15 / 20
第十五話 新たなる波紋
しおりを挟む
「ご馳走さまでした」
「・・・・・・」
レティシアのランチの倍以上ある量をペロリと平らげたアレックスを見て、レティシアは目を丸くした。
ポトフをおかわりしたとは言え、もう食べ終わる寸前だったのに、アレックスの方が完食するのが早かったのだ。
「たまには食堂で食べるのも悪くないな。注文すれば量を調整出来るものいいし、次はもっと大盛りで頼んでみるか」
「ア──レクス様は随分と食べられるのですね。いつもはパン二つとおっしゃっていたので、意外です」
「あれはあれで腹に溜まるぞ。まぁ、確かに今日はいつも以上に食べたな。燃費が悪い訳じゃないが、食うのは好きだし、今日は作業しながらでもないしな」
「身近にこんなに食べる人がいないので、驚きました」
アレックスの健啖家な側面を見たレティシアは、ふふっと笑って言った。
「ロッシー・クレアランブルは少食なのか?」
同年代の男子ならば、ある程度の量は食べるだろうし、レティシアなら関係上ロッシーと食事をしたことはある筈だと思い、アレックスは尋ねた。
「少食というよりは偏食ですね。苦手な食材も味も食感も匂いも多いですし、初めて見たものは余程美味しそうに見えない限りは口にされません。けど、甘いものは何でも際限なく食べられて。何と言いますか──」
「完全に子供のそれだな」
「──はい」
ロッシーの食の好みについて言い淀んでいると、アレックスがきっぱりと言葉にする。
「舌まで子供なのか・・・・・・」
アレックスが呆れ声でため息を吐いている間に、レティシアは器に残っていたスープを飲み干して、両手を合わせた。
「ご馳走さまでした」
「「・・・・・・」」
互いの食事が終わり、沈黙が流れる。
食事中は会話が途切れたら、ランチに手をつけて間を保てばよかったが、食べ終わってしまった以上そうもいかない。
「あー、出るか」
「そうですね・・・・・・」
食堂に長居する理由もないので、二人はそのまま空になった食器の乗っかったトレイを配膳口に下げ、食堂から出ていった。
何となく、並んで歩く。
(どうしましょう・・・・・・つい、同じ方向へ向かって歩き出してしまいました)
心の中で呟いたレティシアは、内心汗だらだらだった。
根が真面目なためか、レティシアもアレックスも恋人らしく振る舞わなくてはいけないという変な義務感があり、とりあえず一緒に行動してしまっている。だが、いつものように目的がない以上、ただ意味もなく校内を徘徊するほかない。
(この状況って周りにはどう見えて──)
「あら? レティシア様とアレックスが並んで歩いてらっしゃるわ」
「またあれでしょ? ロッシー様とキャサリン様を探しているのではなくて?」
耳に入ってきた会話に、レティシアはほっと胸を撫で下ろす。
今まで散々ロッシーとキャサリンを探して、アレックスと並んで校内を歩き回っていたのが功を奏した──と言っていいのかは不明だが──ようだ。
「アレ、レク──アレックス様。この後のご予定は?」
「今日は特に予定を入れてなかったから、図書室で期末試験の対策でもしようかと思っていたところだ」
アレックスから昼休みの予定を聞き出して、「お邪魔してはいけませんね。それでは私はここで失礼させていただきますわ。オホホ」と立ち去る算段を立てていたレティシアだったが、アレックスの言葉にそういえば、と期末試験の時期が迫っていることを思い出した。
「ああ、もうすぐですものね。私、今回の数学の単元が危うくて」
「珍しいな。貴様はいつも二十位以内に入っているだろう?」
アレックスが意外そうな顔をする。ちなみにアレックスは万年一位の成績優秀者だ。
「得意科目で何とかなっているだけですよ。数学は苦手で──特に今回の範囲の確率の応用問題が不安で」
「あの教師、ひっかけ出すの好きだからな。とは言え、不要な情報の精査さえ出来れば、普通に解けるぞ。焦らないことが肝心だ。後はまぁ、予習復習だな」
「ですよね。私も図書室で勉強してもいいですか?」
「? いいも何も、共有の場だろう。俺の許可は必要ない」
「それもそうですね」
(・・・・・・おや? 颯爽と去る筈が、これは一緒に勉強する流れでは? けど、これはお願いすれば勉強を見て貰える好機では?)
正直なところ、今回の試験は他の科目はともかく、数学だけは本気で不味いとレティシアは思っていた。元々苦手なのもあるが、今回は特に不得意な単元が被ったのだ。
なので、成績優秀者のアレックスに勉強を教えて貰えるなら教えて貰いたいというのが本音だった。
(ヘンゼル様もエルツィア様と一緒に勉強してたって言ってましたし、これも恋人っぽいことと言えば、何やかんやで教えてくださるのでは?)
完璧な打算で今の関係を利用しようとアレックスを虎視眈々と見つめるレティシア。
(・・・・・・? 何故、いきなりそんな獲物に狙いを定める肉食獣のような目で俺を見るんだ。レティシア・ソルシェ・・・・・・俺、何かしたか?)
まさか、単に勉強を見て貰いたいと思ってるとは知らずに、レティシアの視線に気づかないフリをして疑問符を頭に浮かべるアレックス。
そんな時だった。
「お待ちください! ジュリアン様!」
誰かを呼び止める、悲痛な少女の叫びが廊下に響いた。
「あれは──?」
「ロベルタ伯爵家のシェリア・ロベルタだな。一緒にいるのはシンシア侯爵家のジュリアン・シンシアか」
レティシアたちは立ち止まり、声の方向へ目を向けた。
そこには胡桃のような丸い瞳の愛らしい女子生徒と、癖の強い黒髪の男子生徒がいた。
二人を見て、アレックスがそれぞれの名前を口にする。
「ええ。存じております。確かあのお二人は婚約者だったと記憶しておりますが、喧嘩でもなさったのでしょうか?」
「何だ? 知らないのか? あの二人は──」
仲裁に入るべきかと様子を見ているレティシアに、アレックスが何か言いかけるが、それより早くシェリアが大声で言った。
「わたくし、婚約解消の件は納得しておりませんわ!」
──と。
「・・・・・・」
レティシアのランチの倍以上ある量をペロリと平らげたアレックスを見て、レティシアは目を丸くした。
ポトフをおかわりしたとは言え、もう食べ終わる寸前だったのに、アレックスの方が完食するのが早かったのだ。
「たまには食堂で食べるのも悪くないな。注文すれば量を調整出来るものいいし、次はもっと大盛りで頼んでみるか」
「ア──レクス様は随分と食べられるのですね。いつもはパン二つとおっしゃっていたので、意外です」
「あれはあれで腹に溜まるぞ。まぁ、確かに今日はいつも以上に食べたな。燃費が悪い訳じゃないが、食うのは好きだし、今日は作業しながらでもないしな」
「身近にこんなに食べる人がいないので、驚きました」
アレックスの健啖家な側面を見たレティシアは、ふふっと笑って言った。
「ロッシー・クレアランブルは少食なのか?」
同年代の男子ならば、ある程度の量は食べるだろうし、レティシアなら関係上ロッシーと食事をしたことはある筈だと思い、アレックスは尋ねた。
「少食というよりは偏食ですね。苦手な食材も味も食感も匂いも多いですし、初めて見たものは余程美味しそうに見えない限りは口にされません。けど、甘いものは何でも際限なく食べられて。何と言いますか──」
「完全に子供のそれだな」
「──はい」
ロッシーの食の好みについて言い淀んでいると、アレックスがきっぱりと言葉にする。
「舌まで子供なのか・・・・・・」
アレックスが呆れ声でため息を吐いている間に、レティシアは器に残っていたスープを飲み干して、両手を合わせた。
「ご馳走さまでした」
「「・・・・・・」」
互いの食事が終わり、沈黙が流れる。
食事中は会話が途切れたら、ランチに手をつけて間を保てばよかったが、食べ終わってしまった以上そうもいかない。
「あー、出るか」
「そうですね・・・・・・」
食堂に長居する理由もないので、二人はそのまま空になった食器の乗っかったトレイを配膳口に下げ、食堂から出ていった。
何となく、並んで歩く。
(どうしましょう・・・・・・つい、同じ方向へ向かって歩き出してしまいました)
心の中で呟いたレティシアは、内心汗だらだらだった。
根が真面目なためか、レティシアもアレックスも恋人らしく振る舞わなくてはいけないという変な義務感があり、とりあえず一緒に行動してしまっている。だが、いつものように目的がない以上、ただ意味もなく校内を徘徊するほかない。
(この状況って周りにはどう見えて──)
「あら? レティシア様とアレックスが並んで歩いてらっしゃるわ」
「またあれでしょ? ロッシー様とキャサリン様を探しているのではなくて?」
耳に入ってきた会話に、レティシアはほっと胸を撫で下ろす。
今まで散々ロッシーとキャサリンを探して、アレックスと並んで校内を歩き回っていたのが功を奏した──と言っていいのかは不明だが──ようだ。
「アレ、レク──アレックス様。この後のご予定は?」
「今日は特に予定を入れてなかったから、図書室で期末試験の対策でもしようかと思っていたところだ」
アレックスから昼休みの予定を聞き出して、「お邪魔してはいけませんね。それでは私はここで失礼させていただきますわ。オホホ」と立ち去る算段を立てていたレティシアだったが、アレックスの言葉にそういえば、と期末試験の時期が迫っていることを思い出した。
「ああ、もうすぐですものね。私、今回の数学の単元が危うくて」
「珍しいな。貴様はいつも二十位以内に入っているだろう?」
アレックスが意外そうな顔をする。ちなみにアレックスは万年一位の成績優秀者だ。
「得意科目で何とかなっているだけですよ。数学は苦手で──特に今回の範囲の確率の応用問題が不安で」
「あの教師、ひっかけ出すの好きだからな。とは言え、不要な情報の精査さえ出来れば、普通に解けるぞ。焦らないことが肝心だ。後はまぁ、予習復習だな」
「ですよね。私も図書室で勉強してもいいですか?」
「? いいも何も、共有の場だろう。俺の許可は必要ない」
「それもそうですね」
(・・・・・・おや? 颯爽と去る筈が、これは一緒に勉強する流れでは? けど、これはお願いすれば勉強を見て貰える好機では?)
正直なところ、今回の試験は他の科目はともかく、数学だけは本気で不味いとレティシアは思っていた。元々苦手なのもあるが、今回は特に不得意な単元が被ったのだ。
なので、成績優秀者のアレックスに勉強を教えて貰えるなら教えて貰いたいというのが本音だった。
(ヘンゼル様もエルツィア様と一緒に勉強してたって言ってましたし、これも恋人っぽいことと言えば、何やかんやで教えてくださるのでは?)
完璧な打算で今の関係を利用しようとアレックスを虎視眈々と見つめるレティシア。
(・・・・・・? 何故、いきなりそんな獲物に狙いを定める肉食獣のような目で俺を見るんだ。レティシア・ソルシェ・・・・・・俺、何かしたか?)
まさか、単に勉強を見て貰いたいと思ってるとは知らずに、レティシアの視線に気づかないフリをして疑問符を頭に浮かべるアレックス。
そんな時だった。
「お待ちください! ジュリアン様!」
誰かを呼び止める、悲痛な少女の叫びが廊下に響いた。
「あれは──?」
「ロベルタ伯爵家のシェリア・ロベルタだな。一緒にいるのはシンシア侯爵家のジュリアン・シンシアか」
レティシアたちは立ち止まり、声の方向へ目を向けた。
そこには胡桃のような丸い瞳の愛らしい女子生徒と、癖の強い黒髪の男子生徒がいた。
二人を見て、アレックスがそれぞれの名前を口にする。
「ええ。存じております。確かあのお二人は婚約者だったと記憶しておりますが、喧嘩でもなさったのでしょうか?」
「何だ? 知らないのか? あの二人は──」
仲裁に入るべきかと様子を見ているレティシアに、アレックスが何か言いかけるが、それより早くシェリアが大声で言った。
「わたくし、婚約解消の件は納得しておりませんわ!」
──と。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
お前のような地味な女は不要だと婚約破棄されたので、持て余していた聖女の力で隣国のクールな皇子様を救ったら、ベタ惚れされました
夏見ナイ
恋愛
伯爵令嬢リリアーナは、強大すぎる聖女の力を隠し「地味で無能」と虐げられてきた。婚約者の第二王子からも疎まれ、ついに夜会で「お前のような地味な女は不要だ!」と衆人の前で婚約破棄を突きつけられる。
全てを失い、あてもなく国を出た彼女が森で出会ったのは、邪悪な呪いに蝕まれ死にかけていた一人の美しい男性。彼こそが隣国エルミート帝国が誇る「氷の皇子」アシュレイだった。
持て余していた聖女の力で彼を救ったリリアーナは、「お前の力がいる」と帝国へ迎えられる。クールで無愛想なはずの皇子様が、なぜか私にだけは不器用な優しさを見せてきて、次第にその愛は甘く重い執着へと変わっていき……?
これは、不要とされた令嬢が、最高の愛を見つけて世界で一番幸せになる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる