おい坊主?なんで人の頭をジロジロ見てるんだ?」
僕は毛のない頭を凝視していた。
「いやおじいちゃんの頭と同じで毛が生えてないから見ちゃってました」
「なんかいったか坊主?」
「え?いやおじいちゃんの頭と一緒だなって思ったのですよ。おじいちゃんは言ってました。頭に毛がないのは強者の証だと!強い魔物と闘い続けているとなくなっていくものなんだって言ってました!」
僕はキラキラした目でおじさんの頭を凝視する。
「はっはっは!笑 こりゃ一本取られたなダリル!」
奥から体がとても大きくて筋肉が凄いおじさんがでてきた。
「なんだゲンジか、どこのゴリラかと思ったぞ」
「おい誰がイケメンだって?」
「そんなこと一言も言ってない!」
ゲンジって人は体毛が茶色くて量が凄く、ヒゲもぼうぼうである。
「なんだ坊主?ギルドに加入したいんか?」
「はい!ぜひ冒険者としてギルドに加入させてください!」
「冒険者として?ってことはお前さん冒険者か?」
「そうです!!」
「それならあそこで受付をやってるお姉さんに冒険者証明書を提示してきてくれ。今まで倒した魔物や仕事の履歴が証明書に記憶されてるからよ」
「証明書?」
証明書ってなんのことだろう?
「ほれ坊主が腰につけてるやつだよ」
ん?っと腰のあたりを見てみる。
「これですか?」
これはおじいちゃんの形見のお守りである。
「あぁそれだ、ずいぶんボロいがそれが証明書だ。代々受け継いできたり実力を証明して発行してもらったりするんだがお前さんは前者だな。」
知らなかった・・・
僕の付けている装備一式はおじいちゃんが生前用意してくれたものでこの御守りはおじいちゃんが付けてくれたのである。
「おじいちゃんなんで教えてくれなかったの!?(小声)」
「ぬぅ、死んだときと一緒にそのことを忘れておったわい。すまぬすまぬw」
おじいちゃん他にも何か忘れてそうで恐いなぁ…
「じゃあそれを受付に出してきな」
「はっ、はい!」
僕は恐る恐る証明書を受付のお姉さんに渡す。
「ねぇおじいちゃん?僕ここに来るまでに魔物とか一体も倒してないんだけど大丈夫かな?(小声)」
「いやぁー、どうじゃろうなぁ・・・、ワシのときもそのようなシステムあったような気がするがよく覚えてないのぉ」
おじいちゃんなんでシステムって言葉を知っているんだ……
最近の若者しか使ってないはずなんだけど……
「はぁーい確かに冒険者証明書ですねぇ、ちょっと待ってくださいね?今データを確認しますので」
お姉さんが紙に文字を投射していく。
手で書くより魔法で文字を投射したほうが効率がいいからだ。
「えっ、これは・・・」
続く
「すみませーん?ギルドに入りたいんですけど……」
ギルド館のドアを開けて恐る恐る入ってみる。
「ん?どうした坊主?加入するのか?」
大きくて頭に毛のない男の人が出てきた。
「おい坊主?なんで人の頭をジロジロ見てるんだ?」
僕は毛のない頭を凝視していた。
「いやおじいちゃんの頭と同じで毛が生えてないから見ちゃってました」
「なんかいったか坊主?」
「え?いやおじいちゃんの頭と一緒だなって思ったのですよ。おじいちゃんは言ってました。頭に毛がないのは強者の証だと!強い魔物と闘い続けているとなくなっていくものなんだって言ってました!」
僕はキラキラした目でおじさんの頭を凝視する。
「はっはっは!笑 こりゃ一本取られたなダリル!」
奥から体がとても大きくて筋肉が凄いおじさんがでてきた。
「なんだゲンジか、どこのゴリラかと思ったぞ」
「おい誰がイケメンだって?」
「そんなこと一言も言ってない!」
ゲンジって人は体毛が茶色くて量が凄く、ヒゲもぼうぼうである。
「なんだ坊主?ギルドに加入したいんか?」
「はい!ぜひ冒険者としてギルドに加入させてください!」
「冒険者として?ってことはお前さん冒険者か?」
「そうです!!」
「それならあそこで受付をやってるお姉さんに冒険者証明書を提示してきてくれ。今まで倒した魔物や仕事の履歴が証明書に記憶されてるからよ」
「証明書?」
証明書ってなんのことだろう?
「ほれ坊主が腰につけてるやつだよ」
ん?っと腰のあたりを見てみる。
「これですか?」
これはおじいちゃんの形見のお守りである。
「あぁそれだ、ずいぶんボロいがそれが証明書だ。代々受け継いできたり実力を証明して発行してもらったりするんだがお前さんは前者だな。」
知らなかった・・・
僕の付けている装備一式はおじいちゃんが生前用意してくれたものでこの御守りはおじいちゃんが付けてくれたのである。
「おじいちゃんなんで教えてくれなかったの!?(小声)」
「ぬぅ、死んだときと一緒にそのことを忘れておったわい。すまぬすまぬw」
おじいちゃん他にも何か忘れてそうで恐いなぁ…
「じゃあそれを受付に出してきな」
「はっ、はい!」
僕は恐る恐る証明書を受付のお姉さんに渡す。
「ねぇおじいちゃん?僕ここに来るまでに魔物とか一体も倒してないんだけど大丈夫かな?(小声)」
「いやぁー、どうじゃろうなぁ・・・、ワシのときもそのようなシステムあったような気がするがよく覚えてないのぉ」
おじいちゃんなんでシステムって言葉を知っているんだ……
最近の若者しか使ってないはずなんだけど……
「はぁーい確かに冒険者証明書ですねぇ、ちょっと待ってくださいね?今データを確認しますので」
お姉さんが紙に文字を投射していく。
手で書くより魔法で文字を投射したほうが効率がいいからだ。
「えっ、これは・・・」
続く
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