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第五話 婚約者を交換!?
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「子供のように喚くな、みっともない。こちらとて最大限お前の望みは叶えてやると言っているのに、あれはイヤ、これはイヤ、イヤイヤづくしで俺はどうしたらいいんだ?」
「ほっといてくれれば、それでいいですよ!」
カーテンに手押し状態のレティシアとロッシーとは違い、こちらは正面激突の体を成していた。
出来る範囲で譲歩はしてやるから、言うことを聞けというアレックスと、とにかくほっといてくれととりつく島もないキャサリン。話し合いのスタイルは違えど、平行線を辿っているのはレティシアたちと同じだった。
それを見て、レティシアはぽつりと呟いた。
「キャサリン様って本当にアレックス様に対してだけ、何故か反抗的ですよね。確かに言葉も態度もキツめですけれど、何であそこまで嫌がられるのでしょう?」
アレックスと共にしょっちゅうロッシーとキャサリンにお説教をしているため、レティシアは二人の会話を聞くことも多く、自然とキャサリンがアレックスに対して明確な拒否反応を示していることに気づいた。
ロッシーと同様にアレなところばかりを見せているキャサリンだが、彼女は公爵令嬢だ。
快楽主義者ではあるものの、根っからの馬鹿ではない。
子供の癇癪のようにアレックスを拒絶したとしても、効果はないことくらい分かってそうなものだが、何故あのようにあからさまな態度を取るのか疑問だった。
何か知っているかもと思い、隣のロッシーを見たが、レティシアの呟きを聞いていたロッシーは訳知り顔ではあるものの、にこりと微笑んで無言を貫いた。
そうこうしている内に、二人の言い争いが過熱していく。
「いい加減にしろ! 貴族の娘なら、王命がどれ程重要なものか分かっているだろう!? いつまでも自分勝手な我儘が通用すると思うな!」
「っ! ──私は!」
アレックスの怒声に、常に子供のような表情ばかりを浮かべているキャサリンの顔に見たこともない怒りの感情が浮かぶ。
一方、アレックスは先程見た例のアレのせいで、とにかく何がなんでもロッシーと別れさせようと普段よりも厳しく叱りつけているため、キャサリンの変化に気がつかなかった。
キャサリンが何かを言いかける。
その時、ロッシーがその間に割って入った。
「ストーップ。キャサリン、それ言っちゃってもいいの?」
ロッシーが訊ねると、キャサリンは力なく首を横に振った。
「レティシア・ソルシェ」
「いや、私を睨まれても困るのですけど・・・・・・」
説教はどうしたと言いたげな目で見てくるアレックスに、レティシアはそっと目を反らす。
先程までキャンキャンと子犬のように反抗していたキャサリンは黙りこんでしまい、不機嫌顔でロッシーの腕に自分の腕を巻きつけてぴっとりとくっついた。
場が再び、混沌と化す。
「はぁ。このままでは埒が空きませんね」
「全くだ。お前らはどうしたら納得するんだ?」
頭を抱えるレティシアとアレックスに、拗ねたキャサリンをあやしているロッシーが言った。
「二人とも動きとか表情がそっくり! まるで長年連れ添った夫婦みたいだね!」
「「はぁ?」」
脈絡のないロッシーの言葉に、二人は声を合わせて言い返した。確かに息ぴったりである。
「まぁ、確かにこの数ヶ月、ロッシー様よりアレックス様と共に行動した時間の方が多いとは思いますが・・・・・・」
「苦楽を共にしてはいるな──いや、苦はともかく、楽はないな。後、その原因は貴様らだぞ。分かっているのか?」
辟易とした顔の二人の話を、ロッシーは嬉々として聞いていた。
そして、名案が浮かんだように手をぽんっと叩く。
その様子を見て、レティシアは嫌な予感しかしなかった。
「閃いた!」
「却下で!」
「婚約者を交換しよう!」
発言する前に否決しようとしたレティシアの言葉を無視して、ロッシーは自分の提案を高らかに告げた。
瞬間、ロッシー以外の三人はピキリと固まった。
「・・・・・・は? ・・・・・・アホか? 貴様・・・・・・」
アレックスはあまりにも常識はずれなロッシーの提案に着いていけず、怒ることも出来ずに唖然とした。
女性陣はというと、レティシアはもう思考放棄をして真っ白になり、置き物化し、キャサリンは驚いた顔をしていたが、次の瞬間にはパッと瞳を輝かせた。
「え? え? そんなこと出来るの? ロッシー天才!」
「為せば成る!」
「「成らんわ!!!」」
出どころ不明の自信に満ち溢れた態度で胸を張るロッシーに、またもやレティシアとアレックスが声を合わせてツッコんだ。
王命だと何度も言ってるのに、何を言い出すのだコイツは。そんな思いが胸中でのたうち回る。
だが、ロッシーはお構い無しに話を続けた。
「まぁまぁ、レティもアレックス様も落ち着いて。別に正式に文書ごと変えようって話じゃないんだよ。ただ、暫くの間婚約者を交換しようって話」
「それは今までと何が違うんだ」
要はお前たちが浮気を続けるだけだろうと、アレックスはロッシーに詰め寄る。
「全然違う! 確かに、俺とキャシーの関係は変わらないけど、レティとアレックス様が恋人同士になります♪」
「勝手にくっつけないでくれます!?」
これにはレティシアも大慌てで言い返した。
何がどうしたら、婚約者の浮気相手の婚約者と恋人同士にならねばならんのだ。あれか? ダブル不倫とかいうやつか。不本意過ぎる。
当然ながら、レティシアとアレックスはこの提案に断固反対の姿勢を示した。
「運命の相手はすぐ側にいた!」
「やかましい!」
完全に遊んでいるロッシーにアレックスは憤慨する。
その様子すら面白いのか、ケラケラ笑うロッシーが目尻に浮かんだ涙を指で拭うと、含みのある笑みを浮かべて言った。
「期間は三ヶ月。この話は四人だけの秘密にしておけば、咎められることもない。どうしても嫌なら、条件を出そう」
「条件・・・・・・?」
その声はやけに蠱惑的だった。
この話のどこに楽しみを見入出したのか。
他者を翻弄することに長けた快楽主義者は言った。
「もし、三ヶ月以内にレティとアレックス様が本当の恋仲になったら、正式に婚約者を交換する。そうならなかったら、二人の望み通り、俺とキャシーは別れるよ」
「は? 散々嫌がってたのに、そんな条件でいいんですか?」
ロッシーの出した条件に、レティシアは拍子抜けした。
もっと無茶振りをされると思っていたのに、何て容易い。そう思った。
「あっ、もっちろん二人がそうなるようにこっちも仕向けるけどー」
にぱっと笑ってつけ加えられたが、それでも二人からしてみれば、負ける筈のない条件だ。
「その言葉に偽りはないな?」
「俺は自分が楽しむためなら、嘘も手段の一つだと思ってるからねー。証明は出来ない。けれど、嘘だった場合は動けなくなるまで鞭で打って、陛下の前に引き摺り出せばいいよ」
そこまで言う以上は、疑う余地はなかった。
正直、このまま説得を続けていたら卒業してしまうのではないかと思っていたレティシアとアレックスは、これを千載一遇のチャンスと考えていた。
「けれど、キャサリン様は──」
ふと、気づき、レティシアがキャサリンを見る。
このような話を勝手に決められて、キャサリンはどう思っているのか。
「すっごく面白そう!」
新しい玩具を与えられた子供のようにワクワクしていた。
(──なるほど。ロッシー様が馬が合うとおっしゃられるだけありますね)
「私は構いませんが」
「俺もだ」
以上、全員の承諾を以て、遊戯は実行されることとなった。
たった三ヶ月、恋人の演技をするだけなら簡単なことだと、この時はまだレティシアもアレックスも高を括っていた。
「ほっといてくれれば、それでいいですよ!」
カーテンに手押し状態のレティシアとロッシーとは違い、こちらは正面激突の体を成していた。
出来る範囲で譲歩はしてやるから、言うことを聞けというアレックスと、とにかくほっといてくれととりつく島もないキャサリン。話し合いのスタイルは違えど、平行線を辿っているのはレティシアたちと同じだった。
それを見て、レティシアはぽつりと呟いた。
「キャサリン様って本当にアレックス様に対してだけ、何故か反抗的ですよね。確かに言葉も態度もキツめですけれど、何であそこまで嫌がられるのでしょう?」
アレックスと共にしょっちゅうロッシーとキャサリンにお説教をしているため、レティシアは二人の会話を聞くことも多く、自然とキャサリンがアレックスに対して明確な拒否反応を示していることに気づいた。
ロッシーと同様にアレなところばかりを見せているキャサリンだが、彼女は公爵令嬢だ。
快楽主義者ではあるものの、根っからの馬鹿ではない。
子供の癇癪のようにアレックスを拒絶したとしても、効果はないことくらい分かってそうなものだが、何故あのようにあからさまな態度を取るのか疑問だった。
何か知っているかもと思い、隣のロッシーを見たが、レティシアの呟きを聞いていたロッシーは訳知り顔ではあるものの、にこりと微笑んで無言を貫いた。
そうこうしている内に、二人の言い争いが過熱していく。
「いい加減にしろ! 貴族の娘なら、王命がどれ程重要なものか分かっているだろう!? いつまでも自分勝手な我儘が通用すると思うな!」
「っ! ──私は!」
アレックスの怒声に、常に子供のような表情ばかりを浮かべているキャサリンの顔に見たこともない怒りの感情が浮かぶ。
一方、アレックスは先程見た例のアレのせいで、とにかく何がなんでもロッシーと別れさせようと普段よりも厳しく叱りつけているため、キャサリンの変化に気がつかなかった。
キャサリンが何かを言いかける。
その時、ロッシーがその間に割って入った。
「ストーップ。キャサリン、それ言っちゃってもいいの?」
ロッシーが訊ねると、キャサリンは力なく首を横に振った。
「レティシア・ソルシェ」
「いや、私を睨まれても困るのですけど・・・・・・」
説教はどうしたと言いたげな目で見てくるアレックスに、レティシアはそっと目を反らす。
先程までキャンキャンと子犬のように反抗していたキャサリンは黙りこんでしまい、不機嫌顔でロッシーの腕に自分の腕を巻きつけてぴっとりとくっついた。
場が再び、混沌と化す。
「はぁ。このままでは埒が空きませんね」
「全くだ。お前らはどうしたら納得するんだ?」
頭を抱えるレティシアとアレックスに、拗ねたキャサリンをあやしているロッシーが言った。
「二人とも動きとか表情がそっくり! まるで長年連れ添った夫婦みたいだね!」
「「はぁ?」」
脈絡のないロッシーの言葉に、二人は声を合わせて言い返した。確かに息ぴったりである。
「まぁ、確かにこの数ヶ月、ロッシー様よりアレックス様と共に行動した時間の方が多いとは思いますが・・・・・・」
「苦楽を共にしてはいるな──いや、苦はともかく、楽はないな。後、その原因は貴様らだぞ。分かっているのか?」
辟易とした顔の二人の話を、ロッシーは嬉々として聞いていた。
そして、名案が浮かんだように手をぽんっと叩く。
その様子を見て、レティシアは嫌な予感しかしなかった。
「閃いた!」
「却下で!」
「婚約者を交換しよう!」
発言する前に否決しようとしたレティシアの言葉を無視して、ロッシーは自分の提案を高らかに告げた。
瞬間、ロッシー以外の三人はピキリと固まった。
「・・・・・・は? ・・・・・・アホか? 貴様・・・・・・」
アレックスはあまりにも常識はずれなロッシーの提案に着いていけず、怒ることも出来ずに唖然とした。
女性陣はというと、レティシアはもう思考放棄をして真っ白になり、置き物化し、キャサリンは驚いた顔をしていたが、次の瞬間にはパッと瞳を輝かせた。
「え? え? そんなこと出来るの? ロッシー天才!」
「為せば成る!」
「「成らんわ!!!」」
出どころ不明の自信に満ち溢れた態度で胸を張るロッシーに、またもやレティシアとアレックスが声を合わせてツッコんだ。
王命だと何度も言ってるのに、何を言い出すのだコイツは。そんな思いが胸中でのたうち回る。
だが、ロッシーはお構い無しに話を続けた。
「まぁまぁ、レティもアレックス様も落ち着いて。別に正式に文書ごと変えようって話じゃないんだよ。ただ、暫くの間婚約者を交換しようって話」
「それは今までと何が違うんだ」
要はお前たちが浮気を続けるだけだろうと、アレックスはロッシーに詰め寄る。
「全然違う! 確かに、俺とキャシーの関係は変わらないけど、レティとアレックス様が恋人同士になります♪」
「勝手にくっつけないでくれます!?」
これにはレティシアも大慌てで言い返した。
何がどうしたら、婚約者の浮気相手の婚約者と恋人同士にならねばならんのだ。あれか? ダブル不倫とかいうやつか。不本意過ぎる。
当然ながら、レティシアとアレックスはこの提案に断固反対の姿勢を示した。
「運命の相手はすぐ側にいた!」
「やかましい!」
完全に遊んでいるロッシーにアレックスは憤慨する。
その様子すら面白いのか、ケラケラ笑うロッシーが目尻に浮かんだ涙を指で拭うと、含みのある笑みを浮かべて言った。
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「は? 散々嫌がってたのに、そんな条件でいいんですか?」
ロッシーの出した条件に、レティシアは拍子抜けした。
もっと無茶振りをされると思っていたのに、何て容易い。そう思った。
「あっ、もっちろん二人がそうなるようにこっちも仕向けるけどー」
にぱっと笑ってつけ加えられたが、それでも二人からしてみれば、負ける筈のない条件だ。
「その言葉に偽りはないな?」
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そこまで言う以上は、疑う余地はなかった。
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「けれど、キャサリン様は──」
ふと、気づき、レティシアがキャサリンを見る。
このような話を勝手に決められて、キャサリンはどう思っているのか。
「すっごく面白そう!」
新しい玩具を与えられた子供のようにワクワクしていた。
(──なるほど。ロッシー様が馬が合うとおっしゃられるだけありますね)
「私は構いませんが」
「俺もだ」
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