72 / 114
第六十九話 対面
しおりを挟む
「痛っ」
「大丈夫⁉」
ゴン、と鈍い音を立てたことにティルラがさすがに口を出した。セシリヤは「大丈夫」と言いながら額をさすった。ミラもセシリヤの反応に驚いたのか椅子から立ち上がっていた。中腰の彼をセシリヤは片手で制する。
「大丈夫だから、座って」
ミラは大人しく従った。
「だって、せっかくセシリヤさんと一晩過ごせると思っていたのに違うところに泊まらされたんですよ? 僕のストレスも溜まるというものです」
フンス、と鼻を鳴らしてミラはマグカップを煽った。
「あ、そう……」
聞いて損した、と言わんばかりにセシリヤが額をさすっているところに
――セシリヤ様、おはようございます。実はご報告があります
アンディーンがブレスレット越しに話しかけてきた。
「アンディーン、おはよう。報告って?」
アンディーンの声音の硬さにセシリヤは表情を引き締めた。
――はい。昨晩、疑似的湖に一人の人間が侵入し交戦の後、現在は拘束しております
「侵入者?」
――フードを被った男が一人。魔術障壁を施した者らしく、金で雇われたのだと言っております
「魔術障壁ってあの? へえ、いつか来るとは思っていたけど、意外と早かったのね。それにしても、金で雇われた……と」
――はい。雇い主に関しては聞いておりません。セシリヤ様に引き渡すつもりで水の枷で拘束しております。耐久戦になるかと思っておりましたが、早々に抵抗は諦めたみたいですね
残念です。ふふっ、と笑うアンディーンにセシリヤは頬を引きつらせた。そういえば、彼女は地下水路で『身勝手な理由で独占する輩を罰することが出来ないのが悔しい』とかなんとか言っていたことを思い出した。怒らせると怖いタイプだったのか、とセシリヤはブレスレットへと視線を落とした。
(アンディーンは怒らせないようにしよう)
セシリヤは心の中でそっと決心した。
「それで? 今すぐにそこに向けばいいの?」
――いえ、朝食を召し上がられてからでも問題ないかと。男の事は私が見張っておりますので、セシリヤ様はお好きな時間にお越しください
弾んだ声のアンディーンにセシリヤは頷きかけて「いや、それはダメでしょ⁉」と立ち上がった。目を丸くしているミラと目が合ったセシリヤは少しだけ逡巡すると「ミラ」と名前を呼んだ。
「はい」
待ってました! と言わんばかりにニコニコ、と笑みを向けるミラにセシリヤは「ちょっと付き合って。報酬は後で支払うから」と言うとクルバに出掛ける旨を伝えて食堂から出て行った。
♦♦♦
「いやぁ~まさか、セシリヤさんから朝のお誘いがあるなんて」
「……誤解を招くいい方やめないとその口塞ぐわよ」
なにで、とは言わない。その代わり指先に冷気を纏わせているセシリヤにミラはそっと口を閉じた。セシリヤたちはモンタナからミラの転移魔法を使ってアンディーンの作った疑似的湖に来ていた。
「まあ、セシリヤ様! そんなに早く来られなくても侵入者ならこの通り」
ブレスレットから顔を出したアンディーンの指す先を見れば、男が壁に貼り付けにされていた。ミラが興味深そうに男に近づく。
「壁に水で作った枷を……。たしかに、これなら抵抗すれば耐久戦になりますね」
セシリヤも男へと近づいて顔をジッと見つめた。
目を開けた男がセシリヤとミラを交互に見る。
「初めまして、侵入者さん。あの魔術障壁はあなたがやったもの?」
「……ああ、そうだと言ったら?」
「そう」
「そう、ってセシリヤさん?」
短い返答にミラが目を丸くする。アンディーンも同様にミラと同じ反応をしていた。
「あの時は魔術障壁を解除できなくて悔しかったけど、水に関してはアンディーンが疑似的湖を作ってくれたおかげで解決したし、今となっては解除する意味はないもの。それよりも」
言葉を切って男を見据える。
「雇い主について口を割ってもらいましょうか」
「……そう簡単に口を割ると思っているのか?」
口の端を吊り上げた相手にセシリヤは「いいえ」と首を左右に振った。簡単に喋る者もいれば、絶対に口を割らない者もいる。彼は後者のようだ。簡単に話してくれる相手なら楽なのにな、と思いながらもセシリヤは膝を折り相手と目線を合わせる。
「なんだ……拷問でもするつもりか?」
「しないわよ。そんな趣味ないもの」
間髪入れずに否定する。
「土人形を作ったのはあなた?」
「そうだ。……あれを倒したのは貴様か」
肯定した相手にセシリヤはニコリ、と笑みを向けた。
「へえ……、なかなか良かったわよ。ストレス発散に丁度良かったわ。久しぶりに思いきり魔法仕えたし」
男の肩をバシバシ叩きながら言うセシリヤにティルラ、アンディーン、ミラそして、男も唖然としていた。
(いやいや、そこ、褒めてどうする! 確かに魔法使ってスッキリしていたけども! 今はそうじゃなくて、雇い主? だっけ、それを聞きだすんじゃないの⁉)
「そ、そうか? ま、まあ、あれは自信作だからな! でも、見事に破壊してたな、小娘」
(あんたも何ちょっと褒められて嬉しそうにしてんの⁉ 敵同士でしょあんたら!)
「……土人形」
ぽそり、とミラが零した。
「あ、はい。この奥にある魔術障壁を護っていた三体の土人形をセシリヤ様が倒されたんです」
アンディーンが興奮したように答える。
「あの、ミラ様? どうされました?」
俯いたミラを気遣うようにアンディーンが声を掛けた。彼の肩が小刻みに震えている。もう一度声を掛けようとした矢先、ミラが勢いよく顔を上げた。嫌な予感がセシリヤの脳裏を過る。
「セシリヤさんと土人形の戦い」
「うん」
「僕はその間大道芸をしていました」
「うん」
「僕も見たか……はっ!」
「……」
思いついたと言わんばかりに表情を輝かせたミラとは対照的にセシリヤは額を抑えた。次に彼が言う台詞の予想は容易だ。
「大丈夫⁉」
ゴン、と鈍い音を立てたことにティルラがさすがに口を出した。セシリヤは「大丈夫」と言いながら額をさすった。ミラもセシリヤの反応に驚いたのか椅子から立ち上がっていた。中腰の彼をセシリヤは片手で制する。
「大丈夫だから、座って」
ミラは大人しく従った。
「だって、せっかくセシリヤさんと一晩過ごせると思っていたのに違うところに泊まらされたんですよ? 僕のストレスも溜まるというものです」
フンス、と鼻を鳴らしてミラはマグカップを煽った。
「あ、そう……」
聞いて損した、と言わんばかりにセシリヤが額をさすっているところに
――セシリヤ様、おはようございます。実はご報告があります
アンディーンがブレスレット越しに話しかけてきた。
「アンディーン、おはよう。報告って?」
アンディーンの声音の硬さにセシリヤは表情を引き締めた。
――はい。昨晩、疑似的湖に一人の人間が侵入し交戦の後、現在は拘束しております
「侵入者?」
――フードを被った男が一人。魔術障壁を施した者らしく、金で雇われたのだと言っております
「魔術障壁ってあの? へえ、いつか来るとは思っていたけど、意外と早かったのね。それにしても、金で雇われた……と」
――はい。雇い主に関しては聞いておりません。セシリヤ様に引き渡すつもりで水の枷で拘束しております。耐久戦になるかと思っておりましたが、早々に抵抗は諦めたみたいですね
残念です。ふふっ、と笑うアンディーンにセシリヤは頬を引きつらせた。そういえば、彼女は地下水路で『身勝手な理由で独占する輩を罰することが出来ないのが悔しい』とかなんとか言っていたことを思い出した。怒らせると怖いタイプだったのか、とセシリヤはブレスレットへと視線を落とした。
(アンディーンは怒らせないようにしよう)
セシリヤは心の中でそっと決心した。
「それで? 今すぐにそこに向けばいいの?」
――いえ、朝食を召し上がられてからでも問題ないかと。男の事は私が見張っておりますので、セシリヤ様はお好きな時間にお越しください
弾んだ声のアンディーンにセシリヤは頷きかけて「いや、それはダメでしょ⁉」と立ち上がった。目を丸くしているミラと目が合ったセシリヤは少しだけ逡巡すると「ミラ」と名前を呼んだ。
「はい」
待ってました! と言わんばかりにニコニコ、と笑みを向けるミラにセシリヤは「ちょっと付き合って。報酬は後で支払うから」と言うとクルバに出掛ける旨を伝えて食堂から出て行った。
♦♦♦
「いやぁ~まさか、セシリヤさんから朝のお誘いがあるなんて」
「……誤解を招くいい方やめないとその口塞ぐわよ」
なにで、とは言わない。その代わり指先に冷気を纏わせているセシリヤにミラはそっと口を閉じた。セシリヤたちはモンタナからミラの転移魔法を使ってアンディーンの作った疑似的湖に来ていた。
「まあ、セシリヤ様! そんなに早く来られなくても侵入者ならこの通り」
ブレスレットから顔を出したアンディーンの指す先を見れば、男が壁に貼り付けにされていた。ミラが興味深そうに男に近づく。
「壁に水で作った枷を……。たしかに、これなら抵抗すれば耐久戦になりますね」
セシリヤも男へと近づいて顔をジッと見つめた。
目を開けた男がセシリヤとミラを交互に見る。
「初めまして、侵入者さん。あの魔術障壁はあなたがやったもの?」
「……ああ、そうだと言ったら?」
「そう」
「そう、ってセシリヤさん?」
短い返答にミラが目を丸くする。アンディーンも同様にミラと同じ反応をしていた。
「あの時は魔術障壁を解除できなくて悔しかったけど、水に関してはアンディーンが疑似的湖を作ってくれたおかげで解決したし、今となっては解除する意味はないもの。それよりも」
言葉を切って男を見据える。
「雇い主について口を割ってもらいましょうか」
「……そう簡単に口を割ると思っているのか?」
口の端を吊り上げた相手にセシリヤは「いいえ」と首を左右に振った。簡単に喋る者もいれば、絶対に口を割らない者もいる。彼は後者のようだ。簡単に話してくれる相手なら楽なのにな、と思いながらもセシリヤは膝を折り相手と目線を合わせる。
「なんだ……拷問でもするつもりか?」
「しないわよ。そんな趣味ないもの」
間髪入れずに否定する。
「土人形を作ったのはあなた?」
「そうだ。……あれを倒したのは貴様か」
肯定した相手にセシリヤはニコリ、と笑みを向けた。
「へえ……、なかなか良かったわよ。ストレス発散に丁度良かったわ。久しぶりに思いきり魔法仕えたし」
男の肩をバシバシ叩きながら言うセシリヤにティルラ、アンディーン、ミラそして、男も唖然としていた。
(いやいや、そこ、褒めてどうする! 確かに魔法使ってスッキリしていたけども! 今はそうじゃなくて、雇い主? だっけ、それを聞きだすんじゃないの⁉)
「そ、そうか? ま、まあ、あれは自信作だからな! でも、見事に破壊してたな、小娘」
(あんたも何ちょっと褒められて嬉しそうにしてんの⁉ 敵同士でしょあんたら!)
「……土人形」
ぽそり、とミラが零した。
「あ、はい。この奥にある魔術障壁を護っていた三体の土人形をセシリヤ様が倒されたんです」
アンディーンが興奮したように答える。
「あの、ミラ様? どうされました?」
俯いたミラを気遣うようにアンディーンが声を掛けた。彼の肩が小刻みに震えている。もう一度声を掛けようとした矢先、ミラが勢いよく顔を上げた。嫌な予感がセシリヤの脳裏を過る。
「セシリヤさんと土人形の戦い」
「うん」
「僕はその間大道芸をしていました」
「うん」
「僕も見たか……はっ!」
「……」
思いついたと言わんばかりに表情を輝かせたミラとは対照的にセシリヤは額を抑えた。次に彼が言う台詞の予想は容易だ。
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
平凡な王太子、チート令嬢を妻に迎えて乱世も楽勝です
モモ
ファンタジー
小国リューベック王国の王太子アルベルトの元に隣国にある大国ロアーヌ帝国のピルイン公令嬢アリシアとの縁談話が入る。拒めず、婚姻と言う事になったのであるが、会ってみると彼女はとても聡明であり、絶世の美女でもあった。アルベルトは彼女の力を借りつつ改革を行い、徐々にリューベックは力をつけていく。一方アリシアも女のくせにと言わず自分の提案を拒絶しないアルベルトに少しずつひかれていく。
小説家になろう様で先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n0441ky/
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる