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第七話 大樹に口づける男(ひと)
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(お粥か、野菜のスープが食べたいですねぇ。消化に良さそうなとろとろの)
そんなことを考えながら中庭へ出ると、声を潜めて話している女子生徒たちの会話が耳に入ってきた。
「ねぇ、ご覧になって。あの方、何をしてらっしゃるのかしら?」
「先生──ではありませんよね?」
「ええ、見たことがありませんもの。何故、あのようなことをしているのかしら? 誰か先生に報告した方が──」
「ここは王立学園ですわよ? 部外者の出入りは安全性が徹底されてますわ」
「そうですわね。そう言えば、あの木って例の──」
「ああっ! では、ひょっとしてあの方が──」
そんなやり取りを聞いて、レティシアの瞳は自然と彼女たちの視線の先へと吸い寄せられた。
(──ああ)
目に映った光景に、レティシアは女子生徒たちの反応に納得し頷いた。
王立学園の中庭には、悠然と佇む大樹がある。
百年以上も前からここに立っていそうな太い幹に、自由に伸びて絡まり、地面に大きな一つの影を作る青々とした枝葉。
その木陰に、一人の男性が立っていた。
水彩画のような、淡く儚い色彩の、長身痩躯の男性。年は二十代半ばほどだろうか?
遠目からでも分かる美しい人だった。
その人は瞳を閉じ、大樹の幹に口づけていた。
まるで恋人に施すように優しい手つきで、大樹にしては滑らかな樹皮を撫で、周囲の視線も気にせずに口づけに耽っていた。
それが額縁の中の光景ならともかく、日常の一場面として現れたら、確かに周囲は戸惑うだろう。
しかし、レティシアにとっては見慣れてはいないものの、それは知った光景であった。
(タイの色からして、あの子たちは一年生ですね。なら、初めて見て驚くのも無理はありません。まぁ、あの木の話自体は有名ですので知っていたようですが)
女子生徒たちも男が誰かについては察しているようだが、それでもやはり近寄り難いのだろう。どうやらレティシアと同様に大樹を横切って向こうの校舎行きたいようだが、異様な光景を前に足踏みしている様子だった。
見かねたレティシアは、助け舟を出すことにした。
ようやく大樹から唇を離したものの、周りなど見えていないようにうっとりと大樹を見上げ微笑んでいる男の名前を呼ぶ。
「ヘンゼル様」
レティシアの呼ぶ声に、男は夢から覚めたようにはっとして、少し残念そうな顔をして大樹から視線を反らし、レティシアの方を向いた。
「やぁ、ソルシェ嬢。久しぶりだね」
ヘンゼルと呼ばれた男は、淡い笑みを浮かべてレティシアに挨拶をした。
「お久しぶりでございます。一ヶ月ぶりくらい、でしょうか?」
「そうだね。最近までずっと実家の方で忙しかったから、足が遠のいてしまっていたよ。ようやく一段落ついて、今日彼女に会いに来れたんだ」
そう言って愛しげに大樹の肌を撫でるヘンゼルの話を、レティシアは愛想笑いを浮かべながら聞いていた。目端にさっきの女子生徒たちがそそくさと後ろを渡っていく姿が見えた。
「そうですか。伯爵様も大変ですね。どうかご自愛くださいませ」
「ありがとう」
社交辞令を述べ終わると、途端に話題が無くなり、レティシアは困った。
(どうしましょう。特にヘンゼル様とお話することがないわ。そもそも食堂に向かう途中でしたし──かといって、私の方からお声掛けしておいてこれだけで立ち去るというのも──あ、そうだわ!)
レティシアは思考を巡らせて、何か話題になりそうな話を探す。こういう時、人は直近の記憶から探し始めるため、レティシアの頭に浮かんだのはついさっきの旧準備室での出来事だった。
「恋人とはどのように過ごすものなのでしょうか?」
思い浮かんだ疑問をそのまま口にすると、ヘンゼルは僅かに目を瞠り、明るいブラウンの瞳孔が一瞬震えたが、その変化は本当に一瞬で、すぐにまた穏やかな表情へと戻った。
一方で、ヘンゼルにこの話題は適切ではなかったと口に出してから気づいたレティシアは、思わず奥歯を噛み締めた。だが、そんなことをしても発言は取り消せない。
「おや、ロッシー君と何か進展でもあったのかな?」
「いえ、あー、まぁ、はい」
レティシアはすぐに答えようとした結果、肯定とも否定とも取れない言葉が漏れた。
貴族──それも侯爵家同士の婚約となれば、それは周知の事実であるため、ヘンゼルもレティシアの婚約者がロッシーであることは知っている。レティシアが恋人と呼ぶのであれば、それはロッシーだと考えるのが普通だ。
しかし、まさか馬鹿正直にアレックスのことですなどと答える訳にもいかず、どっち付かずの返事をしてしまったことをレティシアは内心しくじったと後悔した。
「そうだなぁ。僕の場合は、レティシア嬢たちみたいに学生だった時は、一緒に昼食を食べたり、放課後に手を繋いで街で寄り道してから帰ったり、一緒に勉強したりしたかなぁ。ふふ、懐かしい」
学生時代の思い出を振り返っているのか、ヘンゼルの目尻が優しく下がる。それからそっと大樹へ両腕を広げて抱きついた。ヘンゼルの両腕では囲いきれない巨木はびくともせずにヘンゼルの体重を受け止める。
「本当に・・・・・・懐かしい、愛しい日々だった・・・・・・」
それは恐らく、レティシアに聞かせた訳ではなく、単なる独り言だったのだろう。
指の間から零れ落ち、風に乗って去っていく金の砂を惜しむかのような、寂しそうな声だった。
「あの、申し訳ありません・・・・・・」
ヘンゼルの切なそうな声に、レティシアはやっぱり訊くべきではなかったと、申し訳なさそうに謝った。
「気にしないで。それに今となっては彼女との話を聞いてくれる人なんていないから、嬉しいよ。本当に──彼女はまだここにいるのにね」
そう言ったヘンゼルは、大樹に今度は触れるだけのキスをした。
その姿を見つめていたレティシアは、ぼんやりと思った。
(こういうのを、恋とか、愛って言うのかしら? なら、やっぱりロッシー様の遊びは私たちの勝ちで終わりますね)
レティシアの目の前には、今確かに恋と愛の一つの形があった。
ヘンゼルは、この大樹に恋をして、愛していた。
だから、学園を卒業し、家督を継いで伯爵になってからもこうやって大樹にあうために頻繁にここへ足を運んでいる。
物言わぬ大樹を彼女と呼び、恋人のように触れるヘンゼルは、端から見れば異様に映るだろう。
だが、ヘンゼルは別に樹木性愛者という訳ではない。
かつてのヘンゼルは、恋する青年であり、一途に恋人を愛した若者であった。
ヘンゼルは彼女を愛し、彼女もまたヘンゼルを愛していた。
二人は共に笑い、手を繋ぎ、将来を誓い合った仲であった。
しかし、運命とは残酷だった。
愛し合う二人は、抗う術もなく、共に幸せになる未来を閉ざされたのだ。
誰もが憐れだと言い、誰もが仕方ないと言う。
今では王立学園の誰もが知っていること。
この大樹の名前は、エルツィア・リーフディウスと言う。
かつてヘンゼルと共に王立学園で恋と青春を謳歌し、卒業を迎えることなく、人の身を失った一人の女子生徒の名前。
そして、目の前に聳える大樹こそが、かつてエルツィア・リーフディウスであった存在そのものなのである──。
そんなことを考えながら中庭へ出ると、声を潜めて話している女子生徒たちの会話が耳に入ってきた。
「ねぇ、ご覧になって。あの方、何をしてらっしゃるのかしら?」
「先生──ではありませんよね?」
「ええ、見たことがありませんもの。何故、あのようなことをしているのかしら? 誰か先生に報告した方が──」
「ここは王立学園ですわよ? 部外者の出入りは安全性が徹底されてますわ」
「そうですわね。そう言えば、あの木って例の──」
「ああっ! では、ひょっとしてあの方が──」
そんなやり取りを聞いて、レティシアの瞳は自然と彼女たちの視線の先へと吸い寄せられた。
(──ああ)
目に映った光景に、レティシアは女子生徒たちの反応に納得し頷いた。
王立学園の中庭には、悠然と佇む大樹がある。
百年以上も前からここに立っていそうな太い幹に、自由に伸びて絡まり、地面に大きな一つの影を作る青々とした枝葉。
その木陰に、一人の男性が立っていた。
水彩画のような、淡く儚い色彩の、長身痩躯の男性。年は二十代半ばほどだろうか?
遠目からでも分かる美しい人だった。
その人は瞳を閉じ、大樹の幹に口づけていた。
まるで恋人に施すように優しい手つきで、大樹にしては滑らかな樹皮を撫で、周囲の視線も気にせずに口づけに耽っていた。
それが額縁の中の光景ならともかく、日常の一場面として現れたら、確かに周囲は戸惑うだろう。
しかし、レティシアにとっては見慣れてはいないものの、それは知った光景であった。
(タイの色からして、あの子たちは一年生ですね。なら、初めて見て驚くのも無理はありません。まぁ、あの木の話自体は有名ですので知っていたようですが)
女子生徒たちも男が誰かについては察しているようだが、それでもやはり近寄り難いのだろう。どうやらレティシアと同様に大樹を横切って向こうの校舎行きたいようだが、異様な光景を前に足踏みしている様子だった。
見かねたレティシアは、助け舟を出すことにした。
ようやく大樹から唇を離したものの、周りなど見えていないようにうっとりと大樹を見上げ微笑んでいる男の名前を呼ぶ。
「ヘンゼル様」
レティシアの呼ぶ声に、男は夢から覚めたようにはっとして、少し残念そうな顔をして大樹から視線を反らし、レティシアの方を向いた。
「やぁ、ソルシェ嬢。久しぶりだね」
ヘンゼルと呼ばれた男は、淡い笑みを浮かべてレティシアに挨拶をした。
「お久しぶりでございます。一ヶ月ぶりくらい、でしょうか?」
「そうだね。最近までずっと実家の方で忙しかったから、足が遠のいてしまっていたよ。ようやく一段落ついて、今日彼女に会いに来れたんだ」
そう言って愛しげに大樹の肌を撫でるヘンゼルの話を、レティシアは愛想笑いを浮かべながら聞いていた。目端にさっきの女子生徒たちがそそくさと後ろを渡っていく姿が見えた。
「そうですか。伯爵様も大変ですね。どうかご自愛くださいませ」
「ありがとう」
社交辞令を述べ終わると、途端に話題が無くなり、レティシアは困った。
(どうしましょう。特にヘンゼル様とお話することがないわ。そもそも食堂に向かう途中でしたし──かといって、私の方からお声掛けしておいてこれだけで立ち去るというのも──あ、そうだわ!)
レティシアは思考を巡らせて、何か話題になりそうな話を探す。こういう時、人は直近の記憶から探し始めるため、レティシアの頭に浮かんだのはついさっきの旧準備室での出来事だった。
「恋人とはどのように過ごすものなのでしょうか?」
思い浮かんだ疑問をそのまま口にすると、ヘンゼルは僅かに目を瞠り、明るいブラウンの瞳孔が一瞬震えたが、その変化は本当に一瞬で、すぐにまた穏やかな表情へと戻った。
一方で、ヘンゼルにこの話題は適切ではなかったと口に出してから気づいたレティシアは、思わず奥歯を噛み締めた。だが、そんなことをしても発言は取り消せない。
「おや、ロッシー君と何か進展でもあったのかな?」
「いえ、あー、まぁ、はい」
レティシアはすぐに答えようとした結果、肯定とも否定とも取れない言葉が漏れた。
貴族──それも侯爵家同士の婚約となれば、それは周知の事実であるため、ヘンゼルもレティシアの婚約者がロッシーであることは知っている。レティシアが恋人と呼ぶのであれば、それはロッシーだと考えるのが普通だ。
しかし、まさか馬鹿正直にアレックスのことですなどと答える訳にもいかず、どっち付かずの返事をしてしまったことをレティシアは内心しくじったと後悔した。
「そうだなぁ。僕の場合は、レティシア嬢たちみたいに学生だった時は、一緒に昼食を食べたり、放課後に手を繋いで街で寄り道してから帰ったり、一緒に勉強したりしたかなぁ。ふふ、懐かしい」
学生時代の思い出を振り返っているのか、ヘンゼルの目尻が優しく下がる。それからそっと大樹へ両腕を広げて抱きついた。ヘンゼルの両腕では囲いきれない巨木はびくともせずにヘンゼルの体重を受け止める。
「本当に・・・・・・懐かしい、愛しい日々だった・・・・・・」
それは恐らく、レティシアに聞かせた訳ではなく、単なる独り言だったのだろう。
指の間から零れ落ち、風に乗って去っていく金の砂を惜しむかのような、寂しそうな声だった。
「あの、申し訳ありません・・・・・・」
ヘンゼルの切なそうな声に、レティシアはやっぱり訊くべきではなかったと、申し訳なさそうに謝った。
「気にしないで。それに今となっては彼女との話を聞いてくれる人なんていないから、嬉しいよ。本当に──彼女はまだここにいるのにね」
そう言ったヘンゼルは、大樹に今度は触れるだけのキスをした。
その姿を見つめていたレティシアは、ぼんやりと思った。
(こういうのを、恋とか、愛って言うのかしら? なら、やっぱりロッシー様の遊びは私たちの勝ちで終わりますね)
レティシアの目の前には、今確かに恋と愛の一つの形があった。
ヘンゼルは、この大樹に恋をして、愛していた。
だから、学園を卒業し、家督を継いで伯爵になってからもこうやって大樹にあうために頻繁にここへ足を運んでいる。
物言わぬ大樹を彼女と呼び、恋人のように触れるヘンゼルは、端から見れば異様に映るだろう。
だが、ヘンゼルは別に樹木性愛者という訳ではない。
かつてのヘンゼルは、恋する青年であり、一途に恋人を愛した若者であった。
ヘンゼルは彼女を愛し、彼女もまたヘンゼルを愛していた。
二人は共に笑い、手を繋ぎ、将来を誓い合った仲であった。
しかし、運命とは残酷だった。
愛し合う二人は、抗う術もなく、共に幸せになる未来を閉ざされたのだ。
誰もが憐れだと言い、誰もが仕方ないと言う。
今では王立学園の誰もが知っていること。
この大樹の名前は、エルツィア・リーフディウスと言う。
かつてヘンゼルと共に王立学園で恋と青春を謳歌し、卒業を迎えることなく、人の身を失った一人の女子生徒の名前。
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