銀色の監獄~永遠の生け贄~

霜仁満月

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第一章

贄の常識

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 私は、7歳まで神社の自室の中で自由に暮らしていた。食事の時だけ外に出た。トイレと風呂場は自室についていた。贄を育てるだけあって国から金をもらっていたこの神社では、そんな感じの部屋がいくつもあった。それが、今までも同じことをしてきていたという何よりの証拠。


 7歳になった誕生日の日。それは、夏の日だった。物心がついてきた私は、昼間に部屋を出て、色んなところに行ってみた。その時。偶然、蓮司様に見つかった。その日初めて私は暴力を受けた。泣いて叫んでも誰も止めようとしなかったし、蓮司様もやめようとはしなかった。
 あまりの痛さに意識を失った私は、そのままどこかにに放り込まれた。起きたのは真夜中だった。
 目に飛び込んで来るのは見慣れない部屋。あとでそこが倉だと知った。
 動こうとしても身体に痛みがはしって動けなかった。床は私の血で赤く染まっていた。こんなことをされたのは初めてで、私は声をあげて泣いた。
 泣いていたら、蓮司様が怖い目付きで入ってきて、「真夜中にうるさいガキだ。」そう言って、昼間と同じように暴力を受けた。今度は意識を失わなかった。正確に言えば、失えなかった。蓮司様が「意識を失えばもう一回だ。」と言ったから。

 その日から、私は泣かなくなったし、身勝手な行動もとらなくなった。そして、次の日を境に蓮司様による勉強と習い事ばっかりの日常が始まった。
 最初のころは分からないことばかりで、ずっと暴力を受け続けたけど、出来るようになればなるほど、暴力の数は減った。だから私は、死ぬ気で勉強したし、習い事をした。

 そして、10歳になる頃には、ほとんど暴力を受けなくなり、教える人も蓮司様ではなく、神社で私の世話役や掃除役をしている人が監視するだけになった。こうして今に至る。

 今だって、勉強も習い事もおろそかにしていないし、蓮司様にこの神社の人達全員に逆らわないでいる。



 14歳のある日、こんな生活が一変する。
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